オレンジ・フット
大林さゆる
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シナリオ形態
ショート
難易度
Hard
判定方法
エキスパート
参加制限
総合1000以上
オプション
参加料金
100 SC
参加人数
3人~6人
優先抽選
50 SC
報酬
300 EXP
5,000 GOLD
10 FAVOR
相談期間
5日
抽選締切
2022/07/21 10:30
プレイング締切
2022/07/26 10:30
リプレイ完成予定
2022/08/12
関連シナリオ
  1. オープニング
  2. 相談掲示板
  3. -
  4. 結果
  5. リプレイ

オープニング


 闇掟界オルメタ、ツインフィールズ地域内。
「ヤツが出たぁぁー!」
 小さな村に住む現地人たちが、騒ぎ出した。村近くの山に、大きな足跡が見つかったのだ。
 それは、今回だけではない。以前から、登山へ行き、帰ってきた者たちが、時折「大きな足跡を見た」との証言があったのだ。
 この村は、ツインフィールズ地域の一部で、度々、クリーチャーが目撃されていた。
「へいへい、にゃるほどね~♪」
 虫眼鏡を持って、村人たちに聞き込みをしていた男がいた。
 アベルと名乗る男だ。
 珍しく、女性を連れて調査していた。
「たくっ、なんで、あたしまで……」
 赤髪の女性は、少し不機嫌だった。
「良いじゃーん。暇だろう? 振られた者同士、仲良くしようぜぇ。アイネちゃん」
 アベルがそう告げると、アイネと呼ばれた女性は眉を潜めた。
「あんたと一緒にすんな!」
「まあ、クリーチャー退治でもすれば、少しはスカッとするだろう?」
「……本当に、この近くに、クリーチャーがいるのかしらね?」
 アイネが溜息交じりに言うと、アベルはニコッと笑っていた。
「いるかどうか、実際に行ってみないと分からんだろう? 調査して、実際にいたら、やっつければ良いだけだし。簡単だろう」
 その時、アベルは軽く考えていた。
 いや、深く知ろうともしていなかったのだ。
 


 その山は、頂上付近に雪が残っていた。
 巨大な足跡を辿り、山道を登っていくと、遠くに姿が見えた。
「なんだ、ありぁ?!」
 アベルが遭遇したのは、モサモサした毛が全身で覆われた巨人のようなクリーチャーだった。
「あー、雪男? ……の割には、毛の色が、オレンジって、意味不明だが、とりあえず、オレンジ・フットとでも言っておこう」
「オレンジ・フット? あんなのに、名前があったの?」
 同行していたアイネの疑問に、アベルはケラケラっと小さく笑っていた。
「咎人に退治依頼出すのに、クリーチャーの名前がないと、説明できないだろう。今のところは、ただの仮名だが、いずれは、俺様が付けたネーミングも少しずつ浸透していくだろうよ」
「そう簡単にいくのかしらね。咎人に依頼する前に、あたしたちで倒せば良いだけよ」
 アイネは、愛用の銃を構えると、オレンジ・フットに標準を合わせた。
 その瞬間。
「姿が消えた?!」
 と思いきや、オレンジ・フットはアイネの至近距離に移動して、掌を突き出すと、三弾丸のような氷を放ってきた。
 アベルがとっさに無効化させようとするが……確かに、一回目の攻撃は無効にすることができた。だが、オレンジ・フットが、さらに攻撃を仕掛けてたのだ。掌から無数の氷の矢が、飛んできた。
 アベルは回避できたが、アイネは回避することができず、オレンジ・フットが放った氷の矢を喰らって、ダメージを受けてしまい、さらに全身が凍結してしまった。
「おい、しっかりしろ!」
 アベルが呼びかけるが、氷で凍結してしまったアイネは身動きが取れず、返事をすることさえできなかった。
 オレンジ・フットが、さらに攻撃を繰り出してきたが、アベルは敵の攻撃を無効化して、難を逃れた。だが、オレンジ・フットは、続け様に掌から無数の氷の矢を放ってきた。
「ちっ!」
 アベルは回避したものの、軽くダメージを受け、右手が凍り付いてしまった。
「やべーな。こりゃ、一旦、退却した方が良さそうだぜ。こちとら、解除スキルは持ってねーしな」
 アベルは、全身を凍結されたアイネを左手で抱き抱えて、その場から逃げ出すことにした。
「なんだ? 追ってこないのか?」
 不思議に思ったが、アベルは山から降りて、近くにある小さな村に戻った。



 アイネは、凍結したまま、小さな村の広場に銅像のように立っていた。
 村人たちは、雪男の出現に驚きを隠せず、家に籠りっきりになってしまった。
「俺様、解除とか回復スキルとか持ってないから、アイネちゃんの凍結、治せねーな。マジ、やべー」
 アベルは手紙をしたためると、探偵のジョニーに渡した。
 今、居る場所は、場末のバーだった。
 ジョニーが受け取った手紙の封には、赤い蝋の印が施されて、【A】の文字が刻まれていた。
「連絡手段が手描きの手紙とは、古めかしいな」
「オルメタって映画が盛んだろう? レトロな感じかあって洒落てると思ってさ」
 アベルは、グラスに入ったワインを一口飲んでから、そう応えた。
「それで、俺に対する報酬は?」
 ジョニーも仕事と割り切っていた。
「高級ワイン、12本で、どうだ?」
 アベルがそう応えると、ジョニーは軽く頷いた。
「咎人やらが集まりそうな場所で、この手紙を渡せばいいんだな?」
「頼むぜ、ジョニー」
 アベルは、場末のバーで、咎人たちが来るのを待っていた。
 その手紙は、アベルからのクリーチャー退治の依頼が書かれおり、興味を持った咎人たちが、アベルの元へとやってきていた。
「よっ、俺様はアベルだ。よろしくな」
 こうして、咎人たちはアベルと共に、目的の場所へと向かうことになった。
 果たして、オレンジ・フットとは……?

成功条件

条件1オレンジ・フットと闘う
条件2-
条件3-

大成功条件

条件1オレンジ・フットの弱点を見つける
条件2-
条件3-

解 説

 場所はオルメタ。ツインフィールズ地域内
 小さな村では、付近の山で「大きな足跡を見た」という証言が、いくつもある
 アベルが遭遇したオレンジ・フットはクリーチャーだが、凍結されたアイネは未だに元に戻っていない
 今回は、戦闘メインの依頼だが、必ずしもオレンジ・フットが倒せる訳ではない。だが、どういう攻撃をしてくるのかを体感することによって、どれくらいの強さがあるのかが分かるはず
 倒せなくても、ある程度、ダメージを与えて、弱点を発見できれば、大成功です


■出没したクリーチャー
オレンジ・フット 一体
全身オレンジ色のモサモサした毛で覆われた雪男のようなクリーチャー
ファースト・タイミングで、攻撃を受ける気配を察知すると、素早く移動してくる
メイン・アクションは、少なくとも二回。三弾丸のような氷や、無数の氷の矢を放ってくる。攻撃が命中し、ダメージを与えると対象をBS凍結させ「行動不能」となり、解除しない限り動くことができない。ダメージを受けなくても攻撃が命中すると「継続ダメージ」を付与
サブ・アクションは、今のところ不明。おそらく、サブで移動してくるか、何か別のスキルを使う可能性有り
シールドは有るが、ライフはどれくらいあるのかも不明。スキル・コンボを駆使しても倒せない可能性あり


■同行NPC
 アベル
 外見は20代の男性、簒奪者。
 咎人とは「共闘関係」となり、クリーチャー退治を依頼してくることがある
 1ラウンドにつき、一回、敵の攻撃を無効化できるため、同行させると、勝手にクリーチャーのメイン攻撃を無効化してくれる
 ダン・カークランドが指名手配となり、アベルとしては動きやすくなって、ラッキーとか考えている
 簒奪者のアイネとは相棒関係だが、今回の依頼ではアイネは同行しない

マスターより

 オルメタを舞台にした戦闘シナリオをお届けします。
 大林さゆる です。
 
 オレンジ・フットは、今回の依頼では必ず倒せる…ということはありません。
「なんだかよく分からないクリーチャーだが、強いのは確か」とだけ、言っておきます。

 果たして、オレンジ・フットの弱点とは? ヒントは「炎でも光でもない」です。
 それでは、頭脳作戦、お待ちしております。

参加キャラクター

  • 麻生 遊夜ma0279
    機械種|男
  • 如月 朱烙ma0627
    人間種|女
  • シアンma0076
    人間種|男
  • 鈴鳴 響ma0317
    神魔種|女
  • 伊吹 瑠那ma0278
    剛力種|女
リプレイ公開中

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