峡谷で輸送隊を護衛する任務
岩岡志摩
Twitter
シナリオ形態
イベント
難易度
Normal
判定方法
エキスパート
参加制限
総合800以上
オプション
  • 召喚可
参加料金
50 SC
参加人数
1人~10人
優先抽選
なし
報酬
300 EXP
5,000 GOLD
5 FAVOR
封魔界ワールドロールで参加すると +30 EXP
相談期間
5日
抽選締切
2023/02/02 10:30
プレイング締切
2023/02/07 10:30
リプレイ完成予定
2023/02/21
関連シナリオ
  1. オープニング
  2. 相談掲示板
  3. -
  4. 結果
  5. リプレイ
召喚可能
このシナリオでは召喚を行うことができます。
召喚を装備しているキャラクター全員が召喚可能です。

オープニング

●劣勢
 トルブラム連邦に属するクエント公国は、簒奪者ズロイ(mz0063)のいる帝国軍部隊に押されていた。
 クエント公国の当主ポルタ・A・クエントも必死の防戦に努めているが、それも限界がある。
 既にクエント公国はトルブラム連邦に対し援軍要請を出していたが、いまだ回答はなく、ポルタは今できる手段でクエント公国と住民達を守り抜くしかないと、覚悟を固めていた。
「巨神機を出すことも視野に入れる必要がありますね」
 ポルタの言葉に、副官に当たる兵士が怪訝な表情を見せる。
「わが公国に動員可能な巨神機はありませんが」
「ありますよ。『この公国に元から存在する』巨神機が」
 ようやくポルタが何を言っているのか理解した兵士は、首を横に振る。
「『あの機体』は非常に希少なものです。何より動かすことができません」
 ここクエント公国にも巨神機は存在する。
 ただしクエント公国にある機体は、幾度か動かそうと試みはしたが、いまだ動き出す気配を見せない。
 しかしポルタには解決の糸口となる情報を得ていた。
「サイクス少佐が巨神機を動かすことに成功したようですね」
 ポルタの言うサイクス少佐とは、トルブラム公国当主のサイクス・A・トルブラムのことだ。
 サイクスが巨神機を稼働できるようになったのは。フェイト・A・ユーフォリアの手でサイクス『個人』に対して大憲章の無効化が行われたためだが、この時点でのポルタはそのことを知らなかった。
「女神の騎士である咎人の方々にも、協力要請の依頼を出してください」
 フェイトにも話を通す必要はあるが、咎人達が有する技術や知識で現状の打開策が見つかるかもしれない。
 動かせない巨神機も選択肢に入れ始める程、クエント公国は追い詰められていた。 

●反撃に向け
 クエント公国からの要請に応じ、ヒー・リショナー(mz0073)がポルタのもとに到着する。
 ヒーはポルタから話を聞き、巨神機について確認をとる。
「その巨神機を拝見してもよろしいでしょうか?」
 ポルタはヒーの要望を受け入れると、自らその巨神機が安置されている場所までヒーを案内する。
 恐らくはトルピオンかウォードスの類と思っていたヒーは、現地で悠然と立つ『それ』を見て誤りだと知る。
 全体的に丸みを帯びており、下半身はロングスカートのような装甲に覆われている。
「これは……トルピオンともウォードスとも違う見た目ですね」
 ヒーの言う通り、クエント公国にある巨神機は異彩を放っていた。
「名は『ケトス』。元は『涙の海』での戦いの為に造られたと言われています」
 ポルタは伝承として聞いている内容を語る。
 伝承によると、かつてクエント一族が今のクエント公国当たりに領地を与えられた際、この巨神機をこの地まで一緒に持ってきたとのことらしい。
「同型機の大半は魔神との戦いで失われており、現在まで残っているのは貴重と言えます」
 ただしここにあるケトスは故障しているためか、あるいは現当主ポルタがその力を最大限発揮できていないためか、動かすことはできなかった。
「まだダウロン要塞に関係者が揃っているはずです。この巨神機を稼働できるか話を通してみるのがよろしいかと」
 ヒーからの進言をポルタは容れ、ダウロン要塞との連絡を取り始める。
 幸運なことに、ダウロン要塞にはまだ関係者たちが残っていた。
「恐らくですが、サイラス卿が巨神機を操作できた時と同じやり方になると思います」
 現時点で巨神機を稼働させることができるのは、フェイトの持つ『大憲章無効化』だけと、ヒーはポルタ達に説明する。
 そうなると現在フェイトがいるダウロン要塞までケトスを運ぶ必要がある。
 ただクエント公国からダウロン要塞まで向かうルートは、現在戦況が思わしくないためそのまま使用するのは難しい。
 話し合いの結果、迂回するルートで要塞まで『ケトス』を運び込み、現物を確認してから判断するとの形で話はまとまった。
 ここでポルタはヒーに対し、咎人達の派遣を要請した。
「必要な手続きや車両の手配はこちらで行いますが、この場所で車両と積み荷である巨神機を護衛してもらいたいのです」
 広げた地図をヒーに見せたポルタは、その一点を指し示す。
「この一帯はまだ我々の勢力範囲ですが、偵察部隊よりここで帝国軍と思しき魔獣達が待ち伏せしているとの情報が届きました」
 そこは峡谷と呼ばれる場所で、道路は谷底にあたる平地に敷かれており、輸送を担う部隊は谷底を通る形になる。
 現状ではどうしてもこの場所を通過する必要があり、敵の襲撃があると承知しながら輸送を決めたようだ。
 依頼内容は巨神機を運ぶ輸送隊の護衛だが、この場所をやり過ごせば問題ないため、輸送隊がこの場所を通過する支援を行うと考えればいい。
「敵は魔獣が主となりますが、よくわからない存在もいるようです」
 ポルタは偵察隊が撮影してきた写真をヒーに見せる。
 それは一見すると巨神機だが、よく見ると体のパーツが不揃いなものばかりだった。
 胴体がウォードスで手足がトルピオンの個体があれば、逆にトルピオンの胴体にウォードスの手足が付随する個体もいる。
「トルブラム連邦で、こうした機体を用意することは技術的に可能ですか?」
 ヒーの問いかけに、ポルタは緩く首を横に振り『不可能です』と答える。
 そこからヒーはある可能性に行き当たる。
「恐らくですがこれは従魔です」
 今までにもズロイは石像や戦車など、様々な物体を依り代にして従魔を生み出してきた。
 その対象が巨神機のパーツになったとしても、何ら不思議ではない。
「交戦してみなければわかりませんが、依り代にしているだけならば、巨神機本来の強さはないと思われます」
 巨神機ではなく、巨神機に似た従魔をズロイは出してきた。
 先日行われた撤退戦で咎人達が推測したように、ズロイ側は巨神機を出さないのではなく『出せない』。
 その可能性が現実味を帯びてきた。
「ではその場所で巨神機を輸送する部隊が通過するまでの間、部隊を護衛して通過を支援するということでよろしいですね?」
 ヒーはポルタや天獄界との間で詳細を詰め、必要な手続きを進めていった。

●今回の敵
 大型魔獣×複数
 肉塊から歪な手足が乱雑に生えたような外見。サイズ3。シールドあり。略称『獣』。
 棍棒めいた腕を振るう(射程2)以外に、射程20のレーザーめいた光を放つ。魔法攻撃扱い。
 生命だけはややタフ。

 巨神機型従魔×複数
 様々な種類の巨神機パーツで強引に組み立てられた従魔。サイズ4。略称『偽機』。
 見た目こそ巨神機だが、胴体がウォードスで手足がトルピオン、逆にトルピオンの胴体にウォードスの手足など、いずれも不揃いで歪な外見をしている。
 武器はビッグキャノン(射程15。肩に装備。射撃攻撃扱い)、巨神剣(射程5。近接攻撃扱い)。
 PL情報:シールドは脆弱。生命は魔獣よりも低い。

成功条件

条件1輸送隊が通過するまで敵を食い止めた。
条件2巨神機を載せた車両は破壊されなかった。
条件3-

大成功条件

条件1輸送隊への被害は最小限に抑えた。
条件2魔獣や従魔を合計15体以上撃破した。
条件3-

解 説

●目標
 峡谷にて輸送隊の通過を支援し、敵から守り抜く
 失敗条件:車両が撃破される

 登場
 大型魔獣と巨神機型従魔
 詳細はOP内文章●今回の敵を参照。

 ポルタ・A・クエント
 クエント公国当主。下記輸送隊を着実に現場へ送り届けるため、輸送隊に同行。

 ヒー・リショナー
 今回の増援。皆様の指示に従う。指示がない時はポルタや輸送隊の支援に従事。敵の増援が来たらその都度通話術式で皆様全員に報せる。

 ズロイ
 アース帝国に属する簒奪者。
 敵を展開後に現場を去り、この場にはいない。

 輸送隊
 ダウロン要塞へと巨神機(ケトス)を搬送する大型車両3台。1台が本物を梱包し2台は偽装。下記場所では谷底のI2より南西へと移動し、A9へと抜ける予定。

 状況
 クエント公国内のとある峡谷。現地時刻は正午で快晴。
 現段階ではクエント公国側が勢力を保つ地域だが、今回の輸送を察知した帝国軍が現場へ魔獣や従魔を差し向けた。
 現場にいる敵部隊を強襲し、輸送隊が現場に到着して離脱するまで(全体で5分前後かかる)護衛するのが今回の任務となる。
 輸送隊が安全圏(下記A9より左)まで離脱した後は、各個の判断でこの場より退去できる。
 現地には輸送隊以外の人々はおらず無人。
 以下現地の簡易見取り図。1マス当たり10×10m。
↑北
  ABCDEFGHI
 1☆  □魔  ☆■
 2 □  ↓□ ■■
 3  □   ■■■
 4偽→   ■■←偽
 5 □■■■■
 6  ■■■■ □☆
 7☆ ■■    □
 8■■■■ □↑□
 9■■ □☆ 魔

 ☆:PCスタート地点。自由に選択・重複可
 □:岩。召喚物が1体身を隠せる程度の幅と高さ。
 ■:谷底。平らで障害物なし。 
 魔:魔獣。
 偽:巨神機型従魔。

 以下簡易断面図。崖上の平地と■(谷底。平ら)との高低差は10m。岩(上は平ら)の高さと幅は各10m。

 □     □
 崖崖   崖崖
   ■■■

マスターより

 クエント公国シナリオです。
 皆様はこの峡谷内を通過する輸送隊を守り、できる限り敵の排除をお願いします。
 リプレイでは主に輸送隊が峡谷を通過する前後の戦況を中心に描写します。
 全ての任務が終了するまで5分程度かかるため、持続時間に数字が記載されていない召喚ユニットでの参加をお勧めします。
 敵は見取り図にある場所の個体を倒したら、やや時間をおいて同じ種類の敵が再び同じ場所から現れます。
 輸送部隊が通過を始めたときと通過中、そして離脱した時にそれぞれ1回ずつヒーから皆様へ連絡が届きます。
 敵の移動力は魔獣は5、従魔は10(見取り図では魔獣は1ラウンドで1マス、従魔は2マス進む)程度とお考え下さい。

関連NPC

  • ズロイmz0063
    ?|男
  • ヒー・リショナーmz0073
    人間種|女

参加キャラクター

  • モルディウスma0098
    神魔種|男
  • 高柳 京四郎ma0078
    人間種|男
  • 川澄 静ma0164
    精霊種|女
  • 麻生 遊夜ma0279
    機械種|男
  • 更級 暁都ma0383
    人間種|男
  • 山神 水音ma0290
    精霊種|女
  • 鳳・美夕ma0726
    人間種|女
  • 鈴鳴 響ma0317
    神魔種|女
  • シアンma0076
    人間種|男
リプレイ公開中

ページ先頭へ

ページ先頭へ