オープニング
●人気投票応援兼ホワイトデー
自称超美少女探偵ていちゃんが
「今年も一位を狙っていくですよー!」
と張り切って、人気投票が行われている天獄界。
年に一度のお祭り行事的な感じで、咎人達は誰に投票しようか色めき立ち、対象にされている方もどこかそわそわ。
日頃頼まれれば大抵のことは引き受ける『何でも屋』のようなことをしているジャスティ・ジャッジ(mz0144)は、今年は人気投票の盛り上げに協力しようと思っていた。
本名は正義感が強そうな名前だが、普段はJJ(じぇいじぇい)と呼ばれている。正義感は人並みに、執拗に他人の悪事を詮索したりしない。赤みがかった茶髪に陽の光が当たると金色に見える緑色の瞳が特徴的な彼は、基本陽気でお気楽な人間種の青年だ。
そんなJJは今回、学校島を訪れた。
これまでも卒業式をやりたいとか節分時に現れた鬼を退治しろとか言う学園長、タカライ(mz0044)のお願いを聞いて来たJJなので、今回くらいはこちらから頼み事をしても良いんじゃね? という訳である。
学校島に建つ立派な校舎の玄関口にタカライと二人並び立ち、JJは自分のやりたいことの説明をする。
「今人気投票が行われてるじゃないっすかー、で、イベント協力の一環として、この昇降口正面の壁を一面、掲示板として借りたいんですよ。皆に自分の推しメンの応援メッセージを書いて貼ってもらおうと思ってるんです」
「ほう?」
「去年俺も投票してくれた人のコメント見て、すっげー嬉しかったんですよね。あの時は公開されなかったコメントも一杯あったみたいだから、今回はそれをもっと表に出していきたいなと。投票する人は自分の推しメンへの想いとか知って欲しいだろうし、推される方もメッセージを見れば嬉しいかなって」
「なるほどなるほど」
うんうん、とタカライはそのフルフェイスのヘルメットな頭部をうなずかせた。
「メッセージを書きに学校へ生徒達が来て、その掲示板を見にさらに生徒達がここに集まる。生徒が来れば学校に興味を持ってくれるかもしれないし、人気投票も盛り上がる! まさに一石二鳥、いや三鳥ではないか! ぜひやってくれたまえ、JJ君! 壁ならいくらでも貸すよ!」
かなり乗り気に、タカライはガッとJJの手を握る。
「どうもでっす! じゃあ学園長に掲示板の設置お願いしてもいいすか?」
「もちろんだよ、ワタシに任せてくれたまえ! こういうのは得意なんだ。――ん? ではJJ君は何を?」
「あ、ちょっと家庭科室を使わせて欲しいんですけど……」
とJJは今回の趣旨とは関係なさそうなお伺いだが。
「うん? 構わないが、そちらは何でだい?」
「あー、ほら、先月バレンタインデーはやったけど、今月のホワイトデーは人気投票で流れちゃうっぽいから、個人的にですね、メッセージ書いてくれた人にお礼代わりにあげるのもイイかと思って、クッキー作るんすよ」
「おお、考えてるねJJ君! そういうことなら、家庭科室は好きに使ってくれて構わないよ。出来たらワタシにも味見させて欲しいね」
「はいはい、それじゃよろしくです!」
「楽しみだねぇ。ワタシへの応援メッセージもあるかな? そしたらワタシも人気投票の上位に入るだろうか!?」
ウキウキしながら、タカライは早速掲示板用の道具を取りに、JJはクッキー作りへと向かうのだった。
●応援メッセージを書こう!
数時間後、学園の入口正面に大きな掲示板が設置され、メッセージ記入用の机が脇に並べられた。机の端っこにはJJの手作りクッキーの包みがいくつも置かれて、受付のようにJJもそこに座っている。
「生徒達、来てくれるかなぁ」
タカライは何度も外に出て、生徒が来るであろう方を見ている。
「大丈夫っすよ、ワールドボードに書いてくれる人の募集して来ましたし……あ、ほら来た!」
JJの指さす先に、数人の咎人がやって来た。
「応援メッセージ書くのってここでいいんですか?」
「そうだよー! この紙に、今回の人気投票でキミの推しメンのアピールポイントとか好きな所とか、とにかく応援してます! っていうメッセージを書いてね! そんでそこの掲示板の好きな所に貼ってくれればいいから! あ、リアルに掲示板が炎上するようなメッセージはダメだぞ!」
一応JJは咎人達に応援メッセージを書くにあたっての注意を話して、机の上にある色とりどりのペンと、漫画のフキダシの形をした紙を皆に勧めた。
「一枚アツーーーイメッセージを書いてくれてもいいけど、一人三枚くらいならそれぞれ違う推しへのメッセージを書いてOKだよ。んで、書いてくれた人はお礼ってことでこのクッキーをご自由にどうぞ! ちなみに俺の手作り☆」
「え、まじで? 結構クオリティ高いんですけど」
咎人女子はJJの手作りクッキーをまじまじと見た。
ハートや星型、猫の顔型、ココアクッキー、チョコのかかったクッキーがワンセットで、綺麗にラッピングされている。
「ワタシはさっき味見で食べさせてもらったんだがね、美味しいぞ!」
とタカライが横からなぜかドヤ顔で言うと、咎人女子は意外そうに『へえ~』と感心したようだった。
「じゃあ投票しようと思ってる人と、他にも好きな人いるから、その人へのメッセージも書いちゃおうかな」
「オレもアイシス様へメッセージを書く!」
「マジで美少女になったていちゃん!」
「ワタシへのメッセージも遠慮なく書いてくれていいのだよ!」
「あ、それは大丈夫です」
「はっはっは、照れているのかな? 最近の若者はシャイだね!」
などとやりながら、咎人達はそれぞれに推しメンに対する熱のこもった応援メッセージを書き、掲示板へ貼り付けていった。
「おお~、皆いいね、ありがとう! 書かれた本人もこれを見たら喜ぶよ!」
「じゃあJJさん、クッキーもらうね!」
「どーぞどーぞ!」
というわけで、キミも推しメンへのメッセージを書いてみよう!
自称超美少女探偵ていちゃんが
「今年も一位を狙っていくですよー!」
と張り切って、人気投票が行われている天獄界。
年に一度のお祭り行事的な感じで、咎人達は誰に投票しようか色めき立ち、対象にされている方もどこかそわそわ。
日頃頼まれれば大抵のことは引き受ける『何でも屋』のようなことをしているジャスティ・ジャッジ(mz0144)は、今年は人気投票の盛り上げに協力しようと思っていた。
本名は正義感が強そうな名前だが、普段はJJ(じぇいじぇい)と呼ばれている。正義感は人並みに、執拗に他人の悪事を詮索したりしない。赤みがかった茶髪に陽の光が当たると金色に見える緑色の瞳が特徴的な彼は、基本陽気でお気楽な人間種の青年だ。
そんなJJは今回、学校島を訪れた。
これまでも卒業式をやりたいとか節分時に現れた鬼を退治しろとか言う学園長、タカライ(mz0044)のお願いを聞いて来たJJなので、今回くらいはこちらから頼み事をしても良いんじゃね? という訳である。
学校島に建つ立派な校舎の玄関口にタカライと二人並び立ち、JJは自分のやりたいことの説明をする。
「今人気投票が行われてるじゃないっすかー、で、イベント協力の一環として、この昇降口正面の壁を一面、掲示板として借りたいんですよ。皆に自分の推しメンの応援メッセージを書いて貼ってもらおうと思ってるんです」
「ほう?」
「去年俺も投票してくれた人のコメント見て、すっげー嬉しかったんですよね。あの時は公開されなかったコメントも一杯あったみたいだから、今回はそれをもっと表に出していきたいなと。投票する人は自分の推しメンへの想いとか知って欲しいだろうし、推される方もメッセージを見れば嬉しいかなって」
「なるほどなるほど」
うんうん、とタカライはそのフルフェイスのヘルメットな頭部をうなずかせた。
「メッセージを書きに学校へ生徒達が来て、その掲示板を見にさらに生徒達がここに集まる。生徒が来れば学校に興味を持ってくれるかもしれないし、人気投票も盛り上がる! まさに一石二鳥、いや三鳥ではないか! ぜひやってくれたまえ、JJ君! 壁ならいくらでも貸すよ!」
かなり乗り気に、タカライはガッとJJの手を握る。
「どうもでっす! じゃあ学園長に掲示板の設置お願いしてもいいすか?」
「もちろんだよ、ワタシに任せてくれたまえ! こういうのは得意なんだ。――ん? ではJJ君は何を?」
「あ、ちょっと家庭科室を使わせて欲しいんですけど……」
とJJは今回の趣旨とは関係なさそうなお伺いだが。
「うん? 構わないが、そちらは何でだい?」
「あー、ほら、先月バレンタインデーはやったけど、今月のホワイトデーは人気投票で流れちゃうっぽいから、個人的にですね、メッセージ書いてくれた人にお礼代わりにあげるのもイイかと思って、クッキー作るんすよ」
「おお、考えてるねJJ君! そういうことなら、家庭科室は好きに使ってくれて構わないよ。出来たらワタシにも味見させて欲しいね」
「はいはい、それじゃよろしくです!」
「楽しみだねぇ。ワタシへの応援メッセージもあるかな? そしたらワタシも人気投票の上位に入るだろうか!?」
ウキウキしながら、タカライは早速掲示板用の道具を取りに、JJはクッキー作りへと向かうのだった。
●応援メッセージを書こう!
数時間後、学園の入口正面に大きな掲示板が設置され、メッセージ記入用の机が脇に並べられた。机の端っこにはJJの手作りクッキーの包みがいくつも置かれて、受付のようにJJもそこに座っている。
「生徒達、来てくれるかなぁ」
タカライは何度も外に出て、生徒が来るであろう方を見ている。
「大丈夫っすよ、ワールドボードに書いてくれる人の募集して来ましたし……あ、ほら来た!」
JJの指さす先に、数人の咎人がやって来た。
「応援メッセージ書くのってここでいいんですか?」
「そうだよー! この紙に、今回の人気投票でキミの推しメンのアピールポイントとか好きな所とか、とにかく応援してます! っていうメッセージを書いてね! そんでそこの掲示板の好きな所に貼ってくれればいいから! あ、リアルに掲示板が炎上するようなメッセージはダメだぞ!」
一応JJは咎人達に応援メッセージを書くにあたっての注意を話して、机の上にある色とりどりのペンと、漫画のフキダシの形をした紙を皆に勧めた。
「一枚アツーーーイメッセージを書いてくれてもいいけど、一人三枚くらいならそれぞれ違う推しへのメッセージを書いてOKだよ。んで、書いてくれた人はお礼ってことでこのクッキーをご自由にどうぞ! ちなみに俺の手作り☆」
「え、まじで? 結構クオリティ高いんですけど」
咎人女子はJJの手作りクッキーをまじまじと見た。
ハートや星型、猫の顔型、ココアクッキー、チョコのかかったクッキーがワンセットで、綺麗にラッピングされている。
「ワタシはさっき味見で食べさせてもらったんだがね、美味しいぞ!」
とタカライが横からなぜかドヤ顔で言うと、咎人女子は意外そうに『へえ~』と感心したようだった。
「じゃあ投票しようと思ってる人と、他にも好きな人いるから、その人へのメッセージも書いちゃおうかな」
「オレもアイシス様へメッセージを書く!」
「マジで美少女になったていちゃん!」
「ワタシへのメッセージも遠慮なく書いてくれていいのだよ!」
「あ、それは大丈夫です」
「はっはっは、照れているのかな? 最近の若者はシャイだね!」
などとやりながら、咎人達はそれぞれに推しメンに対する熱のこもった応援メッセージを書き、掲示板へ貼り付けていった。
「おお~、皆いいね、ありがとう! 書かれた本人もこれを見たら喜ぶよ!」
「じゃあJJさん、クッキーもらうね!」
「どーぞどーぞ!」
というわけで、キミも推しメンへのメッセージを書いてみよう!
成功条件
| 条件1 | 推しのNPCに応援メッセージを書く |
|---|---|
| 条件2 | - |
| 条件3 | - |
大成功条件
| 条件1 | 人気投票というイベントを楽しんでる感を出す |
|---|---|
| 条件2 | - |
| 条件3 | - |
解 説
※人気投票の対象になっているNPCへ応援メッセージを書こう!
〈メッセージについて〉
・一人三枚まで。一枚に想いの凝縮されたメッセージを書いてくれても良いし、お好きなNPCを二人、または三人選んで一枚ずつ書いてくれてもOK。
・そのキャラの好きな所、自分が推している理由、キャラに望むこと等々、自分は応援してる!という気持ちを書いてみましょう。
・メッセージを書くだけなので、私の所持するNPC以外でももちろんOK.。
・メッセージが短くてプレイングが少ない場合、リプレイでの描写も少なくなります。
・時々タカライが書いてる最中にのぞきこんで来て、「ワタシは?ワタシにはないのかね?(悪気はない)」とか言って来るかも。
・あまりにマナー違反だったりシナリオの内容に沿わない等、メッセージの内容によっては採用できない場合があります。ご了承ください。
・書いたら壁一面のでっかい掲示板に貼ろう。
・JJのクッキーはご自由に持って行っていただいて構いません。一人一個(5枚入り)でお願いします。意外と美味しいらしいぞ!
※JJとタカライはそこにいますので、会話可能です。絡まなくても成否に影響はありません。
マスターより
こんにちは、久遠由純です。
今回は人気投票に乗っかったシナリオです。
やることは至って簡単なので、お気軽に参加ください!
プレイングの締切りがいつもより一日短い3日間となっておりますので、そこだけご注意を!
参加の際は締切りをよくご確認の上、白紙にならないようにしましょう。
よろしくお願いします。
関連NPC
参加キャラクター
-

- 吉兆(ma0987)
- 人間種|男
-

- 紫明(ma1226)
- 剛力種|女
-

- 紅緒(ma0215)
- 剛力種|女
-

- 藍紗(ma0229)
- 剛力種|女
-

- イサラ(ma0832)
- 人間種|女
-

- ひふみ(ma1306)
- 人間種|女
- リプレイ公開中






