- 召喚可能
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このシナリオでは召喚を行うことができます。
召喚を装備しているキャラクター全員が召喚可能です。
オープニング
「コクリちゃんたち、がんばえー!」
「おねがい、みんなをたすけて~!」
アイシス領の神殿内の一室で、アイシス神お抱えのちびっ子たちがテレビに向かって拳を振り上げ祈りを捧げている。
画面に流れる番組は、咎人ロボット番組「砂漠冒険シリカギア」!
本日の放送は「砂の包囲網からの脱出」だ。
バベルの塔に艦載機部隊「グルーピー」が集結したところ、砂のゴーレム部隊に多重包囲されていたのだ。
罠である。
しかし!
「勇んで出て来た所で悪いが『当方に迎撃の用意あり』、だ」
高機動型ネルガルがプリズムウォールで弾頭が手の平のサンドミサイルをシャットアウト!
「……ん、黒曜は……大切な人の剣であれるように、の願いを込めている、の」
それを追い越し巨神機・黒曜がさらに魔法の障壁。これで前へ前へ。
「さて、ここからが本番だね。頑張ろう!」
「いっぱい来てるね……! よーし行こう」
ペア機の【玉兎】と【金烏】が遠近連携しながら敵包囲へと突入する。
「わ、わわわっ、予想以上に敵の数が多いですねっ。なんとか持ち堪えましょう……っ」
マスティマⅡが最前線へ入ると華麗な動きで敵を翻弄し味方のために時間を作る。
「どうせ包囲されてたんです! 逃げたってどうしようもありません!」
そこへ戦刀騎・那舵澪が入り込んで二刀流で斬りまくる!
「ほへ? モアイ砲台が撃たずに体当たりしてくる?」
「こっちを砂に沈めればいいのでなりふり構わないみたいです!」
複座式の巨神機・影妃も撃ちながら状況確認。大ピンチをしのいでいる。
「よっしゃ。俺様が特別に前を切り開いてやるから遅れんナヨ」
怖い系風貌のナイトギア「ユダ」が救世主のように参戦!
「よし。バラバラだったみんなが集まったよ」
コクリ、戦いながら叫ぶ。
それに呼応し……
「ドラゴン1、飛行戦に移行する。エキゾチックノヴァスタンバイ、全弾もっていけ!」
F-204スレイヤーが小型ミサイルを一斉発射!
そして。
「皆さんの奮闘でようやく準備が整いました。離脱しましょう。……プライマルシフト!」
白いマスティマⅡが奥の手の瞬間移動を発動し、敵の大包囲を脱出するのだった。
この内容にちびっ子たちは!
「すごい。たすかった~!」
「みんなで協力して時間を作って、最後にいっぺんにワープしたんだね」
「白いロボット、すごいね~」
「そのために戦ったみんなもすごいよ~」
「やっぱり力を合わせて大ピンチを切り抜けるって、いいよねー」
「でも塔のひみつは次回に持ち越しだね」
「まだだ! まだ終わらんよ!」
「次もがんばえー」
大・満・足!
ぷはー、と息をついて続きに期待を寄せるのである。
●
場所は変わって、砂漠浮遊島のバベルの塔付近。
「うわ……今度は待ち構えてるね」
バギーに乗って偵察に来たコクリ・コロン(mz0061)が目を見張っている。
何に感嘆しているのかというと!
「……おそらく、あの大包囲網の砂が一つに集まってあの大巨人になっとるんじゃないかと思う」
バギーを運転していた武装教会「深夜派」の助平親父構成員が絞り出すように言った。
そう。
彼らの目の前には……
砂の巨人が――崩れたバベルの塔より大きな巨人がそそり立っていたのだから!
「……サイズは5くらいかな?」
「いや、6はあるの……じゃが、おそらくあのサイズは流動的と見るの」
コクリの呟きに構成員の指摘。
「どういうこと?」
「隣の、崩れたバベルの塔より大きけりゃいい、くらいの意味合いじゃろう。現に――」
別の構成員、周りの砂漠を指差した。
そこには前回、コクリたち「グルーピー」を多重包囲した「砂紋」はきれいさっぱり無くなっていた。明らかに前回までが不自然だったことが分かる。
「あれが、全部あの砂の巨人に集まっている、ってことだよね?」
「そう。じゃから前回と同じで目に見えるだけと考えんほうがええ」
もちろんそうじゃないかと思っていたコクリだが、構成員はだからこそ漁にはこだわるなと念を押したのだ。
「まだあのくらい大きいのがほかに出てくる、ってこと?」
「戦力分散でうまくいかんかったからそりゃなかろう。姿を見せるから出てこい、ってことじゃろ」
口を尖らせたコクリをなだめる構成員。
これでコクリの表情は晴れた。
「正々堂々、ってことだね。分かりやすくていいじゃない!」
「ま、そうじゃが……騙されるなよ、コクリちゃん」
「え?」
意気込んだコクリだが、くぎを差されて目を丸めた。
「実は前回は『脱出した』だけで、これまでのような『本体の影』はどさくさの巻き込み攻撃でしか減らしておらんのじゃ」
構成員、戦闘時の映像を分析した結果を伝える。
「えー、そんなぁ……」
「ま、殲滅作戦じゃなかったから気にせんことじゃ。……で、アイツは完全に倒さにゃバベルの塔探索はできんから、とにかく攻撃して削って、影を落させてそれを消滅させるしかない」
「攻撃特化でいいんだね!」
「相手はこちらを砂に埋めたがっていたのは分析済みじゃ。敵の攻撃に耐える形は最悪の結果となる。手数重視の撃ち合いでぶっ潰すしかないじゃろ」
「よーし、分かりやすくていいね!」
こうして最終ラウンドの戦いに臨むことになったのだ。
総員、ありったけの攻撃力を積載して最終決戦に向かって欲しい!
成功条件
条件1 | 砂の大巨人の消滅 |
---|---|
条件2 | - |
条件3 | - |
大成功条件
条件1 | 視聴者のちびっ子を喜ばせる戦いをする |
---|---|
条件2 | - |
条件3 | - |
解 説
砂漠浮遊島の砂漠で発見した「バベルの塔」跡地に待ち構える砂の大巨人に総攻撃を仕掛け、とにかく削りまくって倒してください。その後に「バベルの塔」を調査。廃墟ですが地中に埋まった「もう動かない宇宙船」を発見して現地探索は終了。番組としても「真のオアシス」の正体として終わらせることになります。
●砂の大巨人
・便宜上、サイズ6(参加者の召喚機より巨大であるという意味。厳密なサイズではない。ぼやかします)
・顔がモアイ像で円柱が胴体や腕や足としてくっつているだけみたいな雑な造形
・各所から砲塔が出て撃ってきます(威力:中、ただし命中率は低い)
・動きは遅く、両手の「砂の爪」を振り回してくる(威力:絶大、ただし命中率は激烈に低い)
・動いて砂をまき散らす(行動力低下のBS。埋める目的なのでこれが敵の主目的。進行度:遅い)
※大きなダメージで「少しづつ」本体である影を砂漠に落とす(コクリも狙う予定)
【重要】つまり総決算の大技叩き込みの回です。もちろんBS解除や支援も前回の「プライマルシフト」のように大技としてスポットが当たります
●バベルの塔
・三階で崩れています。廃墟ですので何もないです
・中と外、夜と昼の寒暖差で水を作り出す構造なのはこれまでのピラミッドと同じ
・一階で、地中に埋められた宇宙船の入口がある(ここだけ世界観にそぐわないメカニカルな感じ)
・内部に入れるがすでに機能停止している(動力切れ)ため、通路の先にあるドアは開きません
・そこで探索は終了します
【超・重・要!】この物語は
※宇宙船飛来の外的要因で様変わりした文明と従来文明の大地の精霊が戦った歴史となります。すでにすべて滅んでいますが、防衛システムの砂のゴーレムだけが作動している悲しい状態です。もう、守るものはないので皆さんの手で静かに眠らせてください。ちなみにこれが、不毛の土地からの緑の大地への自然変化を止めている要因となっています
マスターより
◆NPC
・コクリ・コロン(mz0061)はアルテュール・ロウダーで撮影と落ちた影の止めを頑張る(もちろん参加者も影をねらってOK)
・深夜真世(mz0069)は……これまでの経緯から参加者の複座機にお世話になりたがっています(無理なら不参加かほかの人の巨神機コクピットに無理やり同乗とか?)
ふらっと、瀬川です。
「咎ロボ」のタイトルで展開していた連作の、最終決戦で最終話となります。
最後ですので思いっきりやっちゃってください。砂漠状態をキープしている要因であるサンドゴーレム防衛システムを消去すれば、少なくとも水を生んでいるバベルの塔付近には緑が復活するでしょう。
宜しくお願いします。
関連NPC
参加キャラクター
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- 川澄 静(ma0164)
- 精霊種|女
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- 相澤 椛(ma0277)
- 人間種|女
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- シアン(ma0076)
- 人間種|男
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- ケイウス(ma0700)
- 神魔種|男
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- 氷雨 累(ma0467)
- 人間種|男
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- フィリア・フラテルニテ(ma0193)
- 神魔種|女
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- 麻生 遊夜(ma0279)
- 機械種|男
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- 伊藤 毅(ma0538)
- 人間種|男
-
- 鈴鳴 響(ma0317)
- 神魔種|女
-
- ラファル・A・Y(ma0513)
- 機械種|女
- リプレイ公開中