黒鬼の島には何がある?
久遠由純
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シナリオ形態
ショート
難易度
Easy
判定方法
カジュアル
参加制限
総合600以上
オプション
参加料金
100 SC
参加人数
4人~8人
優先抽選
50 SC
報酬
500 EXP
10,000 GOLD
10 FAVOR
相談期間
4日
抽選締切
2024/02/20 10:30
プレイング締切
2024/02/24 10:30
リプレイ完成予定
2024/03/07
関連シナリオ
-
  1. オープニング
  2. -
  3. -
  4. 結果
  5. リプレイ

オープニング

●黒岩の島
 今日も今日とて浮遊島が増えている天獄界。
 それらの浮遊島には回収できる資源があったり、問答無用に襲い掛かって来るエネミーがいることもある。何もないならそれに越したことはないが、まあ今までの経験上何もない島と言うのはほとんど皆無。
 咎人達は浮遊島がサルベージされる度、そこに何があるのか、せっせと訪れて現地調査をするのが仕事でもあるのだ。
 というわけで、赤みがかった茶髪に陽に当たると金色に見える緑の瞳を持つ青年咎人、ジャスティ・ジャッジ(mz0144)もイデアゲートが設置されたばかりの浮遊島に来ていた。
 やたら正義感が強そうな本名ではあるが、略してJJ(じぇいじぇい)というのが通称である。正義感は常識の範囲で、どちらかと言うと自分の中のルールのようなものに従うのが常だ。
 普段から頼まれれば学校島で学園長の手伝いやエネミー退治など、大抵のことは引き受ける『何でも屋』みたいなことをしており、浮遊島の調査はもはや基本的な仕事の一つとなっている。
 そんなJJが今回訪れた浮遊島は、全体的に黒っぽい岩の広がる島だった。

「黒いなー……殺風景だし」
 言いながらJJは辺りを見渡す。
 動くものは何もなく、植物も全く見当たらない。
「雑草すらも生えてないとは……」
 概ね平地のようだったが、遠くに何やらとんがった小山が見えた。
 一見危険はないように見えるが、まだ楽観はできない。なんせここは浮遊島だから。
「とりあえずアレを目指して行ってみるか」
 途中で何か見つかるかもしれないと思い、JJはそのやたらとんがった山を目指して出発する。
 とにかく地面は全部岩で黒い。実はよーーーく見れば濃紺だったり濃い紫だったり青緑だったりするのだが、遠目で見れば全部黒にしか見えなかった。
 ともあれ歩くこと十数分、山が近付くにつれそれが単なる小山ではないことが分かってきた。
 全体的にはでっっっかい岩を粗く削りだした小山のようではあるが、とんがっている部分が上部の左右に二本突き立っており、下部には牙の生えた口を開けているかのような穴があって、洞窟の入口のようだ。
 つまり、口を開けた鬼の顔のような山なのである。
「なんか……、昔話の絵本の挿絵にある鬼ヶ島みたいな形だな……?」
 とJJが思わずつぶやいた途端、口の形をした穴から人影がわらわらと出て来た。
「うわ、何か出て来た!」
 身構えるJJの前に現れたのは――鬼だった。

●黒鬼さんがいっぱい
 ざんばらでチリチリの髪の毛、その頭から生える二本の角、つり上がった目や閉じた口からはみ出ている牙、長く節くれだった手足、厳つい表情と体付き――完全なる鬼だ。
「マジもんの鬼じゃん!! そっちの筋の人みたいで怖いんですけど!!」
 鬼は全部が黒かった。
「そして黒い!! 黒すぎね!? 逆に見づらいっつーか背景と見分けつかないって!」
 肌も髪も目も角もトラジマパンツ(てか黒いからただの黒パンツだが)も、全てが黒い。
 その黒鬼が、鬼ヶ島的な洞窟の穴からぞろぞろと2、30体ほど出て来ていた。
「数多! 何なの!?」
 黒鬼の数の多さに若干引き気味のJJに、鬼が手に握った何かを振りかぶり――
「!?」
 思い切り投げた!

 ビシビシビシッ!

「いたたたッ!?」
 それは豆だった。節分で投げる、あの大豆だ。
 ダメージこそ大したものではないが、意外に痛い。さらに何か低周波を食らったかのようなビリビリ感もある。
 それをきっかけに、他の鬼もJJに豆を投げつけて来た!
「いッて! いたあぁッ! 痛いって、ちょ、やめ!」
 JJも負けじと銃で反撃するが、ばんばんまかれる豆の前には無力、鬼の数が多くて一人では対処しきれない。
「コラお前らッ、鬼のくせに豆投げるとかおかしいやろ! あッ、いたッ! ごめん、ごめんて!」
 結局JJは本島まで逃げ帰ったのだった……。

「あの豆攻撃、地味にしんどい……」
 JJは疲れたように、豆の中った背中や腕をさする。
 それに加え、日頃? はこっちが豆を投げる側なのに、逆に鬼に豆を投げられると謎の屈辱感がある。まるでこっちが悪者になった気分だ。
「あの豆攻撃一人で受けるのは無理っつーか嫌だし、誰かに協力を仰いだ方が良さそうだな。……にしても、あの洞窟の中に何か良さげなモンとかあるのかねぇ? さすがに昔話みたいに鬼のお宝があるとかいうワケじゃないと思うけど」
 とりあえずJJは、ワールドボードに黒鬼を倒す仲間を募集する依頼を貼り付けるのだった。

成功条件

条件1黒鬼を全部倒す
条件2-
条件3-

大成功条件

条件1咎人が誰もシールドブレイクしない
条件2-
条件3-

解 説

※黒鬼を全部倒しましょう。

〈エネミー×30くらい サイズ1 知性2〉
・身長190cmくらい。顔もガタイも厳つい、いかにもなビジュアルの鬼。ただし髪も肌も服も全部真っ黒。
・シールドあり、防御型。初心者でも大体二発くらいでシールドブレイク、三発程度でライフ0になります。
・豆を投げて攻撃してきます。ダメージは大したことありません(一度に全部の鬼から攻撃されない限りはシールドブレイクしないと思っていただいてOK)が、中ると意外と痛くて低周波流されたみたいにビリビリします。
・鬼の頭部を模ったような岩山の洞窟の中にいて、誰かが近付くと外に出て攻撃してきます。
・特に連携とかはしないので、普通に個別に倒してもらえれば。

〈JJについて〉
・適当に銃撃で鬼を倒したり豆に中ってリアクションしてたりします。何かさせたいことがあれば従いますので、させたいことを書いてください。
・ノータッチでも成否に影響はありません。

※PL情報※
・洞窟の中はまるで宇宙がそこにあるかのような光景が広がっています。この浮遊島の黒い岩がそういう鉱石で、暗い所では夜空に星を散りばめたかのように輝くというものです。
・ご希望の方は『鉱石希望』と書いて下さればアイテム『宇宙の石』を配布いたします。
 戦闘後に洞窟に行ったらそういう光景を見て、鉱石を採って持ち帰るという感じになります。
・ざっくりと、採る石の大きさ(大きければそれだけ重くなります。あまり常識外れの大きさだとマスタリングの対象になりますのでご了承ください)、色合いや星の見え方などを書いてください。
 例:直径15cmくらいで、濃紺の夜空に紫色の星雲があり、中にひときわ大きく光る赤い星が一つ 等

マスターより

こんにちは、久遠由純です。
今回は一応資源採取のシナリオになるのかな?
戦闘シナリオですがカジュアルだし敵も弱いので、初心者の方でも平気だと思います。

どちらかというと敵へのリアクションや洞窟を見てのリアクションなどを楽しんでもらえれば、という感じです。
よろしければぜひ。興味を持ってもらえたら嬉しいです。
よろしくお願いします。

関連NPC

  • ジャスティ・ジャッジmz0144
    人間種|男

参加キャラクター

  • アナルデール・ウンディーニma0116
    人間種|女
  • 紅緒ma0215
    剛力種|女
  • 藍紗ma0229
    剛力種|女
  • 紫明ma1226
    剛力種|女
  • 清姫ma1462
    精霊種|女
  • 更級 暁都ma0383
    人間種|男
  • 吉兆ma0987
    人間種|男
  • 川澄 静ma0164
    精霊種|女
リプレイ公開中

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