オープニング

本シナリオは、【フリーシナリオ】という特殊なルールのシナリオとなります。
このシナリオのオープニングには具体的な状況設定は無く、よりプレイヤー自身の自由な発想によるプレイング、すなわち物語を紡いでいただくことが出来ます。
それにより作成されたリプレイはワールドストーリー上、事実として扱われます。

このシナリオでは、以下のレギュレーションに添って、「ストーリーの骨子」をプレイングを作成していただきます。


●全体背景
懐地界メトレトロの特異点は、広大な異界である「地下鉄大迷宮」のどこかにあるとされています。
しかし、この地下鉄大迷宮には様々な妖怪が各所で、己の霊力をもって己の住処、固有空間へと変えており、こういった場所を、地下鉄大迷宮の「駅」と呼んでいます。
地下鉄大迷宮を探索し特異点を見つけ出すには、これらの駅を通過、利用できるようにするために、各駅の主である妖怪に許可を得ねばなりません。
しかし、妖怪たちは「人間たちに畏れ、敬われることで確立している存在」です。このため易々と住処への出入りを許可するのはその精神上出来ず、ある程度の恩義や誠意を示さねばならない、妖怪にとっても「示されなければならない」のです。
どんな妖怪と出会い、如何にして許可を得るに至ったか。それが、懐地界メトレトロのフリーシナリオ「地下鉄大迷宮」のテーマでありレギュレーションとなります。


●シナリオパターン
より具体的に、どのような内容を考えればいいのかというと、シナリオ目的としては駅主妖怪に、この相手なら自分の支配地に出入りしていい、と納得できるようにしてあげることにあります。アプローチとして「恩を売る」「筋を通す」「自分を認めさせる」等が考えられます。
その為、内容のパターンとしては以下の三種類となります。

①「駅」に簒奪者や巌商会の兵士が無理矢理入ってきて、それを撃退する。
「恩を売る」の一番簡単なパターンです。戦闘系のノベルとなるでしょう。
ただし、戦場は殆ど「駅主」の作り出した特殊空間になります。このため、普段と勝手が違ったりハプニングが発生する、という演出をはさむことも可能です。
基本的には戦闘には自動勝利となります。
なお、特定の簒奪者を登場させることが可能かは、解説にある各MSによる設定に従ってください。登場可能NPCに記載されていないキャラは登場不可能となります。

②駅主妖怪に挨拶をして、満足してもらう
「筋を通す」系の話となります。駅主妖怪に挨拶をして、何か好物を調べて手土産にしたり、喜ぶことを考えてあげましょうという日常系、交流系シナリオになります。
相手は一癖も二癖もある妖怪たちです。「究極の稲荷寿司を持ってこい！」といった物品を要求されるパターンもありますが、「最近人を脅かし足りないから、うちの幽霊屋敷で存分に悲鳴を上げて！」といった頼みごとをされる場合もあります。
要は「まあここまでしてくれたなら駅を使わせてあげてもいいか」と、何かしら普通に会話するだけよりも手を尽くしたとか身体を張った交流があればいいということになります。
貴方はどんな妖怪にどんな風に誠意を示したのか、が描かれるリプレイとなります。

③妖怪と力比べ
「自分を認めさせる」系です。
戦闘もありえますが、知恵比べ、我慢比べなどもありえるでしょう。
やはり、戦闘ならば「駅主」の作り出した特殊空間ならでわのちょっと変わったシチュエーションを楽しむことが可能です。
戦闘以外の活躍も見せられるので、「この技能を使った活躍がしたい！」といった状況を考えるのにも向いています。


●注意点
このシナリオは「新しい妖怪と出会い、新しい駅の許可を得る」事が目的となります。
既にシナリオに登場している妖怪、及び連作は不可能とします。
継続的な妖怪との交流は、各MSの個別シナリオにてお願いします。

上記は「同じ固有名詞の、完全に同一の存在である」妖怪が不可能なだけで、「妖怪の種類が他のシナリオ（通常シナリオ、フリーシナリオ問わず）と被る」のは全く構いません。
メトレトロには同じ種類の妖怪が複数存在しますし、それらには個性と差異が存在します。
……ぶっちゃけ、複数人が同時にシナリオ走らせるんだから、ネタ被りまで制限してられんじゃよー。