- IFシナリオ
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このシナリオはIFシナリオに設定されています。
描写されるものは「ハイブリッドヘブン」と関係のないものとして扱います。通常の世界観や設定とは異なりますので、特別な設定としてお楽しみください。
オープニング
そういえば10年前は大変だったなぁ……。
そんなふうに思い出となるくらい、今の天獄界は平和だった。
ここ学校島にて学園長を名乗るタカライ(mz0044)も、その平和を余すところなく享受している。
学園は相変わらずで、時折生徒達(とタカライが勝手に呼んでいる……というか、タカライにとって咎人は皆生徒なのだ!)が訪れ戦闘訓練をしたり、図書室で調べ物をしたり、調理室を借りに来たり、何かの集まりで教室を使ったり……と利用してくれていた。
タカライ自身も目指す学園作りのため、日夜DIYに励んでいる。たま~に訪れると知らない建物が増えていたりどこかが改修されていたりするのだが、結局全部タカライ一人でやっているので、いつも工事中みたいな感じだ。
それに加え年一くらいで起こる、ヴァルハラによる変な現象やケセランパサランによるおかしな事件に巻き込まれて、作業が滞ったりせっかく作った所が破壊されるなどして、目指す完成形にはまだ遠かったりするのだった。
そんなこんながありつつ、平和な一日のはずの今日、タカライは突然思い立つ。
「そうだ、同窓会をしよう!」
とは思ったものの、やっぱり『同窓会』の詳細は知らないわけで。
そんな時には、10年前からタカライの思い付きに付き合わされてきた通称JJ(じぇいじぇい)――本名をジャスティ・ジャッジ(mz0144)という咎人青年が呼び出されるのだった。
「なんすか学園長……。至急の用事とか言うからちょっぱやで来ましたけど。また何か変なミニオンでも出ました?」
「同窓会だよ、JJ君! 学校では時折同窓会なるものが開催されるのだろう? それを是非やってみたいのだよ!」
JJが到着した途端、タカライは勢い込んでそう言った。
●卒業してないのに同窓会
「同窓会って……また何か情報を仕入れたはいいけど変に出力したな……」
暗に察して若干呆れ気味のJJ。タカライのこういうところも10年前と変わっていない。
「生徒達が久しぶりに集まって、懐かしい話をする会と認識しているが?」
「まあ、それはあながち間違ってはないっスけどねぇ、まず、同窓会ってのは学校を卒業した生徒が数年後とかにやるもんであって、この学園、卒業も何もないじゃねっすか」
まあ厳密に言えば、『卒業式の真似事』をした生徒は数人いる。いるが、その時限定で卒業式をしただけであって、本当に学校島の学園に通い学業を修めて卒業したわけでも何でもないのだ。
なので同窓会以前の話なのだが……。
「多少の差異はいいじゃないか。生徒達が学園で顔を合わせて、楽しく話せればそれで。それにワタシにとっては久しぶりに会う生徒もいるはずだ。彼らからこの10年、何をしていたのか話を聞きたいのだよ!」
タカライは『やりたい!』と思ったらどんどん行動してしまうタイプなので、これはもう言っても無駄だとJJも悟る。
「まあ……そーかもしんないっすけど……」
難しく考える必要はないのかもしれない、と思い始めた。
ぶっちゃけ本当に会うのは数年ぶり~、なんていう咎人は少ないと思うが、基本的に楽しいことやイベント事が好きな咎人は多い。ちょっとしたパーティみたいなものだと思えば、参加してくれる人もいるだろう。
「わっかりました。やりましょう、同窓会!」
「おお、協力してくれるかね、JJ君! 必要な物があるなら何でも言ってくれたまえ! 全力で用意するよ!」
「そうですね~、場所は多目的室がいいかなぁ。机と椅子はそこにあるのを使えばいいし……あ、食べ物とかあった方がいいっすね」
「それなら、食べ物関係はワタシに任せてくれたまえ! 美味しいものを用意するよ!」
そこからはどんどん話が進み、タカライは広場のワールドボードに『同窓会のお知らせ』を張り付けたのだった。
同窓会当日――。
『同窓会』というワードに訝しみながらも、『あのタカライさんの言うことだから』と好意的に解釈してくれた咎人達が学園の一室に集まった。
懐かしいかはともかく、たまには仲間達とゆっくり話すいい機会だ。
室内には自由に座って話せるように、学園の備品ではあるが机と椅子が置かれていて、一画には料理の並んだ机があって――。
「ん? 料理って、お弁当?」
皆の目が丸くなった。
そこには、駅弁フェアみたいに色々な弁当が並んでいたのだ。
のり弁にかつ丼弁当、から揚げ弁当にカルビ弁当、カレーライス弁当、オムライス弁当まである。デザートはタカライプリンだ。飲み物もコーヒー、紅茶、緑茶、水、オレンジジュース、サイダーのペットボトルが何本も置いてある。
あっけにとられている咎人達の前に、得意気なタカライが現れた。
「はっはっは、生徒諸君、気に入ってくれたかね? この弁当は全て私が手ずから作り、用意したものなのだよ! 遠慮なく好きなものを食べて、大いに語らって欲しい! あ、ワタシにも君達のことを聞かせてくれたら嬉しいよ!」
「ゴメン、任せたらこうなった……」
その隣でJJが申し訳なさそうに、皆にゴメンねポーズをする。
「何か『学校で出す食べ物=給食またはお弁当』っていう概念が作用したみたいで……。でも会費とか取らないし味は保証するから、食べて楽しんでってよ!」
と促した。
ちょっと変わった会だけど――、こういうのもタカライ主催の『同窓会』ぽい。
弁当を囲んで、皆で楽しく語ろう!
成功条件
| 条件1 | この10年にあったことなどを誰かと話す |
|---|---|
| 条件2 | - |
| 条件3 | - |
大成功条件
| 条件1 | 同窓会を楽しむ |
|---|---|
| 条件2 | - |
| 条件3 | - |
解 説
※同窓会で皆と語り合おう!
※このシナリオは天獄界の10年後、未来の話となります。【未来IF】シナリオについては、運営情報の『2024/7/11 エピローグ期間中のシナリオについて』も併せてご覧ください。
〈同窓会について〉
・服装は自由。
・仲間達と『こんなことがあったね~』と思い出話をしたり、近況を伝え合ったり、タカライにこの10年自分はどんなことをして来たのか、そしてこれからこんなことをしたい!というようなことを話しましょう。世界観に沿っていればどこで何をしたのか等、ご自由に考えてくださって構いません。
・タカライに話すことは必須ではありませんが、話してあげたらすごく喜びます。
・参加者の誰かと話す場合は、双方同意の上で相手のお名前とやり取りを書いてください。
・JJは一応タカライの手伝いとしてその場にいます。ノータッチでも成否に全く影響はありません。一緒に話したいとか何かあればお受けしますので、プレイングに書いてください。最後に絡んでもらえたら(私が)とても嬉しいので、頑張って描写させていただきます。
・参加者と私が所持しているNPC、タカライなどの公式NPC以外の名前は出せませんので、お話の際にはご注意を。プレイングに名前があっても、『彼』や『彼女』などの三人称での描写になります。
・お弁当(種類はOP参照)はご自由に、一人何個食べても構いません。飲み物もお好きなものをどうぞ。
マスターより
こんにちは、久遠由純です。
これが私のハイブリッドヘブンで最後のシナリオとなります。ここまで続けて来られたのは、参加者の皆様のおかげ以外の何物でもありません。本当に感謝です。
最後のシナリオは同窓会というていで、皆様の思い出や「こんな事したかったな~」なんていう10年後というIFならではのお話をしてみてくださいね。
最後まで楽しんでもらえましたら何より、MSとして最高の幸せです。
白紙にだけは気を付けて、締め切りをご確認の上ご参加ください。
というわけで、よろしくお願いします。
関連NPC
参加キャラクター
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- ケイウス(ma0700)
- 神魔種|男
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- シアン(ma0076)
- 人間種|男
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- 紅緒(ma0215)
- 剛力種|女
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- 藍紗(ma0229)
- 剛力種|女
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- 紫明(ma1226)
- 剛力種|女
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- 吉兆(ma0987)
- 人間種|男
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- 川澄 静(ma0164)
- 精霊種|女
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- 更級 暁都(ma0383)
- 人間種|男
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- イサラ(ma0832)
- 人間種|女
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- 鐘田 将太郎(ma1159)
- 神魔種|男
- リプレイ公開中







