鏡が映す世界
運営チーム
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シナリオ形態
イベント
難易度
Normal
判定方法
エキスパート
参加制限
総合600以上
オプション
参加料金
50 SC
参加人数
5人~24人
優先抽選
50 SC
報酬
300 EXP
5,000 GOLD
5 FAVOR
相談期間
5日
抽選締切
2022/10/29 10:30
プレイング締切
2022/11/03 10:30
リプレイ完成予定
2022/11/21
関連シナリオ
  1. オープニング
  2. 相談掲示板
  3. -
  4. 結果
  5. リプレイ

オープニング

「ふふん? 確かに僕はキミたちに敗北した。故に知り得る全てを説明させてはもらったが、言うまでもなく、キミたちの味方になったわけではないよ」
 オクタヴィア (mz0102)の傷は完治したわけではないらしいが、とりあえずこうして普通に歩き回れるくらいには回復したようだ。
 ここは鏡神学園の校庭。そこに一部の生徒たちと、咎人が集っていた。
 そんな面々の中に、オクタヴィアも加わっているという状況だ。
「親友であったシャルルにお願いされても、僕がキミたちに協力することはないだろう……チラッチラッ」
「おいメロディア。わかっているな?」
「えぇ……わからないわけじゃないけど、わかりたくないんだけど……」
 シャルル (mz0092)に促されてもメロディア (mz0094)は微妙な様子だった。
 いきなり現れた『自称姉』であるオクタヴィアとメロディアの間にはまだ壁がある。というか、そもそもメロディアからすると『存在しないはずの姉』である。
 向こうからは得体の知れないラブコールを感じるが、だからといって心から姉だと思えるかどうかは全く別の問題であった。
「シャルルにお願いされても、ヴェロニカにお願いされても、僕はキミたちに協力することはないだろう。しかし念の為改めて言っておくと、僕は『裏世界の技』の使い手だ。表世界には伝わっていない特殊な戦術を行使することができる。ついでに説明すると僕は元々この学園の寮長の一人であり、シャルルの代わりに天空学科の教鞭をとっていたこともあるほどの万能教師でもあるね」
「そ、そうなんだ……すっごい喋るね……」
「そんな僕に教えを乞えば、君たちでも『裏世界の技』が使えるようになって、今よりもパワーアップできるかもしれないが、僕も裏世界の戦士の一人。そう易々と技を伝授するわけにはいかない。よほどの理由があれば別だけどね……チラッチラッ」
「おい、メロディア」
「あーもう、わかってるよ! 私がお願いすればいいんでしょ! お……お……」
「お?」
「おね……」
「『交響揮士』の技なら、わたくしが伝授することも可能ですよ」
 ヴェロニカ (mz0095)が割って入ると、オクタヴィアが盛大にズっこけた。
「ヴェロニカ! 嫌がらせのつもりかい!? そんなに僕が嫌いなのか!?」
「いえ、あなたがあんまり前向きな態度ではなかったので、無理強いはいけないと考えただけですよ」
 ヴェロニカに縋りつくオクタヴィアを前にシャルルは小さく息を吐く。
「……茶番もそこそこにしておけ。オクタヴィア、確かに俺達は更に強くなる必要がある。裏世界の総長――ダグラスとの闘いもあるが、『ミラリス』に対抗する力を手に入れなければならないからだ。悪いがモタモタしている余裕はない」
 そう。この世界の『創造神』とも呼べる鏡神ミラリスを打破するため、鏡神学園の生徒たちは更に強くなる必要に迫られていた。
 過去の記憶を部分的にしか持たない『複製体』である表の神使たちにとって、裏世界の技術を学べる機会は貴重だ。教えてくれるなら助かるのだが……。
「ふう……まあいいだろう。表世界、とキミたちが呼んでいるこちらの学園は、すでにミラリスに目を付けられている。学科を跨いだ『複合技』を教えても悪影響はないだろう」
「技自体はわたくしも存じていましたが、複製前の世界でも末期に位置した頃の強力な技を学べば、ミラリスを刺激してしまう可能性がありました。故にこれまでは控えていたのですが、すでにミラリスからの襲撃が避けられない今、学ばぬ理由はないでしょう」
 シャルルを含め、生徒の中には『複製前の世界』で最終段階――ミラリスとの闘いまで生き延びた者もいる。そういった生徒は、比較的すぐに技をモノにできるだろう。
 それは学習能力については群を抜いている咎人も同じである。
「我々咎人もこの鏡神学園の一員。是非ご指導をお願いしたい――仮面の淑女よ」
 仮面の淑女?
 鎖神貴一 (mz0051)が真顔で見つめるのはオクタヴィアだ。
 確かに以前は仮面をつけていたが、今はつけていないわけで……。
「あの……その『仮面の淑女』というのはやめてくれないかな? 僕も別にアレを好き好んでつけていたわけではないので、こう、背中のあたりがむずむずするんだ」
「それは失礼した。すると……仮面ではない……ただの淑女よ」
「いや、オクタヴィアって呼んでもらっていいかな!?」
 よくわからないが、オクタヴィアはすっかり学園に馴染んでいるようだ。
 元々、表裏の違いはあれど学園の生徒だったらしいし、さもありなんといったところか。
 しかし、シャルルとメロディアはまだ落ち着かない様子だった。
(断片的な記憶……元々は親友だったというが……記憶にはあるが実感がないというのも、対応に困るものだな……)
(お姉ちゃん……確かに色々意識してきたけど……急に現れた自称姉にどういう態度で接すればいいのかわかんないな……)
「ふふん……兎に角だ! この僕がメロたんのために特別課外授業を行ってあげよう! 僕の訓練は厳しいが、すべてが終わった時、キミたちは新たな技を会得しているだろう!」

 そんなわけで、結局教えたがっているらしいオクタヴィアと学園長であるヴェロニカの指導により、『裏世界』の技術を取り入れる特訓が行われることになった。
 このスペシャルな特訓に参加すれば、咎人も新ロール的なものを獲得できるだろう。
「強くなれるというのに、浮かない様子だね。メロディア寮長」
「ああ……うん。なんか結局あの人とどう接すればいいのかわかんなくてさ」
 鎖神は腕を組み、首を傾げる。
「あなたはあなたらしく接すればよいのでは? 向こうもそれを望んでいるはずだ」
「だよね……わかってるんだけど……でも、まだ仲間になったわけじゃないし……」
「確かに。また敵になるかもしれないとなると、付き合いに悩むのも理解できる。なればこそ、これを好機とみて話をしてみるのがよいだろう。私も微力ながら手を貸そう」
「えぇ……鎖神が?」
「私は弟も妹もいないが、よき『兄弟』を知っている。血の繋がりというものは厄介ではあるが、同時に素晴らしいものでもあるのだろう」
「でも……私は『複製された妹』なんだけどね……」
「私とて『複製された大罪人』だよ」
 そっと優しくメロディアの肩を叩く鎖神。
 メロディアがお礼を言おうとした瞬間、
「アドバンスコード:オフェンシブ!」
「じゃももぉアアアーーーーーーッ!!」
 鋭い剣の一撃にも似たパジャモの突進が鎖神の身体を側面から吹き飛ばし、数回地面をバウンドしさせてから、ぐったりとグラウンドに横たわらせた。
「ふふふふん! 大丈夫か、メロたん!」
「私は大丈夫だけど、鎖神が大丈夫じゃないよ」
「今の技は神獣に鋭い一撃を放たせる交響剣技のひとつだよ」
「それは聞いてないんだけど、そうなんだ……」
「あの顔のいい男、ちょっとメロたんに馴れ馴れしいなって前から思ってたのさ。立ち上がれ鎖神貴一! キミには特別メニューを施してあげよう!」
 鎖神に追撃を放つために走っていくオクタヴィアを見送り、メロディアは溜息を零した。

成功条件

条件1新ワールドロール習得の特訓をする
条件2-
条件3-

大成功条件

条件1オクタヴィア周りの人間関係が改善する
条件2-
条件3-

解 説

鏡神学園にてオクタヴィアとヴェロニカによる特訓を受けます。
鎖神貴一は地獄の特訓を受けますが、それ以外の参加者には基本的に優しく教えてくれるので、心配はありません。
(望むなら地獄の特訓を受けることも可能です)

特訓といっても咎人にとっては基本的に難しいものではなく、実際に新ロール「天神旗士」「鏡界騎士」「交響揮士」の力を体験する形で訓練を行います。
基本的な部分はオクタヴィアなどの指導が入る為成功自体は担保されていますが、独自の訓練方法などで遊ぶ……もとい、更なる特訓も可能です。
さほど真面目に特訓特訓している必要はないため、「神獣と触れ合う」といった目的での参加も問題ありません。

もう一つの裏の目的として、今回のシナリオは裏世界の戦士であるオクタヴィアを鏡神学園に受け入れていくための交流会でもあります。
オクタヴィアはまだ『仲間になったわけではない』と主張しており、実際に仲間になったわけではないのですが、妹であるメロディアがお願いすれば簡単に仲間になってくれることでしょう。
しかしメロディアやシャルルはオクタヴィアの記憶があったりなかったりするため、微妙にどういう態度で接すればいいのか、悩みを抱えているようです。
オクタヴィア、メロディア、シャルルという3人の人間関係を改善することができれば、オクタヴィアを仲間に加えやすくなります。

なお、オクタヴィアがメロディアに避けられたままであったとしても、シナリオ参加者には新ロール「天神旗士」「鏡界騎士」「交響揮士」の習得に必要なアイテムである「表裏の記憶石」をプレゼントいたします。

マスターより

ハイブリットヘブンをお楽しみいただきありがとうございます。運営チームです。

当シナリオはエピック「鏡神の神獣」と関連する内容となります。
エピックをクリアしなくとも参加は可能ですが、併せてお楽しみいただけますと幸いです。
なお、当シナリオの参加者には新ロール「天神旗士」「鏡界騎士」「交響揮士」の習得に必要なアイテムである「表裏の記憶石」を1つプレゼントいたします。

関連NPC

  • メロディアmz0094
    神魔種|女
  • オクタヴィアmz0102
    神魔種|女

参加キャラクター

  • 宵待 伽羅彦ma0748
    人間種|男
  • 天魔ma0247
    神魔種|男
  • 更級 暁都ma0383
    人間種|男
  • シアンma0076
    人間種|男
  • イオス・L・キュリンドメノスma1375
    精霊種|男
  • モルディウスma0098
    神魔種|男
  • 灰音ma0155
    獣人種|不明
  • 高柳 京四郎ma0078
    人間種|男
  • 唯塚 あまぎma0059
    人間種|男
  • 魅朱ma0599
    剛力種|女
  • 白花・C・琥珀ma0119
    人間種|女
  • サヴィーノ・パルヴィスma0665
    人間種|男
  • 川澄 静ma0164
    精霊種|女
  • ロザーリア・アレッサンドリma0458
    人間種|女
  • ジェラルディンma1135
    異能種|女
  • ウェンディ・フローレンスma0536
    獣人種|女
  • 葛城 武蔵介ma0505
    神魔種|男
  • フィオナ・アルマイヤーma1253
    剛力種|女
  • マイナ・ミンターma0717
    人間種|女
  • 冥皇ma1126
    機械種|男
  • ブルームーンma1254
    神魔種|女
  • アティーヤma0735
    精霊種|女
  • グリーンアイスma1255
    機械種|女
  • マリエルma0991
    機械種|女
リプレイ公開中

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