【迷宮島】教授と迷宮と知的好奇心
近藤豊
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シナリオ形態
ショート
難易度
Very Easy
判定方法
カジュアル
参加制限
総合600以上
オプション
参加料金
100SC
参加人数
2人~4人
優先抽選
50SC
報酬
240 EXP
6000 GOLD
12 FAVOR
相談期間
5日
抽選締切
2021/08/15 10:30
プレイング締切
2021/08/20 10:30
リプレイ完成予定
2021/08/31
関連シナリオ
-
  1. オープニング
  2. -
  3. -
  4. 結果
  5. リプレイ

オープニング

 私の名前は、クラーク・グライシンガー。
 民俗学、社会学、生物学にも精通する学者兼冒険家である。
 智の魅力に囚われ、日々探求し続ける運命にある。
 気軽に『教授』と呼んでくれて構わない。

 私は不遇の死を遂げてから、しばらくが経過した。
 生物学上、死とは生命体の死であり、死後の世界とは想像の産物だと考えていた。
 だが、それは大きな過ちであった。私は死んだ後も知的生命体としての存在を維持している。今は三柱神に感謝をしよう。
 
 先日より、私は迷宮島と呼ばれる浮島を調査している。
 エンブリオでは神が異世界より島を召喚するのだが、その中で迷宮の名に恥じない島が発見された。
 これは、異世界の遺跡なのか。はたまた、何者かが生み出した兵器なのか。
 知的好奇心が擽られた私は、賛同してくれる咎人と共に迷宮島の調査に乗り出したのであった。

「山羊か」
 教授は視界に入った生物の名を口にした。
 通路だけでも数頭の山羊が跳ね回っている。
「世界によっては神を育てたとされる生物で、モンスターと称される存在でも山羊の特徴を色濃く残す物がある。この事から、山羊は古代で身近な動物として扱われていた事が理解できる。だからこそ、黒山羊を悪魔の遣いとする宗教もある。
 しかし……銀色の山羊とは。エンブリオでは様々な生物と出会える。学者としては嬉しい限りだよ」
 皮肉にも聞こえる教授の言葉。
 こちらに手を出してこない為に放置していても問題は無さそうだが、迷宮に山羊とは不思議な取り合わせである。 
「さて。第一階層の大蛇のゴーレムが片付けられたと聞いて早速第二階層へ赴いたが……やれやれ。これは苦労させられそうだな」
 蛇型オーピメントゴーレムを撃破したと聞いた教授は、改めて迷宮島第二階層を見回した。
 教授は第一階層を調査した結果、『何者かが悪意を込めて築き上げた迷宮だ』と断じている。一見、石造りの迷宮なのだが、仕掛けられている罠やゴーレムの存在から何者かが意図して生み出した迷宮だと判断。さらに仕掛けの内容から盗掘を防ぐ目的ではなく、調査する者を殺害する為の仕掛けだと考えていた。
「諸君、気を付け給え。真の怪物は人の心に巣くう殺意だ……もっとも、我々は既に死んでいるのだがな」
 教授は静かに第二階層の床を踏みしめる。
 第二階層は第一階層と異なり、風景は大きく様変わりしている。
 第一階層は石造りで、まさに遺跡のような雰囲気があった。
 しかし、第二層は明らかに質感が石ではない。まるでプラスチックのような箇所もあれば、金属のような箇所もある。内部は灯りがなく、薄暗い。ただ、壁を触っていれば時折盛り上がっている部分もある。暗がりでは分からないが、盛り上がりの部分は他と色合いが異なりそうだ。
 ――フロアを調査するには骨が折れそうだ。
「エンブリオに来てから不思議な事象には何度も遭遇しているが、この迷宮は我々の好奇心を惹き付けながら、スリリングな状況を提供してくれる気がする。第一階層と同じ人物が迷宮建設に関わっていれば、必ず恐ろしい罠が……」
 そう話していた教授。足に違和感がある。
 明らかに何かのスイッチのような感覚。
 次の瞬間、天井が落下。教授の目の前で派手に床と衝突した。
 教授はギリギリで回避できたが、あと一歩で潰されていてもおかしくはない。
「こ、このように諸君も気を付けるように」
 必死に誤魔化す教授だが、その前では吊り天井が天井へと引き戻されていく。
 

「教授、この区画が調査対象地域になります」
 咎人を呼び掛ける教授。
 迷宮は広大である事から区画を分けての調査をする予定となっていた。
 教授は咎人へ調査の開始を合図する。
「うむ。では皆、調査を開始してくれ。気になる物はすべてチェックしておくように」
 教授の呼び掛けて咎人達は各々気になる箇所を調査し始めていた。
 だが、区画は薄暗くて判別する事は難しいようだ。灯りを持参すれば済むのだが、残念な事に教授は持参した松明を紛失していた。自ら注意を呼び掛けた落とし罠に松明を落としてしまったのだ。
 咎人達の冷たい視線が集まる中――。
「教授!」
 教授を呼び掛ける咎人の声が響く。
 教授は何かが発見されたと足早に駆け寄った。
「何か発見したかね?」
「これを」
 咎人が見つけたのは鏡のようなモニターで、画面の前に丸いボタンがある。
 教授はそのボタンを押してみた。
 次の瞬間、モニターにメッセージが表示される。
 
『私は死期が近い。
 近しい伝手を使ってみるが、逃げられそうもない。
 少し離れた日を想い描くが、それは死期が過ぎ去った後だ。
 隣には何があるのか。いや、隣は半分だけか。
 
 私は一体、誰なのか?』

「……まったく意味不明だな。文章の組み立てから不自然だ」
「教授、メッセージの下に欄があります。こちらに何かを入れるのでは?」
 咎人が見る限り、答えを入力するようだ。
 ここに答えを入れれば何かが起こるのだろうか。
「ううむ。気になる物が多すぎる。だが、今は一つずつ考えるべきだろう。このメッセージの謎が解ければ……」
 様々な考えが浮かんでは消える教授。
 悩ましい調査はまだまだ続きそうだ。

成功条件

条件1調査区画の調査を完了する
条件2-
条件3-

解 説

概要:迷宮島第二階層へ足を踏み入れたクラーク・グライジンガー。通称教授は咎人達を引き連れて第二層の調査を開始した。与えられた区画は薄暗く、材質はプラスチックとも金属とも思えるが判別がつかない。そんな中、咎人達があるメッセージを発見する。このメッセージの意味が何なのか。教授はモニターの前で頭を悩ませていた。

メッセージ:
モニターに下記メッセージが表示されている。

『私は死期が近い。
 近しい伝手を使ってみるが、逃げられそうもない。
 少し離れた日を想い描くが、それは死期が過ぎ去った後だ。
 隣には何があるのか。いや、隣は半分だけか。
 
 私は一体、誰なのか?』

メッセージの下に入力箇所があり、何らかの答えを投入するものと思われる。

追加情報:
調査区画内では下記の物が発見されていますが、薄暗くて明確な情報は掴めません。

・壁はプラスチックや金属など場所によって素材が異なるようだ
・壁から盛り上がった箇所がある。触った感覚では傷はない模様
・壁に刻まれたライン。暗くて良く分からないが、縦や横など複数ラインが引かれている。
・モニターは部屋中央の大きな柱に設置されている。

マスターより

近藤豊です。
迷宮島第二階層になります。教授は喜び勇んで調査を開始しますが、放っておくと勝手に罠に掛かる恐れがあります。なお、今の所罠は発見されていません。教授の調査にご興味があれば、是非協力を検討願います。
それでは、桜島灰干しを肴にお待ちしています。

参加キャラクター

  • シトロンma0285
    異能種|女
  • ザウラク=L・M・Ama0640
    機械種|男
  • サヴィーノ・パルヴィスma0665
    人間種|男
  • 高柳 京四郎ma0078
    人間種|男
リプレイ公開中

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