ファーストメッセージ
運営チーム
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シナリオ形態
グランド
難易度
Hard
判定方法
エキスパート
参加制限
総合600以上
オプション
参加料金
150 SC
参加人数
1人~50人
優先抽選
50 SC
報酬
360 EXP
12,000 GOLD
18 FAVOR
相談期間
4日
抽選締切
2021/03/13 10:30
プレイング締切
2021/03/17 10:30
リプレイ完成予定
2021/03/29
関連シナリオ
-
  1. オープニング
  2. 相談掲示板
  3. -
  4. 結果
  5. リプレイ

オープニング

 聖樹界イルダーナフ――神去りし大地。
 『魔法(ケニング)」を用いる「口利く種族」が支配する世界に、言葉持たぬ『魔族(フォモール)』を率いる魔王が現れてから数年が経過した。
 魔王エリゴールは魔族の国『バロル帝国』を立ち上げ、『口利く種族』の殲滅を開始。
 魔族による攻撃は徹底的なもので、『口利く種族』の痕跡を根絶せんとしている。
 バロル帝国の侵略に政治的な意図は存在せず、言葉持たぬ故に対話すら不可能。
 彼らは世界を征服し、魔族以外のあらゆる知的生命体を滅ぼそうとしている。
 そしてその裏には、異世界から介入する『簒奪者』らの暗躍があった。

「――ロス・テラス魔法騎士団、出撃!! 魔族(フォモール)どもにテラス神の威光を示せ!! イルミン・イルダーナ!!」
 ロス・テラス聖王国の第4王女にしてロンデニオン要塞の司令官、リーゼロッテ・ロス・テラスの号令に従い、いよいよ進軍が開始された。
 聖王国の魔法騎士団と、咎人部隊による共同作戦……。
 目指すは隣国リオール領北部、カッシール砦である。
「やれやれ……現地までは馬か。儂は馬を好かんし、馬も儂を好かんのだがな」
 ヴェイグル・ベルゲの言葉の通り。彼の騎乗は安定していない。
 なんだろう。馬の方もちょっとイヤそうに見えるのは、なぜなのか。
「新入り君、いいかね? 魔法騎士団との共同作戦だが、そこにはあまり執着しなくていい。咎人の戦闘力は魔法騎士を上回っているし、彼らの行動を全面的にカバーすることは不可能に近いだろう。ひとまず君は君として、目的のために行動するんだ」
 その上で、と。咎人のまとめ役であるオルカは魔法騎士団の列を見やる。
「リーゼロッテ姫の御身だけは気にしておく必要がある。既に聞いたかもしれないが、彼女も『ライト能力者』であり、咎人と同等には腕が立つ。だが、少々感情的になりすぎるきらいがある」
 あなたは先んじて行われた難民救助のことを思い出す。
 確か、リーゼロッテは騎士団の決議を待たずに単独出撃していたのだとか。
「目の前でヒトが死ぬのが嫌なのだろうね。無辜の民が死んでいれば猶更だ。すると必然、彼女の暴走には対応が必要になるだろう。咎人と魔法騎士団のパイプ役だし、いなくなったら困るんだ」
 もっとも、オルカが彼女を気に掛ける理由はそれだけではなさそうだが。
「……フッ、そうだな。どうせなら死んでほしくないだろう? 生きるために足掻いているヒトはね。今はおっちょこちょいだけれど、大成する気がするんだ、彼女」
 小さく笑い、オルカは会話を終えた。

 ロンデニオンを発ってから数時間。リーオル領に入ると、魔族との遭遇戦が始まった。
 まとまった戦力を有する魔法騎士団の敵ではないが、進むほど遭遇頻度は高まっていく。
 そしていよいよ目的地であるカッシール砦を彼方に捉えるに至った。
「予想通り、砦の周囲は敵だらけだね」
 幸運にも砦はまだ落ちていない。だが、損傷具合からみてもいい加減限界だろう。
 砦までは見晴らしのいい平原が広がっており、そこかしこにも魔族がうろついている。
「難民を逃がすことができたとしても、ここから山超え森超え、何人ロンデニオンに辿り着けるモンかのう。隊列も伸び切ってしまうじゃろうな」
「そうだね。まあつまり、ここらの敵を一通り倒してしまうくらいでなければどう頑張っても難民に被害は出るってことさ。とりあえず平原を抜けて森に逃げ込めれば話は違うかもしれないがね」
 オルカは「ん」と一声かけ、あなたに望遠鏡を渡す。
 道中にも敵は多い。今は分散しているが、戦いが始まれば続々集まってくるだろう。
「馬車なりなんなりで運ぶつもりらしいが……600人乗れるわけがないしのう。ほとんどは自前の足で逃げねばなぁ」
「女子供とか老人を先に馬車に乗せるとか、騎士団は考えてるかなぁー」
「要塞内部にも馬なんかはあるじゃろうから、現地調達するとかもいいかもしれんのう」
 咎人チームがそんな話をしていると、魔法騎士団側に動きがあった。
 角笛が鳴り響き、騎兵隊による突撃が始まる。
「よし、我々も行こう。ヴェイグルは砦攻め、私は後方退路の確保が担当だ。……騎士団側の指揮官殿は最前線だろうからね。私は少し下がっているくらいが丁度いい」
「うむ! よしよしよぉーーーし!! 行くぞ新入り!! 魔族共を蹴散らしてやれ!!」

「あれは……」
 飛行能力を持つ竜人の簒奪者の背に乗り、アラタは眼下の光景を確かめた。
 彼らがここに来たのは予定通りであり、その行動が咎人側とちょうど衝突するタイミングになったことは単なる偶然である。
「いや、そういうものなのかね……咎人と簒奪者というのは」
「ロス・テラスの魔法騎士団か。咎人の部隊も混ざっている様子だが……」
「旦那、俺をカッシール砦に降ろしてくれ」
「咎人と真向から交戦するのは危険だぞ、アラタ。あちらは今回、頭数も多そうだ」
「だからって何もしないで帰るわけにもいかんだろう。あちらさんの目的は十中八九難民の救助だ。まあ、生き残ったリオールの魔法騎士かもしれんが……どちらにせよ足手まといがいるうちに打撃を与えておきたい」
 ロス・テラスの魔法騎士の中にもライト能力者がいることは確認済みだ。
 咎人以外にも特異点に干渉できる者がいると、後々計画が狂う可能性がある。
 故に――始末してきた。ロス・テラスの王子や王女らを。
「リーゼロッテ・ロス・テラス。まず最前線にいるだろう。彼女を始末すれば、早めに聖王国を落とせるかもしれん」
「フン、なるほどな。貴様は早く戦争を終わらせたいんだったか」
「当然だろう。非生産的すぎるからな」
 アラタはリーゼロッテからすれば家族を殺した仇だ。
 誘いをかければ乗ってくるかもしれない。そうすれば敵軍の頭を簡単に取れる。
「降ろすぞ! 頃合いを見て迎えに来てやる!」
「頼りにしてるよ」
 急降下した竜人がカッシール砦の上空を横切る。
 その瞬間、アラタは空中へその身を投げ出した。
 魔法の本を開き、足元に水流を出現させる。
 それを一瞬で凍結させると、空中に彼のための道が出来上がった。
 アラタは魔法騎士団よりも早く、カッシール砦の中心に姿を消した。

成功条件

条件1難民300名以上の救出
条件2-
条件3-

大成功条件

条件1難民500名以上の救出
条件2リーゼロッテ・ロス・テラスが重傷を負わない
条件3???

選択肢

選択肢1カッシール砦突撃 現在の人数24
選択肢2退路確保 現在の人数26

解 説

このシナリオは二つの選択肢に分けて実行されます。
最大の目的は「約600名の難民の救出」にあります。
作戦の性質上、「移動」ステータスが重視されます。


選択肢1.カッシール砦突撃

カッシール砦に突撃し、砦に残された難民を救い出します。
砦にはいくつか門がありますが、大人数が移動するために正門を使用します。
魔法騎士団を確認した兵士らが正門を開放し、難民の移動を開始させます。
そのためには砦周辺に集まっている魔族を倒し、難民に寄せ付けない必要があります。

ロス・テラス魔法騎士団の他、リオールの魔法騎士も咎人と共闘します。
騎士は危機的状況でも逃げたがらない傾向にあるため、フォローしないと戦死しがちです。
あまり死なれても戦力低下につながるため、適度に支援もお願いします。
NPCとしてリーゼロッテ・ロス・テラスとヴェイグル・ベルゲが参戦します。


選択肢2.退路確保

選択肢1の咎人が砦から逃がした難民が逃げるための退路を確保します。
砦の周囲は見晴らしのいい平原であり、難民が逃げ先に迷うことはありません。
その一方で敵からも丸見えであり、断続的な魔族による襲撃が予想されます。
難民はある程度進むと魔法騎士団に保護されて馬車に乗せられて移動します。

難民が逃げるための馬車は600名全員を乗せられるほどの搭載能力がありません。
死者多数であれば話は別ですが、一部の難民には徒歩で移動する必要があります。
その際、負傷者などがいると逃げ切れず、結果として死亡してしまう可能性があります。
NPCとしてオルカが参戦します。


敵情報
ゴブリン、オーク、スライムなどの混成部隊
近接攻撃が主となるが、投石などを用いる個体もいる。
スライムは毒液を飛ばすなど、避難民にとっては厄介。
なお、選択肢1には簒奪者アラタが出現します。
アラタの目的はリーゼロッテの殺害と予想されます。

マスターより

ハイブリッドヘブンをお楽しみいただきありがとうございます。運営チームです。
こちらのグランドシナリオはエピック「ラストメッセージ」と連動する内容となります。
エピックをクリアしなくとも参加は可能ですが、併せてお楽しみいただけますと幸いです。

参加キャラクター

リプレイ公開中

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