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迷宮島連動


ティア・ペリペ

逝き逝きダンジョン生活ぅぅぅうううっ!
流れついたのが丸ごとダンジョンな浮遊島ってくりゃあたいの出番だろ!?
……まあ、あたいだけじゃあどうにもなんないし?
いっしょにぶっ込んでくれる命知らずの冒険ヤロウ、大募集すんぜー!


更新情報(2021/07/21)

7月21日、迷宮島の特設ページを更新!
新たな展開を迎える迷宮島の連動シナリオに関するノベルと攻略情報を掲載しております。

また、引き続きタイトルに【迷宮島】と記載のあるシナリオに参加すると、イベント用クラフト素材が配布されます。
21日公開以降のシナリオでは、シナリオリプレイ公開時に自動配布を行っていく予定です。
迷宮島での思い出としてぜひお持ち帰りください。

ストーリーノベル

●報告会
「第1回っ! 逝き逝きダンジョン生活報告会ーっっっっっ!!」
 ゴギベギドガゲグ。芯まで詰まった石同士を打ち合わせる音鳴り響き。
 ティア・ペリペ(mz0001)がそっとストーンゴーレム――報告書に“石猿”と記された門番だ――の欠片を右と左へ置いた。

 ここは石猿が討伐された迷宮島の入口前。
 現在進められているダンジョンの攻略、その最前線にいる者たちが集まっているわけだが……目的は進捗確認と情報交換である。

「私はジャガー倒したの! お部屋からおもしろそうな剣、持って帰ってきたわ!」
 元気に右手を挙げて言うのはアウグスタ(mz0058)。
 彼女の持ち帰った宝飾の刀剣はなにかしらの力を秘めていることが確認されており、研究職による解明作業が進行中だ。結果が出るまでにはもう少しかかりそうだが、報告に期待しよう。
「僕はかなり深刻に痺れたね。まあ、ちゃんとクリアして攻略には貢献したつもりだけど。なんていうか、うん。大変だった」
 堀内 亨(mz0021)は静電気で侵入者を痺れさせるカミナリオコシとの死闘(?)を思い出し、眉根を下げた。あのバチンとした、地味なくせにもりもりと気力を削る痛み……思い出すだけでげんなりする。
「タフなバトルやった。何回も心折れかけたわ……いやもうほんま、ウチやなかったらポッキリいっとったで」

堀内 亨
 こちらもファンブルトラップという地獄の試練を踏み越えてきたピーツ(mz0033)が、眉間の皺を指先で揉み解しつつ言った。あんなわけのわからないギミックはもうごめん。錬金術師が挑むべき謎と出遭いたい。
 皆の報告に何度もうなずき、ティアは深いため息をついた。
「あたいもまー、いろんなことあった。エネミーにおっかけられて、でっかい石玉におっかけられて、装備盗んでくでっかいネズミおっかけて……ザ・ダンジョンって感じだったぞ」
 複数の咎人パーティと同じく、彼女も少人数の咎人と共に攻略へ向かっており、すでにいくつかのフロアを攻略し終えている。
 しかしだ。

ピーツ
 ナチュラルボーン・アドベンチャーであるはずの彼女は、踏み越えてきた冒険を嬉々と語ることなく面を顰め、
「でも、即死トラップはいっこもなかった。オカシイよな? こんだけいろんなギミック仕込んでて殺しにこねーとか」
 ダンジョンとは、侵入者からなにかを守るために在る。
 そしてギミックは侵入者を排除するためのものであり、もっともシンプルな排除法は殺害。普通に考えるなら、トラップにはすべからく“殺すための効果”が含められていなければならないのだ。
 だというのに、この迷宮島のトラップにはそれがない。結果的に死ぬ恐れこそあれ、かならずクリアするためのカギが用意されている。ダンジョンという存在が備えているべき理(ことわり)に真っ向から反する仕様ではないか。
 と。ここで皆の話を聞いていたクラーク・グライシンガーが口を開いた。
「ダンジョン制作者の意図を読み解くにはまだ情報不足だ。そして我々がそれを知るためにするべきことがある」
 彼が掲げたシャーレには小さなサンプルが納められていた。それは鮮やかなレモン色の石片。強力な毒性を持つヒ素の硫化鉱物、石黄(オーピメント)である。
「閉ざされたフロアの中央に鎮座する石黄の大蛇……あれもまたゴーレムなのだろうが、奥へ進み、真実を明かすには武力をもって排除しなければなるまい」
 一同が表情を引き締める。
 毒そのもので造られた大蛇型ゴーレム。しかも他の攻略班から、「見た目に騙されるな」といったような情報がもたらされてもいる。打ち倒すには相当な覚悟と備えが必要となろう。
「みんなの話聞いてあたいも見てきたんだ。扉、もう開いてんだよ」
 クラークからの報告を受けたティアは、自らの目で確認すべく大蛇棲まうフロアへ調査に向かっていた。固く閉ざされているはずのフロアの扉はあっけなく開き、おかげで中を見回すことはできたのだが。
「多分、フロアいくつか攻略すると開放するタイプなんだろーな。フロアの広さ、60メートル×40メートルってとこだ。で、一歩でも入ると蛇が起きんだよ。寝かしといてやり過ごすってのはムリだなー」
 あたいのカンじゃ、絶対あそこに下行く階段とかあるんだけどなー! 言い募るティアに続き、ゲートオペレーターの礼元堂深澪(mz0024)が付け足した。
「あと、中に入ると通信術式が切れちゃうんだよねぇ~。地味にめんどくさいかも」
 そして。
「なんにしても情報が足りてないのはその通りだし、戦う前にもうちょっと調べときたいとこだよねぇ~。蛇もフロアも」
 ティアが強くうなずき、一同へ告げる。
「あたいも思ってた。なんで、いっちょ決死隊ぶっ込むぞ」
 決死隊、すなわち斥候隊。少人数で踏み込み、フロアとオーピメントゴーレムの情報を探る役割だ。数十名の力を結集しなければ倒すことかなわぬ強敵へ数名で挑み、少しでも多くの情報を持ち帰ることが容易いはずはないが、それでもだ。
「うふふーふふ。逝きてるって感じしてきたぞー」
 ひとりで不気味に盛り上がるティアからそっと距離を取る一同であった。

●新舞台?
 報告会の片脇では、咎人たちがいそいそわーわー、怪しげな仕込みやらダミ声の客引きやらに勤しんでいた。
 攻略の行きがけにアイテムを補充したい。
 帰りがけにちょっと腹ごしらえをしたい。
 そんな要求を受けた商売人たちが、急ごしらえながら屋台村を設営、営業しているんである。
 中には攻略済みフロアの再利用をあれこれ目論んでいる山師もいるようだが……さて、この場所からいったいどのような小話のタネが生まれるものか、生まれぬものか。

「賑やかなのはいいわよね~。お祭りみたいで」
 報告を受けたアイシスはお気に入りのソファに背を埋めたままうんうんとうなずいた。
 屋台村の運営を取り仕切っているのは彼女のクラスタであり、成功の度合いが高くなるほど彼女の威信も高まる。が、それはそれとして、アイシスは笑みと活気に溢れる祭が好きなのだ。
「かわいい子たちが楽しければわたくしも楽しいもの。盛り上がってきたわ~」
 笑みをこぼし、うんと体を伸ばすアイシスであった。

(執筆:電気石八生

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