- ハーフシナリオ
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このシナリオはハーフシナリオに設定されています。
参加料金が半額となり、リプレイの文字数が下限、上限共に半分となります。
オープニング
闇掟界オルメタにおいて、かつて簒奪者ズロイ(mz0063)がマフィアの家族達を一部保護していたことは、あまり知られていない。
必要となる物資や資金の多くは、入手ルートは不明ながらもズロイが調達し、後を引き継いだ者達へ譲渡していたが、それにも限りがある。
ツインフィールズは良くも悪くも『今まで通り』の状況が続いていたが、暴徒と化した住民達がマフィアの家族を襲う事例も減少している。
マフィア自身とその家族は別だと住民達が理解したのか、それまでの熱狂から覚めたのかはわからない。
だが守りを固め、マフィアの家族たちを保護していた者達にとっては朗報だった。
その地区の人々は引き続き警戒を続けているが、バリケードより外に出ても襲撃されないことが徐々に判明すると、マフィアの家族達はかつての自宅へと戻っていった。
ようやく日常を取り戻すことができた半面、もう一つ解決すべき問題も残っている。
――これまでこの地区を守っていた存在――従魔をどうするか。
ズロイは引継ぎの際、地区の人々へある許可を出していた。
――必要がないと判断した場合、従魔達を処分しても構いませんよ。
ズロイから後のことを託されていた現地の人達は話し合いを重ねた後、残されていた連絡ルートを使い天獄界へ従魔退治の依頼を出すことにした。
なおこの時現地の人達が報酬として用意した金銭は、ズロイが残した資金から捻出している。
ズロイは従魔を増やす一方で、不要と判断した従魔については退治されても気にならないようだ。
●試し
依頼を受け取った神官より先行調査を命じられたヒー・リショナー(mz0073)は、現地に到着すると依頼人達と接触し、必要な情報を集めていく。
依頼人達とやり取りの後、現状を知ったヒーは従魔の目撃例が多い場所へ向かう。
そこはかつて大規模な建築物が軒を連ねていたとされ、今は更地となった場所だった。
そこかしこに残る外壁の一部が、かつてここに大規模な建物があったことを示している。
今は無人の荒れ地となっているこの場所で、従魔達を倒せばいいようだ。
現地調査の中でヒーは従魔らしき存在をその目で視認する。
「なんというか……人型のレンガ?」
ヒーが視線を向ける先には、レンガが人の形を取ったような姿の従魔がいた。
それも複数。
依頼人から聞いた話では、あの従魔達がこれまでマフィアの家族たちを守ってきたという。
今はその時とは状況が変わり、襲ってくる住民達もなく従魔達がこの地にいる人々を守る必要はない。
「この機会だ。少し使ってみることにしよう」
ヒーはある武器を取り出す。
今ヒーが装備しているのは、とうきびマシンガン。
通販会社オウゴンネットタカライ社社長の宝井氏が、トウモロコシを食べている時に閃いたというフレーバーマシンガンになる。
普段ヒーはこのような武器を使わないが、この場で使う分には問題ないと考えたようだ。
ヒーが構えて引き金を引くと、一射が従魔へと撃ち放たれ、周囲に焼きとうもろこしの匂いが立ち込める。
なお匂いがそうであるだけで、とうきびマシンガンは食べられない。
しかし放たれた一射は従魔に命中するとその身を穿ち、胴に穴を開けた従魔は生命が尽きたのか仰向けに倒れ、残骸と化した。
従魔はこの1体だけでなく、なおもその場に姿を見せたが、ヒーは焼きとうもろこしの匂いをまき散らしながら、1体ずつ倒していった。
「どうやらシールドはないようだな」
一通り従魔を屠ったヒーは、この場に残存する従魔達の特性を把握する。
少なくともこの場所に現れる従魔達はシールドを持たず、ライフも低い種類のようだ。
なお周囲に広がる焼きとうもろこしの香りについては、ヒーもスルーする。
「これなら普段使わない武器やスキル、そしてロールを試しで使いながら倒すことができそうだ」
今までは武器の試し切りも兼ねた依頼を出すこともあったが、最近ロールの種類も増えている。
それなら両方を試す機会はあったほうがいい。
そう考えたヒーは、元の依頼主に話を持ち掛ける。
話し合いの結果、ヒーはその場にあるものをいくら破壊しても構わないとの承諾を依頼人より得ることができた。
依頼人へ話を通したヒーは、依頼内容を修正したうえで神官にも咎人に対する依頼斡旋を願い出て、許可が下りる。
それでは咎人の皆様。
ふだんは使う機会のなかった武装とロールを駆使して、この地に残る従魔達を倒してみませんか?
●やること
皆様はヒーの依頼に興味を持ち、闇掟界オルメタまでやってきました。
武器を使用する現場一帯には大規模建物の跡地がありますが、既に撤去された部分が多く、この戦闘の過程で建物の残骸が破壊されても一切問題はありません。
また周辺一帯に人気はなく、無人のため周辺の封鎖や避難誘導といった行動も必要はありません。
そして今回皆様が武器を振るって倒す相手となる従魔ですが、シールドを持つ個体は存在せず、ライフも低いものばかりです。
従魔達は腕を振るう、殴りつける以外の攻撃手段はなく、遠距離攻撃はしません。
そして従魔達は統制がとれているわけではなくバラバラで、連携して動くことはありません。
普段皆様が使わない武器やロールを装備して戦ったとしても、問題なく倒すことのできる相手になるでしょう。
これは皆様が普段死蔵している武器(およびロールやスキル)を使うことのできる、絶好の機会になります。
これまで皆様がしまい込んでいた武器や、付け替える機会のなかったロールを装備し、従魔達を倒してみてはいかがでしょうか?
●状況
とある大規模建物跡地。現地時刻は正午で快晴。
皆様は下記簡易見取り図内のどの場所からでもスタートが可能。
周辺に人気はなく無人のため、周辺の封鎖や避難誘導を考慮する必要はない。
以下現場の簡易見取り図。1マスあたり2×2sq。
↑北
ABCDEFGHI
1※ ※ ※
2※壁 ※ ※
3※
4 ※ 従 ※
5※ 壁
6 ※ 従 従
7※壁
8 ※ ※
9※壁 ※※ 壁
壁:建物の壁。高さ4m程度。破壊可能。
※:瓦礫。高さ2m程度。1つあたり咎人が2人程度身を隠すことが可能。通行可能。
従:従魔。一応3つあるが皆様が自身のRPに必要な数として、敵の総数を自由に指定できる。
成功条件
条件1 | 従魔を全て撃破できた。 |
---|---|
条件2 | - |
条件3 | - |
大成功条件
条件1 | 武器を使って戦うことができた。 |
---|---|
条件2 | - |
条件3 | - |
解 説
●目標
普段は装備しないような武器(ロールも可)を使い、ステータスに拘らない戦闘をする
失敗条件:俯瞰するのみで何もしない。警戒するだけで何もしないなど、依頼内容から逸脱する行動全般
登場
従魔×皆様のRPに必要な数
今回のやられ役。レンガでできた人型で腕を振るう(射程1)以外の攻撃手段はない。シールドはなく低移動力、低生命。どのような攻撃でも恐らくほぼ一撃で撃破できる。略称『従魔』。全てサイズ1。
ヒー・リショナー
今回唯一の増援。皆様の指示に従う。使用武器はとうきびマシンガン(射程5。射撃武器扱い)。使用可能スキルはシールドアップ、ヒール。
※このシナリオの主旨
このシナリオの主旨は『普段は装備しないけど使ってみたい、興味がある武器やロールを使っても良い。ステータスにこだわらない戦闘シナリオ』となります。
店売りの強化チェーンソーでも問題ありません。
マテリアルで作ったら出てきたけれど、使い道がないやつでも大丈夫です。
アイテムクラフトで作成したもの以外でも、ガチャで入手したとか強化が追い付いていない、あるいはこのロールで使いたいが強化が追い付いておらず、使っていなかった、とかでもOKです。
大成功条件は『武器を使って戦う』です。特に面白い武器を装備している必要はありません。武器が装備されていて、プレイング内で特に記載がなくても武器を使用するとみなします。
なおこの場合の武器ですが、装備品のみとさせていただきます。
また『折角だから、防具類もフレーバーが好みだけど強化してないアイテムで参加したい』というのも大丈夫です。
そして『修得したけれど普段は使わないロールで参加したい』というのもOKです。
本シナリオで大事なことは『好きなアイテム(ロール)を装備してプレイングを書く』ことです。
マスターより
岩岡志摩です。
以前リリースした「オルメタ・チェーンソー」の続きを用意してみました。
こちらもチェーンソーは関係ありませんが、三田村MSのシナリオ「イルダーナフ・チェーンソー」へのリスペクトということで、この題名となりました。
普段は使っていないけれどこのまま死蔵するのもちょっと……というような武器(およびロールやスキル)がございましたら、ここで使ってみるのも手です。
それでは皆様のご参加をお待ちしております。
関連NPC
参加キャラクター
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- 高柳 京四郎(ma0078)
- 人間種|男
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- アンジェリク(ma0982)
- 剛力種|女
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- 東江 武蔵(ma0410)
- 剛力種|男
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- 桜庭愛(ma1036)
- 人間種|女
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- ブルームーン(ma1254)
- 神魔種|女
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- ユーグヴェル・ミラ(ma0623)
- 異能種|男
- リプレイ公開中