オープニング

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　すべてが終わった天獄界。
　サエは広場から海を眺めていた。
　天獄界が決戦に挑んでいる間、浦の氏族を筆頭にした氏族連合たちは、一旦妖鉄界に戻ってシャットアウトの撃退に勤しんでいた。
　また宴会をしよう。咎人たちとした約束は、サエたちが頑張る理由の一つだ。これが終わったら天獄界で宴会をしよう。

　すべての決着が付き、約束を果たす日が来た。
「サエちゃん！」
　広場の一角を借りて宴会の設営を行っていると、聞き覚えのある少女の声が聞こえた。
「アウグスタ殿！　ご無事でしたか！」
「うん！　サエちゃんたちも無事で良かった！　妖鉄界にもシャットアウトが出たんでしょう？」
　世界を終わらせるための勢力。そういうものが妖鉄界にも外から派遣されてきた。天儀ですら同じ世界の中だったと言うのに、「外側」というのは球菜の様に幾重にも重なっているらしい。
　でも、もしも世界が終わるなら、それは外側からではなくて内側から終わって欲しいと、サエは思ってしまった。
　なんとなく、よそからの干渉で終わるのは嫌なような気がしたのだ。
「ええ、でも、どうにかなりましたよ」
　どうにかなった。外から終わりにされるなんて、余計なお世話だ。
「アウグスタ殿」
「あ、タケくんだ」
　不夜城攻略の折に、アウグスタと鉄騎陽動に同行したサエの弟だ。すっかり顔なじみである。
「天獄界の海は、やはり浦の海とは眺めが変わるな」
　タケは遠くを見ながら目を瞬かせている。
「そうね。海って皆同じだと思ってたけど、浦の海を見たら、私も海にも色々あるんだなって思った」
　しばらく、三人で海を見る。その時、どこかスパイシーな香りが漂ってきた。
「おや、この香りは……御前試合を観戦に行ったときにも嗅いだような……」
「待たせたな！　カレーだ！」
　宴会をやるの。イーサンのおじさんも来ると良いわ。アウグスタは「ご飯食べに来たら？」と言う意味で言ったが、イーサンは「カレーの屋台もってこい」と言う意味で受け取ったらしい。
「あらおじさん。屋台を持ってきたんだ。でも天獄界の宴会ならカレーがあった方がらしいのかも」
「御前試合では食べずじまいでした。頂きましょうか」
　浦の氏族と合同で宴会をする。そういうお知らせは広場にしばらく前から貼ってあったから、聞きつけた咎人たちがやってきていた。浦からも、酒やつまみ、食べ物の類いを持ち込んでいる。

　終わった。
　サエは遠くに天獄の波を聞きながら、ロジャーの不夜城を潰したあとの、あの空気を味わっていた。

成功条件

条件1	飲み会に参加する
条件2	-
条件3	-

大成功条件

条件1	RPを楽しむ
条件2	-
条件3	-

解　説

●できること
・酒を飲んだり飯を食ったりする。
・ソフトドリンクを飲んだり飯を食ったりする。
・氏族と手合わせする。
・その他状況に合わせた日常シナリオ的ななんらか。

お酒を飲んでからの激しい運動などはリアルではお控えください。お酒は二十歳になってから、節度をもってほどほどに。
参加人数によっては他シナリオと納品タイミングが前後する可能性があります。

●場所
天獄界でやってます！

●NPC
三田村の天獄界側NPCは大体います。イーサンもいます。
あとは浦の氏族とロジャー被害者の会の氏族たちです。