山に囲まれた国の誘拐
久遠由純
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シナリオ形態
ショート
難易度
Hard
判定方法
エキスパート
参加制限
総合1200以上
オプション
参加料金
100 SC
参加人数
4人~8人
優先抽選
50 SC
報酬
500 EXP
10,000 GOLD
10 FAVOR
封魔界ワールドロールで参加すると +50 EXP
相談期間
4日
抽選締切
2023/03/19 10:30
プレイング締切
2023/03/23 10:30
リプレイ完成予定
2023/04/06
関連シナリオ
  1. オープニング
  2. 相談掲示板
  3. -
  4. 結果
  5. リプレイ

オープニング

●簒奪者潜入
 神秘を否定する『大憲章』という魔術が世界全体にかけられ、魔法というものを使えなくなった世界封魔界『アルビオン』――。
 しかしアース帝国だけはなぜか失われた魔法兵器を復活させ、周辺の国々に侵攻、征服している。
 そんな中、イストリア公国とグリズリー鉱山の間に位置しているディナッハ公国は、周囲を険しい山に囲まれその地形の攻略が困難なため、未だ征服を免れていた。
 とはいえ断続的な攻撃は行われており、先日は魔獣が十体も放たれ国境を脅かしたが、咎人と国境警備隊隊長ベイリン率いるアシストアーマー部隊が協力して、見事撃退に成功した。
 実はその時、警備隊や咎人の注意を魔獣に向けさせておいて、別ルートでディナッハ公国に潜入する者があったことは誰も知らない。
 どちらもダウドと名乗る、簒奪者の二人である。
 潜入した二人のダウドは、今公国の中心部に紛れ込んでいた。

「ここか、ディケトの坊ちゃんが通ってる大学ってのは」
 黒髪をツンツン立て、顔には全面にトライバルやフラクタル模様の青い入れ墨があり、耳や鼻、唇もピアスだらけというダウドが、もう一人のダウドに言った。
「ああ、間違いないだろう。ネットの情報によれば、だが」
 こちらはフードを目深に被り、頭に固定されたゴーグルのような薄い色のサングラスとマスクをして顔を隠している。顔を覆うほど長い前髪はプラチナに近いアイスブルーだ。
 二人は別世界の類似人物でどちらも醜形恐怖症を患っているが、症状の出方が正反対なのだった。
 なぜ大学に来たのかと言えば、国内のアシストアーマー製造最大手企業ディケト重工の御曹司であり、フェニエ騎士団の子孫の証でもある上級の神秘刻印を持つキュリア・ディケト(mz0137)を、アース帝国に連れて行くためだ。
 ネット情報によればキュリアはここの有名大学に通う学生で、時間的にそろそろ出て来るはず。
「おい、あれじゃないか」
 銀髪のダウドが目配せすると、黒髪のダウドも小さくうなずく。
 青みがかった緑の髪と、左頬にはっきりと神秘刻印が見える青年キュリアがこちら――大学の正門――へと歩いて来る。
「よーう、ディケトの坊ちゃん」
 黒ダウドがキュリアを呼び止め、銀ダウドと前後を挟むように立った。
「あんた達は」
 キュリアは一瞬警戒する目で黒ダウドを見たが、見覚えがあったため少し力を抜いたようだ。
「俺らを覚えてたか。ならどういう話か分かるよな?」
「アース帝国のスカウト?」
「そ、分かってんじゃん。まだお前に神秘刻印の力を試したいって気持ちがあんなら、一緒に行こうぜ」
 キュリアはしばし、この間の国境での戦闘を思い出していた。
 あの時の、自分は何の役にも立っていないという大きな無力感を……。
 そして意を決し、
「うん、いいよ。一緒に行く」
「おっ、そうか! なら俺らも手荒なことしないですむわ。んじゃ、行こうか」
 二人のダウドとキュリアは、連れ立って都市部から離れた町外れへと向かった。

●誘拐と拉致
 JJ(じぇいじぇい)ことジャスティ・ジャッジは簒奪者ダウドの関係者ということもあり、ダウドがこの国で確認されて以来、ちょくちょく封魔界を訪れていた。
 今日も何かダウドについての情報があればとやって来たのだが。
「え? キュリアが大学から帰って来ない?」
「そうなんだ。いつも帰る時には必ず連絡を寄越すのだが、今日は今になっても連絡がない。こちらからの連絡も繋がらない。少し心配になって人をやったら、二時間ほど前、二人組と一緒にどこかへ行ったという目撃情報をたった今得た」
 と言ったのはキュリアの父親、ディケト重工CEOミハウ・ディケトだ。
 今の時刻は午後6時。普通の大学生だったら特に心配するような時間ではないが……。
「二人組ってもしかして」
 JJはダウドかもしれないと思い至る。
「キュリアをアース帝国に連れて行く気なんだ! ディケトさん、すぐにキュリアを探した方が良いです!」
「分かった、警察にも連絡しよう」
 さすがに大企業のトップに立つ男なのか、ミハウは冷静に行動していた。

 深夜に国を出る計画だと言って、ダウドらはキュリアを南側国境近くの町外れにある空き家に隠れさせた。
 二人組は食料を調達に行き、今は不在。
 暗いままの室内で、残されたキュリアは一人物思いにふけっていた。
(アース帝国でそれなりの地位に就けば、僕は皆から一目置かれるようになるはずだ。そのために国を出る)
 これからは神秘刻印の力だけを頼りにやって行くのだ。
 ここに来る途中、居場所がバレないよう携帯を駅のロッカーに置いて来たし、今の場所を探すのは時間が掛かるはず。
 と、その時。

 ドン、ドン……。

「――何の音だ……?」
 何かが壁にぶつかっているような、くぐもった音。
 完全に空き家だと思っていたが……。
(誰かいる?)
 その音は地下室に続くドアから聞こえていた。
 カギは掛かっておらず、キュリアが扉を開けると若い女性が倒れ込んで来た。
「うわ、誰!? 何してるの!?」
 女性は両手両足を縛られていて、薬も盛られているのか意識が朦朧としているようだ。それでも這うようにしてドアに体当たりをしていたらしい。膝丈のスカートなので、右のふくらはぎの所に上級の神秘刻印が見えた。
 キュリアが上半身を起こしてやると、女性は朦朧としながらも訴えるように言う。
「わたし、黒髪と、銀髪の男に……つかま、た……」
「え?」
「他にも、いる……」
 と奥に視線をやる。
 キュリアが恐る恐る地下室へ降りると、そこには3人の男女が縛られて転がされていた。
 多分全員上級刻印持ちなのだろう。
「あれ、なんだこれ……拉致?」
 キュリアは不意に不安に襲われた。
 自分はいい。自分で行くと決めたのだから。
 でもこの人達は――?
「と、取りあえずそこにいて。後で何とかするから」
 今の状況をダウドに知られるのはマズイと思い、ぐったりした女性をそのまま階段に座らせた状態でドアを閉めた。
 そこへ間一髪、慌てた様子の黒ダウドが帰って来る。
「キュリア、絶対に外に出るなよ、いいな!」
 と言ってまた通りへ出て行くと、今度はパトカーのサイレンの音やJJの声が聞こえて来た。

 キュリアの父親は警察と協力して町の交通カメラや店舗の防犯カメラ、周囲の聞き込みなどを駆使し、この辺りにまでキュリアの居場所を絞ったのだ。
「ダウド、キュリアはどこだ!?」
 JJは咎人達を連れて来ており、ダウド二人と対峙する。
「うるせー教えるかバーカ!!」
「やるしかないか。早く終わらせるためには」
 挑発的な黒ダウドに、静かに戦意を放つ銀ダウド。
「警察の人は今のうちにキュリアを探してください!」
「あっ、ずりーぞお前!!」
 JJの指示に警官達が周辺の建物など、隠れられそうな場所を探しに散った。

成功条件

条件1簒奪者二人を撤退させる
条件2キュリアに帝国へ行くことに疑念を持たせる
条件3-

大成功条件

条件1簒奪者のどちらか一人を倒す
条件2-
条件3-

解 説

●このシナリオは封魔界ロールを装備条件とする以外の「アクティブスキル」「効果アイテム」が使用できません。

※ダウド二人を退かせましょう。

〈ダウド×2 サイズ1 知性3〉
・身長180cmくらいの機械種
・シールドあり、回避型
・パッシブスキル
 二回行動:S、Mタイミングの行動権2回
 回避特性:相手からの攻撃が射撃、魔法の場合、回避が1.5倍
 浄化:クリーンナップタイミングで全てのBSが解除される
 共感:もう一人のダウドが4スクエア内にいる場合、攻撃威力が1.5倍
・アクティブスキル
 ハッキング:F 自分の周囲(10)にZOCを展開する。ZOC内の敵がクリティカル攻撃する場合威力が半減する。ZOCは自分の移動に付随。5ラウンド継続。
 一斉掃射:M 飛び上がって自分の真下のスクエアを中心とした周囲に無差別にビームを撃ちまくる。周囲(6)
 瞬間移動:R シールドブレイクする攻撃を受ける時、もう一人のダウドの位置に瞬間移動してその攻撃を無効にする。スピード5
 生命奪取:R ライフにダメージを受けた時、D100の出目の数値分、射程内の敵のライフを奪い自分のライフを回復する。射程5 スピード5
 不逃の一撃:C シールドブレイクした相手にクリティカル攻撃する。射程10
・Sタイミングに使う生命回復やBS解除アイテムあり。

※スキルは全て二人共通。
※どちらかが死亡、または10ラウンド経過すると撤退する。

〈キュリアについて〉
・警官が探しに来ると自分から出て来ます。その時に拉致された人達も救出。
・皆さんは戦闘後に、事の経緯や拉致された人のことを知るという流れです。
・キュリアはまだ身近に感じていなかった、上級刻印者の拉致を目の当たりにして動揺しています。
 ここで帝国へ行くことのリスクやキュリアの認識違いなどを訴えると、「帝国へ行くことは良いこと? 行っても大丈夫?」と疑念を持つようになるでしょう。

マスターより

こんにちは、久遠由純です。
今回はダウドとのガチ戦闘です。

字数ギッチギチだったので解説の補足を。
・現場は寂れた町外れなので、動き回れるだけのスペースはあります。
・時間的には夜ですが、パトカーのライトや街灯などで戦闘に問題ない明るさはあるとして頂いてOKです。
・JJは基本追撃や回復など、皆さんのサポートをします。何か他にさせたいことがあれば従いますので、プレイングに書いてください。
 気持ち的には、自分を知らなくても銀髪ダウドを最後まで見届けたいという感じ。

ご参加いただけましたらありがたく。
よろしくお願いします。

関連NPC

  • キュリア・ディケトmz0137
    人間種|男

参加キャラクター

  • 高柳 京四郎ma0078
    人間種|男
  • ザウラク=L・M・Ama0640
    機械種|男
  • 麻生 遊夜ma0279
    機械種|男
  • シアンma0076
    人間種|男
  • 川澄 静ma0164
    精霊種|女
リプレイ公開中

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