オープニング
天獄界では、異世界の文化、言語の解析が行われている。その他に、新たな道具の研究、開発もまた行われている。天獄界は日々技術進化を続けているのだ。
エンブリオ 某年 某月 某日 某時刻
そこは温泉島と呼ばれる浮き島に併設された研究所の一室。
ビーカーとガラス棒をかき混ぜ、打ち鳴らす音を何百と聞いただろう。頭の中にまで響いてきそうだ、とうんざり気味に一人の研究員が席を立つ。
一度水でも飲んで落ち着こう。温泉が湧いているとされるこの浮き島の水は、美味いことで有名だ。汗をかいても、直ぐ温泉で洗い流せる点もメリットだ。
その時間があればね、と一瞬言葉が過りつつ研究員が蛇口を捻れば、水が紙コップに並々と注がれる。
べちょり
研究員の白衣の肩に、生ぬるい何かが当たる。
「なんだ?」
指に肩の液体を絡めると、粘着質な何かが手首を伝う。落ちてきたの天井からか。研究員が次に行うのは当然、正体の確認に……上を向く。目を驚きに見開く。
同時にそれは襲いかかる。
「ギャアアアアアアアアア!!」
●咎人さん、依頼ですよ!
「この時期、夏バテになる咎人が多い。食欲もなく、自ら食事を進んで行うことも億劫になる人も多くない」
「そこでぼく達研究員は、相手の体調を感知し、自ら口に飛び込む食物を作り出すことに成功した」
眼鏡に白衣の青い髪と言う、あからさまにわかりやすい研究員の説明。
だが、咎人達がそれより気になるのは、御託を並べる彼の目の前にある『黄色の強化テープまみれの封鎖された扉』だ。
「すぐに栄養を補給し、流動性のあるもの、そう我々は『トロロスライム』を生み出したのだ!」
高らかに語るが、もう封鎖された扉に、ここに呼ばれた自分達。若干、咎人達も理由を理解し始めドン引きである。
「と言うわけで、トロロが暴走したので止めてください。後、取り残された研究員3名の救出もお願いいたします」
後、大人しくなったトロロスライムの試食もお願いします。と更に付け加える。
「ぼくの口にもスライムが飛び込んできましたが、そのまま食べてやりましたよ! 彼らの行動理念は『美味しく食べてもらう』ですから」
拳を握りしめ熱く豪語する研究員の口元が若干赤いのはその為か。
「というわけで……お願いしますね?」
研究員はナイフを取り出して、嫌に静かな厨房の封をされたテープを刃で切り裂いた。
成功条件
| 条件1 | トロロスライムを大人しくさせる。 |
|---|---|
| 条件2 | 三人の研究員を救いだす。 |
| 条件3 | - |
大成功条件
| 条件1 | トロロを美味しく食べる。 |
|---|---|
| 条件2 | - |
| 条件3 | - |
解 説
トロロスライム(現在個数、3個)
張りついたり、浮かんだりしているぬちゃっとした白いやつ。ヒトを見つけると、口に飛び込もうとしてくる。が、大きさが大きすぎると、事故る可能性あり。小さな隙間くらいなら、潜り抜けてくる。彼らの目的は『美味しく食べてもらうこと』
勿論、食べれるし、美味しい。
場所
研究所の厨房。
広めの厨房。調理台が二つあり、その上には調理開き戸の棚がある。両端には、ガスコンロやオーブン、炊飯器等がある。
一番奥には、水道。右端には掃除用のロッカーがある。
一通りの調味料は取り揃っている。
他
取り残された研究員×3
救助すべき対象。彼らがいると思われる場所は、『入り口すぐ』『徘徊するトロロスライムの中』『居場所不明』です。
※彼らの命に別状はありません。
戦闘終了後、トロロを試食出来る。食材、ご飯、麺類、持ち込み可。
マスターより
こんにちは、月宵です。プチ連動に参加させていただきました。ただ、ヌルヌルなだけの、温泉と全く関係ない様なトロロです。
あくまで、美味しくトロロを食べてもらうためのシナリオです。もしかしたら、お土産があるかもしれません。
……ちょっとスライム化してますが。
それでは、お待ちしております。
参加キャラクター
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