連作エンディング異世界編 War is over!
柏木雄馬
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シナリオ形態
ショート
難易度
Normal
判定方法
エキスパート
参加制限
総合600以上
オプション
  • EX
参加料金
150 SC
参加人数
4人~10人
優先抽選
50 SC
報酬
500 EXP
10,000 GOLD
10 FAVOR
相談期間
4日
抽選締切
2024/12/09 10:30
プレイング締切
2024/12/13 10:30
リプレイ完成予定
2024/12/24
関連シナリオ
  1. オープニング
  2. 相談掲示板
  3. -
  4. 結果
  5. リプレイ
EXシナリオ
このシナリオはEXシナリオに設定されています。
参加料金が加算されていますが、リプレイの文字数が下限、上限共に2倍となります。

オープニング

 アルティニア公都南の丘における決戦において、『白騎士』ヴィクトア・ローデンヴァルト(本名ヴィクトリア)が、『少年英雄』アレクシス・アルティニアに対して降伏の意を示した後── 彼女の指揮下にあった『小隊長』、『槍使い』、『狂戦士』、3人の傭兵たちは、護衛対象奪還の為、突撃を開始した。
「やめろ、お前たち。私に恥をかかせるつもりか!」
「我々は傭兵で、雇い主はローデンヴァルト家当主だ。契約内容は『跡取り娘の護衛』。つまり、あんたの言う事でも聞けねぇよ」
 『白騎士』の制止を振り切り、突撃していく3体のウォードス改Ⅱ型。だが、その前進は最も近くにいたレクスのヴァナディース・アルティニアによって阻まれた。
 戦士としても、パイロットとしても、腕は傭兵たちの方が上。しかしながら機体性能と神秘刻印は少年の方が圧倒的に上だった。故に、『小隊長』は突破の為に小細工を──レクス少年の動揺を誘わねばならなくなった。
「おい、坊主。俺たちはアルティニア攻めに出発する前夜、あのお嬢の護衛を引き受けた。だが、ローデンヴァルト家当主より依頼されたのはそれだけではない」
 いきなり話しかけられて、戦いの最中に何を、と訝しむレクス。ハッと気づいたヴィクトリアが「待て、それは……!」と制止するも、『小隊長』はやはり聞き入れない。
「俺たちが受けたもう一つの依頼。それは、アルティニアに代々伝わる家宝の巨神機、つまりお前が乗っているその機体を帝国正規軍より先に押さえる事。そして、最近アルティニア公爵家に入ったという庶子、格の高い神秘刻印を得た先祖返り、を確保する事だ」
「……まさか、僕!?」
「そうだ。お前はローデンヴァルト家の一人娘の婿として宛がわれる予定だったのさ。つまり、お前の故国はお前が原因で攻め滅ぼされたということさ!」
 ……その『小隊長』の告白は、嘘ではないが、真実でもない。ローデンヴァルト家が参謀本部に働きかけて、アルティニア攻略部隊に白騎士たちを捻じ込んだのは事実だが、アルティニア攻略自体は、小公国連合──自称『大アルティニア連合』が帝国への服属を拒んだ時点で決まっていた。
 一方、思わぬ流れ弾を喰らっていたのは、ファイアペイントのパイロット、レオンハルト・フォイエルバッハだ。
「おい、まさかうちが婚約を破棄されたのって……」
「ああ、そうだよ、坊ちゃん。あの坊主の方があんたより刻印の格が上だったからだ。フォイエルバッハ家にしても迷惑だったろうぜ。俺たちだってそうだ。坊主の身柄を確保する為に本隊から離れて、たった4機で敵地のど真ん中だ。白騎士の嬢ちゃんだって、ショタでもないのに14のガキを婿に取らにゃならんて……もう27だぞ? 27……」
 『小隊長』は最後まで言い終えることができなかった。白騎士が騎士として一度は敵に預けた剣をサラッと奪い返して、『小隊長』機の四肢をずんばらりん。操縦席のハッチへ剣を向け、切っ先で装甲をガリガリしながら笑顔(陰あり)で皆に交戦を止めるよう言ったからだ。
「……余計なことは口走るものではないぞ? うん? ……勘違いされちゃったらどうする(ボソッと」

 白騎士の再度の命令を受け、丘を攻めていた帝国軍の全将兵が降伏した。
 アース帝国との戦いはまだ続くが……『少年英雄』アレクシス・アルティニアの戦いは、ここで故国の解放と共に終わった。

(ここまで『巨神戦記 英雄と騎士たちの丘』続き)


 咎人たちの戦いも、『混沌の海』における決戦を持って終結した。
 邪神勢力との戦いに明け暮れていた咎人たちも、今後は自身の『人生』と、自分たちが関わった世界の『その後』へ目を向けることとなった。

 人幻界では『人幻事件』の解決後、徐々に世界から超能力が消えていき……遂には全ての超能力者が力を失った。
 『煉獄』に一任──というか、丸投げ──されていた元常夜地域の復興も、今後は行政が入ることとなり、『煉獄』もその役目を終える時がきた。……もっとも、元常夜の『自治』を担っていた『煉獄』からの引継ぎ無くしては、人口把握や都市の現状など全て一から調査となるので、実際には多くの人員がそのまま復興に関わっていくことになるだろう。
 個人的なレベルに話を移せば、『煉獄』の柊木佳南は、今も避難民キャンプで児童の保育、教育を続けていた。元幼稚園教諭の咎人、タチバナ・ミサキも頻繁に人幻界に通っては、『親友』の佳南を手伝っている。元常夜の復興後はまた幼稚園のせんせーをやる予定だといい、ミサキに関してはこの人幻界に骨を埋める覚悟だという。
 元SGP精鋭分隊の面々は故国に帰らず、この地で『煉獄』の作業を手伝いを行いながら、元常夜地域に遺棄された武器や兵器の管理・回収に当たっていたが、此度、元常夜地域に入った国連軍(元多国籍軍)へのそれらの移譲が行われた。
「……貴官、ジャパニーズではないな?」
「ああ。元SGPだ」
「……超能力者か」
「元、だがな」
 書類の交換を終え、敬礼と共に分かれるアレックスと国連軍の担当官。それを見ていた鬼柳と龍牙がフンと鼻を鳴らした。
「いけすかねぇ連中だな」
「元超能力者だからって何だってんだよ」
 アレックスは、仕方がないさ、と苦笑交じりに頭を振って……
「ここでの俺たちの役割も、どうやら終わりのようだ」
 ……と告げた。

 聖樹界の草原国では、メルタイト部族を中心に都市型の発展を進める西岸地域の面々と、昔ながらの遊牧生活を続ける東岸地域との間で、政治的な闘争が起きていた。
 メルタイトは草原国に対する聖王国からの支援物資を管理・運用する権限を独占的に与えられ(というか、他に事務を担える部族がなかった)、西岸諸部族はメルタイトに何も言えなくなっていた。唯一、対抗できる勢力を誇っていたケリト部族は、例の叛乱騒ぎでカリルが次期当主の座を自ら辞しており、政治的な口出しは出来ない状況だ。
 それでも暫くは、中流渡河点東西のザイラル部族(西岸)とシヴェイ部族(東岸)のロージャの仲介により、対立は表面化してこなかったが…… 我慢の限界に来た東岸三部族がハバラーン部族サザムを中心に東岸地域同盟を立ち上げ、西岸地域(というかメルタイト)に対等の立場での交渉を要求。更に、サザムは自身の名声(草原国解放戦争終盤、敵の主力『オーク黒騎士団』の位置情報を、危険も顧みずに敵中突破で味方の決戦部隊へもたらした)に更なる箔を加えて政治的発言力を高めるべく、魔族侵攻前に親同士が決めた許嫁、『もう一人の英雄』たるシヴェイ部族のロージャ(持たざる者でありながら偵察騎兵として志願・活躍)に婚姻を申し込んだが、ロージャは「東西対立を煽る」とやんわり拒否。だが、政治的な理由から周囲の圧力は高まりつつあり……

 そして、封魔界──

(『解説』へ続く)

成功条件

条件1関わった世界のその後を見て回る
条件2-
条件3-

大成功条件

条件1関わった人たちのその後が少しでも幸せになるように行動する
条件2-
条件3-

解 説

(OPより続き・ダイジェスト版)

 白騎士に対する裁判。公都の人たちから減刑の陳情。白騎士の占領統治は公正で博愛に満ちたもの。後に赴任してきた愚将の統治が最悪だったこともあって、逆に人気。
 更には、死んだとばかり思っていたレクスの父様、生きていた。
「公都での戦いに決着がついた後、交戦を続ける御父上に『息子さんを婿にください』と言ったら、何か必死に逃げられて……」
「だって、20代半ばの女が12の息子が欲しいと言うんだぞ? そりゃ家宝共々、必死になって逃がしたさ」
 ヴィクトリアとレクス父のやりとりは、勿論冗談。実際は共に必死。白騎士は捕らえた父を処刑せず。愚将の着任前には身柄を隠して、書類もチョコチョコと。
「サリッタで会った時に言ってくれれば・僕は貴女を父の仇と詰ってしまった」
「……貴方の二人のお兄さんが、私の部隊と戦って死んでしまったのは確かだったし……」

 その白騎士は、帝国と終戦条約が結ばれ、全ての捕虜が解放された今も公都に滞在。捕虜時は共に、出没する魔獣狩り。
 ローデンヴァルト家から正式に婚姻の申し入れも、「跡取り息子をやれるか」状態。
 なお、『英雄』となったレクスやアノーのセネア姫には、周辺の公国から結婚の申し込みが多数。アノーからは「メアリ姫をもらってくれない?」。レクスは諸々全てを「復興が落ち着いてから」と先延ばし状態。
 これを機に、旧アルティニア連合地域の統一も、という話も。



●解説

各世界の状況(OP本文も参照)

○人幻界
 佳南とミサキ :本文参照
 アレックスたち元SGP精鋭分隊の面々 :本国への帰還を検討
 鬼柳と龍牙 :いつでもどこでも自由人
 『おやっさん』 :喫茶店の元の持ち主に裁判を起こされ掛けて閉店。新規出店予定も銀行からの融資が厳しい
 壬生沢 :現在も遺体は見つかっていない

○聖樹界
(『マスターより』へ)

マスターより

(『解説』から)

○聖樹界
 政争については本文参照
 聖王国重装騎兵隊長ローマンは引退、後進の教育に。元捜索・警戒騎兵中隊長は部下たちの冥福祈り僧籍に
 後方支援担当官バンジャマン :「……メルタイトのままが効率的なんだが」
 決戦部隊の両騎士団司令、フェルディナント卿とパトリックは軍内で出世

 なお、東岸地域のチューティート部族とクルルクス部族は石材が採れる

 また、咎人が逃げるオーク非戦闘員に持たせた羊は、草原国東方の魔族領内で繁殖に成功した模様
 他にも、魔狼と混血の牧羊犬とか、より頑丈な混血馬とか。なお取引先は無い模様


●マスターより
 妖鉄界に関しては、次回、女神官さんものアフターで一緒にやります

参加キャラクター

  • 氷雨 累ma0467
    人間種|男
  • 小山内・小鳥ma0062
    獣人種|女
  • 川澄 静ma0164
    精霊種|女
  • 伊藤 毅ma0538
    人間種|男
  • フィリア・フラテルニテma0193
    神魔種|女
  • 麻生 遊夜ma0279
    機械種|男
  • ラファル・A・Yma0513
    機械種|女
  • アナルデール・ウンディーニma0116
    人間種|女
  • 紅雨ma1464
    異能種|男
  • 透夜ma0306
    機械種|男
リプレイ公開中

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