ハーフシナリオ: このシナリオはハーフシナリオに設定されています。
参加料金が半額となり、リプレイの文字数が下限、上限共に半分となります。

オープニング

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　百燭(mz0074)も、天獄界に乗り込んできた簒奪者の一人だった。
「えっ、天獄界ってこんなに綺麗なの。何でもあるじゃん」
　まるで生きている人間が暮らしているかのような町並み──今はところどころ不穏な煙が上がっているが──は、百燭がずっと抱えている不公平感を刺激するのには十分であった。
「……結局上から目線だったってことじゃん」
　本当に、世の中は自分に対して優しくない。咎人はこんな良い生活を送って、いつも勝利して、ほんとうに、ずるい。
「だったらちょっとこの世界を土足で踏むくらいどうってことないよね？　良いじゃん、そんなに良い思いしてるんだから、ちょっとくらい嫌な思いしたって我慢できるよね？」
　世の中には踏まれた瞬間一発アウトみたいなところがあるのだが、百燭にはそういうことが思い当たらない。
　先日の封魔界の戦いで忘却してしまった。ずるくない？　私には全然気を遣ってくれないくせに、自分たちには気遣いを要求するなんて。なんて厚かましいんだろう。
「ちょっと思い知ってもらわないと、ね」
　にやりと笑う。

　怨嗟悪霊。果ての見えない不満はいつしか「不満でいること」自体が目的になっていた。人を攻撃する大義名分。
　気に入らない。
　今日のお供はいつもの人魂ではなく──禍々しい気配の悪霊。

　咎人たちに牙を剥いたのだった。

成功条件

条件1	百燭の撃破
条件2	-
条件3	-

大成功条件

条件1	咎人の死亡が半数以下
条件2	-
条件3	-

解　説

●シナリオの目的
百燭に忘却ダメージを与えることです。
よって本シナリオではお話的な部分よりも戦略的な部分を重視します。
判定自体はカジュアルでしますが、カジュアルも「プレイングの妥当性」を見られる物なので相手の能力などについてはご留意ください。

天獄界の開けた場所で百燭と遭遇した、と言うていで戦闘開始です。

●敵情報
百燭（怨嗟悪霊）
サイズ3。シールドなし。ライフがはちゃめちゃに高い。ちょっと忘却しているがちょっとなので見た目あんまり変わってない。
防御型、知性3、メイン3回。
通常攻撃は闇属性魔法攻撃（範囲3）。
パッシブ
・ロングアクション妨害で次の攻撃の威力が上昇
・魔法攻撃を受けるとそのラウンドのロングアクションを短縮できる。
アクティブ
・M。ロングアクション魔法攻撃（闇・範囲10）。
・M。人魂を撃ち出す射撃攻撃（火）。1回の使用で3発撃ち出す。
・R。近接攻撃でダメージを受けた際に発動。周囲1に魔法攻撃。
・S。強化スキル。自分に「攻撃の対象になった回数」だけ防御を上昇させるGSを付与する。GSを解除しても上昇防御は据え置き。
・F。スキル補正をすべて「マイナス扱い」にするBS（強度5）を付与。

悪霊×10
サイズ1、防御型、闇耐性、シールドなし。ライフ多め。
闇属性の人魂。通常攻撃は闇属性の魔法攻撃。
パッシブ
・全部の攻撃でBS怨嗟（強度5。クリーンナップ直前にライフ-50）を付与する。
アクティブ
・M。闇属性の魔法攻撃を3回行い、ダメージの分ライフを回復する。