カボチャランタン作り ウサギカフェにて
狐野径
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シナリオ形態
イベント
難易度
Easy
判定方法
カジュアル
参加制限
総合600以上
オプション
参加料金
50 SC
参加人数
1人~10人
優先抽選
50 SC
報酬
240 EXP
4,000 GOLD
4 FAVOR
相談期間
3日
抽選締切
2024/10/16 10:30
プレイング締切
2024/10/19 10:30
リプレイ完成予定
2024/11/01
関連シナリオ
-
  1. オープニング
  2. -
  3. -
  4. 結果
  5. リプレイ

オープニング

 とある浮島にあるウサギカフェ。
「とっとりー、おあー、とっくりー……って、僕言ったような記憶がある……」
 プエル・ニコラスは大きなカボチャをテーブルにドンと置いて、慣れた手付きで模様を描き入れる。
 ノミに持ち替え、描いたものに沿って穴を開けていく。
「ハロウィンかぁ……ランタン、それにしても……多いよ……」
 ウサギカフェは休み。
 カボチャランタンを作っていた。
 玄関ホールには、大小さまざまな黄色いカボチャがごろごろ。
「これは、SOSを出すよ」
 すでに出している。

 ムールーのムーニャが手ごろなカボチャを前足で転がしながらやって来た。
「ムーニャ! 遊ばないで!」
 注意したら、激しくなったので、カボチャを没収した。しかし、ムーニャは別のカボチャを手にする。
 カボチャ回収を、プエルは諦めた。
「さっさと作らないと……はっ! こ、これが猫の手も借りたい!」
 ムーニャはムールーだし、猫じゃないけど。
「とりあえず、紅葉が来てくれるけど……」
「来ましたよー」
 大江 紅葉がいいタイミングでやって来た。

「ちなみに、刃物は使えません」
 と、大荷物をテーブルに置きながら、宣言。
 プエルは「そうだっけ! なんでもできそうなのに」と驚くが、すぐに指示を出す。
「ここ切ってあげるから、中のワタとかスプーンで掻きだしてよ」
「分かりましたー」
 掻きだすのだけでもしてくれるならマシ。

 プエルは気になる。テーブルに置かれた紅葉の荷物は風呂敷包みが。
「これ何?」
「おにぎりです。他の人も来ると聞きましたし、たくさん作りました」
「へぇ、具は何が入っているの?」
「ごはんです」
「……え?」
「ごはんです。ゴマはまぶしましたけど」
 紅葉は作業の手を止め、包みを開けた。
 大きな木製の器なので、蓋を開けて見せてくれる。
 確かに、おにぎりの上に黒ゴマが数粒くっついてはいる。
 プエルは頑張って知識を引っ張り出す。
「すなわち、塩結びってこと?」
「そうな……ゴマ結びです」
 少しでも手間がかかっていそうな方を告げる。
 プエルは「僕は野菜スープ作ったから、お昼ご飯はあるね」という。
「ウサギにあげるために切っていたけど、あげなかった野菜を刻んで作った」
「プエル君、中々の料理人です」
「そ、そう!」
 プエルは褒められてぱあああと顔を明るくする。
「ところで、ここでハロウィンするんですか?」
 紅葉が話を替えて来た。
 プエルが遠い目をした。
「……カボチャケーキもおいしいよね」
「……プエル君が珍しく現実逃避していますね。する予定がないんですね」
「……ぼ、僕、バカにされた気分。それと、する予定ないのは間違いないよ」
「……馬鹿にしたつもりはないんですけどね……」
「ソラリアが『あたちの前足では無理でちた』って持って来たんだ」
「なるほど……あれ?」
「何?」
「いえ……」
「何っ!? 気になるっ!」
「もふもふ商店街で使う物ですよね? それなら、商店街の関係者の誰かに頼むのでもよかったのではないでしょうか。別に、ソラリアさんみたいな前足……手のような人ばかりではないでしょうし」
 プエルは紅葉の指摘に「確かに!」という。
「なら、なんで僕に……ぼ、僕が優秀だから!?」
「ソラリアさん、自分でどうにかしようとして、忘れている可能性は否定できませんね」
「……そうだよね」
 プエルが一瞬落ち込んだ。渾身の褒めてまたはツッコミポイントを流されたから。
 紅葉はカボチャの中身を取り出しながら話しているから難しかったようだ。
 プエルもカボチャに線を入れたり、刃物でがりがりする。
「……ソラリア、フェレットだもんね……」
「フェレットではなく獣人種ですけどね。セイヨウケナガイタチって言い張ってますから、フェレットちょっと違います」
 紅葉がここはすかさずツッコミを入れる。
 プエルは「大きすぎて片手で持てないしね」と獣人種のソラリアの大きさを考えた。

 しばらく黙々と作業していたが、プエルが手を止め、
「ソラリア、ハロウィンするのかな?」
 と、言う。そしてまた、カボチャに目を戻す。
 紅葉はスプーンを持ち直す。
「もふもふ商店街でするんじゃないですか? 依頼出して来ているんですし、たとえ、ずれても」
「ずれて……そっか、今、僕たちがこうして下請けしているんだもんね……するつもりだね」
「ですです」
「あ……」
「何か思い出しました?」
「ハロウィン行く! 仮装何にしよう」
「なるほど」
「ダンディ!」
「……え?」
「それより、カボチャランタン作らないと……」
「ですね……」
 二人はまた黙々と手を動かす。

 咎人が追加で来てくれることを祈りながら。

成功条件

条件1カボチャランタン作りのどこかには関わる。
条件2-
条件3-

大成功条件

条件1つつがなくランタン作りを進める
条件2-
条件3-

解 説

●作業時間等
 とある浮島にある屋敷のウサギカフェ。
 屋敷の外には咎人慣れしていないウサギたちが住んでいる。
 今日の作業場であるカフェのところの、ウサギコーナーはカフェ店員なウサギたちがいる。

 テーブルも椅子もそこそこあるので、ゆったり作業は可能。

 作業時間は11時ごろから16時ごろまで。
 昼食は出る。持参可。

●カボチャランタン作り
 大小さまざまなカボチャが結構な量ある。
 模様を描いて、ノミやナイフ、スプーンなどを駆使して作ることになる。
 怪我には注意。

●現地で用意されている飲食物
 黒ゴマが数粒着いた塩結びと野菜たっぷりスープ。
 紅茶と珈琲、烏龍茶、緑茶は淹れることが可能。
 珈琲はドリップ式のインスタント、それ以外は茶葉使用。
 紅茶の茶葉だけは種類が五種類はある。

 台所は使うことはできる。
 材料は小麦粉類と野菜、卵、牛乳、調味料。
 軽食やおやつでも作ろうと考える人は持参が好ましい。
 ※例えば、おかゆの材料やカモ肉を使った粥の材料などで構わない。
 ランタン作りが重要。

●NPC
 ・プエル・ニコラス ウサギカフェ店主。
 カボチャランタン作るのは楽しい。楽しいが、数が多いと楽しくない。
 手先は器用で単独でも作ることは可能。

 ・大江 紅葉 手伝い要員。
 鉛筆を削る程度の刃物なら使えるけど、包丁とかカボチャ削るのは無理。
 スプーンを使って中身を掻きだすのはできる。

 ・ムーニャ ムールー、その他要員。
 カボチャで遊んだり、昼寝したりする。
 気が向けば、応援くらいはしてくれる。

 ・ウサギ店員たち ウサギカフェ内在中ウサギ。
 カフェのウサギコーナーと居住区を行ったり来たりしている。
 ランタン作ってくれれば、遊んでくれる。
 もちろん、作ってくれたか否かはウサギ達は判断できない。

マスターより

 こんにちは、狐野径です。
 ハロウィン来るんだなぁと思いながら、シナリオを考えていました。もふもふ商店街でハロウィン……何するんだろう、ソラリア。それより、ソラリアの前足だと、カボチャランタン作れないのでは、と、なりました。
 さて、そのカボチャランタン受注をしたプエルと手伝いに来た紅葉。もくもく作業は苦手なプエルはもちろん飽きてきます。紅葉と話していても、話の種もつきますし。手を動かしできるゲーム「しりとり」をし始めるかもしれませんが、飽きます。
 よろしくお願いします。

関連NPC

  • プエル・ニコラスmz0028
    人間種|男
  • 大江 紅葉mz0079
    人間種|女

参加キャラクター

  • シアンma0076
    人間種|男
  • 氷雨 累ma0467
    人間種|男
  • 白綾ma0775
    異能種|女
  • 青桐ma1371
    剛力種|女
  • フィリア・フラテルニテma0193
    神魔種|女
  • 更級 暁都ma0383
    人間種|男
  • ケイウスma0700
    神魔種|男
  • 宵待 伽羅彦ma0748
    人間種|男
  • 紅緒ma0215
    剛力種|女
  • 藍紗ma0229
    剛力種|女
リプレイ公開中

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