- 危険
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このシナリオは難易度が高く設定されています。
戦闘により大きなダメージを受けてしまった場合、キャラクターの基本設定が忘却状態になることがあります。
基本設定が4つ全て忘却状態になると、キャラクター自身が死亡状態となり、ログイン及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
- 召喚可能
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このシナリオでは召喚を行うことができます。
召喚を装備しているキャラクター全員が召喚可能です。
オープニング
クルハ (mz0014)の感想はこの戦場を端的に表している。
本来の歴史では衰弱しきっていた東方連邦であるが、この世界ではまったくそんなことはない。西方に出張する余力さえないものの、多くの武家がそのまま健在であるため、合戦場に集った旗紋は数も種類もかなりのものだ。
「赤龍が死なないだけでこんなに影響力があるんだな」
「マコトから見ても『多っ!!』って感じなの?」
「ああ。そもそも本来の歴史では首都に該当する『天ノ都』まで攻めあがられていた。見たところ、今の東方の戦力は憤怒の軍勢と互角かそれ以上……かなり大きな変化だ」
クドウ・マコト (mz0106)のセリフに反応するように蓬生が顔を覗かせる。
「酷いものでしょう? 闇の七眷属の一つを率いる『王』たるものがこの体たらくとは、まったく情けない限りです」
「なんでこの人ニコニコしてんの?」
「お前も憤怒眷属だろう、蓬生」
「ニコニコなんてしてませんよ。生まれついてこういう顔なのです」
「この人絶対性格悪いよね」
蓬生はこの戦いに参加するつもりがない。単純に憤怒眷属――いわば自分の実家のようなものの最期を見届けに来たらしい。
本来の立場としては『敵』らしいが……まあ、マコトやクリュティエのようなケースもあるので、そういうものだろうか……。
「僭越ながら助言などひとつ。この戦、狙うは大将首ひとつです。いえ、獄炎の首は私を省いても蛇が八ツ、狐が一ツという状況ですが……あれさえ倒してしまえば他は残党。この世界の東方戦力であればそう遠くなく殲滅を終えるでしょう。私が敵の守りの薄いところをお教えしますので、そこを一点突破でお願いします」
「人類を勝たせようとしてるよね!? 家族が嫌いなの!?」
「毒親ですからね、獄炎って。ずっと怒ってるんですもの」
「憤怒の王様だからでは!?」
だが、確かに憤怒王の進撃には焦りが感じられる。
本来『王』クラスのヴォイドは自ら先陣を切ったりはしない。そんな獄炎がこうして前線に出てきているからには、恐らくこれは憤怒勢力による最後の抵抗。イチかバチかの決死作戦なのだろう。
「どうもこの狐野郎は信用ならねぇが……状況分析は正確だ。雑魚妖怪共は侍衆で引き受ける。無傷とはいかないだろうが、いい勝負が出来るだろう。問題は獄炎だ。あいつの火炎弾は、一撃で都市を丸ごと焼き尽くすほどの火力があるからな。あいつが後方からバカスカ砲撃してきたら、前線の崩壊は必至だ」
スメラギが地図を開いて説明する。
今回、獄炎が自ら出てきたのはこれが目的だろう。雑兵どもを盾に、自分は後方から遠距離砲撃で人類を蹴散らすつもりなのだ。
「逆に言えば、こいつに余計な事さえさせなけりゃあこっちの勝ちだ。『予言の戦士』たちの力を貸してほしい」
スメラギと立花院 紫草、そして彼らが率いる精鋭たちも共に獄炎に攻撃を仕掛ける。移動の足となるのは、西から海を渡るのにも使った『龍船』だ。船を巨大なドラゴンで持ち上げ、そのまま獄炎まで運送する。
「接近するまでの攻撃は私が引き受けよう」
と、クリュティエが呟く。
「私は攻撃を完全に無効化する能力を持っている。相手が『王』だとしても、それは変わらない。しかし、回数制限があるから……近づくまでの護衛が限度だろう」
「十分だ。獄炎に近づくだけでも、本来は大仕事のはずだからな」
まとめると、作戦はこうだ。
まず咎人達とスメラギ、紫草ら東方の精鋭部隊を乗せ、龍船で獄炎に接近。
当然予想される迎撃に対しては、クリュティエの能力で無効化する。
接近後、龍船から飛び降りて戦闘開始。獄炎の撃破を目指す。
「獄炎の本体はあの狐部分です。蛇のところは私みたいに分離できるくらいなので、いわば別のヴォイドがくっついているようなものなのです。故に蛇の尾をすべて排除しても獄炎は倒せません」
「えー? それだと狐部分を倒しても蛇が分離して残っちゃわないの?」
「その心配はご無用です。狐を倒せば蛇も消滅します。よっぽど強固な意志で狐からの分離を望んで三日三晩踏ん張らない限りは分離できませんからね」
「蓬生……よっっっぽど分離したかったんだね……」
つまり攻略としてはざっくり、「蛇部分が先か、狐部分が先か」ということになる。
狐部分を倒せばそれで撃破できるが、蛇部分を放置するとそれぞれの頭から苛烈な攻撃を浴び続けることになってしまうだろう。
「よし、行くぞ野郎共! 作戦開始だ!」
スメラギの号令にて龍船が飛び立った。飛行する大きな船はどうしても目立つため、ほどなくして獄炎にも認識されることになる。
獄炎は八つの蛇の尾から次々に火炎弾を発射して迎撃に出る。龍船はこれを回避するために蛇行し、そのたびに咎人達は右に左に振り回される。
どうしても回避できない攻撃が来ると、船首に立ったクリュティエが剣を投げつけ、火炎弾を相殺することで突破した。
「獄炎の炎を無効化するとは、凄まじい力ですね。その調子でお願いします」
「いや、なんで蓬生もついてきてるの!? 戦わないんだよね!?」
「親の死をなるべく近くで見届けたくて、つい……」
「だんだん本音を隠さなくなってきてるよね!?」
火炎弾を無効化しながら猛スピードで飛行する龍船が、獄炎のすぐそばにまで接近。一気に地上スレスレまで高度を落とすと、これを合図に戦士たちは次々と飛び降りるのであった。
成功条件
条件1 | 獄炎の撃破 |
---|---|
条件2 | - |
条件3 | - |
大成功条件
条件1 | スメラギ、立花院 紫草の生存 |
---|---|
条件2 | なんとかして蓬生を働かせる |
条件3 | - |
解 説
このシナリオでは「召喚」を使用できます。
リゼリオよりはるか東、エトファリカ連邦国の戦いに参加します。
現在この東方の地では、ヴォイド七体の王のひとつ、憤怒王獄炎との戦いが繰り広げられています。
本来の歴史に比べると東方の侍衆が優勢であり、むしろ獄炎は追い込まれているがゆえに自ら戦場に立たざるを得なくなった、という状況です。
獄炎は強敵ですが、逆に言えば獄炎さえ抑えてしまえば、あとは当方の侍たちだけでも憤怒軍勢との戦いに勝利できます。
咎人はスメラギらと共に龍を用いた飛行船である『龍船』に乗り、上空から獄炎に接近。
獄炎に奇襲を仕掛け、これを撃破することが目的となります。
獄炎は『後方から砲撃を行う』という、前回でいうところの赤龍のようなポジションになっており、特に護衛は存在しません。
つまり、この作戦中に敵として意識しておくべきことは獄炎本体のみとなります。
しかし、獄炎は複数の尾を持つ、いわゆる『九尾の狐』です。
変身・変化の性質を持つ憤怒系のヴォイドの例にもれず、獄炎も自らの尾を蛇の姿に変化させることができます。
蛇は近接攻撃を行う他、口から火炎弾を発射することが可能です。
この火炎弾は着弾すると極めて高範囲を巻き込む大爆発を起こします。
八ツの蛇尾から放たれる火炎弾をすべて防ぎきるのは至難の業であり、範囲攻撃への対策はほぼ必須となります。
蛇尾は獄炎本体とは別にライフと行動権を持っており、個別に撃破することで、蛇尾からの攻撃を減らすことができます。
戦場に存在するNPCは、以下のような行動を行います。
特にプレイングに記載がなくとも、勝手にプレイヤーを支援します。
・スメラギ
黒龍の力を借り受け、強力な防御結界を張ることができる。
これにより、3回まで獄炎弾を完全に無効化できる。
・クリュティエ
4回まで獄炎弾を完全に無効化できる。
ただし、リキャスト時間があるため、実行できるのは後半戦に入ってから。
・立花院 紫草
実は人類最強クラスの一人なので、ほっといても尾ひとつくらいは勝手に斬り落とす。
・蓬生
火属性完全耐性を持つため、獄炎弾がまったく効かない。
自分の生みの親である獄炎が苦しむ姿を肴に一杯やっている。
●敵戦力
『九蛇頭尾大黒狐 獄炎』
サイズ6のヴォイド。シールドなし。
九尾の狐。一応知性もあるっぽいが、めちゃくちゃ怒っているので喋らない。
意思疎通は不可能である。
・憤怒の炎
パッシブ。
火属性完全耐性を有する。
自分のライフの減少割合に応じてステータスが上昇する。
後半の方が強くなるってコト。
・蛇の尾
パッシブ。
八ツの尾を持つ怪物。
尾それぞれが行動権とライフを有することを意味する。
九ツ目の尾は家出してしまった。
・通常攻撃
狐、蛇ともに近接攻撃を通常攻撃とする。
火属性、斬属性、突属性の攻撃。
・獄炎弾
Mアクション。
選択したスクエアを中心に30スクエア範囲内に存在する全員に火属性魔法攻撃を行う。
この攻撃は対象の防御と回避を1/3とし、シールドを無視してライフにダメージを与える。
ダメージを与えた対象にBS「継続ダメージ」を付与する。
最も危険な攻撃であり、対策は必須。
一度使用すると再使用可能になるまでタメが必要だが、理論上は1ラウンドに最大8連射してくる可能性がある。
マスターより
ハイブリットヘブンをお楽しみいただきありがとうございます。運営チームです。
当シナリオはクロスオーバーシナリオ【BTW】連動シナリオとなります。
こちらのシナリオはエピック「ビヨンド・ザ・ワールド」と連動する内容となります。
エピックをクリアしなくとも参加は可能ですが、併せてお楽しみいただけますと幸いです。
関連NPC
参加キャラクター
-
- モルディウス(ma0098)
- 神魔種|男
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- カナタ・ハテナ(ma0325)
- 機械種|女
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- 白玉 纒(ma0300)
- 機械種|女
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- 透夜(ma0306)
- 機械種|男
-
- ウガツ ヒョウヤ(ma1134)
- 精霊種|男
-
- アナルデール・ウンディーニ(ma0116)
- 人間種|女
-
- 高柳 京四郎(ma0078)
- 人間種|男
-
- 桜庭愛(ma1036)
- 人間種|女
-
- 三糸 一久(ma0052)
- 人間種|男
-
- マリィ=オネット(ma0016)
- 機械種|女
-
- 颯(ma0377)
- 機械種|女
-
- ザウラク=L・M・A(ma0640)
- 機械種|男
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- シアン(ma0076)
- 人間種|男
-
- ルー・イグチョク(ma0085)
- 人間種|男
-
- 瑠璃香(ma0653)
- 獣人種|女
-
- 山神 水音(ma0290)
- 精霊種|女
-
- 川澄 静(ma0164)
- 精霊種|女
-
- ラクス・カエルム(ma1196)
- 妖精種|女
-
- 更級 暁都(ma0383)
- 人間種|男
-
- 天魔(ma0247)
- 神魔種|男
-
- 茨木 魅琴(ma0812)
- 神魔種|女
-
- アルマ(ma0638)
- 精霊種|男
-
- 氷雨 累(ma0467)
- 人間種|男
-
- フィリア・フラテルニテ(ma0193)
- 神魔種|女
- リプレイ公開中