00ニャー 戸越銀座より愛をこめて
近藤豊
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シナリオ形態
ショート
難易度
Very Easy
判定方法
カジュアル
参加制限
総合600以上
オプション
参加料金
100SC
参加人数
2人~4人
優先抽選
50SC
報酬
240 EXP
6000 GOLD
12 FAVOR
相談期間
5日
抽選締切
2021/08/01 10:30
プレイング締切
2021/08/06 10:30
リプレイ完成予定
2021/08/18
関連シナリオ
-
  1. オープニング
  2. -
  3. -
  4. 結果
  5. リプレイ

オープニング

 咎人部隊『ベゾッフェン』。
 イルダーナフを中心に活動している傭兵部隊である。
 傭兵部隊と言っても、現実は咎人間での相互組織に近い。力を合わせて一つの目的を達成する為に協力し合う。特に新人支援には力を入れており、死亡して初めてエンブリオを訪れた咎人にとって便利な組織となっている。
 そんなベゾッフェンだが、中には困った隊員も中には含まれている。
 
「こちら軍曹。現地に到着したニャー」
 テンペストの地に転移した咎人のニャートマン軍曹は、愛用の電動ガトリング砲を片手に戸越銀座の地に降り立った。
 既に鉄道は沈黙している上、流通は沈黙。軍曹は生前の経験を活かしてサバイバルの準備を行ってきた。
 元々、軍曹は地球を守る為に戦う軍人だった。外見こそ愛くるしい猫のぬいぐるみであるが、中身は新人兵士を生粋の職業軍人へ育て上げる事を志す者であった。本人は迫力いっぱいに迫る軍人なのだが――外見のせいで迫力に欠けるのが玉に瑕だ。
 周囲を警戒しながら進む軍曹であったが、唐突に軍曹は背後を振り返る。
 本来着いてくるべき者が到着地点から動いていない事に気付いたからだ。
「ニャー! 弛んでいるニャー! ここは既に敵地ニャー!」
「……うるさいであります。我輩、この冷たい床で気持ち良く仮眠するであります……」
 振り返ればコンクリートの上でだらしなく眠るチューダの姿があった。
 生前は異世界で幻獣と呼ばれる生物の王様――だと自称していた。あくまでも自称なのだが、幻獣に関する知識は抜群。知らぬ幻獣はないと称されたものの、忘れっぽいという難点を抱えていた。挙げ句、怠惰な上にトラブルメーカー。大きなハムスターが王冠と錫杖を持っているだけにぬいぐるみのような姿だが、その中身は恐るべき破壊兵器とも言えた。
「……ぐー……すー……」
 寝息を立て始めるチューダ。
 夏場で湿気の多い東京。ジャングルを彷彿とさせる環境に慣れている軍曹はともかく、万年運動不足で怠惰の塊である咎人のチューダはテンペスト到着時点からやる気をがた落ち。既に冷たいコンクリートの上から動く気配はなかった。
「起きるニャー!」
「幻獣王たる我輩の眠りを妨げるとは。不敬であります!」
「貴様、上官である俺の命令を無視するニャー! それより、俺に言葉を返すなら、言葉の前と後に『ニャー』を付けるニャー!」
 激しい言い合いをする二匹だが、端から見れば猫のぬいぐるみと大きなハムスターが喚いているようにしか見えない。
 そもそも、この二匹は水と油であった。
 軍曹はベゾッフェンに所属して初めての軍事行動。生前から軍人であった為に、やる気に満ちあふれている。
 一方、チューダは幻獣王の自称しており、幻獣に対する知識は深い。だが、エンブリオ近辺では未知の生物も多く、チューダの知識はあまり役に立たない。生前でも喰って寝てトラブルを引き起こす究極の穀潰しだったのだが、咎人になって拍車がかかっている。
 軍曹もできればチューダを巻き込みたくなかったが、人手不足故に致し方なかった。
「軍曹よりも王様の方が偉いであります!」
「くっ、屁理屈ニャー。貴様も任務に参加した以上、最善を尽くすニャー」
「所属した覚えはないであります。ただ、サインすれば桃を食べさせてくれると聞いてサインしただけであります。それよりなんでここに来たでありますか?」
 スタート地点からすれ違う二人。既に問題の気配しかない。
「ええい、もう一度教えるニャー。
 この戸越銀座界隈で簒奪者の兵器工場があるという情報が入ったニャー。今回のミッションはその工場と製造された兵器を破壊するニャー」
 軍曹はため息をつきながら答える。
 戸越銀座付近にある廃墟で、簒奪者が兵器を製造している工場が存在しているという。
 ベゾッフェンは軍曹に工場破壊と簒奪者の撃退を任務として下した。一人では危険の可能性もあるとチューダを付けたのだが、これが大きな荷物となりかねない。
「えー、我輩もう疲れたであります」
「貴様、一歩も動かずに疲労困憊ニャのかニャー。さすがに……これは困ったニャー」
 あきれ果てる軍曹の横で、チューダは寝息を立て始める。
 

 ――戸越銀座某所。
「くくく。先日の浅草では失敗したにゃー。でも、次の作戦は無問題。ミーの華麗なる活躍で奥様方の話題も独占にゃー」
 簒奪者のタッチーナ・バルデス三世は、カセットコンロの上で沸騰するヤカンを前にほくそ笑んでいた。
 咎人の介入で浅草の祭り中に大量のGを解き放って家族連れにトラウマを植え付ける作戦は失敗した。タッチーナはその事で咎人に強い恨みを抱くようになる。勝手に自爆しただけなのだが、勝手に咎人を恨み始める。ストーカー顔負けの自家発電っぷりである。
「次はこのミー特性カプサイシンボムを人通りの多いところへ投げ込んで平穏な日常をトラウマ満載にしてやるにゃー」
 どうやら目の前のヤカンに唐辛子を大量に入れて煮詰めている最中のようだ。
 簒奪者の割にかなりショボい作戦だが、費用も頭脳も不足しているだから仕方ない。タッチーナはやれる範囲で最善を尽くす他無いのだ。
「もうすぐ完成にゃー。そしたら、奴らの困った顔が楽しみ……」
 そう言いながら唐辛子を追加するタッチーナ。
 ヤカンの蓋を取る。次の瞬間、湯気がタッチーナの瞳に飛び込んでくる。
「ぬ、ぬおおおお! 湯気がミーの瞳にクリティカルヒット! ミーの瞳に十万ボルトにゃー!」
 湯気に乗った辛み成分を受け、一人のたうち回るタッチーナ。
 戸越銀座の某所に悲鳴が木霊する。

成功条件

条件1タッチーナの兵器工場を破壊する
条件2-
条件3-

解 説

概要:
戸越銀座にて簒奪者のタッチーナ・バルデス三世が兵器工場を立ち上げたという情報が入った。咎人部隊『ベゾッフェン』に所属しているニャートマン軍曹は、桃に釣られて参加したチューダを引き連れて戸越銀座へと赴いた。運動不足の到着時点から動く気配のないチューダに軍曹は切れまくるが、連れてきてしまったのだから仕方ない。部下を活かすのも上官の仕事ではあるが、戸越銀座到着早々に手を焼く羽目になってしまった。やや途方に暮れる軍曹だが、任務は遂行されなければならない……。

味方
ニャートマン軍曹
軍曹を自称。外見は「猫のぬいぐるみ」。新人隊員の教育を旨として厳しく鍛え上げようとする。専用の電動式ガトリング砲とサバイバルナイフを装備。軍人気質でよく怒るが、外見が可愛らしく迫力はまったくない。口癖はニャー。
 
チューダ
生前は自称「幻獣王」なのだが、エンブリオに到着した時点で幻獣よりも珍しい存在がいた事から存在意義を失った大きめなハムスター。自分を王様と信じる運動不足の権化。桃缶を食べさせて貰って膝枕して寝るのが日課。究極の穀潰し。

敵:
タッチーナ・バルデス三世
簒奪者。自称紳士。装備している紙オムツは紳士の嗜みと公言している。
超回復能力と引き換えに知能を返品した為、各地で勝手に自爆。今や害虫扱いで迷惑がられている。
能力を回復に寄せている為、腕力は低い。バットを持った中学生相手にも負けると思われる。
右投げ右打ち。字は酒池肉林。

<PL情報>:
タッチーナの兵器工場とは、唐辛子を煮詰めているヤカンとカセットコンロだけです。
コンロを止めるか、ヤカンを溢せば工場は破壊されたも同然です。

マスターより

近藤豊です。
テンペスト依頼ですが、今回はコメディ色が強めです。特に登場人物の二人が「ニャー」「にゃー」と言いまくるので混乱しそうですが、一人の頭が残念なのでセリフからご判断いただけるかと思われます。なお、シナリオのポイントは食っちゃ寝でかなりの重要となっているチューダの扱いになります。
それでは、桃缶を肴にお待ちしています。

参加キャラクター

  • ソーニャ・デグチャレフma0537
    獣人種|女
  • Uisca=S=Amhranma0753
    神魔種|女
  • レーヴェ・V・ヘルズキッチンma0162
    剛力種|女
  • ザウラク=L・M・Ama0640
    機械種|男
リプレイ公開中

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