- EXシナリオ
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このシナリオはEXシナリオに設定されています。
参加料金が加算されていますが、リプレイの文字数が下限、上限共に2倍となります。
オープニング
●職人咎人の憂鬱
「……はぁ、今日もお客さんはほとんどいないですぅ……。咎人としてもへっぽこなのに、得意分野でも役立たずってなったらどうしよお……」
新米咎人のアネットは天獄界に設けた自宅兼アトリエで頭を抱え込んだ。
彼女は生前、両親が経営していた手作りの玩具店を引き継いで主に人形師として捜索活動を行っていた。
けれど天獄界では多種多様な価値観を持つ人々がいるわけで、例え見た目が少女でも人形やぬいぐるみに興味をもってくれるわけではない。もっとも、逆に厳つい男性が可愛いものに関心を持ってくれるパターンもあるのだが……。
それでも彼らは基本的に幾つもの世界を守るために転生させられた魂たちだ。玩具よりも武具の購入や戦技を身に着けるための訓練に資金を投入する者が大半であることは言うまでもない。
そのためアネットは『創作活動をするために依頼に出て、ボコボコにされては帰ってくる』という日々を送っており――自信を無くしつつあるのだった。
「お手頃な指人形やパペット、ぬいぐるみ、木彫りや素焼きの人形、頑張って作ったビスクドール……いっぱい、頑張って作ったのになあ。埃がたまるぐらいなら、アトリエを閉めて咎人仲間の皆さんのために後方支援に徹した方がいいのかなあ。創作活動をやめれば……その分、訓練に専念できるし……」
うーん、と両手を思いっきり天井へ向けて伸ばし、顎をあげる。守護神からすれば、ひとりでも戦場に出られる咎人が増えた方が喜ばしいだろう。
それでもやはり、親から引き継いだ技術は何らかの形で生かしたいと思うわけで。
「どうしたらいいのかなぁ……でも、この看板だけはやっぱり下ろしたくないですう……」
窓から見えるのは、うろ覚えの中から掻き出すようにして再現した思い出のアトリエの看板。
「……そうだ、他の咎人さんにアトリエで創作の楽しさを伝えてみましょう。もしワークショップをやって、それが好評になればハンドメイドの楽しみが広がって……色々教えたり、作品を手に取ってもらえる機会も増えるかも!」
アネットは急ぎ手書きでポスターを作ると、アトリエ周辺の店や家の壁に貼らせてもらった。
そして流刑街大通りに出ると懸命にチラシを配り始める。
「お人形づくりの創作ワークショップを開催します! よかったらぜひ参加してください!」
そこで足を止めたあなたはチラシをじっと見つめた。
どうやら作れるものはキーホルダーになるフェルトマスコットから、生地に刺繍で顔を入れて毛糸で髪を作る簡単なぬいぐるみ、硝子の目や様々なデザインのウィッグなど個性のあるパーツを組み合わせて作る手のひらサイズのドール、やや時間がかかるものの完成時には途轍もない達成感があるであろうビスクドールまで用意されているようだ。
「初心者さんはマスコットがおすすめです。パーツを組み合わせるドールも作るのは感嘆ですし仕上がりが可愛いですけれど、腕や足が外れやすいのでご自宅で飾る感じになりますね。ビスクドールもお肌が焼き物ですので持ち歩きには向きませんが、出来上がりは素晴らしいものです」
アネットは弱気を懸命な笑顔で打ち消し、あなたに笑いかけている。
ならば挑戦してみようか、あなたはそう考えると「よろしく」と頷いた。
「……はぁ、今日もお客さんはほとんどいないですぅ……。咎人としてもへっぽこなのに、得意分野でも役立たずってなったらどうしよお……」
新米咎人のアネットは天獄界に設けた自宅兼アトリエで頭を抱え込んだ。
彼女は生前、両親が経営していた手作りの玩具店を引き継いで主に人形師として捜索活動を行っていた。
けれど天獄界では多種多様な価値観を持つ人々がいるわけで、例え見た目が少女でも人形やぬいぐるみに興味をもってくれるわけではない。もっとも、逆に厳つい男性が可愛いものに関心を持ってくれるパターンもあるのだが……。
それでも彼らは基本的に幾つもの世界を守るために転生させられた魂たちだ。玩具よりも武具の購入や戦技を身に着けるための訓練に資金を投入する者が大半であることは言うまでもない。
そのためアネットは『創作活動をするために依頼に出て、ボコボコにされては帰ってくる』という日々を送っており――自信を無くしつつあるのだった。
「お手頃な指人形やパペット、ぬいぐるみ、木彫りや素焼きの人形、頑張って作ったビスクドール……いっぱい、頑張って作ったのになあ。埃がたまるぐらいなら、アトリエを閉めて咎人仲間の皆さんのために後方支援に徹した方がいいのかなあ。創作活動をやめれば……その分、訓練に専念できるし……」
うーん、と両手を思いっきり天井へ向けて伸ばし、顎をあげる。守護神からすれば、ひとりでも戦場に出られる咎人が増えた方が喜ばしいだろう。
それでもやはり、親から引き継いだ技術は何らかの形で生かしたいと思うわけで。
「どうしたらいいのかなぁ……でも、この看板だけはやっぱり下ろしたくないですう……」
窓から見えるのは、うろ覚えの中から掻き出すようにして再現した思い出のアトリエの看板。
「……そうだ、他の咎人さんにアトリエで創作の楽しさを伝えてみましょう。もしワークショップをやって、それが好評になればハンドメイドの楽しみが広がって……色々教えたり、作品を手に取ってもらえる機会も増えるかも!」
アネットは急ぎ手書きでポスターを作ると、アトリエ周辺の店や家の壁に貼らせてもらった。
そして流刑街大通りに出ると懸命にチラシを配り始める。
「お人形づくりの創作ワークショップを開催します! よかったらぜひ参加してください!」
そこで足を止めたあなたはチラシをじっと見つめた。
どうやら作れるものはキーホルダーになるフェルトマスコットから、生地に刺繍で顔を入れて毛糸で髪を作る簡単なぬいぐるみ、硝子の目や様々なデザインのウィッグなど個性のあるパーツを組み合わせて作る手のひらサイズのドール、やや時間がかかるものの完成時には途轍もない達成感があるであろうビスクドールまで用意されているようだ。
「初心者さんはマスコットがおすすめです。パーツを組み合わせるドールも作るのは感嘆ですし仕上がりが可愛いですけれど、腕や足が外れやすいのでご自宅で飾る感じになりますね。ビスクドールもお肌が焼き物ですので持ち歩きには向きませんが、出来上がりは素晴らしいものです」
アネットは弱気を懸命な笑顔で打ち消し、あなたに笑いかけている。
ならば挑戦してみようか、あなたはそう考えると「よろしく」と頷いた。
成功条件
条件1 | 作品を無事完成させる |
---|---|
条件2 | - |
条件3 | - |
大成功条件
条件1 | アネットに自信をつけさせる |
---|---|
条件2 | - |
条件3 | - |
解 説
楽しくお人形を作りましょう、というフリーアタックシナリオです。
アネットが指導しますので、わざと大きなミスをしないかぎりは作品は無事完成します。
作れるものはマスコットからガチンコのビスクドールまでお好みでどうぞ。
ただし中に機械を仕込んで自律したロボットを作るなど、人形作りを超えた技術は使えませんのでご了承ください。
このシナリオに関して大切なことは、皆さんが人形という玩具を作る経過を楽しみ、自分の作品に愛着を持てるようになること。
それがアネットの願いであり、彼女の今後の活動の指針になるからです。
なお同行者がいらっしゃる場合はお相手の名前をプレイングにお願いします。
グループでご参加の場合はタグを活用いただけましたら一章にまとめて描写しますのでご活用ください。
なお登場NPCはOPにこそいませんが、ステラ(mz0035)、フィー、フリーデリーケがおります。
お声をかけていただけましたら喜んで同行しますので、お気軽にどうぞ。
マスターより
こんにちは、大変お世話になっております。ことねです。
今回は文化の秋ということで、手芸に挑戦するシナリオです。
不器用さんでも頑張り次第で可愛い作品が作れるはず!
皆さんで楽しくワイワイ人形作りをしましょう。
ご参加をお待ちしております!
関連NPC
参加キャラクター
-
- 玄那(ma1251)
- 剛力種|女
-
- 不破 雫(ma0276)
- 人間種|女
-
- 川澄 静(ma0164)
- 精霊種|女
-
- 白綾(ma0775)
- 異能種|女
-
- 紅緒(ma0215)
- 剛力種|女
-
- 藍紗(ma0229)
- 剛力種|女
-
- 翠鈴(ma1446)
- 剛力種|女
-
- 青桐(ma1371)
- 剛力種|女
-
- 麻生 遊夜(ma0279)
- 機械種|男
-
- 鈴鳴 響(ma0317)
- 神魔種|女
-
- 澪(ma0672)
- 剛力種|女
-
- 魅朱(ma0599)
- 剛力種|女
-
- アルマ(ma0638)
- 精霊種|男
-
- 唯塚 あまぎ(ma0059)
- 人間種|男
-
- 黒鷹(ma1460)
- 人間種|男
-
- イサラ(ma0832)
- 人間種|女
- リプレイ執筆中