- ハーフシナリオ
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このシナリオはハーフシナリオに設定されています。
参加料金が半額となり、リプレイの文字数が下限、上限共に半分となります。
オープニング
●
歪虚と呼ばれる世界の敵。それはアウグスタ(mz0058)が生前暮らしていたクリムゾンウェストにも存在していた。
生命からマテリアルを奪うことを目的としたそれらが、最も早く目的を達成する手段の一つが「殺傷」。
この日、狼の姿をした歪虚が、一つの村を襲撃していた……。
「はぁはぁ……ママ、どこ行っちゃったの?」
その時、アウグスタは一緒に逃げようとして母親を探しているところだった。父親は岩の採掘で山に行っている筈だ。
だから、村に残っているのは母親だけの筈だ。ママがいてくれないと不安だわ。
(おうちに戻ったらいるかしら?)
誰か大人がついていれば、それが避難の最中でやるべきではないことと指摘して、急いで村の外に逃げたことだろう。
粉挽きの少年が司祭に抱きかかえられて逃げているのとすれ違った。
呼ばれた気がしたけど、後で聞くことにしよう。まずはママを探さないと。
「ママ?」
自宅に戻ったアウグスタは、今の入り口におびただしい血の跡があるのを見て怯んだ。
(誰の血?)
居間を覗き込む。床をゆったりと行き来する毛深い獣の足と、動かない男性の足が見えた。アウグスタは緊張のあまり、その一人と一頭の足しか見えていない。そのまま前進しようとして……。
床に空いていた穴に落下した。
●
天獄界エンブリオにて。
守護神は召喚の儀を行なっていた。ぱっと見「釣り」である。
「おっ、また活きの良いのが釣れたじゃねーか! これだけ元気なら俺の眷属だな!」
スサノオ(mz0012)の言葉に先に応じたのはアイシス(mz0013)だった。
「まだ小さい女の子よ~! 是非我が子の一員に加えたいわ!」
「年若いと言うことはこれから学習すると言うことだ。我が眷属に相応しいと思うが?」
エゲリア(mz0009)も牽制する。成果を競い合うには眷属は一人でも多い方が良いのだ。スサノオはキリッと凜々しい顔になり、
「わかっていたが話し合いじゃ埒が明かねぇ! いつものやるぞ!」
「はーい! せーの、じゃーんけーん……」
ぽん!
スサノオは勝負勘が良く、この「咎人じゃんけん」でも無類の強さを誇る。今回も勝利した。
「決まりだな!」
ポーズを決めるスサノオ。エゲリアは眉間に皺を寄せ、
「またお前か……まあこれがボクたちの取り決めだからね。異存はないよ」
「しょうがないわね! でも、わたしに会いたかったらいつでも来て良いわよ我が子!」
と、守護神たちが言い合っている内に、釣り上げられた咎人は自分の現状に気付いた様だ。
「はっ……こ、ここはどこ? ママは?」
「わたしがママよ!」
我が意を得たりとばかりにアイシスが叫ぶ。
「!?」
「今日から俺の舎弟だからな!」
「!?!?!?!?!!?」
少女は……アウグスタは突然知らない人からそんなことを言われて混乱したようだった。エゲリアは溜息を吐き、
「やっぱりこうなるか……良いかい。君の名前は?」
「わ、私アウグスタ。あなたは?」
「ボクはエゲリア。この暑苦しいのがスサノオで、こっちがアイシスだ」
エゲリアはかくかくしかじかと咎人についてを説明した。知恵の神である守護神は、子供にもわかるような説明をするなど造作もない。アウグスタは戸惑っていたが、ひとまずは理解した。
「つ、つまり、私は死んだけど魂があなたたちに拾われて、これからあなたたちと暮らすのね? それで、戦わないといけなくて……」
アウグスタが説明を整理していると、アイシスが優しく微笑み掛ける。
「無理に戦う必要はないのよ、我が子。戦わない子だってたくさんいるし、そう言う子には自分のできることをやってもらっているから」
「カレーを売ってても良いぞ!」
「図書館に籠もって資料をまとめている者もいるからね」
スサノオとエゲリアも口々に言う。それぞれイーサン・クーパー(mz0015)とキュビィ(mz0005)のことだ。アウグスタは首を横に振り、
「ううん。私、やるわ。もともと、身体を動かすのは好きな方なの。それに……」
村を襲った歪虚たち。ああ言うものに太刀打ちできる力を得られるならそれは嬉しい。
「そう言えば、私以外にも同じような人がいっぱいいるんでしょう? お友達もできるかしら」
「ああ。なんならそこの暑苦しいのも君の友達になってくれるよ」
「嬉しい! それじゃあこれからよろしくね!]
こうして、幼くして不幸な最期を遂げた少女はスサノオクラスタ所属で神魔種の咎人になった。そして今にいたる。
高い所は今も苦手だ。
歪虚と呼ばれる世界の敵。それはアウグスタ(mz0058)が生前暮らしていたクリムゾンウェストにも存在していた。
生命からマテリアルを奪うことを目的としたそれらが、最も早く目的を達成する手段の一つが「殺傷」。
この日、狼の姿をした歪虚が、一つの村を襲撃していた……。
「はぁはぁ……ママ、どこ行っちゃったの?」
その時、アウグスタは一緒に逃げようとして母親を探しているところだった。父親は岩の採掘で山に行っている筈だ。
だから、村に残っているのは母親だけの筈だ。ママがいてくれないと不安だわ。
(おうちに戻ったらいるかしら?)
誰か大人がついていれば、それが避難の最中でやるべきではないことと指摘して、急いで村の外に逃げたことだろう。
粉挽きの少年が司祭に抱きかかえられて逃げているのとすれ違った。
呼ばれた気がしたけど、後で聞くことにしよう。まずはママを探さないと。
「ママ?」
自宅に戻ったアウグスタは、今の入り口におびただしい血の跡があるのを見て怯んだ。
(誰の血?)
居間を覗き込む。床をゆったりと行き来する毛深い獣の足と、動かない男性の足が見えた。アウグスタは緊張のあまり、その一人と一頭の足しか見えていない。そのまま前進しようとして……。
床に空いていた穴に落下した。
●
天獄界エンブリオにて。
守護神は召喚の儀を行なっていた。ぱっと見「釣り」である。
「おっ、また活きの良いのが釣れたじゃねーか! これだけ元気なら俺の眷属だな!」
スサノオ(mz0012)の言葉に先に応じたのはアイシス(mz0013)だった。
「まだ小さい女の子よ~! 是非我が子の一員に加えたいわ!」
「年若いと言うことはこれから学習すると言うことだ。我が眷属に相応しいと思うが?」
エゲリア(mz0009)も牽制する。成果を競い合うには眷属は一人でも多い方が良いのだ。スサノオはキリッと凜々しい顔になり、
「わかっていたが話し合いじゃ埒が明かねぇ! いつものやるぞ!」
「はーい! せーの、じゃーんけーん……」
ぽん!
スサノオは勝負勘が良く、この「咎人じゃんけん」でも無類の強さを誇る。今回も勝利した。
「決まりだな!」
ポーズを決めるスサノオ。エゲリアは眉間に皺を寄せ、
「またお前か……まあこれがボクたちの取り決めだからね。異存はないよ」
「しょうがないわね! でも、わたしに会いたかったらいつでも来て良いわよ我が子!」
と、守護神たちが言い合っている内に、釣り上げられた咎人は自分の現状に気付いた様だ。
「はっ……こ、ここはどこ? ママは?」
「わたしがママよ!」
我が意を得たりとばかりにアイシスが叫ぶ。
「!?」
「今日から俺の舎弟だからな!」
「!?!?!?!?!!?」
少女は……アウグスタは突然知らない人からそんなことを言われて混乱したようだった。エゲリアは溜息を吐き、
「やっぱりこうなるか……良いかい。君の名前は?」
「わ、私アウグスタ。あなたは?」
「ボクはエゲリア。この暑苦しいのがスサノオで、こっちがアイシスだ」
エゲリアはかくかくしかじかと咎人についてを説明した。知恵の神である守護神は、子供にもわかるような説明をするなど造作もない。アウグスタは戸惑っていたが、ひとまずは理解した。
「つ、つまり、私は死んだけど魂があなたたちに拾われて、これからあなたたちと暮らすのね? それで、戦わないといけなくて……」
アウグスタが説明を整理していると、アイシスが優しく微笑み掛ける。
「無理に戦う必要はないのよ、我が子。戦わない子だってたくさんいるし、そう言う子には自分のできることをやってもらっているから」
「カレーを売ってても良いぞ!」
「図書館に籠もって資料をまとめている者もいるからね」
スサノオとエゲリアも口々に言う。それぞれイーサン・クーパー(mz0015)とキュビィ(mz0005)のことだ。アウグスタは首を横に振り、
「ううん。私、やるわ。もともと、身体を動かすのは好きな方なの。それに……」
村を襲った歪虚たち。ああ言うものに太刀打ちできる力を得られるならそれは嬉しい。
「そう言えば、私以外にも同じような人がいっぱいいるんでしょう? お友達もできるかしら」
「ああ。なんならそこの暑苦しいのも君の友達になってくれるよ」
「嬉しい! それじゃあこれからよろしくね!]
こうして、幼くして不幸な最期を遂げた少女はスサノオクラスタ所属で神魔種の咎人になった。そして今にいたる。
高い所は今も苦手だ。
成功条件
条件1 | 召喚の時の思い出を語る |
---|---|
条件2 | - |
条件3 | - |
大成功条件
条件1 | RPを楽しむ |
---|---|
条件2 | - |
条件3 | - |
解 説
●概要
「PCが守護神に召喚された時」or「クラスタに振り分けられた時」の思い出を語るシナリオです。
「こんなことがあったかもな……」と言うことを語りましょう。
守護神3柱を指名することができます。
●注意点
恒例ですが、
・NPC描写は三田村解釈(公式ではない)。
・他MSやオフィシャルのシナリオにこのリプレイの内容を持ち込まない。
・他MSやオフィシャルのシナリオの内容を反映することはできない。
以上の点にご留意ください。合言葉は「咎人の記憶は曖昧」です。
マスターより
こんにちは三田村です。
あんまり設定は固まっていないけどなんとなくこういう感じ……と言う方向けのハーフ仕様となっております。
ご参加お待ちしています。
参加キャラクター
-
- グリーンアイス(ma1255)
- 機械種|女
- リプレイ公開中