柊木佳南奪還作戦
柏木雄馬
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シナリオ形態
ショート
難易度
Hard
判定方法
エキスパート
参加制限
総合600以上
オプション
  • EX
参加料金
150SC
参加人数
4人~8人
優先抽選
50SC
報酬
200 EXP
5000 GOLD
10 FAVOR
相談期間
4日
抽選締切
2021/08/08 10:30
プレイング締切
2021/08/12 10:30
リプレイ完成予定
2021/08/23
関連シナリオ
  1. オープニング
  2. 相談掲示板
  3. -
  4. 結果
  5. リプレイ
EXシナリオ
このシナリオはEXシナリオに設定されています。
参加料金が加算されていますが、リプレイの文字数が下限、上限共に2倍となります。

オープニング

 『煉獄』の超能力者、柊木佳南は、SGPの精鋭分隊によってその身柄を確保された。
「君には我々と共に『常夜』の外に出てもらう」
 分隊のリーダーたるアジア系の男が流暢な日本語で、後ろ手に拘束された佳南にそう告げた。
「え。困るんですけど」
「そりゃ困るだろうが……」
 ぎゃーぎゃーと泣き喚かれることも覚悟していたリーダーは調子を狂わされたような顔をした。
「俺たちも上からの命令で行動している。君の運命に関して関与できる事は何もない」
「いえ、そうでなくて」
 佳南は、自身が超能力で周囲に浮遊させた荷物群を見上げて、続けた。
「これは『常夜』に閉じ込められた人々の避難所へ持っていく物資です。食料や医薬品等、人の命に係わるものです。届けられないと困ります」
「……悪いが、そいつは『我々の知った事ではない』話だな」
「『配達先』には子供たちも大勢います。お年寄りや、体力の弱った病人たちも。……私がいなくなれば、次回の補給物資の輸送にも支障が出ます。私を連れて行くというなら、せめてこの物資くらいは届けさせてもらえませんか?」
「……」
 リーダーは佳南の内心を盗み見た。彼の能力はESP系──超感覚的知覚とか精神感応とかに類別される能力だった。
 それによれば、佳南の能力はPK系──いわゆる念動力系の能力で、段ボール一箱分に小分けした合計『トラック1台分くらい』の荷物を、時速20km程度の速さで移動させることができる能力だった。引っ越しには便利そうだが、トラック一台あれば代替出来てしまう程度の能力であり、そういう意味では彼女が言った「次回の物資輸送に支障が出る」という発言は嘘だった。
 ただ……彼女は、避難所の人々のことを、病院の患者たちのことを、心の底から心配していた。読心能力を持つが故に、その感情が嘘偽りないものである事がリーダーには分かってしまった。
「隊長」
 アフリカ系の部下のボブが、窘めるような口調で釘を刺してきた。にもかかわらず、リーダーは佳南に対してこのようなことを口にした。
「……分かった。その荷物は届けてやるといい。護衛は俺たちが務める」
「! ありがとうございます……!」
 純粋に感謝の意を伝える佳南を見て、リーダーは苦笑した。……まったく、俺の能力は、心を読んだ相手の感情に引っ張られがちなのが困ったところだ。
「……そういうことにしておきますがね」
 ボブがやれやれといった口調でリーダーに告げた。彼もリーダーと同じくESP系の超能力者で、自身が見聞きした視覚・音声情報(自身が発した声を含む)等を他者に転送・共有する能力を持ち、この『常夜』の中では貴重な通信手段だ。隊においてはNo.2──副官的、軍曹的なポジションも兼務している。
「しかし、いいんですか? また予定と異なる動きとなりますが」
「なに、寄り道も悪い事ばかりじゃない。進路を変更は、こちらを探している相手の意表をつくことにも繋がる」

 その言葉の通り、通信術式のネットワークによって佳南誘拐の状況を知らされた咎人たちは、すぐに救出隊を組織して捜索の網を掛けることになるのだが……SGP分隊が真逆の方向に、『常夜』境界から遠い方角へ進路を変更した事により、その殆どが空振りという結果に終わる事になる。

 だが、そんな『読み合い』に係わりなく、彼らを追い続けるものがいた。
 それらは何の予断もなく、現場に残された微かな痕跡を愚直に読み取り、まるで猟犬の如く分隊の後を追い続け……結果、ソレの『努力』は正当に報われることとなる。
 四脚型大型装甲ミニオン『平蜘蛛』──35mm機関砲を始めとする強力な火器と、装甲車両に準ずる重装甲が施された戦闘機械が、一度は逃がした獲物に再び追いついたのだ。

「弾着修正イメージ転送──完了。同一目標、効力射」
 ボブがESPで行った砲撃支援要請に、後方の迫撃砲部隊から指定座標に向かって多数の迫撃砲弾が撃ち込まれた。
 降り注ぐ榴弾の雨、巻き起こる爆発── 『平蜘蛛』の周囲に展開していた複数の哨戒タイプが爆風と破片に薙ぎ倒され。だが、重装甲が施された『平蜘蛛』は迫撃砲程度の火力ではまるで動じず……逆に、搭載したATM(対戦車誘導弾)を立て続けに斜め上方へ──迫撃砲部隊のいる方向へと発射した。
「おいおい、嘘だろ、まさか……」
 発火能力者のドナト──少し臆病な性質のヒスパニック系。何もない空間に炎を出したり、閃光を発したり出来る。本人の気質的に防御的な能力の使い方が多いが、本気で能力を行使した場合は分隊一の攻撃力を発揮できる──が一筋の汗と共にそれを見送り…… 迫撃砲部隊に警告を発していたボブは、だが、頭を振ってリーダーに報告する。
「ダメです。自走迫撃砲、撃破されました」
「……ATMというか、まるで巡航ミサイルみたいな飛び方をしたな。ミニオンが持つ技術力はバケモノか」
 ともあれ、これでまた動けなくなってしまった、と、リーダーは心中で溜め息を吐いた。
 彼らがすぐに動けない理由──それは意識を喪失してしまった隊員チャックの存在だった。リーダーには読心能力の他に、同意を得た相手と感覚を共有し、自身の意志の下に行動させることが出来るという精神操作系の能力も保持していた。チャックは念動力製の触腕を4本同時に操れるという強力なPK系能力の持ち主だが、先の戦いにおいては急遽、チャックの同意が無いままま意識に介入する必要が生じてしまい、結果、チャックに負荷を掛け過ぎて、かような事態となってしまった。
(緊急事態だったとは言え、申し訳ないことをしてしまったな。これは後で一杯奢る程度じゃ済まないか)
 リーダーはそっと物陰から、十字路に陣取った『平蜘蛛』の様子を窺った。……正直、今の戦力であのデカブツを相手にするのは厳しかった。今の戦力で勝てるとしたら……自分たちが持つ虎の子のATMを、奴の本体上面か横っ腹にぶち込んで大ダメージを与えられれば、或いは……といったところか。とは言え、ただ真っ正直にぶっ放したところで、あのバケモノじみた技術力を誇るミニオンに迎撃されてしまうことは目に見えている。
(さて……いったいどうしたものかね……)

 ──咎人たちの捜索の殆どは空振りに終わった。しかし、SGP分隊の進路を(結果的に)読むことが出来た者たちもいた。
「連中、或いは直接ヨコタ方面へ──西へ向かう可能性もあるのではないか?」
 そう考えた咎人たちは独自に捜索を始め……途中、立ち寄った避難所で、物資を届けた柊木佳南と『見慣れぬ恰好の護衛の兵士』についての情報を得た。咎人たちは目撃情報を元に先を急ぎ……やがて、SGP分隊と『平蜘蛛』の戦闘音を捉えることに成功した。
 咎人たちは互いに頷き合い、柊木佳南を奪還するべく、そちらへ向かう。
 必ず助け出す──そう心に誓いつつ。

成功条件

条件1柊木佳南の奪還
条件2-
条件3-

大成功条件

条件1『平蜘蛛』を破壊した上で、佳南の奪還
条件2-
条件3-

解 説

※このシナリオは『憂鬱の柊木佳南と、『常夜』の中の三つ巴 リプレイ』の後。全体の時系列的には、グランドシナリオ「スプリーム・ゴッド・プロジェクト」の前か、その序盤辺りの出来事となります

 状況はOP本文参照。PCは、SGP分隊と『平蜘蛛』の戦闘音を捉える事に成功した捜索隊の一員


○戦場
 『常夜』内、トウキョウ。『条件により』市街地(四車線十字路)、駅前(高架あり)、地下街、自然公園等を選択(誘導)可能。駅前+地下街、といった複合も可


○SGP分隊
 戦闘要員8人。『常夜』内の超能力者を連れて行くのが任務
 リーダー、ボブ、チャック(現在失神中。後々覚醒)、ドナトの詳細は本文参照。残る4人は自己強化能力(1人他者へのデバフ持ちも)
 武装は自動小銃、銃剣、手榴弾、ヘルメット+ボディアーマー。対戦車誘導弾(1本のみ)。『シールド』有り
 精鋭のためか、その戦闘能力は咎人にも匹敵する
 咎人及び超能力者に対する殺意はない(条件による)


○『平蜘蛛』
 平らな蜘蛛の様な外見の四脚型大型装甲ミニオン。強敵。規模としては装甲車両に準ずる。サイズ2。重装甲(『シールド』有り)
 多脚型だが、足の裏のボールによって高い機動性を誇る。歩行および制動は複数のクロー(とブレーキ)で行う
 敵の射撃攻撃に対して本体の盾となることも期待された脚部の装甲も厚い
 本体左側と右腕アームに低程度のダメージあり
 咎人および超能力者に対する攻撃に容赦は無い

武装
 本体左右側前部より生えた二本のアームに内臓されたフルオート散弾銃(扇型範囲攻撃。攻撃回数1、装填数2、リロード1)とグレネード(範囲攻撃。攻撃回数1、装填数1、リロード1)。上部回転砲塔の35mm機関砲(攻撃回数1~3、装填数4、リロード2。ビルの壁程度ならぶち抜ける程の高威力=PCは被ダメージの管理に注意)。二本のアームと砲塔はそれぞれ独自に攻撃可能
 ATMは全弾撃ち尽くした

マスターより

 前回の結果を受けまして、急遽今回は人幻界もの。『憂鬱の柊木佳南と、『常夜』の中の三つ巴』の続きのシナリオとなります。こんにちは、柏木雄馬です。
 そういうわけで、クルトくんものは今回もまた後回しに。彼や女神官を取り巻く状況が深刻ではないので割を食うパターンのやつ(涙
 で、『平蜘蛛』の外見イメージはシン・○神転生のT95Dですが、相変わらず原形は欠片も残っておりませんので関係は特にないです(何 「佳南を助け出すのにお前は邪魔だ」レベルの強敵ですが、今度こそ撃破してやってください。
 「『咎人に匹敵する』SGP分隊と『強敵』平蜘蛛相手の二正面作戦はキツイ」が前戦で柏木が得た戦訓。今回は、さて……?

参加キャラクター

  • アナルデール・ウンディーニma0116
    人間種|女
  • 高柳 京四郎ma0078
    人間種|男
  • 小山内・小鳥ma0062
    獣人種|女
  • 氷雨 絃也ma0452
    人間種|男
  • フィリア・フラテルニテma0193
    神魔種|女
  • 氷雨 累ma0467
    人間種|男
  • 透夜ma0306
    機械種|男
  • クラリス・ド・ラプラードma0056
    獣人種|女
リプレイ公開中

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