キング・オブ・キングス 第2フェーズ
運営チーム
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シナリオ形態
大規模作戦
難易度
Hard
判定方法
エキスパート
参加制限
総合600以上
オプション
  • 危険
  • 召喚可
参加料金
0 SC無料
参加人数
1人~∞人
報酬
1,000 EXP
10,000 GOLD
5 FAVOR
封魔界ワールドロールで参加すると +100 EXP
相談期間
5日
プレイング締切
2023/12/07 10:30
リプレイ完成予定
2023/12/25
関連シナリオ
  1. オープニング
  2. 相談掲示板
  3. -
  4. 結果
  5. リプレイ
危険
このシナリオは難易度が高く設定されています。
戦闘により大きなダメージを受けてしまった場合、キャラクターの基本設定が忘却状態になることがあります。
基本設定が4つ全て忘却状態になると、キャラクター自身が死亡状態となり、ログイン及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
召喚可能
このシナリオでは召喚を行うことができます。
召喚を装備しているキャラクター全員が召喚可能です。

オープニング


「本当にいいのか? 乗り掛かった舟だ、俺は手を貸しても構わんのだが」
 鮫島兆次 (mz0053)の質問にフェイト・A・ユーフォリア (mz0133)は首を横に振る。
「アルティメット・レガシーとの戦いでは大変お世話になりましたが、帝都での戦いは、この世界のヒトの手で決着すべきだと思います」
 帝都での戦いは、戦争末期によく生じる過酷なものになるだろう。
 一般市民も死ぬかもしれないし、敵も味方も死に物狂いになる。そんな悲惨な戦場に、異世界の友人たちを立たせることは憚られた……だけではなく。
「敵がまだ隠し玉を持っている可能性もありますから、皆さんにはいざという時の撤退戦などに備えていただきたいのです」
「ふっ、愛らしい顔をして強かだね。私としても、ゲルダを拉致したアルビオンの魔女は野放しにできないのだが……」
 リーゼロッテ・ロス・テラス (mz0045)の懸念は尤もだが、フェイトの意見は違う。
「恐らく、魔女はもう帝都にいないと思います。リーゼロッテさんには魔女と戦う時にご相談させてください」
「む、そうかな……? 私はこの世界の門外漢だ。そういうことなら、これ以上は何も言うまい。あなたの武運を祈ろう。イルミン・イルダーナ」
 フェイトの肩を叩き、リーゼロッテは鷹揚と頷く。
 一方、オーウェン (mz0093)は複雑な表情だ。
「確かにフェイトくんの言うこともよくわかるのだが、私としてはダグラス総長をほっとくというのも寝覚めが悪いのだが……」
「それは俺も同意見だ。だが、今回の決戦にダグラスが出てくるとは限らんだろう」
 そう。シャルル (mz0092)もオーウェンも、それを知る由はない。
 まあ実際のところは、この後出てくるのだが……。
「因縁も分かるけど、また空を飛ぶ敵が現れたら私たちの力が必要になるでしょ? フェイトの言う通り、一時待機が妥当だと思うよ」
「むう……メロディアくんがそう言うなら……」
「そうだな……メロディアがそう言うなら……」
「素直過ぎて気持ち悪いんだけど!? 異世界の人に私があんたたちを尻に敷いてるみたいに思われるからやめてよ! 私が一番下っ端でしょ!」
「「 下っ端……? 」」
 メロディア (mz0094)が尻に敷いているのかどうかはさておき、鏡神学園の戦力についてもお留守番となった。
「皆さん、本当にありがとうございます。――行ってまいります!」


「邪魔をしてしまったかな?」
「いいや、問題ない。話なら既に終わっている」
 ベルガルド (mz0135)を訪ねてきたマテオス・A・リッチモン (mz0162)は、氷堂アラタ (mz0055)の姿を見つけ、笑みを浮かべた。
「簒奪者アラタと言ったね~? 今回は巨神機戦に参加してくれると聞いたよ」
「ああ。俺はベルガルドの護衛を担当する。俺の機体は防御がメインだからな」
「信用していいのかい? 『簒奪者』である君を」
 アラタは少し思案し、それから静かに答えた。
「俺を信用するな、リッチモン。俺はあくまでもお前たちの『仲間』ではない。俺をアテにしすぎれば、上手くいくものも行かなくなる」
「へえ? だったらどうしてこちらに着くんだい?」
「……ある女の願いだ。ベルガルドを守って欲しい、とな」
 アラタにとって、ベルガルドはさほど重要な人物ではない。
 もちろん、咎人と戦ってくれるという意味では利用価値が高いが、ベルガルド個人に思い入れを抱く余地はなかった。
 ベルガルドの存在情報はエラーまみれだ。その理由についてアラタは聞いていないが、この男が死んだとて、簒奪者としてサルベージできるのはクズデータのみ。そういう意味でも、利用価値がない。
 彼がどこで命を落としても、アラタは涙一つ零さないだろう。だが――
「俺たち簒奪者だって、『寄り道』くらいはする。……答えにはなっていないか?」
「十分だとも。君という男の性質を垣間見た気がするよ。ありがとう、アラタ」
「変なヤツだな。俺はただ質問に答えただけだ。それに、ベルガルドを守り切れる保証はないぞ。何せこいつは自分から命を捨てるつもりだからな」
 一瞥くれて、それからアラタは踵を返した。
 残されたベルガルドとマテオスが二人で向き合う。
「ベルガルド。もう刻印が限界なんだろう?」
「ああ。元々分かり切っていたことだ。魔女による一時的な刻印の移植――時間制限付きだとしても、望外の奇跡と言えよう。これがなくなれば、私はマルスを動かすことすらできなくなる」
「本当はこうなる前に、早く決着をつけなきゃいけなかったのに……すまなかったね」
「たらればなど語るつもりはない。私に出来ることを最大限やり切るのみだ」
 それがベルガルドという男の生き様だ。それはマテオスも理解している。しかし、
「君に生きていて欲しいと思う人もいる。この私だってそうだし、フェイトだって、サイクスだってそうだろう。君を慕う多くの帝国民も、願いを同じにしている。そしてきっと、彼女だって……」
「私は私が単に生き延びることに魅力を感じない。私だけでは魔神に勝てない。私だけ生き残ることに価値はない……この話はしない約束だな、マテオス?」
「そうだ。でも、私は君を守る為に戦うよ、ベルガルド。それもまた、私の勝手だね?」
「……ふん。好きにするがいい。お前は『自由』だ」
 

「同盟軍に投降しよう」
 マリエがそう言った時、タクトは耳を疑った。
「お前……本気で言ってんのか?」
「本気だよ。だって、この戦いは負けるもの。帝国がここから逆転する為には、新しいアルティメット・レガシーが必要。でも、陛下は使うつもりがないもの」
 目を見開き、タクトはマリエの胸倉を掴み上げる。
「陛下は絶対に負けたりしねぇ! この俺が命を賭して守るからなぁ!」
「……だからだよ」
「……あぁ?」
「だから、投降したい……タクトに死んでほしくないから……。お願い、一緒に逃げて。フェイト・A・ユーフォリアなら、きっと悪い扱いはしないから……」
「俺は逃げねぇ!! ……逃げたいなら、マリエが一人で逃げろよ。確かに次の戦いは危ないだろうしな……お前が無理に付き合う必要ねぇよ」
「それじゃ意味ないんだって! ていうか、それでいいならもう逃げてるから!」
「じゃあどうすればいいんだよ!?」
「タクトも一緒じゃなきゃ意味ないの!」
 二人の話は平行線だ。どちらも譲るつもりがない。そんなことはどちらも分かっていた。故にそれは単なる確認作業に過ぎなかった。最早――戦う以外に道はないのだ、と。
「……馬鹿につける薬はないね。ほんと、馬鹿ばっかり」
「馬鹿はてめえだろ。逃げたきゃとっとと逃げろ」
 睨み合い、同時にそっぽを向く。
 ついぞ二人は出撃までの間、一言も口を利くことはなかった。


 48時間の休戦時間がタイムリミットを迎えた時には、双方の軍勢が一堂に会するだけの準備も終わっていた。帝都アースガルズの前に展開される帝国軍巨神機部隊。これに対峙する、同盟軍巨神機部隊。いずれもかつてない規模の会戦だ。
「俺の名は、サイクス・A・トルブラム! トルブラム公国の時期公王にして、フェニエ同盟軍の少佐だ! 48時間の休戦時間が終わった! 回答を求む!」
「……アース帝国皇帝、ベルガルドだ。我々は降伏勧告に従わない。これより合意した休戦時間の終了に伴い、戦闘行動を開始する」
 サイクスのアルテュールと、ベルガルドのアルテュールが遠巻きに睨み合う。
「ベルガルドォ! てめえ、何を維持張ってやがる! こっから巻き返して勝利できる具体的な策があって抵抗してるんだろうなあっ!? ヤケクソになって部下巻き込んで玉砕しようだなんて考えてたらぶっ飛ばすぞ、この野郎!!」
「ふっ……相変わらずだな、サイクス。無論、勝ち目ならばあるとも。貴様らこそ勝ち目はあるのだろうな? この戦いで貴様らを失った同盟軍が、我ら帝国軍に勝利出来る目算があると?」
「それは……ねェよ! ここで負けたら俺たちは終わりだ! 保身と憎しみに駆られた馬鹿どもがめちゃくちゃやるだろう! その隙を見逃すお前じゃないからな! ここで勝てなきゃ終わり、それはどっちもそうだろうが……だけどな……」
 サイクスは振り返り、背後に控えるアルテュール・セカンドを見る。
「本気で殺し合うつもりかよ、ベルガルド! フェイトちゃんなんだぞ!?」
「くどい。その者は既に、私となんの関係もない。自ら望んで戦場に出たのなら、容赦する謂れはない。それはむしろ、互いにとっての侮辱となろう」
 フェイトをコクピットに乗せただけのフェニエは、その巨神の眼でベルガルドを見る。
『わたくしの目的は魔女です。しかし、ベルガルドは魔女の盾として機能してしまっている。彼が立ちはだかる限り、戦いは避けられません。フェイト・A・ユーフォリア、あなたにその覚悟がありますか?』
「……ええ、勿論です。わたくしはずっと、そのことばかり考えていましたから」
 フェイトはベルガルドが『兄』であることを、ずっとずっと前から知っていた。
 そのことについて悩んできたし、何度も繰り返し自問自答してきた。覚悟を決める時間というのなら、いくらでもあったのだ。
「アース皇帝、ベルガルド。わたくしは今日、あなたに勝ちに来ました」
「望むところだ。ユーフォリア、勇者の末裔よ。どちらが真に世界を支配するに足る『王』なのか、ここで雌雄を決するとしよう」
 己が得物を手に取り、掲げる二機のアルテュール。
「「 突撃! 」」
 その号令により、帝都攻略戦が始まった。

成功条件

条件1ベルガルドに勝利
条件2ソグンに勝利
条件3フェイトの生存

大成功条件

条件1アースガルズの都市被害を抑える
条件2この戦争を終わらせる
条件3-

選択肢

選択肢1巨神機隊戦闘<危険> 現在の人数94
選択肢2帝都制圧戦<危険> 現在の人数65

解 説

このシナリオには2つの選択肢が存在します。
選択肢1は敵が大型ユニットのみとなる、召喚推奨の選択肢です。
選択肢2は部分的に召喚が使用出来ますが、場所によっては非推奨となります。

選択肢1.巨神機隊戦闘<危険>
選択肢2.帝都制圧戦<危険>

それぞれの選択肢の詳細は特設ページにて解説しています。
第2フェーズ『帝都攻略戦』の参加は12月1日から12月7日までとなります。

パンダ「パンダだ! 真面目な解説は特設ページがするので、ざっくばらんに解説するぜ!」


選択肢1.巨神機隊戦闘<危険>
大量の巨神機同士が真向からぶつかり合う! それだけだぜ! パワー!
そこら中にボスが跋扈するという大変な戦場だが、逆に言うと単にボスがいるってだけで、真向から殴り合うだけだから、これといって注意することもないぜ。
強いて言うなら、今回の最大のターゲットはベルガルドなので、それ以外の敵は別に倒さなくてもいいぜ。
つまり、ベルガルドに戦力を集中させるために、それ以外の敵はうまいこと抑え込んで時間を稼ぐというのが大事だな。
別に倒さなくていいってコトはひとつ重要な判断基準になると思うぜ。
なるべく持ちこたえていれば、それだけで作戦に貢献できるわけだからな。


選択肢2.帝都制圧戦<危険>
こっちは市街地戦になるぜ!
難易度的にはどっちかっというと選択肢1よりコッチの方が低いイメージだな。
アースガルズ城の制圧って具体的にはどうすりゃええねんっていうと、あえて書いてないんだけど、要するに敵が武装解除するとか、全員死ぬとか、方法はどうあれ抵抗がなくなれば制圧完了だぜ。
そこは色々やりようがあるんで、あえて明言してないって感じだ。
ただし、成功条件にあるようにソグンだけはなんとかしなきゃならん。
そこだけは高い戦闘力が明確に要求されるから、もし自信が無かったら、それ以外のところで頑張るのがオススメだぜ。
召喚は絶対使っちゃいけないわけじゃねえから、まあ大丈夫やろっていうのは使ってもいいと思うぞ。ケセランパサランとか。

マスターより

ハイブリッドヘブンをお楽しみいただきありがとうございます。運営チームです。
こちらのシナリオはエピック「レインボウティアーズ」と連動する内容となります。
エピックをクリアしなくとも参加は可能ですが、併せてお楽しみいただけますと幸いです。

関連NPC

  • フェイト・A・ユーフォリアmz0133
    人間種|女
  • ベルガルドmz0135
    人間種|男

参加キャラクター

リプレイ公開中

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