オープニング
天獄界エンブリオ。既に滅び、解れた世界の欠片。
それを神様が偶然に一すくい。
そんな経緯から、沢山の浮島がその場所に漂っている。咎人達は今日も今日とて、その浮島を調査する。
今回は、そんな一つの浮島のお話。
●真夏にしては、寒すぎて
時は夏。いくら神様が過ごしやすくしてくれているとはいえ夏は暑い。
だと、言うのに咎人達が訪れた浮島はとてもひんやりとした空気が流れていた。
その冷気の正体は咎人の足元、その鉄製の床にあった。その鉄板は何故か異様に冷たく、とてもじゃないが裸足では絶対に歩けない。歩けば、凍傷必須だ。
あなた達咎人は、その鉄板を慎重に歩く。
溶接が一切ない一枚の鉄の板。妙だ。本当にこれは床なのだろうか?
不思議そうにしていた咎人の前にそれはあった。
大きな青いビニールシートの掛けられた何か。それが両腕を突き出して、断頭台につくギロチンのようなものを手にしている。巨大なそれに、咎人達は急ぎ得物をいつでも構える用意をした。
ギラつく刃が今にも降ってくるような恐怖を覚えたが、一向にそのビニールシートの何か、は動く気配はない。 何人かの咎人がビニールシートをひっ掴み、その正体を暴こうとシートを一斉に引き剥がす。
バサァ
武器を抜いた咎人達。しかし、その異様さに困惑する。それは巨大なエプロン姿女の子の人形の上半身だろうか、何かのロボットとも言えるかも知れない。茶髪の三つ編みの女の子だった。
突然、その瞳が光、ノイズ混じりの台詞が流れた。
『やっおー、私ぃ゛ロールぢゃん! いっじょにお歌を歌っでアイスをづくるぉぉぉ』
大音量と共に、ギロチンのようなものを上下しながらとても楽しそうにロールちゃん、は咎人達に話し掛ける。恐らく、シートにスイッチレバーが引っ掛かり電源が入ってしまったのだろう。
ふと、シートを剥がした咎人の一人が、ロールちゃんの側面に文字が書いてあるのを見つけた。
そこには、こう書いてあった、
『世界初! 自動ロールアイス製造ロボットその名はロールちゃん。鉄板に材料を置いてから、後は一緒にお歌を歌いながら待つだけで、おいしいロールアイスの完成だよ♪』
『さぁ、みなさんもおひとつどうぞ』
その説明を見て、ポカーンとしている咎人達は置いておき。ここでロールアイスの説明をしておこう。
#ロールアイスとは
-20℃にもなる鉄板の上に、液状のクリームや、クッキー等のトッピングを置いて、ヘラを使い薄く伸ばしたり、砕いたりを何度も繰り返し最後に薄くヘラを使用しロール状にして仕上げるアイスのことだ。
先程の作業を何度も繰り返すことにより、とても滑らかな口当たりになると言う。
そこで、漸く今自分達が何処にいるのかを察した。地面だと思ったその冷たい鉄板は、ロールちゃんが使うコールドプレート。ギロチンのようなものは、ロールアイスを調える為のヘラであった。
咎人達の降り立った浮島は、巨大なロールアイス製造ロボットそのものだったのだ。
しかし、そのロールちゃん。
すでに関節の所々が錆び付いていて、ひどくホコリまみれになっているようだ。使われなくなって長いのかも知れない。
ふと、彼女の背中で何かが靡くのを一人の咎人が発見して、その背中へと回った。
咎人は目を見開いた。彼の目の前には何枚もの絵画ほどの大きさのポラロイドカメラで現像された写真が何枚も背中に貼られていた。
その全てにロールちゃんが写っている。彼女の傍らには、ロールアイスを手にした人間達が満面の笑みを浮かべている。多くは、子供のようだ。
恐らく、ロールちゃんにアイスを作ってもらい、その記念撮影と言った所だろう。写真には、沢山のメッセージもペンで添えられていた。
――ロールちゃん美味しいアイスありがとう
――ロールちゃんと歌うの楽しい! また食べに来るね
――ロールちゃんのアイス捌きに目をみはりました! すごく楽しそうだった♪
そんな沢山のメッセージが咎人達を出迎えた。多分、このロールちゃんに知性や心はない、プログラミング通りに動くただのロボットなのだろう。
だけど、写真のどれもこれもが、楽しかった『その時』を閉じ込めたロールちゃんの思い出なんだ。そんな風に思えて仕方がなかった。
『やっおー、私ぃ゛ロールぢゃん! いっじょにお歌を歌っでアイスをづくるぉぉぉ』
ノイズだらけのロールちゃんの音声が再び、彼ら咎人の頭上に降り注ぐ
ふと、彼女を眺めていた一人の咎人が、こんなことを言ったのだ。
「みんな、アイス食べたくない?」
その台詞をあなたはこう解釈した。
ロールちゃんのメンテナンスをして、特大アイスを作ってもらって食べよう……と。
それを神様が偶然に一すくい。
そんな経緯から、沢山の浮島がその場所に漂っている。咎人達は今日も今日とて、その浮島を調査する。
今回は、そんな一つの浮島のお話。
●真夏にしては、寒すぎて
時は夏。いくら神様が過ごしやすくしてくれているとはいえ夏は暑い。
だと、言うのに咎人達が訪れた浮島はとてもひんやりとした空気が流れていた。
その冷気の正体は咎人の足元、その鉄製の床にあった。その鉄板は何故か異様に冷たく、とてもじゃないが裸足では絶対に歩けない。歩けば、凍傷必須だ。
あなた達咎人は、その鉄板を慎重に歩く。
溶接が一切ない一枚の鉄の板。妙だ。本当にこれは床なのだろうか?
不思議そうにしていた咎人の前にそれはあった。
大きな青いビニールシートの掛けられた何か。それが両腕を突き出して、断頭台につくギロチンのようなものを手にしている。巨大なそれに、咎人達は急ぎ得物をいつでも構える用意をした。
ギラつく刃が今にも降ってくるような恐怖を覚えたが、一向にそのビニールシートの何か、は動く気配はない。 何人かの咎人がビニールシートをひっ掴み、その正体を暴こうとシートを一斉に引き剥がす。
バサァ
武器を抜いた咎人達。しかし、その異様さに困惑する。それは巨大なエプロン姿女の子の人形の上半身だろうか、何かのロボットとも言えるかも知れない。茶髪の三つ編みの女の子だった。
突然、その瞳が光、ノイズ混じりの台詞が流れた。
『やっおー、私ぃ゛ロールぢゃん! いっじょにお歌を歌っでアイスをづくるぉぉぉ』
大音量と共に、ギロチンのようなものを上下しながらとても楽しそうにロールちゃん、は咎人達に話し掛ける。恐らく、シートにスイッチレバーが引っ掛かり電源が入ってしまったのだろう。
ふと、シートを剥がした咎人の一人が、ロールちゃんの側面に文字が書いてあるのを見つけた。
そこには、こう書いてあった、
『世界初! 自動ロールアイス製造ロボットその名はロールちゃん。鉄板に材料を置いてから、後は一緒にお歌を歌いながら待つだけで、おいしいロールアイスの完成だよ♪』
『さぁ、みなさんもおひとつどうぞ』
その説明を見て、ポカーンとしている咎人達は置いておき。ここでロールアイスの説明をしておこう。
#ロールアイスとは
-20℃にもなる鉄板の上に、液状のクリームや、クッキー等のトッピングを置いて、ヘラを使い薄く伸ばしたり、砕いたりを何度も繰り返し最後に薄くヘラを使用しロール状にして仕上げるアイスのことだ。
先程の作業を何度も繰り返すことにより、とても滑らかな口当たりになると言う。
そこで、漸く今自分達が何処にいるのかを察した。地面だと思ったその冷たい鉄板は、ロールちゃんが使うコールドプレート。ギロチンのようなものは、ロールアイスを調える為のヘラであった。
咎人達の降り立った浮島は、巨大なロールアイス製造ロボットそのものだったのだ。
しかし、そのロールちゃん。
すでに関節の所々が錆び付いていて、ひどくホコリまみれになっているようだ。使われなくなって長いのかも知れない。
ふと、彼女の背中で何かが靡くのを一人の咎人が発見して、その背中へと回った。
咎人は目を見開いた。彼の目の前には何枚もの絵画ほどの大きさのポラロイドカメラで現像された写真が何枚も背中に貼られていた。
その全てにロールちゃんが写っている。彼女の傍らには、ロールアイスを手にした人間達が満面の笑みを浮かべている。多くは、子供のようだ。
恐らく、ロールちゃんにアイスを作ってもらい、その記念撮影と言った所だろう。写真には、沢山のメッセージもペンで添えられていた。
――ロールちゃん美味しいアイスありがとう
――ロールちゃんと歌うの楽しい! また食べに来るね
――ロールちゃんのアイス捌きに目をみはりました! すごく楽しそうだった♪
そんな沢山のメッセージが咎人達を出迎えた。多分、このロールちゃんに知性や心はない、プログラミング通りに動くただのロボットなのだろう。
だけど、写真のどれもこれもが、楽しかった『その時』を閉じ込めたロールちゃんの思い出なんだ。そんな風に思えて仕方がなかった。
『やっおー、私ぃ゛ロールぢゃん! いっじょにお歌を歌っでアイスをづくるぉぉぉ』
ノイズだらけのロールちゃんの音声が再び、彼ら咎人の頭上に降り注ぐ
ふと、彼女を眺めていた一人の咎人が、こんなことを言ったのだ。
「みんな、アイス食べたくない?」
その台詞をあなたはこう解釈した。
ロールちゃんのメンテナンスをして、特大アイスを作ってもらって食べよう……と。
成功条件
| 条件1 | ロールちゃんのメンテナンスをする |
|---|---|
| 条件2 | 巨大なロールアイスをみんなで食べる |
| 条件3 | - |
大成功条件
| 条件1 | みんなで記念撮影をする。 |
|---|---|
| 条件2 | - |
| 条件3 | - |
解 説
ロールちゃん
巨大なロールアイス製造ロボットの女の子。今は関節が錆び付いていてホコリだらけ。音声もノイズだらけだが、メンテナンスすればちゃんと動く。
背中にメンテナンス用の外れるフタもあるため、中の掃除もすることが出来る。
※この依頼に特別な機械知識は必要としませんが、プレイングに記載してくださればフレーバーとして利用させていただきます。
無事ロールちゃんのメンテナンスが終わば、ロールアイスを作ってもらえる。(紙のカップにいれて提供)
材料は各自好きなものを持ち込んで構わない。
例:アイスとしてミルク、チョコ、抹茶等。トッピング、イチゴなどの果物、クッキー等のお菓子。完成した後に添える生クリームやベリーソース等
好きなものを好きなだけ混ぜて構わない。
マスターより
こんにちは、月宵です。最近暑い日が続きますね。夏だからこそ、やはり食べたいのはアイス!
そして、やっぱり頬張りきれない大きいなアイスはロマン! 夢!
皆様が、彼女を綺麗にして下さればきっとロールちゃんはその手捌きで応えてくれるでしょう。
それでは、御参加お待ちしております
参加キャラクター
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- 氷鏡 六花(ma0360)
- 精霊種|女
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- 高柳 京四郎(ma0078)
- 人間種|男
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- 白玉 纒(ma0300)
- 機械種|女
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- 麻生 遊夜(ma0279)
- 機械種|男
-

- 鈴鳴 響(ma0317)
- 神魔種|女
-

- 山神 水音(ma0290)
- 精霊種|女
- リプレイ公開中




