オープニング

　ある浮遊島の湖は、夜霧が立ちこめると海に変化する。
　ゲドゥルとカルメンは漁船に改造した二隻のクルーザーに乗り込んで、漁にでた。ちなみにカルメンが齢二十七、八といった容姿の女性。ゲドゥルは彼女よりも二、三歳下の男性である。
　今回はゲドゥルが一号クルーザー、カルメンが二号クルーザーの船長だ。ゲドゥルにはちょっとした予感があって、友人知人などの咎人を手伝いとして誘っていた。
　流刑街での商売ではいろいろな体験をした二人である。
　商売敵などからの妨害を避けるために、策を弄したこともあった。しかし街が破壊されて復興の道を歩みだしてからは、そうした軋轢はかなり薄まっている。
「この辺りがよさそうですね」
「なら、網をかけようか」
　やり取りしたゲドゥルとカルメンは二隻の間に網を海中へ。ウィンチで巻きあげていくうちに、海面に跳ねる銀色の魚が。それはまるで刀のような鋭さを感じさせるサンマであった。
「去年もたくさんのサンマが獲れましたが、今年も大漁になりそうですね」
「急ぐよ、ゲドゥル！」
　ゲドゥルとカルメンは喜びで、労働の汗を流す。
　次々と揚げられていく輝くサンマが、クルーザーの庫内へと吸い込まれていった。
　ゲドゥルは獲れたサンマを流刑街にて、無料で振る舞うつもりである。困難を乗り越えた流刑街の人々を労うために。
　他の商売人の邪魔は必要以上にしたくないので、今回の一度だけだ。そのための準備も抜かりなく進めてあった。

成功条件

条件1	サンマ漁のお手伝い
条件2	-
条件3	-

大成功条件

条件1	流刑街でのサンマの大盤振る舞いを手伝う
条件2	-
条件3	-

解　説

　ホットスタートになります。参加したみなさんは、すでに二隻のクルーザーのどちらかに乗船中です。サンマ漁の最中から始まることでしょう。
　サンマ漁が一段落したところで、ゲドゥルから流刑街でサンマを振る舞う計画が説明されます。是非、参加してもらえるでしょうか。
　流刑街の空き地に炭火台を並べて、たくさんの人に食べてもらう予定です。炭火でサンマを焼いたり、ご飯を炊いたりしてもらいます。（細かいところでは飲料水や、大根おろしの用意など）
　食堂のように客自らが料理を運んでもらうシステムですので、基本給仕は必要ありません。

　展開としてはサンマ漁と、サンマを振る舞う二本立てになります。もちろん皆さんにも、秋のサンマを味わってもらうつもりです。

　サンマ漁は深夜から朝方まで。島のバンガローで一休みしてから流刑街に向かい、夕方ぐらいからサンマを振る舞う予定です。