- ハーフシナリオ
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このシナリオはハーフシナリオに設定されています。
参加料金が半額となり、リプレイの文字数が下限、上限共に半分となります。
オープニング
マフィアによる抗争やクリーチャーといったモンスターのようなものが現れる街ツインフィールズは、特異点の争奪戦が終わり運命は定められた。
結果クリーチャーが町から消えることはなく、今も市民を悩ませている。
ウェストサイドのあまり治安の良くない地域にある警察分署に、咎人との連絡係として常駐していたセレニティはそろそろ自分の役目も終わりだと感じていた。
年の頃は20代半ばの女性で、金髪に青い瞳という闇掟界の世界に溶け込める外見なので、自ら進んでこの世界にやって来たのだった。
「もう『咎人』がここにいる意味もないよね……。特異点は特異点じゃなくなったんだし」
気だるげに窓の外を眺めやる。
今までウェストサイドを仕切っていたカークランドファミリーが事実上なくなってしまってからは、チンピラ集団が一端のファミリーを気取って幅を利かせて来たり、以前と変わらぬ頻度でクリーチャーが人を襲う。
警察の仕事はやっぱり忙しいままで、今もチンピラの起こした乱闘騒ぎに駆り出されていた。
「咎人としての役目は終わりかもしれないけど、クリーチャーが出現する町をこのまま放っておくのも何か気が引けるのよね……」
と一人つらつらと考えていると、警官がセレニティに声を掛けた。
「クリーチャーが出現したと市民から通報があった、現場を確認しに行ってもらえるか?」
「あ、はい、分かりました!」
●デカいネズミ
現場はあまり裕福じゃない者達が暮らしている一画だった。
古いアパートなどの建物が並び、汚れた狭い路地が多い。
「この辺だと思うんだけど……」
セレニティが到着すると、十字路の角に赤ん坊を抱えた女性や10歳前後の少年少女達が集まっているのに気付いた。
クリーチャーらしきものは見当たらないが、もしかしたらあの女性が通報したのかもしれない。
セレニティは彼女らに駆け寄って尋ねてみることにした。
「あの、クリーチャーが出たって聞いて来たんですけど」
「あんた警察の人かい?」
赤ん坊の母親が、セレニティを不安な目で見返しながら答える。
「厳密には違いますけど、クリーチャー退治ならできます」
「退治してくれるんなら構わないよ。なんかね、大きなネズミが出たんだよ。この辺りを走り回ってておっかないのなんのって!」
「大きなネズミですか」
「こーんくらいでっかいの! 角が生えてた!」
と少年が両手を自分の肩幅より広めに離して大きさを表現した。
手の間は4、50センチほどあるだろうか。
「角? それは確かにクリーチャーみたいね」
「何匹もいるんだよ! ゴミ箱とかにぶつかってもお構いなしで走り回ってるんだ」
なるほど、道の端を見るとゴミ箱が転がって中身が散乱している。
「あ、来た!」
「え?」
セレニティが少女が指さす方を見ると、十字路の左の道から何かがこちらに疾走して来るのが見えた。
「皆離れて! 建物の中に入って!」
「わーっ!!」
「逃げろ!」
セレニティの指示で女性達が慌ててアパートの中に入ると、セレニティは杖を取り出し構えた。
「ホントに角が生えてるわ」
ネズミは6匹いて、額に一本、ユニコーンのような角がある。体長は少年の言うように普通のネズミよりだいぶ大きく、目は真っ赤で狂暴そうだ。
そいつらは止まるつもりがないのか、スピードを全く緩めずにこっちへ来る。
先頭の一匹が射程に入ると、セレニティは杖をかざし魔法攻撃。
見事命中しシールドブレイクさせたが、奴らはそのまま彼女の前を通り過ぎて行ってしまった。
「行っちゃった……」
まるでブレーキの壊れた暴走列車だ。
とはいえ、一撃でシールドブレイクできたのだから基本的に弱そうではある。
「また来ると思うよ。あいつらもうこの辺りを何周も回ってるんだ」
アパートから少年が顔を出して言った。
「このままじゃいつ子供らが怪我するか分からないし、ネズミなんて衛生的にも良くないだろ? 早めに退治しておくれよ」
赤ん坊をあやす母親も心配そうだ。
「分かりました! もっと応援を呼んできますので、もう少し待っててくださいね!」
セレニティは警察分署へ戻りながら、
(弱そうだから初心者でも大丈夫そうね)
と考えていた。
成功条件
| 条件1 | ネズミクリーチャーを6体倒す |
|---|---|
| 条件2 | - |
| 条件3 | - |
大成功条件
| 条件1 | 基本ルールを意識して戦う |
|---|---|
| 条件2 | - |
| 条件3 | - |
解 説
※ネズミクリーチャーを6匹倒しましょう。
〈クリーチャー×6 サイズ1 知性2〉
・体長50cm弱くらいの大ネズミ。額に20cm程度の一本角がある。
・シールドあり、回避型。シールドもライフも低め。
・とにかくアパート周辺をぐるぐる回っていますが、走りを止められると攻撃してきます。
・角での突き刺し攻撃や噛み付き、ひっかきなどの近接攻撃しかしません。
・現場は標準的な道幅の十字路。人通りも車通りも無いと考えてもらって構いません。
〈ビギナーさんが覚えておいた方が良いこと〉
・まずはシールドに攻撃してシールドブレイクさせる。シールドは毎ラウンド終了直前に最大値まで回復する。
・シールドブレイクしたらライフにダメージを与えられるようになり、ライフが0になると相手を「倒した」ことになる。
・防御や回避は基本ダメージを減らすものであり、防御/回避に成功した=ダメージ0ではない。
・命中は100あるとほぼ失敗がなくなる。
・スキルには使えるタイミングがあり、基本一つのタイミングに一つのスキルしか使えない。
※これらは咎人もクリーチャーも同様のルールです。それを意識してプレイングを書いてみましょう。
※詳しくはライブラリ→マニュアル→バトルルールをご覧ください。【初心】については、シナリオ→連動シナリオ→一番下をご覧ください。
〈メンターさん〉
・まずはラインキーパーやチェーンロックなどでネズミの足を止める。
・ビギナーさんにGS付与などでステータスUPや、シールドブレイク、追撃のサポートをしてあげる。
・相談掲示板でビギナーさんのやりたいことを聞き、足りない部分を補うように動く。
などの行動をすると良いでしょう。
※セレニティはメンターさんが一人しかいなかった場合メンターとして参加し、敵の足止めやシールドブレイクの手助けをします。
マスターより
こんにちは、久遠由純です。
今回はオルメタで【初心】シナリオを作ってみました。
基本的なルールは天獄界でもオルメタでもアルビオンでも同じなので、戦闘シナリオはちょっと苦手~とか、スキルってリプレイでどう表現されるんだろう?とか感じている初心者さんはぜひ参加を検討いただけたらと思います。
メンターさんも、ビギナーさんを助けることで改めて分かることがあるかもしれません。
ということで、よろしくお願いします。
参加キャラクター
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- ゼロン(ma1098)
- 神魔種|男
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- マルコム・レーナルト(ma0971)
- 獣人種|男
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- 暁 大和(ma1428)
- 機械種|男
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- 更級 暁都(ma0383)
- 人間種|男
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- シアン(ma0076)
- 人間種|男
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- 夕凪 沙良(ma0598)
- 獣人種|女
- リプレイ公開中





