オープニング
天獄界もだいぶ落ち着きを取り戻し、いつも通りの日常をありがたく感じ始めた今日この頃――。
天獄界がある限り、通常業務は尽きない。変わらず増える浮遊島の探索も通常業務のうちの一つだ。
咎人歴を着実に積み重ねているJJ(じぇいじぇい)も、サルベージされたばかりの浮遊島の探索を毎日のように行っている。
JJの本名はジャスティ・ジャッジ(mz0144)といい――てゆーか、今更もう彼のことは説明不要ッ!! どーしても気になるというフレッシュでルーキーなキミは、これまでに公開された数々のシナリオを見てくれッ!
てなわけで日頃から『何でも屋』として何かと忙しくしているJJは、今日も浮遊島の探索に赴いたのだった。
「今日はこの島か~」
とイデアゲートから降り立ったそこは、やけに殺風景な景色が広がっていた。
「うーん、何もないな……」
砂っぽい地面が見渡す限りずっと続いていて、山すらなく、草木も虫や動物、建造物っぽいものも何もない。
色も全部灰色ですごく地味だ。
「元々何もない世界だったから滅んだのか、何かが起きて荒廃して滅んだのか……」
若干しんみりしながら、JJは一応エネミーがいないか調べるため、歩を進めた。
地面の砂は細かくて、歩くと足跡が付いていく。
多少の起伏はあるが全体的になだらかな地形で、所々ごろごろした大きめの石があったり、隕石が落ちたかのようなクレーターになっている所もあった。
今のところエネミーもおらず色のあるものも見えない。地面が砂地だから足音もせず、静かだ。
「何か……月面みたいだな、ここ」
妙に孤独感を感じつつ思っていると、向こうにぽつんと二つ三つ、何か突起物のような物が見えた。
「お、なんだろアレ」
ようやく何か砂以外の物があった、と近づいてよく見ると、それは臼だった。中々に立派な、餅つきをする臼だ。杵もセットで立てかけてある。
「うん、よく見てもやっぱり臼と杵だな」
そのセットがみっつだけ、ぽつんと置いてあるのだ。
「何だろうな、これな。餅をつくにも中には何も入ってないしなぁ」
JJは何となく謎めいた杵を手に取って、餅つきの真似をしてみた。
「お、杵って意外と重たいんだな――っと、こんな感じか? よいしょぉ~!」
ぺったん。
実際はごん、という音が鳴ったのだが、それはともかく。
ぴょいっ。
杵をついたら臼の中から飛び出すように団子が出てきた。串にみっつ、大きめの白いお団子が刺さったやつだ。ご丁寧にあんこも載っている。
「団子が出てきた!」
JJは慌てて落ちる前にキャッチして、まじまじと団子と臼を見た。
「もしかして、ここ月面っぽいし月見団子ってコト?」
最近の団子は餅をついて作らないけど、まあこれは『月でウサギが餅をついている』という日本の解釈のアレだろう。
せっかくなので、出て来た団子を食べてみる。
ぱく。
「あ、美味い」
普通に美味かった。ぺろりと全部食べてしまった。
「まーつまり、この餅つきセットで餅つきすると中から団子が出てくるっていう、浮遊島ではよくある不思議アイテム的なヤツだな」
変な現象には慣れているJJが、この臼と杵のシステムを早々に理解して受け入れると。
●月にはウサギがいる
ドドドドド……。
「ん? なんだ?」
地面が小刻みに振動しているような気がした。
「地震? 浮遊島で?」
揺れはだんだん大きくなってくる。JJが辺りを見回すと、地平線の向こうにもうもうと砂埃が立ち、何かが猛スピードでこっちに来ているのが分かった。
「は、早い! あれは――ウサギだ!!」
白い毛並みのウサギだった。その白ウサギがうじゃうじゃと何十匹もの大群で走って来るのだ。
どんどんハッキリ見えてきたその姿は、とても可愛らしいとは言えないものだった。
耳を鋭くぴんと立て、赤い目は大きく禍々しいほどに吊り上がり、前歯が明らかに凶器と分かるほどに発達して、牙のように口から飛び出ている。体つきも何だかマッチョだ。
「うわぁ、あんなに怖いビジュアルのウサギいる? ――あれ、これヤバない?」
JJが気付いた時はもう遅く。
止まる気配がないウサギ達はJJを轢き飛ばしたのである。
どーーーん!!
「うわーーーッ!!」
10メートルほど飛ばされ落ちたJJは、今度はわらわらと集られがじがじとかじられた。
「イヤーッ、こわいこわいッ!! これマズくね!? やめッ、シールド終わる!」
シールドブレイクする前に必死こいてウサギ達を振り払い、イデアゲートまで脱兎のごとく逃げたのだった。
「あ、危なかった……これは俺の手に余る。助けてもらうしかないな! 団子が出てくる臼と杵をちらつかせれば何とかなるやろ!」
ということで、JJは本島に戻り咎人達に助けを求めた。
「タスケテ咎人ぉん! 誰か一緒に凶暴なウサギを倒してくれー! 倒したらお団子食べ放題だから! 美味しいよ!」
成功条件
| 条件1 | ウサギエネミーを全部倒す |
|---|---|
| 条件2 | - |
| 条件3 | - |
大成功条件
| 条件1 | お団子を美味しく食べて楽しむ |
|---|---|
| 条件2 | - |
| 条件3 | - |
解 説
※ウサギエネミーを倒してお団子食べよう!
〈エネミー×数十体 サイズ1 知性2〉
・体長40cm程度 見た目はウサギだが、とても凶暴。体つきがマッチョでピンと立った耳はカッチカチ、目もバッキバキに吊り上がり、前歯が牙のように大きく発達して鋭く尖っている。
・シールドあり、回避型
・主な攻撃
個体数が多い時は集団で突撃し敵を撥ね飛ばしたり(5スクエアノックバック)、一人に集りかじりまくったりする。個々では強靭な後ろ足でキック、飛び付いてからの噛み付きなどしてくる。
〈戦闘後について〉
・餅つきの真似事でいいので、杵をつけばついただけ中から串に三つ刺さったお団子が出てきます。餅つきセットは三つあるので、皆で仲良く使いましょう。
・お団子はプレーン、あんこ、みたらし、ずんだがランダムで出現するので、上手くキャッチして食べよう!まるで作り立てのように美味しいぞ!
・好きなフレーバーを持参してプレーンのお団子に付けて食べるも良しです。お土産に持ち帰るも可。
〈JJについて〉
・戦闘は何も指示がなければ皆さんのサポート役として適当に戦っています。何かさせたいことがあれば従いますので、プレイングに書いてください。
・特に絡まなくても成否に影響はありません。絡んでもらえるのは単純に私が嬉しいので、精一杯描写させていただきます。
マスターより
こんにちは、久遠由純です。
今回は私のシナリオにありがちな、敵を倒せば食べ放題!なシナリオです。九月なのでお月見?というか団子です。
一応戦闘シナリオになってるけどガチ戦闘じゃないので、多少撥ね飛ばされても大丈夫!基本はしっかりやりつつ気楽に戦ってもらえれば問題ないかと思います。
相変わらずのノリですが、参加してもらえたら嬉しいです。
よろしくお願いします。
関連NPC
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- ジャスティ・ジャッジ(mz0144)
- 人間種|男
参加キャラクター
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- ケイウス(ma0700)
- 神魔種|男
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- シアン(ma0076)
- 人間種|男
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- 紅緒(ma0215)
- 剛力種|女
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- 藍紗(ma0229)
- 剛力種|女
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- 紫明(ma1226)
- 剛力種|女
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- 吉兆(ma0987)
- 人間種|男
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- 魅朱(ma0599)
- 剛力種|女
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- 白玉 纒(ma0300)
- 機械種|女
- リプレイ公開中




