オープニング
ある浮遊島の湖は夜霧が立ちこめると海に変化する。
ゲドゥルとカルメンは漁船クルーザーによる漁で生計を立てていた。ちなみにカルメンが齢二十七、八といった容姿の女性。ゲドゥルは彼女よりも二、三歳下の男性である。
卸す先は流刑街の飲食店だが、以前は事情があって表向きの商売は避けてきた。しかし今では普通に魚介を卸している。
自身たちで漁をする以外にも、知人友人に頼んで湖に繰りだすこともあった。この地で過ごす覚悟を決めた二人は流刑街の復興を見守りつつ、少しでも貢献できればと考えていた。
「そこのお二人さん、もしかして魚介を扱っている方々では?」
そんなある日、流刑街の道ばたではちまきを頭に巻いた男性に声をかけられる。
「はい、そうですが」
「お兄さん、あたしたちに何か用事かい?」
立ち止まったゲドゥルとカルメンは相手の顔をまじまじと見つめた。
「おいらは横須賀為五郎と申します者。実は折り入って頼みが御座いまして――」
為五郎は元の世界で鮨職人だった。世の中が変わり、これからの新生活では職人の腕を振るいたいと寿司店を開く準備をしてきたとのことだった。
しかし鮨ネタとなる魚介の仕入れがうまくいかず、困り果てていたところにゲドゥルとカルメンの噂が耳に入ったらしい。それでこの一週間、流刑街を駆けずり回っていたという。
「どうかお願いしやす。これから始めるおいらの鮨屋に魚や貝を卸してもらいやしませんやろか?」
為五郎が道ばたで土下座をしてきたので、ゲドゥルたちは慌てて頭をあげさせた。
「お話は聞きますから。ほら、あそこのカフェでも入りましょうか」
「まったく、難儀な性格のようだねぇ。でも、あたしゃ嫌いじゃないよ」
ゲドゥルとカルメンは為五郎から欲しい鮮魚や貝を聞きだした。何とかなりそうなので、取引することを本人に伝える。
「だから、土下座はやめてくださいって」
「怒るよ、あたしゃ」
ゲドゥルとカルメンは床に座ろうとした為五郎の腕を掴んでやめさせる。土下座はやめた為五郎だったが、それでも深いお辞儀はやめようとはしなかった。
ゲドゥルとカルメンは漁船クルーザーによる漁で生計を立てていた。ちなみにカルメンが齢二十七、八といった容姿の女性。ゲドゥルは彼女よりも二、三歳下の男性である。
卸す先は流刑街の飲食店だが、以前は事情があって表向きの商売は避けてきた。しかし今では普通に魚介を卸している。
自身たちで漁をする以外にも、知人友人に頼んで湖に繰りだすこともあった。この地で過ごす覚悟を決めた二人は流刑街の復興を見守りつつ、少しでも貢献できればと考えていた。
「そこのお二人さん、もしかして魚介を扱っている方々では?」
そんなある日、流刑街の道ばたではちまきを頭に巻いた男性に声をかけられる。
「はい、そうですが」
「お兄さん、あたしたちに何か用事かい?」
立ち止まったゲドゥルとカルメンは相手の顔をまじまじと見つめた。
「おいらは横須賀為五郎と申します者。実は折り入って頼みが御座いまして――」
為五郎は元の世界で鮨職人だった。世の中が変わり、これからの新生活では職人の腕を振るいたいと寿司店を開く準備をしてきたとのことだった。
しかし鮨ネタとなる魚介の仕入れがうまくいかず、困り果てていたところにゲドゥルとカルメンの噂が耳に入ったらしい。それでこの一週間、流刑街を駆けずり回っていたという。
「どうかお願いしやす。これから始めるおいらの鮨屋に魚や貝を卸してもらいやしませんやろか?」
為五郎が道ばたで土下座をしてきたので、ゲドゥルたちは慌てて頭をあげさせた。
「お話は聞きますから。ほら、あそこのカフェでも入りましょうか」
「まったく、難儀な性格のようだねぇ。でも、あたしゃ嫌いじゃないよ」
ゲドゥルとカルメンは為五郎から欲しい鮮魚や貝を聞きだした。何とかなりそうなので、取引することを本人に伝える。
「だから、土下座はやめてくださいって」
「怒るよ、あたしゃ」
ゲドゥルとカルメンは床に座ろうとした為五郎の腕を掴んでやめさせる。土下座はやめた為五郎だったが、それでも深いお辞儀はやめようとはしなかった。
成功条件
| 条件1 | 鮨の味見 |
|---|---|
| 条件2 | 鮨屋のお手伝い |
| 条件3 | - |
解 説
ゲドゥルとカルメンが卸を担う新規開店の鮨屋が始まります。どうか力を貸してあげてください。(ゲドゥルとカルメンも顔をだす予定です)
鮨屋の主人は為五郎、弟子として一太という少年がいます。
流れとしては前日の準備を手伝い、そして当日の手伝いです。
どのような鮨を客に振る舞うか知ってもらうために、皆さんには前日の準備後に鮨の試食をしてもらいます。(その日の仕事終わりなので、飲める方はアルコールOKです)
当日は下拵えだったり、お茶を用意する給仕だったり、炊いたご飯で鮨飯を作ったり、他にも細々とした仕事を手伝ってください。
裏方の仕事としては卵焼きや穴子を煮たり、新鮮な魚介を柵にしたりといろいろです。もちろん皿洗いも立派な役目になります。
鮨の握りについては為五郎がやります。
自信がない場合、みなさんは避けた方が無難です。とても腰の低い為五郎ですが、鮨の握りだけは煩いようで。そこだけは譲れないようです。
ただ開店中の昼食時に、仲間内で食べる鮨を握る分には問題ありません。
お店は客二十名で満員です。初日は格安なのでたくさんのお客を見込んでいるようです。二日目からは二人で回るでしょうし、他のお手伝いも頼めるようなのでご心配なく。
マスターより
鮨ネタは基本江戸前ですが、軍艦巻きやサーモンも大丈夫ですよ。
ただ現在の回転寿司チェーンのように何でもあり(例えばラーメン)ではないので、その点は押さえてもらえると助かります。
参加キャラクター
-

- 紅緒(ma0215)
- 剛力種|女
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- 藍紗(ma0229)
- 剛力種|女
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- 翠鈴(ma1446)
- 剛力種|女
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- 吉兆(ma0987)
- 人間種|男
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- 紫明(ma1226)
- 剛力種|女
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- 鐘田 将太郎(ma1159)
- 神魔種|男
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- 更級 暁都(ma0383)
- 人間種|男
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- イサラ(ma0832)
- 人間種|女
- リプレイ公開中




