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迷宮島連動


ティア・ペリペ

よっしゃー! 第二階層もだいぶ調査が進んできたなー!
といっても実はほぼなんもわかっていないわけだが……。
あのスイッチは何だったんだ!? まあ、スイッチ押すの楽しいからいいけどな!
というわけで野郎ども! 再びボス戦にかちこむぞー!


更新情報(2021/09/08)

第2層の攻略が進む迷宮島では、いよいよフロアボスとの闘いが迫る!
これまでの情報をまとめたノベルと解説を追加しました!

また、引き続きタイトルに【迷宮島】と記載のあるシナリオに参加すると、イベント用クラフト素材が配布されます。
第2層では新たなクラフト素材として「迷宮島のマテリアル2」も登場!
迷宮島での思い出としてぜひお持ち帰りください。

ストーリーノベル

●片隅
 迷宮島第二階層、ブルーシストと呼ばれる鉱石で構築された迷路の一角より、ティア・ペリペ(mz0001)は通信術式を通してゲートオペレーターへ語りかける。
「テステス、こちら“潜り屋さん”。“ぶっ込み屋さん”、聞こえてるかー?」
『押忍押忍、こちら“ぶっ込み屋さん”。感度良好だよぉ~』
 礼元堂深澪(mz0024)の明瞭な声音が返り来て、ティアはひとまず息をついた。
 先日の『第2回逝き逝きダンジョン生活報告会』では、咎人たちが収集した情報が共有されたわけだが……クラーク・グライシンガー教授の調査報告を始め、このダンジョンの異常性が相当なものであることが再確認されて。
 実際、この異常な迷宮を独りで進み行くティアは緊張していたのだ、恐ろしいほどに。故にこそ通信が繋がったという、ただそれだけのことに安堵したのである。
 ――教授曰く、ブルーシストは数十キロの地底にて形成される鉱物であるという。けして地表から数十メートル潜っただけの場所にあるものではないのだ。
 しかもこの第二階層は調査が進められる中、基本的にブルーシストのみで構築されていることが判明していた。さらには仕掛け以外の継ぎ目が存在せず、それでいて石の目はそろっていない。つまりは自然形成されたものではないということだ。
 ってことは、粘土みたいに石こねてダンジョン造れるようなヤツがいるってことだよな。
 石猿や黄蛇といった強力なゴーレムを造ったばかりか、迷宮をも自在にクリエイトする誰か。
 この島の名物となりつつあるメカオウム“ハテちゃん”の制作者“メイQ”かと思いかけたが、違う。ゴーレムも迷宮も、ハテちゃんの有り様やメイQの仕掛ける謎解きの指向とはまるで異なる理によって成されていたから。
 ダンジョンクリエイターは誰か?
 その者はいったい、どのような意図をもってこんなものを天獄界へ送り込んだ?
『なんか新しい情報とかわかったぁ~? そろそろ島の名物料理とかも欲しいよねぇ~。キノコとかあったら採ってきて~』
 薄暗い思考の海へ沈み込みかけたティアを、のんびりと明るい深澪の声が引き戻す。
 性格と生き様に相当な難のある彼女だが、状況や相手の心境を正しく読み取った適切なオペレーティング、さすがは歴戦である。
 ティアは「キノコどころか草1本生えてないぞ。まだ入ってないフロアにあるかもだけどな」と返し、意識をしっかりと現世へ縫い止めて、
「攻略が済んでるフロアとか通路とか調べてたんだけど、どこ行っても子山羊がついてくる。手ぇ出してきたりしないけど」
『見張られてる感じ?』
 向こうの通路の陰から迷い出てきた子山羊に見つからぬよう移動して、ティアはひそめた声で応えた。
「間違いないな」
 第二階層の攻略が開始された初期、子山羊は咎人へ攻撃を仕掛けてきたものだが……ちょうど100体が壊された時点で敵対行動はぴたりと止んだ。以来、そのあたりにうろついている山羊さながら振る舞うばかり。
「そういや銀山羊はどうだ?」
 銀山羊とは階層の中央部にある封印フロアの内で鎮座する、巨大な山羊型シルバーゴーレムである。子山羊に咎人を見張らせている“親”であり、この階層を守るもの。
『ボスフロアの外に張り付いてる“運び屋さん”から、相変わらず休眠状態だって報告入ってるよぉ~』
 銀山羊はフロア中央部で膝をつき、まどろんでいる。そしておそらくは――
「フロアに入ったら目ぇ醒ますんだろうな」
『封印はもう解けてるし、入ってみてもいいって言ってるけど』
「あたいが行くまで待ってろって言っといてくれ。ひとりでぶっ込んだら逃げらんないかもだからな」
 ティアはため息をつき、頭を掻いた。
 と、ここで深澪が問いを投げてきた。
『まだ下、ありそう?』
「ある。迷宮島がなんのために造られたのか、その答ってのがこの階層にゃーないからな」
 迷宮にはすべからく、造られた理由というものが存在する。多くはなにかを守るためであるわけだが、最後まで行き着くことでおのずと知れるのだ。
 それを見届けるためにも、あの銀山羊とも真っ向から当たって退治るよりない。黄蛇とは違い、こちらのデータを計ってきた強力な敵を。
「そういやトグルスイッチもよくわかんないんだよなー。あれ、なんなんだ?」
『ぜんぜんわかんないねぇ』
 わからない。わからないわからないわからない。
 だから。
「とにかく偵察戦かけるぞ。銀山羊倒して下に行く。そしたらスイッチのこともわかるかもだしな」
『おげおげ。じゃ、募集かけとくねぇ~』
 かくて通信を終えたティアは探索を再開した。
 まだ見ぬ第三階層を思いながら、足を速めて。

●神想

アイシス
 神官からの報告を受けたアイシスはソファから体を起こし、息をついた。
 屋台村やバザールが己のクラスタ仕切りで賑わっている話にはほっこりしたが、深澪から投げられた迷宮島というものの存在理由の謎については、彼女も愛しい咎人たちと同じく知れぬことであったから。
 思うことはある。思うところもある、が、彼女はそのすべてを飲み下して言うのだ。
「かわいい子たちが危ない目に遭うのはおもしろくないけど、がんばる子たちを応援するのがわたくしのお仕事だものね~」
 咎人には咎人の、神には神の一分というものがある。それを守り、遂行することこそが自分たちの存在理由であり、存在意義。
 アイシスは半ば閉ざした目を中空へ向け、思う。
 思い切り、思い通りに、前だけ向いて挑みなさいな。そんなあなたたちの背中、わたくしがいつだって見守っているから。
 
(執筆:電気石八生

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