アシンメトリー・ミラーズ
運営チーム
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シナリオ形態
グランド
難易度
Hard
判定方法
エキスパート
参加制限
総合950以上
オプション
  • 危険
参加料金
150 SC
参加人数
1人~25人
優先抽選
50 SC
報酬
1,000 EXP
30,000 GOLD
15 FAVOR
相談期間
5日
抽選締切
2023/02/25 10:30
プレイング締切
2023/03/02 10:30
リプレイ完成予定
2023/03/20
関連シナリオ
  1. オープニング
  2. 相談掲示板
  3. -
  4. 結果
  5. リプレイ
危険
このシナリオは難易度が高く設定されています。
戦闘により大きなダメージを受けてしまった場合、キャラクターの基本設定が忘却状態になることがあります。
基本設定が4つ全て忘却状態になると、キャラクター自身が死亡状態となり、ログイン及びコンテンツへのアクセスが制限されます。

オープニング

●裏世界
 ヴェロニカが作り出した表と裏を繋ぐ鏡のゲート。
 そこに裏世界の住人達は飛び込む。
 このゲートを通過したら、表世界の神使たちとはお別れだ。
 そして、同時に世界を一つにする戦いが始まる。
「まずは裏世界のヴェロニカ先輩に会うのが先決か」
 ランドルフはゲートを通過しながら、その後の事を考える。
 幸いなことにヴェロニカは表と裏の状況を把握できている。
 彼女に会えば、表と裏の世界で足並みを揃えることは出来るだろう。
「でも、この感じ……ダグラス総長が出てきたってことになると……なんだか私、嫌な予感がします」
「フン、貴様と意見が合うとは……奇遇だな、丁度俺も同じことを考えていたところだ」
 メイジーとフェリックスが言う嫌な予感。
 それは、裏世界のことである。
「ふふん? つまり、キミたちは裏世界でも同じことが起こっていると言いたいんだね? だとすると――これから戦う相手は……っく、参ったな」
 オクタヴィアは何かに気づき、焦りの表情を浮かべる。
 裏世界のオーウェンはその表情をすぐにくみ取った。
 つまり――
「私たちが戦う相手は、鏡神学園の生徒たちか……」
 オーウェンがそう言ったと同時に、裏世界へとたどり着く。
 鏡のゲートを抜けた時、そこで待っていたのは――
「やっときたか、お前ら。ちょっとこのボクを待たせ過ぎなんじゃないかなァ?」
 簒奪者ベリトが率いる裏の鏡神学園の生徒たちだった。
 既にドライマナ上空では三ヵ国と生徒たちの戦いが始まっている。
 それはつまり、生徒たちにとって故郷への反逆を意味する。
 三ヵ国の出身である生徒が殆どなのだ。 
「アッハァ!!! ホントいい駒だよねェ! じじいの言う通り、こいつらは良く働いてくれるよ!!!」
 ベリトは満足そうに声を上げていた。
 それを見ている裏世界の出身者たちは心中穏やかではない。
「奴は我等の敵だな?」
「そのようですね」
 そしてもう一人、ベリトに対して感情を滾らせる者がいた。
「簒奪者ベリト……やはりこうなってしまうのか」
「なっ!? 鎖神貴一……! キミは表世界に残ったんじゃなかったのか!?」
「私もキミたちと同じように鏡のゲートをくぐらせてもらったよ。彼女には個人的な想いがあるのでね」
 鎖神は指揮棒を振るい、パジャモを呼びだす。
「簒奪者ベリト――キミが運命に身を任せるというのなら、私もそれに付き合おう。せめてそれがキミへの救済となるならば!」
「あァん? またお前かよ。あーァ、これだからモテモテベリトちゃんは大変だよねェ。どこ行っても付きまとわれてさァ。いい加減うざったいから、この辺で消えてくれないかなァ」
 そう言ってベリトは大量のパジャモを召喚するのだった。
「この召喚術はボクにピッタリなんだよねェ。もともと何かを操るって好きだし? まあ、この鳥をいつ召喚できるようになったんだか、さっぱり覚えてないけどさァ……」
「フフフ……忘れているというのならば、私が思い出させてあげよう……!」
「お前に言っているわけじゃないよねェ! なんでお前にばっかり付きまとわれなきゃいけないんだよッ! 用があるのはヴェロニカなんだよッ! ったく! 隠れてないで早く出て来いよなァ!!!」
「――わたくしを呼びましたか?」
 裏世界のヴェロニカは鎖神たちに合流する。
「もっとも、呼ばれずとも姿を現しますが。ドライマナでこれだけ暴れられては、わたくしも黙ってはいられません。あなたはわたくしが直々に指導を行います」
 それからヴェロニカは仲間に向かって言葉を続ける。
「時間にして少し前。彼女は鏡神学園の生徒を率いて、ドライマナに攻め入りました。現在、三ヵ国の神使たちに対応してもらっていますが、いつまで持つかはわかりません。このままでは勢力関係なく、多くの神使が命を落とします」
 鏡神学園の生徒と三ヵ国の神使たちの力は均衡している。
 戦いを止めなければどちらの被害も大きくなってしまうだろう。
「ではどうすれれば良いのでしょう、先生!」
「生徒を率いている、あの簒奪者を倒します。幸いなことに本来率いるはずのダグラスはいません。仮初の指揮官がいなくなれば、鎮圧することが可能でしょう」
 鏡神界の生徒はダグラスの命令によってベリトに従っている。
 ならば、そのベリトを倒せば目的を見失うはずである。
「――それから、オクタヴィア。あなたには言っておかなければならないことがあります」
「なにかな……?」
「恐らくメロディアさんもこの戦いに参加しています。どうか、お気をつけて」
「言われなくても、わかっている。僕は彼女を迎えに行くつもりだ。そのために戻って来たのだから」
「いいえ、あなたはなにも理解していません」
「どういうことだ……?」
 オクタヴィアは不思議そうに聞き返す。
 メロディアを迎えに行くことに何の問題があるというのだろうか。
「よろしいですか? 時間的にメロディアさんの命は残り僅かです。それはあなたも十分に分かっていることでしょう。ですから、あなたは覚悟を持って彼女に会う必要があります」
「嗚呼、だからわかっている!!! たとえ、彼女の死に際だろうと、僕は傍にいてやるつもりだ!!!」
「いいえ。わたくしが言いたいことはそういうことではありません。例えば、貴女よりも影響力を持った存在がメロディアさんの傍にいた場合、今のメロディアさんは何をしでかすか分からないと言っているのです。ですから、覚悟を持って彼女に会いなさい」
「ヴェロニカ……キミはなにを言って――」
 オクタヴィアにはヴェロニカの言っている言葉の意味が理解できなかった。
 しかし、それは現実のものとなる。
 既に裏世界のメロディアにとって、オクタヴィアよりも大事な存在がいたのだ。
「ちょっと、ベリト。あなた無駄に目立ち過ぎじゃない……? そんなことしているから、すぐにやられちゃうんだよ」
 まるで友達に話しかけるようにして、彼女は――
 メロディアは、悪魔の隣に姿を現すのだった。
「ごめんね、オクタヴィア。私は私が選んだ死に場所で、最後まで生きていくよ」

●表世界
 一方で、裏世界の神使たちを送り出した表世界の方では――
「逃したか。しかしまあよい、あちらの世界は既に簒奪者に任せてある」
「ダグラス総長……! いや、私の父……!」
 攻撃を受け止めたオーウェンは、目の前にいる自分の父親を睨みつける。
 何度も繰り返されている鏡神界の歴史の中で、二人がここまで接近することはない。
 ましてやオーウェンがダグラスに向かって敵意を向けることも初めてだろう。
 それぐらい、オーウェンにとってダグラスの存在は恐ろしいものだった。
「ワタシの息子だと主張したいのかね? フン――笑わせる。ワタシは貴様を息子だと思ったことは一度もない。ましてや、貴様は紛い物。このワタシの血が流れていることなど、考えたくもないわッ!」
 ダグラスは一喝し、その身体に神獣を降ろす。
「力を貸しなさい……境界の神獣たちよ!」
「なっ――!?」
 膨大な神力を手に入れたダグラスは、その力を使ってオーウェンを突き放した。
「嘘だろっ!? あの頑丈なオーウェンを吹き飛ばしやがった……!? おい、大丈夫かよ!?」
 大牙は直ぐにオーウェンの元に駆け寄る。
「ああ……私は大丈夫だ、大牙くん。しかし、あの力は一体……」
「出来損ないの貴様には到底扱えん芸当だ。ましてや理解すらできるはずが――」
「いや、理解ならできる」
 オーウェンはダグラスの言葉を遮った。
 今のオーウェンならばダグラスが使った力を理解できる。
 なにせ、この数日間、彼は降神術について必死に勉強していたのだから。
「恐らく、同時に複数の神獣を降神させたのだろう。本来、一つしか降ろせない神獣を、あの男は同時に……」
「フン……成程。少しは成長が見られるようだ」
 ダグラスはオーウェンに対して正当な評価を下す。
 そしてそれは教育者であるヴェロニカに対しても同じだ。
「しかし、ヴェロニカ貴様……奴にどんな教育を施した……?」
「わたくしは何もしておりません。ただ、彼らを信じただけです。尤もそれは、あなたが出来なかったことでもありますが」
 ダグラスには理解できなかった。
 いや、理解できなかったからこそ、これまでオーウェンを彼の言う立派な寮長にすることができなかったのだろう。
 しかし、今は違う。
 彼は成長を遂げた。
 そして、何より、頼もしい仲間がいる。
「回復するよ! パジャモ、オーウェンに癒しの力を!」
「じゃももーーーーー!!!」
「ありがたい、メロディアくん……!」
 そして、シャルルがオーウェンの前に出る。
「その降神の矢とやらで、俺を援護しろオーウェン。先陣を切るのは天空旗士の役目だ」
「ああ、そうさせてもらおう。メロディアくんはサポートを頼む」
「わかった。……でもいいの? あの人オーウェンのお父さんなんでしょ?」
 メロディアの言葉にオーウェンは目を閉じた。
 過去の記憶が蘇る。
 それは裏世界での記憶だが、間違いなく自分の記憶なのだ。
「私はダグラスに立ち向かう。思えば、一度も向き合ってこなかったのだろう。彼も、私も。だから、最後ぐらいは――」
 オーウェンは弓を構える。
「あなたの息子として、あなたを終わらせたい」
「あくまでワタシに立て付こうというのかね……。よろしい」
 ダグラスもそれに応え、槍を構えた。
「ならば――かかってきなさい、オーウェン!!!」

成功条件

条件1表ヴェロニカの拉致を阻止
条件2裏ヴェロニカの殺害を阻止
条件3-

大成功条件

条件1友軍の被害を抑える
条件2ダグラスの撃退
条件3ベリトの撃退

選択肢

選択肢1裏世界参戦 現在の人数12
選択肢2表世界参戦 現在の人数9

解 説

この作戦は二つの選択肢に分けて実行されます。
いずれも敵味方共に飛行能力を持つNPCが揃っているため、PCも飛行能力の有無が重要となります。


■選択肢1.裏世界参戦

裏世界のドライマナ上空でベリトと戦います。
ベリトの目的は裏世界のヴェロニカを殺すことです。
召喚した大量のパジャモを使ってヴェロニカを攻撃します。
なのでベリト自身からこちらに接近することはありません。
裏世界のオーウェンは迫ってくる大量のパジャモからヴェロニカを守ります。

また、周りでは裏の鏡神学園の生徒たちと、三ヵ国の神使たちが既に戦闘を行っています。
ベリトを撃破することでこの戦いを止めることができます。
しかし、周りの神使の戦いを放置しておくと、多くの神使が命を落としかねません。
適度に神使同士の戦いに介入し、被害を防いだ方が良いでしょう。
ランドルフ、フェリックス、メイジーは所属している国家の神使たちを指揮しながら、鏡神学園の生徒を対応します。

裏世界のメロディアは敵として登場します。
ベリトの近くで戦っているようです。
しかし、病弱なメロディアの戦闘能力はほぼありません。
ベリトはメロディアが死ぬと困る理由があるので、必死に彼女を守ります。

オクタヴィアはベリトと戦う為、先陣を切っていきます。
ベリトを倒し、メロディアを開放することが彼女の目的です。
しかし、メロディアはそれを望んでいません。
ベリトのことを友達だと思っているので、最後までベリトと一緒に戦いたいようです。

鎖神はオクタヴィアと一緒にベリトと戦います。
現在では簒奪者であるベリトと咎人である自分の境遇を受け入れているようです。
しかし、ベリトに記憶を取り戻して欲しい気持ちもあるようです。
だからなのか、あえてパジャモを使って攻撃を行います。


■選択肢2.表世界参戦

ダグラスの目的は表世界を破壊することです。
その為にはヴェロニカを使って表世界のミラリスを降神する必要があります。
当初、彼はヴェロニカを攫ってミラリスを無理矢理降神させようと企んでいましたが、その場にいたオーウェンに興味が沸いたようです。
自分に絶対的な自信がある彼は、オーウェンと戦った後にヴェロニカを攫うようです。
よって、オーウェンが倒されない限り、ヴェロニカが攫われることはありません。

表世界にもダグラスのほかに裏の鏡神学園の生徒たちが送り込まれており、表の生徒たちの戦闘状態にあります。
ダグラスを援護する生徒もいるため、単にダグラスと戦おうにも邪魔が入る可能性があります。
裏世界の生徒たちは表世界の生徒より戦闘経験も豊富で、「兵士」としては裏の方が上質です。
同じ人数が真向から激突した場合、相手の命を奪うことに躊躇しない裏世界の生徒の方が有利であると言えるでしょう。
表世界の生徒の被害を少なくするためには、ある程度は静と動時に戦いに咎人が介入するのが望ましいでしょう。

ダグラスに対し、オーウェン、シャルル、メロディアは協力して戦いに挑みます。
オーウェンとシャルルはダグラスと因縁を持つためダグラスとの戦いに拘っていますが、メロディアは広い視野で二人をサポートします。
大牙は対ダグラスではなく、裏世界の生徒を倒す為に行動するようです。
しかし、咎人が頼めば他の行動でも担当してくれます。

ダグラスは黒いパジャモに乗って空を自由に飛び回ります。
裏と表の生徒同士の戦いはある程度地上戦も行われますが、ダグラスに関しては飛行能力を持つことが戦う上での必須条件となります。

マスターより

ハイブリッドヘブンをお楽しみいただきありがとうございます。運営チームです。
こちらのシナリオはエピック「境界の神獣」と連動する内容となります。
エピックをクリアしなくとも参加は可能ですが、併せてお楽しみいただけますと幸いです。

本シナリオの参加者全員には交換用アイテム「修了証明書」をプレゼントいたします。

関連NPC

  • ベリトmz0054
    ?|女
  • オーウェンmz0093
    神魔種|男

参加キャラクター

  • 宵待 伽羅彦ma0748
    人間種|男
  • リダ・クルツma1076
    人間種|男
  • 葉山 結梨ma1030
    人間種|女
  • 天魔ma0247
    神魔種|男
  • 伊吹 瑠那ma0278
    剛力種|女
  • シアンma0076
    人間種|男
  • 白花・C・琥珀ma0119
    人間種|女
  • サヴィーノ・パルヴィスma0665
    人間種|男
  • マイナ・ミンターma0717
    人間種|女
  • マリエルma0991
    機械種|女
  • アナルデール・ウンディーニma0116
    人間種|女
  • 更級 暁都ma0383
    人間種|男
  • 高柳 京四郎ma0078
    人間種|男
  • 川澄 静ma0164
    精霊種|女
  • 葛城 武蔵介ma0505
    神魔種|男
  • ラクス・カエルムma1196
    妖精種|女
  • ユーグヴェル・ミラma0623
    異能種|男
  • 鳳・美夕ma0726
    人間種|女
  • 灰音ma0155
    獣人種|不明
  • 天野 イサナma0022
    人間種|女
  • 瑠璃香ma0653
    獣人種|女
リプレイ公開中

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