- 召喚可能
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このシナリオでは召喚を行うことができます。
召喚を装備しているキャラクター全員が召喚可能です。
オープニング
クエント公国当主ポルタ・A・クエント(mz0139)は、ダウロン要塞に巨神機『ケトス』を移送して以降も、咎人達の助力を得ながら公国の防戦指揮をとっている。
そして時間のある時に、ダウロン要塞より貸与されたトルピオンに乗り、巨神機の訓練を続けている。
自ら戦車を操縦した経験もあるポルタはトルピオンの操作に慣れるのも早く、今では各動作をそつなくこなしていた。
やがてポルタのもとにダウロン要塞より待ち望んでいた連絡が届く。
――巨神機『ケトス』、起動が可能となる。
連絡を受けたポルタは表情を綻ばせる。
当初ダウロン要塞に運び込んだ『ケトス』は、起動できるか不明な状態だった。
しかしダウロン要塞にいた技術者に加え、フィッシャー社所属の技術者達にも協力してもらい修理できたという。
そのことを教えられ、ポルタは尽力してくれたフィッシャー社の技術者やダウロン要塞の人々に感謝する。
無論フィッシャー社が協力したのは慈善目的だけではない。
「水中でケトスが問題なく動くようになれば、それがフィッシャー社にとって業績の1つになる、ですか」
ダウロン要塞からは、フィッシャー社が協力した理由をポルタに明かしていた。
歯に衣着せぬ物言いで言えば、ポルタやケトスにはフィッシャー社の『広告塔』になってほしいようだ。
そのあたりの事情は、イストリア公国でメリッサ・A・イストリア(mz0136)が『イシュタリア』を動かせるようになるまで、フィッシャー社が様々な助力を行った内容に近い。
今回ケトスが修理できたのも、『イシュタリア』の修理での経験が生きた形になるので無関係ではない。
そしてケトスは水中での活動を主体とする機体で、今後ケトスが水中戦に参加出来るようになれば、フェニエ同盟軍の選択肢は増える。
フィッシャー社が今後アルビオンの世界でも活動する上でも、ケトスを稼働状態に持ち込むことは、クエント公国と利害が一致する。
そして後日ダウロン要塞よりポルタのもとへ、修理を終えた『ケトス』が運び込まれた。
搬送に同伴していた技術者から一通りの説明を受け、ポルタは『ケトス』の試乗に移る。
「最初は動かす練習から行われた方がいいでしょう」
技術者はポルタに助言すると共に、練習場所として湖など一定以上の広さと深さがあり、周辺に平地も広がっている場所を提案した。
これはケトスの場合、地上での動作に加え『水中』での動作も確認する必要があるからだ。
「技術的なことは、女神の騎士様に教えてもらうのが良いかと思われます」
天獄界にいる咎人達へ依頼を出し、現地まで来てもらったうえでポルタを指導してもらう。
一定の訓練は積んだものの、巨神機を動かしての戦闘は咎人達の方が優秀だ。
実際に何度も咎人達によって助けられたポルタは、技術者の助言に従い天獄界へと依頼を出す。
「早めに巨神機の操作にも慣れる必要がありますが……」
ポルタは訓練に適した場所でケトスの動作訓練を行い始める一方、前線の動向にも気を配っていた。
『帝国軍の動向に変化はありましたか?』
『今のところ、こちらに攻め入る様子はありません』
ポルタと前線部隊の間でそのようなやり取りが続いている。
簒奪者ズロイ(mz0063)が率いる帝国軍は、戦線を縮小して以降、守りに徹し動こうとしていない。
――ズロイの狙いは物資ではないか。
先日ポルタは咎人達と共に町を奪還した際、咎人達よりそのような話を聞いていた。
「持ち去った物資を帝国本土へ運んでいる、と考えれば帝国軍の現状にも説明はつきますが……」
確証は得ていないことや、咎人達がいない今の状態で反攻作戦を行うのは危険だとポルタは判断する。
「今はこの機体に慣れることを優先しましょう」
引き続きポルタは、ケトスの慣熟訓練を進めていく。
その中で、天獄界より派遣されてきたヒー・リショナー(mz0073)と、ポルタの副官を務める兵士との間でこんなやりとりも交わされていた。
「恐らくクエント卿が気を抜くことができるのは、ケトスの訓練を行う今しかないでしょう」
副官はヒーを通じて天獄界に対し、訓練への協力以外にも、ポルタの息抜きができるよう動いてほしいと、依頼内容の追加を頼み込んでいた。
●やること
このシナリオは、エピックやオフィシャルシナリオに書かれている涙の海での戦闘(対魔獣フォカロル戦)よりも以前の話になります。
このシナリオに戦闘はありません。
ポルタが上手く『ケトス』を動かせるよう、その練習を手伝って下さい。
機体に乗っての練習が主になるため、召喚ユニットは巨神機や類似したアイテムの装備をお勧めします。
皆様からのご助言や、自分も巨神機に乗りながら教えるとポルタも上達が早くなります。
しばらく練習をすればポルタはケトスをより柔軟に動かせるようになります。
そうなれば一緒に機体を走らせたり、水中で動き回ったりすることもできます。
また、今回のシナリオ中はポルタにとって、戦闘に関わることのない貴重なひと時です。
しかしポルタは息抜きや自身が楽しむことが下手です。
現場には訓練用として巨神機が投擲練習に使っていた大型ボール(水に落ちたら浮く仕様)や、水上の敵に見立てた浮標、浮き玉といった、遊びに転用できる道具類も用意されているので、巨神機の操作に慣れれば訓練名目でそれらを使った遊びを行うこともできるでしょう。
そして皆様も、ポルタと交代する形でケトスに試乗できます。
まだ完成ではないので、武器やパーツも不十分ですが動かす分には問題ありません。
もし巨神機を装備していないPC様がいた場合には、ポルタの操縦後にケトスへ乗ることになります。
このシナリオの成功条件は、ポルタが水中を含めて上手くケトスを操作できるようになることです。
成功条件をクリアさせる方法をプレイングに書きつつ、その後ポルタとどう楽しむかを書いておくと良いでしょう。
●巨神機『ケトス』
クエント公国に伝わる巨神機。全体的に丸みを帯びており、下半身はロングスカートのような装甲に覆われているのが特徴。
元は『涙の海』での戦いの為に造られた巨神機であったといわれている。
水に潜ることのできる巨神機にするためか、機体の各部位に防水対策が施されているのが確認できる。
主に『アストラビ(水中戦闘を想定して開発された巨神機用のスピア)』や『ハープーンライフル(水中戦闘を想定して開発された巨神機用のライフル。銛状の弾頭を発射する)』を装備し、遠近両方に対応できる。
水中においてこの巨神機はロングスカートめいた装甲の内側へと周囲の水を取り込み、水を勢いよく後方へ噴射することでジェット噴流めいた力で水中における機動力を発揮する模様。
その反面、地上でも機動力を維持できるよう軽量化がはかられた結果なのか、防御力は低い。
成功条件
| 条件1 | ポルタがケトスを上手く操縦できるようになる |
|---|---|
| 条件2 | - |
| 条件3 | - |
大成功条件
| 条件1 | ポルタと楽しいひと時を過ごす |
|---|---|
| 条件2 | - |
| 条件3 | - |
解 説
●目標
ケトスを操縦するポルタへの指導や助言を行う
副目標:ポルタに息抜きをさせ、楽しいひと時を過ごす
登場
ポルタ・A・クエント
クエント公国当主。自身も戦車を操縦した経験をもとに、練習用トルピオンで操縦訓練を積んでいた。
今回ケトスに乗り練習を始める。
よほど困難な内容でない限りは皆様の指示に従う。
ヒー・リショナー
今回の増援。皆様の指示に従い皆様をサポート。ロールは光魔導師。使用スキルはライトブレスと守護結界。
状況
クエント公国内で臨時に設置された訓練場。現地時刻は正午で快晴。
周囲の封鎖は完了済みで関係者以外はいないので、避難誘導の必要なし。
皆様は下記見取り図内の好きな場所からスタートできる。重複可。
また皆様全員に、弁当や飲み物が支給されているので、機体の中で飲食するのも可。
以下簡易見取り図。1マスあたり10×10sq。
↑北
ABCDEFGHI
1川森森森森森森Ⅱ川
2川 Ⅱ川
3川浅浅浅 ●Ⅱ川
4浅湖湖湖湖浅浅ⅡⅡ
5湖湖湖口湖湖湖湖Ⅱ
6湖湖湖湖口湖湖湖Ⅱ
7湖湖湖湖湖湖湖 Ⅱ
8湖湖湖湖 湖湖 Ⅱ
9Ⅱ Ⅱ
川:水深2m程度。移動に支障なし。
浅:湖の浅瀬。水深1~5m程度。
湖:湖。水深10m以上。ケトスなら移動に支障はない。
□:島。遊戯にも使えそうな訓練道具一式がここに置かれている。平面。
森:樹高10m以上の木々が並ぶ森。
Ⅱ:道路
●:ポルタ(ケトス)
マスターより
クエント公国シナリオです。
なお、今回のシナリオは4月21日以降に適用される、新たな『大憲章』ルールが適用されます。
ロールRANK15、種族LV15以下であれば、すべてのロールでスキルと効果アイテムが使用できます。
詳細はマニュアルページをご確認ください。
その一方でこのシナリオでの時間軸はオフィシャルシナリオ「Chaos RaidⅢ」よりも前になります。
このためプレイングでシナリオ「Chaos RaidⅢ」の内容に関わる話や、ポルタの訓練や息抜きを止めさせる言動は依頼の趣旨に反するため、原則却下します。
今後どのようにケトスを運用するかポルタに提案や助言をすることは、問題ありません。
関連NPC
参加キャラクター
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- 高柳 京四郎(ma0078)
- 人間種|男
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- 相澤 椛(ma0277)
- 人間種|女
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- 川澄 静(ma0164)
- 精霊種|女
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- 雪ノ下龍晴(ma0133)
- 人間種|男
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- シアン(ma0076)
- 人間種|男
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- モルディウス(ma0098)
- 神魔種|男
- リプレイ公開中







