オープニング
エンブリオ流刑街。ここは様々な咎人達がごった煮に暮らす地域。そんな一角にあるアトリエ。
今日も今日とて、異能種錬金術師ピーツ(mz0033)
は、エゲリアクラスタと思えない時代遅れの大釜を掻き回していた。
「なん、か物足りへんなぁ」
調合中の薬が上手く作れないのか、徹夜明けでボサボサになった金髪の頭を掻く。
「アカン。いっちゃん休憩」
換気のために一気に木枠の窓を観音開きにすると、射し込む朝日に緑眼をしばたたかせる。
そのまま、椅子に背中を預けると視線の先には、今の髪型と変わらないくらいに乱雑な紙が散乱。
整理が下手、と言うわけではないが一つの調合に付きっきりになると、どうも他のことが手付かずになってしまう。
そんななか日光に照らされた一枚の紙がピーツの目に止まる。それはまるで彼女には、黄金のチケットのような一枚であった。彼女は思わず眠い目を見開き叫ぶ。
「これや!!」
●へんてこ島
天獄界エンブリオには、神々より空間からサルベージされた土地が浮遊することがある。その場所を浮遊大陸と言う。
ここはそんな場所の一つ。ピーツは半球体のガラスドームの前で、他の咎人達を欠伸を一つし待っている。
「ふわぁ……、お、来たな。なら開くで」
前以て至急されたカードキーをスキャンし、ピーツと何人かがドームの中に入っていく。
中は植物園、否、動物園と行ってもおかしくない空間で川や池も完備され、自然公園、なんて揶揄してもおかしくない。
「依頼で知ってると思うけど、改めてこの場んこと、説明するで?」
ピーツはこの園の特徴を説明した。この場所では『動物と植物の立場が逆転』していると言う。
「つまり、動物は動かんくて。植物は動くってことや。ほら見てみ、この向日葵がのたうってるやろ」
ピーツの足元には、人工太陽に花弁を向けるよう、鎌首をもたげて這いずる向日葵がいた。まるで蛇みたいだ、と他の咎人達も認識することだろう。
しかも、これら生物は自然発生ではない。どうやらガラスドーム内部で『独自改良』された生命体らしい。
と、前以てこの大陸の下調べをしたピーツが話す。因みに虫は大きさなども変化なく、虫のままらしい。
「錬金術師のウチが言うのもなんやけど、業は深いわなー」
錬金と言う行為が、如何なる意味を持ち、何をもたらしたのかを心得ているピーツだからこそ、この言葉がこぼれるのかも知れない。
まぁ、ええわ、と閑話休題。咎人達の本来の目的に話を戻すことにした。
彼ら咎人達の本来の目的。
それは前調査隊を襲った言う植物の討伐だった。凶暴故にこれ以上繁殖されても調査に困る、と言う理由で討伐が依頼された。
「その名もキングウツボカズラやな」
ピーツが依頼書に添付された写真を見せる。筒状の胴体に、その中に入ってきた虫を閉じ込める用の蓋が上部に着いている。
見た目は食虫植物のウツボカズラそのもの、大きさは自分達と変わらないが節足のようなものが発達していて、伸縮自在のツルも持ち合わせている、と言う。
「何より、厄介なんは特殊なフェロモンを相手に吹きかけて『虫寄せ状態』っちゅーのにさせるらしいで」
長々続く文章に目を滑らせるピーツ。
「それで手傷を負ったヤツもいるらしいから要注意やな」
依頼書に目を通していれば、ほぼほぼ必要ないことをピーツは喋り終えてから『……でこっからが本題や』と紙を筒状に丸めて咎人達に向き合う。
「ウチ、あのウツボカズラの消化液欲しいんや。実は今、化粧水を開発しててな材料に欲しいんよ」
その為にはキングウツボカズラの退治は勿論、植物本体を粉砕しない程度の力加減が必要になってくる。
「肌に無害なんは成分みたからウチにはわかる。手伝ってもろたら、なんと『無料』で化粧水のテスターにもなれるサービス付きや」
これは破格の待遇、とピーツ本人はかなりの自信をもって勧めてくる。
「タダでモッチモチのぷるぷる肌が手に入るって寸法や、悪くないやろ?」
勿論自分でも試すつもりだ、としっかりピーツは付け加える。他人に使うのに、自分が試さないワケにはいかない、と言うのが彼女のモットー……らしい。
「ほな、行くで。せや、この辺に植物居るし捕まえてエッセンスにしてもええかもな」
今日も今日とて、異能種錬金術師ピーツ(mz0033)
は、エゲリアクラスタと思えない時代遅れの大釜を掻き回していた。
「なん、か物足りへんなぁ」
調合中の薬が上手く作れないのか、徹夜明けでボサボサになった金髪の頭を掻く。
「アカン。いっちゃん休憩」
換気のために一気に木枠の窓を観音開きにすると、射し込む朝日に緑眼をしばたたかせる。
そのまま、椅子に背中を預けると視線の先には、今の髪型と変わらないくらいに乱雑な紙が散乱。
整理が下手、と言うわけではないが一つの調合に付きっきりになると、どうも他のことが手付かずになってしまう。
そんななか日光に照らされた一枚の紙がピーツの目に止まる。それはまるで彼女には、黄金のチケットのような一枚であった。彼女は思わず眠い目を見開き叫ぶ。
「これや!!」
●へんてこ島
天獄界エンブリオには、神々より空間からサルベージされた土地が浮遊することがある。その場所を浮遊大陸と言う。
ここはそんな場所の一つ。ピーツは半球体のガラスドームの前で、他の咎人達を欠伸を一つし待っている。
「ふわぁ……、お、来たな。なら開くで」
前以て至急されたカードキーをスキャンし、ピーツと何人かがドームの中に入っていく。
中は植物園、否、動物園と行ってもおかしくない空間で川や池も完備され、自然公園、なんて揶揄してもおかしくない。
「依頼で知ってると思うけど、改めてこの場んこと、説明するで?」
ピーツはこの園の特徴を説明した。この場所では『動物と植物の立場が逆転』していると言う。
「つまり、動物は動かんくて。植物は動くってことや。ほら見てみ、この向日葵がのたうってるやろ」
ピーツの足元には、人工太陽に花弁を向けるよう、鎌首をもたげて這いずる向日葵がいた。まるで蛇みたいだ、と他の咎人達も認識することだろう。
しかも、これら生物は自然発生ではない。どうやらガラスドーム内部で『独自改良』された生命体らしい。
と、前以てこの大陸の下調べをしたピーツが話す。因みに虫は大きさなども変化なく、虫のままらしい。
「錬金術師のウチが言うのもなんやけど、業は深いわなー」
錬金と言う行為が、如何なる意味を持ち、何をもたらしたのかを心得ているピーツだからこそ、この言葉がこぼれるのかも知れない。
まぁ、ええわ、と閑話休題。咎人達の本来の目的に話を戻すことにした。
彼ら咎人達の本来の目的。
それは前調査隊を襲った言う植物の討伐だった。凶暴故にこれ以上繁殖されても調査に困る、と言う理由で討伐が依頼された。
「その名もキングウツボカズラやな」
ピーツが依頼書に添付された写真を見せる。筒状の胴体に、その中に入ってきた虫を閉じ込める用の蓋が上部に着いている。
見た目は食虫植物のウツボカズラそのもの、大きさは自分達と変わらないが節足のようなものが発達していて、伸縮自在のツルも持ち合わせている、と言う。
「何より、厄介なんは特殊なフェロモンを相手に吹きかけて『虫寄せ状態』っちゅーのにさせるらしいで」
長々続く文章に目を滑らせるピーツ。
「それで手傷を負ったヤツもいるらしいから要注意やな」
依頼書に目を通していれば、ほぼほぼ必要ないことをピーツは喋り終えてから『……でこっからが本題や』と紙を筒状に丸めて咎人達に向き合う。
「ウチ、あのウツボカズラの消化液欲しいんや。実は今、化粧水を開発しててな材料に欲しいんよ」
その為にはキングウツボカズラの退治は勿論、植物本体を粉砕しない程度の力加減が必要になってくる。
「肌に無害なんは成分みたからウチにはわかる。手伝ってもろたら、なんと『無料』で化粧水のテスターにもなれるサービス付きや」
これは破格の待遇、とピーツ本人はかなりの自信をもって勧めてくる。
「タダでモッチモチのぷるぷる肌が手に入るって寸法や、悪くないやろ?」
勿論自分でも試すつもりだ、としっかりピーツは付け加える。他人に使うのに、自分が試さないワケにはいかない、と言うのが彼女のモットー……らしい。
「ほな、行くで。せや、この辺に植物居るし捕まえてエッセンスにしてもええかもな」
成功条件
| 条件1 | キングウツボカズラの全滅 |
|---|---|
| 条件2 | キングウツボカズラの原形を一体以上残す |
| 条件3 | - |
大成功条件
| 条件1 | キングウツボカズラの原形を三体全て残す |
|---|---|
| 条件2 | - |
| 条件3 | - |
解 説
敵
キングウツボカズラ×3
キングウツボカズラ説明
凶暴化した動く食虫植物。サイズ1。
非常に素早い。弱点は火属性。
攻撃力、防御力はそんなに強くはない。攻撃方法はツルを使った『連続ムチ』やツルを硬化させて行う『突き刺し』、そして『虫寄せフェロモン吐き出し』を行う。
BS(バッドステータス)説明
虫寄せ状態
この状態になったものは、キングウツボカズラのフェロモンにより、周囲に存在する数百の虫に対象は囲まれ、一斉に攻撃される。効果は1R。『クリーンナップタイミング』までにこのBSを解除しないと『次ラウンド中、シールドではなく、必ず対象はライフでダメージを受けなければならない』
フェロモンに誘き寄せられただけなので、BSが解除されれば、虫達は一斉にいなくなる。
他、条件。
キングウツボカズラをオーバーキルで倒してしまうと、本体が破砕し目的の消化液が採取が出来ない。
戦闘開始時、敵とPCの距離は最短で3スクエア。
消化液を使った化粧水のテスターになりたい方は、是非プレイングへ!!
同行NPC
ピーツ。金髪で長い耳をもつ咎人の女性。本人は錬金術師を名乗っている。
マスターより
こんにちは、月宵です。美を求めるものは、例え何歳だって、生死だって、性別だって超越するんです。そんな方へちょっぴり危険なこのシナリオ、あなたもいかがですか?
それでは、ご参加お待ちしております。
関連NPC
-

- ピーツ(mz0033)
- 異能種|女
参加キャラクター
- リプレイ公開中








