UL2号迎撃作戦 第3フェーズ
運営チーム
Twitter
シナリオ形態
大規模作戦
難易度
Hard
判定方法
エキスパート
参加制限
総合600以上
オプション
  • 危険
  • 召喚可
参加料金
0 SC無料
参加人数
1人~∞人
報酬
1,200 EXP
12,000 GOLD
6 FAVOR
封魔界ワールドロールで参加すると +120 EXP
相談期間
5日
プレイング締切
2023/02/23 10:30
リプレイ完成予定
2023/03/06
関連シナリオ
  1. オープニング
  2. 相談掲示板
  3. -
  4. 結果
  5. リプレイ
危険
このシナリオは難易度が高く設定されています。
戦闘により大きなダメージを受けてしまった場合、キャラクターの基本設定が忘却状態になることがあります。
基本設定が4つ全て忘却状態になると、キャラクター自身が死亡状態となり、ログイン及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
召喚可能
このシナリオでは召喚を行うことができます。
召喚を装備しているキャラクター全員が召喚可能です。

オープニング

「間に合ったあああーー!!」
「ふう……為せば成るものですね」
 マルコム・レーナルト(ma0971)とサヴィーノ・パルヴィス(ma0665)はすべてのトルピオンが改修型になったことを確認し、ようやく一息ついた。
 いくら咎人でも休みなしの重労働である。
「お前らよくやった! ジョゼ社に就職しろ!」
 よほど嬉しかったのだろうクロウが二人の肩を抱く。この戦いの中ですっかり彼らは『チーム』となったようだ。
「トーチカ設置、問題なし! 襲撃に備えよ!」
 カール=マリア・T・ペンローズ(ma1323)たちが時間をかけて作成した防衛陣地も十分な完成度だ。さらに修復と補給を受けた戦車隊が集まってきて、迎撃の陣形を作る。その中にはトルピオン隊の姿もあった。
「ダウロン要塞の周りにこれだけの設備が……大したもんだ!」
 戦車、歩兵、そして巨神機。
 今用意することが出来る同盟軍の最大戦力と言っていいだろう。
「俺たちが同盟軍唯一の巨神機部隊だ! ここまでお膳立てしてもらって活躍できなきゃ面目丸つぶれだぞ!」
 サイクス・A・トルブラム (mz0134)は感嘆しつつ、部下を配置につかせる。
「要塞内にカタパルトゲートの設置も完了しました。ぎりぎりせーふです」
「ふひぃ……エイリアスも天魔も、パンダ使いが荒すぎるぜぇ……」
 グッタリと仰向けに倒れたパンダくん (mz0006)のおなかをエイリアス(ma0037)が労う様にモフモフすると、「おォん……」と鳴き声があがった。
「全避難民のダウロン要塞収容を確認したよ。……『今助けられるだけの全員』、だ。避難民はもう戦場に紛れていないと思う」
 長く伸び切っていた人の列がダウロン要塞の門に吸い込まれていくのを確認しながらシアン(ma0076)が報告する。
『こちらプルフラス追撃部隊だ。目標が移動を開始した。……真っ直ぐ要塞に向かっているわけではなさそうだが、人数の問題もある。いずれそちらに向かう、最後の移動と見ていいだろう』
 ザウラク=L・M・A(ma0640)の報告を受け、フェイト・A・ユーフォリア (mz0133)は深呼吸を一つ。
「やれるだけの事はやりました。あとは迎え撃つだけです。……間もなくここは戦場となります! 予定通り、移動可能な避難民から順次ダウロンシティへの退避してください! あくまでも少しずつ、です。プルフラスが交戦状態に入るまでは、一度に移動しないように!」
 交戦状態に入ればプルフラスは簡単には移動しないだろうが、大勢の人間の移動があれば、そう遠く離れていないダウロンシティに引っ張られる可能性はゼロではない。
 まずはここで受け止める。それまでの間、避難民にも『囮』になってもらうしかない。
(ここが落ちれば次はダウロンシティ……その次はどの街になるか。大都会が襲撃を受ければ、被害は爆発的に増加する……)
 最善の策だと、そう信じている。
 だが、『より多くを救う為に少数に犠牲を強いている』だけなのかもしれない。
「だとしても……今は……今のわたくしに、出来ることを……!」

「バドのおっさん、無事だったのか」
「ネルガル――タクトの小僧か。見ての通り、部隊はそれなりに被害を受けたがね」
「おじさまの部隊がやられるなんて……巨神機戦の練度は帝国最高のはずなのに……」
「そりゃ買いかぶりすぎだが、まあ……タクトの言う通り、なかなか骨のある連中だった。次は作戦抜きで、俺もランデブーと行きてぇところだな」
 スカーグラフ隊はもう戦闘を継続できる状態ではない。タクト隊を含む帝国の後詰部隊とはすれ違う形で北上し、撤退する段取りだ。
「タクト、マリエ! プルフラスは下手すりゃコッチまで壊滅させかねん『怪物』だ。上級刻印を持つタクトでも油断するなよ」
 魔獣を操作する魔導具は、魔導具の例にもれず神秘刻印が強ければ強いほどより高い性能を発揮できる。つまり、精密なコントロールが可能となるわけだ。
 中級神格者であるマリエやバドでも魔獣を何となく動かすくらいなら問題ないが、安定してそれなりにきちんと命令を下すためにはタクトのような上級神格者が必要になる。
 ではなぜ最初からタクトが出張っていないのかというと、理由は色々あるのだが……。
「俺たちが使っている道具はそもそもなんだかわからねぇ大昔の遺物で、大憲章を無効化しているのは魔女とかいうわけのわからねぇ女の力だ」
「あ? 何が言いてぇんだよ」
「力を信じすぎるなってことだよ。バカは言っても聞かねぇだろうが、気ぃつけな」
 バドが部下たちと引き上げていくとタクトは怪訝そうに眉をひそめた。
「今更何言ってんだあのジジイは……? そんな事より、今回の作戦は手柄を立てるチャンスだ。他の部隊のやつらも手柄を挙げようと躍起になるだろう。遅れをとるんじゃねえぞ」
 今回の作戦にはタクト以外にも複数のネルガルや改造された巨神機が投入されている。
 トルブラムの守りの要となるダウロン要塞を攻略すれば、戦況は一気にアース帝国有利に傾くだろう。その功績を狙っている者たちは大勢いる。
「……そうね。私達の生きる糧は戦場にしかない」
「タァ~~~クトさぁ~~~ん! おはこんばんにちは。私でございます」
「げっ! MC!? いつからそこにいたんだてめえは……」
「バドのおっさん、無事だったのか……の少し前からですねえ~~~」
 タクトのネルガルの肩の上にMCグランギニョール(mz0066)が乗っていた。
 最近は一緒に行動していなかったが、タクトとMCは任務を共にこなしていた過去がある。だからといって仲良しかというとそうではないが……。
「タクトさんは要塞攻撃でしたね。私はこれからソグン殿と共にダウロン要塞に潜入します。我々簒奪者には、我々独自の目的もございます故」
「あっそう。じゃあさっさと行けよ」
「久しぶりに封魔界に帰ってきたのにそのそっけなさ! トホホ~! ……あ、せっかくなのであちらの方に投げていただいても?」
「おーいいぜ。大歓迎だ」
 MCをむんずと掴んだネルガルが一流ピッチャーさながらの投球フォームを見せる。
「ぶっ飛べオラアアアアアーーーーーーー!!!!」
「おほほおおおーーーーーーーーーーーーーーー♡♡♡ 行ってまいりまぁ~~~っす♡」
 MCは星になった。
「……いやそんなには飛ばねぇだろ普通……なんだあいつ……」
「紙で出来てるの?」

 地下を移動したプルフラスはダウロン要塞の正面に姿を現した。
 地響きと共に出現したプルフラスの巨体に、兵士たちは固唾をのむ。
「こ、これがアルティメット・レガシー……か……!?」
「目標、形状変化しています!」
 地下から半身を出すようにして行動していたプルフラスだが、今回は完全に地上に全身を露わにしている。上半身と下半身、まるでそれぞれが別の魔獣であるかのように姿形が異なっていた。
「女神の騎士殿からの情報通りだな……!」
「UL2号、頭部変形!」
 それは第1フェーズでも見られた、『口からの魔獣の放出』だった。
 しかし、ただその場にボロボロとこぼすようなものではない。プルフラスは魔獣の『塊』を勢いよく発射――遠投し、ダウロン要塞への攻撃としたのだ。
「魔獣が遠方より投擲され、城塞に直撃しました! 質量攻撃です!」
「要塞の損傷はありませんね?」
「魔導防壁、アクティベート! 損傷ありません!」
「魔獣も無事なはずです。数は如何ほどですか?」
「一度の投擲で約二十体です! ……防御陣形の背後に回られていますが、要塞内の方が人数が多いのか、魔獣が前線に向かう様子はありません」
「プルフラス攻撃部隊は下げないでください。ここまで整えた陣形を崩したら敵の思う壺です。場内に進入する敵は予備戦力で対応します。……メリッサ、お願いできますか?」
 司令部にてフェイトの傍で様子を見ていたメリッサ・A・イストリア (mz0136)が声を掛けられ、「ふふん」と鼻を鳴らす。
「要塞内への侵入を防げばいいのね? いいわ、引き受けてあげる! イーサン、出撃するわよ! モタモタしない! イストリア公国の力を見せつけるチャンスよ!」
「お前はずっと俺の後ろに乗ってただけだからいいだろうが、俺は長距離運転で疲れているんだぞ……やれやれ、行ったり来たりだ」
 愚痴りながらもイーサン・クーパー (mz0015)が銃を手にメリッサの後を追う。
 自動ドアが閉まるのを見送り、フェイトは指示を出す。
「プルフラスを射程圏内に捉え次第、一斉砲撃開始! プルフラスが展開する魔獣の撃破を優先し、女神の騎士がプルフラスに接近できるように! プルフラス本体にも攻撃しつつ順次後退、最悪ダウロン要塞で受け止めます!」
「プルフラス、体内より更に魔獣を発生させつつ前進! ……大佐、更に左右より敵巨神機部隊が接近中! プルフラスを盾に攻め込むつもりです!」
「大佐! 更に正面から敵影! 一人でこちらに突っ込んできます! 人間です! 地雷原を突っ切ってきます……なんだあのバケモノは……!?」

 ソグン・ソードマンの目的は要塞内への侵入だ。
 元々簒奪者の目的は『特異点の確保』である。アース帝国に加担しているのも、その目的を達成するために必要な共闘関係に過ぎない。
「へえ。短期間で随分準備が進んでるじゃねぇか」
「落下地点が地雷原! ンフゥ~~~~タクトさん、狙ってますぅ!? その愛……しかと受け止めましたよ……!」
「うわっ、キメェ! 落ちてくるんじゃねえよ!」
 落下と同時に並走を始めたMCにソグンは露骨な悲鳴を上げた。が、MCは気にしない。
「私はこのまま要塞内への侵入を試みます。ソグン殿はいかがですか?」
「んー、目的は同じ――フェイト・A・ユーフォリアの確保だ。あいつがこの世界の特異点と関係してるってなぁ、間違いないだろうからな。俺は正面から行く。お前は好きにしろ」
「オーキードーキー! それではごきげんよう」
 ダウロン要塞に到着すると、MCはその垂直の壁を普通にスタスタ走って飛び越えた。
 ソグンにはそんなことはできないので、彼女は背負っていた大剣を正門に向かって全力で振り下ろし、破壊を試みる。
「固ってぇ~~~!? 女神の遺物ってのはこんなに頑丈なのかよ。だが――お前が大きいのがいけないだぜ?」
 このまま殴り続ければ破壊できるだろう。
 ダウロン要塞を前に身構えたソグンのイデアエネルギーは、爆発的に強化されている。要塞に比べれば棒切れのような大きさの剣で、この門を破壊できると豪語しているのだ。
 だが、ソグンが門を壊すことはなかった。扉の方が勝手に開いてくれたからだ。
「どんだけ下品なノックなのかしら。一人で突っ込んでくるとか、バカなの? 死ぬの?」
「俺はバカだが死なないよぉ、可愛らしいお嬢ちゃん」
 氷を彷彿とされる特殊な剣を構えた少女。イストリア公国の王女、メリッサ・A・イストリアだ。
「あなたに恨みはないけど――いいえ。やっぱり恨みはあるかも。私、簒奪者って奴らが嫌いだった気がしてきたわ。ええ、やっぱり嫌いだわ。光栄に思いなさい、犬! 八つ当たりしてあげるんだから!」
「ぎゃははははああーーー!! 情緒不安定だなあああーーー!!」
「はあ? あなたにだけは言われたくないんだけど!」
 刃を交えるソグンとメリッサ。二人の女が暴れる様にイーサンはげんなりした。

成功条件

条件1魔獣プルフラスの討伐
条件2ダウロン要塞の破壊阻止
条件3フェイトの誘拐阻止

大成功条件

条件1タクト隊の撃退
条件2友軍の損耗率30%以下でのクリア
条件3-

選択肢

選択肢1巨神機部隊迎撃 現在の人数50
選択肢2プルフラス討伐 現在の人数88
選択肢3侵入者排除 現在の人数57

解 説

このシナリオでは召喚が使用可能です。
シナリオ内には3つの選択肢が存在しています。

選択肢1.巨神機部隊迎撃<Hard>
選択肢2.プルフラス討伐<Hard>
選択肢3.侵入者排除<Hard>

それぞれの選択肢の詳細は特設ページにて解説しています。
前フェーズの結果を受けて、一部のPCは召喚が使用不能になっているなど、状態の限定が存在します。
第3フェーズの参加は2月17日から2月23日までとなります。
決戦フェーズになるため、参加期間とリプレイ執筆期間が長く設定されております。

パンダ「おう、パンダだ! 真面目な解説は特設ページがするので、ざっくばらんに解説するぜ!」


●選択肢1.巨神機部隊迎撃<Hard>
この選択肢は巨神機しか出現しねぇから、実質ロボットバトル選択肢だぜい!
今回の選択肢の中ではたぶん一番頭を使わなくていいというか、とりあえず巨神機持って乗り込め~! で済むゾ!
タクトの相手だけはクソ強い咎人がしてくれないとたぶん困ったことになっちまうが……難しい点はそのくらいだな。
敵が小隊規模で動いているンで、こっちもできれば4名くらいでパーティを組みたいところだ。
せっかくだし、選択肢内で知らん奴と今回だけ組んでみては?


●選択肢2.プルフラス討伐<Hard>
プルフラス討伐編だ!
前も後ろも頭になってるっちゅー変なヤツで、前も後ろも破壊しないと完全停止しねぇぞ。
色々考えることはあるんだが、『火力面』はNPCの火力が期待できるぞ。
戦車隊がバカスカ砲撃し続ける火力は、咎人が適当にぺちぺち叩くよりもパワーがあるから、あんまり攻撃力に自信がないなら、小型の魔獣をやっつけるとかで戦車隊を守ってあげるだけでも貢献できると思うぞ。
ちょっと複雑なんだが、要するに「ザコ対応」「プルフラスの前の方対応」「後ろの方対応」という感じにざっくり3つくらいの課題がある。
そン中のどれにしよっかな~くらいで、なんかゴチャゴチャ書いてることはマニア向けというか、通しで参加してる人向けなんで、あんま興味なかったらそこまで読み込まなくていいと思うぞ。


●選択肢3.侵入者排除<Hard>
屋内戦闘になるシーンが想定されるため、召喚NGになっているぞ。
そーすると必然的に生身参加推奨ってことになるな。
ソグンがクソ強いのでそこだけは強い人が抑えた方がいいと思うが、それ以外は丁寧に対応すればそんなに戦闘力は要求されない。
魔獣の侵入をケアして、MCを見つけ出せばOKって感じだ。
MCは殺そうと思うと全然死なないが、攻撃能力はそこまでじゃない。
その一方で変なことはしてくるから、どちらかというと直接戦闘力より頭脳戦的になるぞ。
……ソグン以外は……。

マスターより

ハイブリッドヘブンをお楽しみいただきありがとうございます。運営チームです。
こちらのシナリオはエピック「レインボウティアーズ」と連動する内容となります。
エピックをクリアしなくとも参加は可能ですが、併せてお楽しみいただけますと幸いです。

関連NPC

  • MCグランギニョールmz0066
    ?|男
  • メリッサ・A・イストリアmz0136
    人間種|女

参加キャラクター

リプレイ公開中

ページ先頭へ

ページ先頭へ