封魔界のロール
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- 封魔界のロールについて
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巨神機は本来、高いランクの神秘刻印をその身に宿した者だけが操ることができます。
咎人は封魔界ロールを装備することで疑似的に「女神の刻印」の力を借り受けることで、巨神機を操ることが可能です。
巨神機は「召喚アイテム」として装備することが可能であり、封魔界においても大憲章の封印を受けることなく全力での戦闘が可能となります。
また、他の召喚アイテムと同じく、異世界でも召喚が可能となります。
巨神機は女神が創り出したものであり、イチから人間が生み出すことは現在でも不可能となっており、封魔界でも量産することはできていません。
咎人が召喚する機体はいずれもイデア体としてクローンしたものという扱いになります。
巨神機は自ら勝手に動いたり、言葉を話すことはありませんが、明確な知性を有しています。
搭乗者の意志と調和することで操縦をサポートし、何も操縦せず言葉にもしなくても意図に沿った動きを実現してくれるため、複雑な操縦技術を要求しません。
巨神機には大きく分けて「攻撃型」「汎用型」「支援型」の三種類があります。
同型の巨神機でも仕様が異なる場合、別ステータス、別スキルを使用する別種類の機体として登録されます。
装備できる巨神機はロールによって異なります。
なお、巨神機の大きさはいずれも10m前後となっています。
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- 源神機(オリジン)
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巨神機は原則的にすべてが「量産機」です。
魔神との戦争に際し、女神が自らの巨人たちに鎧を纏わせることで創り出したと言われており、出土する割合に偏りはあるものの、基本的には封魔界のどこからでも巨神機が発掘されています。
その数は決して多いわけではなく、そもそも操れる者も希少であるため、量産機でありながら戦場に投入された際の影響力は大きなものとなります。
そんな巨神機には、特に強い力を持っている源神機(オリジン)と呼ばれるものが、それぞれ1機ずつ存在していると言われています。
これは文字通り女神が最初に創った機体であり、量産化される前の原形として、その機体の中で最も優れた力を持つ特別なものです。
源神機は女神の騎士たちに与えられたものであり、「大憲章」以降はそれぞれの領地へと運び込まれ、現在はその子孫たちが保管しています。
源神機は量産された巨神機よりもさらに扱いが困難であり、現代まで生き残っている人々ではとても起動することはできないと考えられています。
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- アルテュール
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主にユーフォリア公国にて運用されている巨神機。
汎用型をベースに、攻撃型、支援型いずれもバリエーション機が存在している。
その源流は女神アルビオンの騎士、勇者フェニエにある。
魔神との戦争にあたり、勇者フェニエに与えられたのがこのアルテュールであった。
「女神の刻印」に近しい者でなければ起動できないという大きな制約を持つものの、それさえクリアできればすべての能力が高水準にまとまっている。
勇者フェニエが片手剣と盾で戦ったことからそのイメージが強いが、近代的な射撃武器や魔導具を装備しても十分な活躍が可能。
火と光の属性を有しており、その力で魔神の眷属を次々に屠ったという。
「源神機」の現存も確認されており、ユーフォリア公国にて保管されている。
ユーフォリアでは現代まで伝わる武勇の象徴ではあるものの、これを武力利用することには多くの国民が反対しており、王女であるフェイト姫も望んでいない。
ユーフォリアで最も多く発掘されているが、機体そのものは世界各地で発掘されており、アース帝国でも運用されている。
特に「神格」が高い者に好まれており、皇帝ベルガルドもアルテュールを愛機としている。
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- ウォードス
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大陸北部で多く発掘されている巨神機。
重装甲、大出力の攻撃型として運用されていることが多い。
女神の時代、ウォードスは大地を捏ね、人の住む世界を作ったとされる巨人であった。
険しい山々が多い北部ではウォードスの伝承が多く伝わっており、これらが発掘されることも頷ける。
本来は土木工事用の巨人であり、戦闘を目的に創られたものではなかった。
女神の騎士たちが駆るアルテュールをはじめとした巨神機は最初から対魔神戦を想定された戦闘用の巨人たちであったが、ウォードスは事情が異なる。
そういう意味で、多くの戦闘用巨人たちにとっては先人に位置する。
後に戦闘用に回収され、現代まで伝わるウォードスの姿が形作られた。
ウォードスは北部で多く発見される関係上、アース帝国で数多く運用されている。
そのためウォードスとアース帝国を関連付け、「悪の巨人機」と定義する者も少なくはないが、その認識は正確ではない。
巨神機はあくまでも操縦者の意志に従っているだけであり、その善悪は搭乗者により決まる。
その証拠として、ウォードスはアース帝国以外の国でも活用されている。
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- トルピオン
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大陸南部で多く発掘されている巨神機。
支援型を基本としており、歩兵との連携を重視していた形跡が見受けられる。
女神の時代においてはアルテュールやウォードスの随伴機として運用されていたようだ。
トルブラム連邦が多くの数を確保しており、彼らの主力機と言える。
トルピオンは神話においては植林を担当する巨人であり、ウォードスと同じく最も古き巨人たちの一人、即ち最初から戦闘用に創られたものではなかった。
彼らは不毛の地であった大陸南部の荒野や砂漠を緑化する使命を与えられていたが、その途中で魔神との戦争がはじまり、武装される運びとなった。
トルピオンも魔道具であり、「魔力」により稼働していることは間違いない。
しかし、その消費する「魔力」が他の巨人機と比較して少ないという特徴がある。
これは本来不毛の地を開拓することを目的とされていたことと無関係ではないだろう。
最大出力はアルトゥールなどの戦闘用機体には及ばないものの、低めの神秘刻印で稼働が可能であるという特徴は、軍隊にとっては有益なものである。
トルブラム連邦では現代技術による機械化と合わせ、なるべく魔力に頼らない運用を目指した改造が進められている。
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- ヴァナディース
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女神所縁の地、湖水地帯で発見されている巨神機。
攻撃型を基本としており、機動力が高く、単独でも長時間の連続稼働が可能となっている。
アルテュールよりもさらに後に女神が生み出した戦闘用の巨神機であり、最も新しき巨人たちの一つに数えられている。
女神の時代、魔神との戦争が激化する中で勇者フェニエを支える為に創り出され、騎士たちに下賜されたモノであり、戦闘用としてのデザインが顕著となっている。
新しき巨人たちはそれまでの巨人よりも獣を髣髴とさせる形をしており、ヴァナディースもその例にもれず、騎士というよりは獣を思わせる。
数そのものは多く生産されたはずだが、勇者を守る従者の位置にあったからか、その多くが破壊され現代に残された個体数は少ない。
なお、すべての巨人たちがそうであるように、ヴァナディースも知性を有している。
特にヴァナディースはそれを感じることが多い機体のようで、装甲が汚れていることを不満に感じ、水浴びをしたがるという伝承がある。
実際にそんな自己主張を現代で目にすることはないが……。
アルテュールほどではないものの、高い神秘刻印を要求するため、操縦は困難である。
能力も高水準であるため、各国でエース機として運用されているようだ。
特にアース帝国では将に専用機として貸与されているようで、大きな脅威となっている。
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