【BTW】 未来へ
柏木雄馬
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シナリオ形態
ショート
難易度
Normal
判定方法
エキスパート
参加制限
総合600以上
オプション
参加料金
100SC
参加人数
4人~10人
優先抽選
50SC
報酬
500 EXP
10000 GOLD
10 FAVOR
相談期間
3日
抽選締切
2022/09/24 10:30
プレイング締切
2022/09/27 10:30
リプレイ完成予定
2022/10/06
関連シナリオ
  1. オープニング
  2. 相談掲示板
  3. -
  4. -
  5. -

オープニング

 SALF南米支部所属の討伐任務部隊は遥かグリーンランドの地において、討伐目標たるニア・ナイトメア『テオグジルト』を撃滅した。
 任務の達成に声に沸く任務部隊。更にそこへ「攻略部隊がグリーンランド・インソムニアを陥落せしめた」との報告が届き、二重の歓喜となって爆発した。
「勝ったか! 誤報ではないのだな?!」
「終戦だ! これでようやく故郷に帰れる!」
 南米支部所属の任務部隊と、彼らが寄港している補給基地の北米支部所属の基地要員── 歓喜の輪は両者の別なく大輪の花を咲かせ、中には勝手に基地の物資を振舞い始める者たちまで現れた。
「ばかもん。俺たちが騒ぐのは、前線の兵士たちに祝いのシャンパンを届けた後だ」
 すぐに基地司令の命令が飛び、慌ただしく働き始める基地要員たち。一方、テオグジルト戦を終えたばかりで動けぬ任務部隊々は、各艦手持ちの物資を開放。疲労も負傷も何のそので、先に宴会を始め出す。

 そんな大騒ぎの中。テオグジルトとの最終決戦を前に姿を消していた元エルゴマンサーのタキリーマが、ひょっこりと任務部隊に帰還した。
 「えへへ……」と誤魔化す様に笑う少年(少女?)エルゴマンサー。咎人たちは「どこへ行っていたのか」と訊ねる。
「えっと、逃げたテオさんを探しに…… まさか入れ違いになるなんてね。えへへ……」
 咎人たちはタキリーマが嘘をついていると看破した。テオグジルトがここをこのタイミングで襲撃してきたのも出来過ぎだったし、これまでとは傾向の違う『装備』をしていたのも第三者の介入を疑わせた。
 そして何より、この大騒ぎについてタキリーマが何も訊いてこないこと──ここにいなかったはずのタキリーマがこの場の事情を承知しているということは。恐らく、どこか離れた場所から戦いの顛末を見届けていたのだろう……
「ぴゅ、ぴゅー、ぴゅー……」
 鳴らせぬ口笛を声で発しつつ、とぼける様にあらぬ方を見上げる元エルゴマンサー。そんな怪しさいっぱいのタキリーマを……しかし、咎人たちは見逃すことにした。
 タキリーマが陰で何を策謀していたのかしらないが、結果として最高のタイミングでテオグジルトを討てた。もし、行方不明のままゲリラ戦を仕掛けられていたら、かなり面倒くさいことになっていただろう。
 ……そして、何だかんだあったとしても。師匠である元エルゴマンサー・ゴブリキの為を想ってやったことなのだろう、と分かりきっていたから。彼(彼女?)が師匠を裏切ることは絶対になく。そして、ゴブリキの身柄は任務部隊と共にある。
「師匠は? 今、どうしている?」
「懲罰房で大人しくしている。顔を見せてやるといい」
 ……タキリーマと共に任務部隊に加わっていたゴブリキは、たった一度だけ、かつての親友であるテオグジルトに与して、咎人や任務部隊と戦ったことがあった。テオグジルトにその身柄を拉致されての事だったが、ゴブリキの手による犠牲者が一人も出なかったこと、また、やむにやまれぬ状況下での『自らの意志によらぬ行為』という事情を鑑み、死刑は免れていた。

 任務を終えた部隊が南米へ帰還し、解散式が行われた。
 長らく行動を共にした仲間たちは原隊へと復帰し、バラバラになってそれぞれの道へと戻った。ゴブリキに関しては、南米支部で再度の聴取が行われ…… 逮捕・拘禁などの処分こそ無かったものの、更なる監視の延長が通告された。

 タキリーマとゴブリキは南米某所『行き止まりの街』へと戻り、再び復興作業に従事した。
 若く、屈託のないタキリーマは然程の苦労もなく、再び町での日常に戻ったが……
 ゴブリキの方はなるべく人との関りを断ち、まるで隠居した老人のように静かに、一人で過ごすことが多くなった。

「最近、師匠が元気がないんだ。どうしたらいいと思う?」
 タキリーマが訪れたのは、市長室。相談に付き合わされているのは、元警官の現市長、アーロン・タムードだった。
「……俺、仕事中なんだけど……」
「? しみんのそーだんを聞くのもしちょーのお仕事って言ってたよね?」
「あー、それはそうではあるんだが、少しクトルが違うと言いますか……」
 子供の様に見えても元エルゴマンサーだ。アーロンが困っていると、アーロンの警察時代の部下で、今は秘書に収まっているマリスカ・フェルバーンがやって来て、その対応を引き受ける。
「タキリーマさんは? どうやってこの街に馴染んだんです?」
「……???」
「なるほど……タキリーマさんは、この街が好きですか?」
「! 好き! フリダとか友達もいっぱいいるし、お菓子とかゲームとか、毎日が凄く楽しい!」
「では、ゴブリキさんにも同じように、この街を好きになってもらえたら……きっと、毎日がすごく楽しくなるような気がしませんか?」
「! なるほど……っ!」

 その後、タキリーマは、なるべくゴブリキを引き連れて、街のあちこちを訪れる様になった。
 元『五か所会議』議員代表で現与党議員、ウーゴ・メヒアスの元にチェスやカラオケを習いにいったり……
 元自警団員の消防署長、トビアス・トルタハーダと共に、再び町に入り込もうとする麻薬カルテルの手の者を取り締まって回ったりもした。
「ごようあらためであーる!」
 タキリーマはそう言いながら、ノリノリでアジトに突入する。カルテルの構成員たちは銃器で武装した危ない連中だったが、元エルゴマンサーに敵うわけもなかった。
「ワハハハハハ!」
 高笑いで逮捕しながら、タキリーマはチラリと師匠の方を見た。
 ゴブリキは、至極真面目に職務をこなしながら……しかし、その表情は殆ど動くことは無かった。チェスも、カラオケも、全力は尽くすものの、どこか……楽しそうには、見えなかった。

「ああ、それは……私にとっても、他人事ではないわね」
 その日、初めてこの世界を訪れたというトクデラ・アケミという名の咎人(「ロボットを見に来た!」友人たちについて来たらしい)が、初対面のタキリーマに相談を持ち掛けられて面食らいつつ、生真面目に応じて、答えた。
「……恐らく、誰かに罰を与えてもらいたかったのかもしれないわね、その師匠さんは」
「? ししょー、怒られたいの?」
「ええ。罪悪感を抱えている人間には、罰を与えることが許しになる場合もあるのよ……大人になれば解るわ」
 三つ編み眼鏡の中学生、といった外見のアケミがアンニュイな表情で言い……それを子供なタキリーマが(おねえさん、すっげぇ……!)といった感動の面持ちで見上げる。
「おねえさん、ありがとう!」
 そう言ってすぐに帰ったタキリーマは、咎人たちに頼み事をした。
 曰く──
「大勢の町の人たちのしゅーじんかんしの中で、ボクと師匠と戦って、ボコボコにしてください」

成功条件

条件1ゴブリキとタキリーマをボコボコにする(依頼は達成的意味の)
条件2-
条件3-

大成功条件

条件1成功条件+どうにかしてゴブリキの心を未来へ向ける
条件2-
条件3-

解 説

●状況

 このシナリオの時系列は、柏木の『【BTW】 ラストマーチ オブ テオグジルト』終了後の出来事です。ニア・ナイトメアとの『戦争』も終わり、世界には(比較的)平穏が訪れたところです。

 南米某所に『行き止まり』と通称されていた街がありました。先のナイトメアとの『大戦』において、エルゴマンサー・ゴブリキによって、弟子であるタキリーマに「指揮官としての経験を積ませる為」のステージとして設定され、孤立させられた上で、バカでおまぬけなタキリーマの襲撃を受け続けた街です。
 戦後、捕えられ、降伏したゴブリキとタキリーマは、戦災で荒れ果てた南米の復興を手伝う条件で赦免。監視付きでこの街に送り込まれました。最初はギスギスした二人と街の人々ですが、見た通りおバカなタキリーマの底抜けの明るさと、生真面目に復興に勤しむゴブリキの姿に、次第に受け入れられていきました。

 そんな中、ニア・ナイトメアとの戦争が始まり、『行き止まりの町』も襲撃を受けます。敵に使われたのはかつてゴブリキが使っていた生産施設でした。ゴブリキとタキリーマは、異世界の戦士・『咎人』たちと共にこれを撃退し、この生産施設を破壊します。
 残された痕跡と状況証拠から、ゴブリキは敵の指揮官がかつての親友、テオグジルトであることを知りました。先の大戦で戦死した──ゴブリキが「守れなかった」「共に死ねなかった」と後悔を続けるトラウマとなった相手です。
 ニア・ナイトメアによって、その能力を利用する為にいいように復活させられたのだとしたら、その恥辱は晴らさねばならない──そう考えたゴブリキは、SALF南米支部が組織した『テオグジルト討伐任務部隊』に志願し、認められました。その後、色んな事件や戦いがあって、最後にテオグジルトを撃破して……行き止まりの町に帰って来たゴブリキですが……(以下、『マスターより』へ)

マスターより

(『解説』から)

 帰って来たゴブリキですが、様々な後悔を抱えたままです。色々あって「どうしようもなかったこと」と頭では分かっていながら、感情が追い付いていない状態です。
 タキリーマは何とかしようと奔走し、OP本文の通りの仕儀と相成りました。

「大勢の町の人たちのしゅーじんかんしの中で、ボクと師匠と戦って、ボコボコにしてください」

 ……果たしてそれでゴブリキは救われるのでしょうか(何
 皆様のプレイングをお待ちしております。


●マスターより

 というわけで、柏木の【BTW】後日譚。最終話です。

 何気に前作含めて師弟共闘は初めてだったり
 戦闘はカジュアル(相談用エキスパート)
 新しい召喚連作も出したいなぁ

参加キャラクター

  • アナルデール・ウンディーニma0116
    人間種|女
  • 透夜ma0306
    機械種|男
  • 小山内・小鳥ma0062
    獣人種|女
  • 三糸 一久ma0052
    人間種|男
  • 白玉 纒ma0300
    機械種|女
  • フィリア・フラテルニテma0193
    神魔種|女
  • 氷雨 累ma0467
    人間種|男
リプレイ執筆中

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