オープニング

本シナリオは、【フリーシナリオ】という特殊なルールのシナリオとなります。
このシナリオのオープニングには具体的な状況設定は無く、よりプレイヤー自身の自由な発想によるプレイング、すなわち物語を紡いでいただくことが出来ます。
それにより作成されたリプレイはワールドストーリー上、事実として扱われます。

このシナリオでは、以下のレギュレーションに添って、「ストーリーの骨子」をプレイングを作成していただきます。

●全体背景
闇掟界『オルメタ』は、巻き込まれていた宇宙レベルの危機を乗り越えています。
ですが、完全な平和とは言い切れません。
ツインフィールズの外から新興勢力のマフィアが訪れて、勢力を伸ばそうとしています。
またクリーチャーに加え、シャットアウトの残党が未だにツインフィールズの暗部を徘徊しています。
一部ではヒーローを名乗る存在が活躍しているものの、警察も人材不足で後手に回っています。そのため、アンダーソンファミリーを始めとする既存マフィアや咎人が裏で町の平和を守っているのが実情です。
最近では流れ者とされる咎人が、アンダーソンファミリーからの依頼で仕事を遂行するケースが増えています。
それ以外にもツインフィールズは映画産業が盛んで、映画祭が開催される事もあります。映画産業もマフィアが背後にいる事が多く、自然と咎人も映画産業に関与する傾向があるようです。

●シナリオパターン
オルメタの世界で具体的にどのような内容を考えれば良いかと言えば、幾つかのパターンがあります。

１．町の人々から依頼を受ける
イタリア街のコック、映画産業に携わる女優、それ以外にも町に住む一般人から依頼を受けるケースです。
ツインフィールズには港湾地区があるイーストサイドや日本人が多く住むジャパンタウンがあるウエストサイドがあります。町の中央には議会やツインフィールズ教会、南には映画の撮影場などが存在しています。そこには様々な人々が在住しており、人の数だけ悩みがあります。
『クリーチャーを退治してくれ』『狙われているから護衛して欲しい』『手紙を届けて欲しい』など、様々な願いがそこにあります。中には依頼内容からかけ離れた危険な依頼があるかも……。

２．マフィアからの依頼
ツインフィールズはアンダーソンファミリーというマフィアが支配する事で平和が守られています。警察や議会には面白くない状況ですが、ツインフィールズで発生する様々な問題を対処するには手が足りません。それでも、警察や議会はマフィアを犯罪者と断じて逮捕する機会を窺っています。
そのような状態のマフィアには警察では対処できない相談がもたらされます。
違法酒場『スピークイージー』ではマフィアからの依頼を受諾する事ができます。
『新興マフィアの跳ねっ返りを潰してくれ』『違法な密造酒を運搬してくれ』『闇のカジノを襲撃から守ってくれ』
明らかに非合法な活動も依頼されるかもしれません。決して、警察には見つからないように。

３．精霊からの呼び掛け
闇掟界『オルメタ』の創造神ワカンタンカは、基本的に自らが生み出した世界に関与しません。
その代わりにワカンタンカの代わりに世界を守る精霊が存在します。謂わば、神の眷属という扱いですが、相応の力を有しています。世界武装を開発する為に大きな力を持つ精霊だったイクタサが消えている為、この世界を守る機能が現在滞っているのが実情です。
小さな精霊が、咎人であるあなたに助けを求めるかもしれません。
『クリーチャーを倒して欲しい』『港湾地区の遊歩道で花を集めて欲しい』『精霊を捕まえようとしている悪い人を倒して』
精霊と言っても単独では大きな力を発揮できません。彼らを助ける事で、オルメタも良い方向へ改善していくでしょう。

●注意点
このシナリオは、フリーシナリオです。
基本的には誰かからの依頼を受け、その中で咎人が活躍する事になります。
フリーシナリオで新たに登場したキャラクターは、次回フリーシナリオに参加しても登場しません。
その場合は、各MSの個別シナリオで展開される事になります。ただし、クリーチャーやシャットアウト、新興マフィアなどは同じように見えても別である可能性もあります。それらには個性と差異が存在します。

まとめると……。
・原則として「判定」は存在しない
・「大成功」は発生しない
・必ず「一話完結」である。
・同じシナリオ内であっても、必ずしも全員纏まる必要はない。
上記はフリーシナリオの原則となります。