オープニング
●天災
地震、雷、竜巻、津波……俗に天災と呼ばれる自然災害は多々あるが、それらを超越する『次元災害』というのがあるのは御存知だろうか?
文字通り次元を超越したり次元そのものに悪影響を与えたりする天災の一種で、たった一度の次元災害で崩壊に追い込まれた世界もあるほどだ。
今回聖樹界イルダーナフで確認されたのは『ドラゴンホール』と呼ばれるもの。
不意に時空間に穴が空き、異世界から凶悪なドラゴンが渡ってくることからそう呼ばれている。
イルダーナフにおいて、ドラゴンというのは絶滅した幻想種に等しい。
かつては存在していたが今はいるのかどうかも怪しい……そういうレベルの生き物だ。
魔族ですら『ドラゴンのようなトカゲ』を従えていることはあってもドラゴンそのものを戦力としているかは分からない。
ドラゴンホールは邪神……簒奪者側にとっては幸運である。
勝手に世界を混乱させ、戦力を削ぎ、ともすればドラゴンを飼いならすチャンスにもなりうるボーナスステージ。
噂では自分たちで自発的にドラゴンホールを作れないか研究が進んでいるとかいないとか……。
「て、敵襲! 敵襲ぅー! 敵は……ド、ドラゴンです!」
「そんなバカな!? そんなものが本当に存在するわけ……!」
ここはドヴェルゲンヘーレの山間部。
地下に建設された町からたまたま外に出ていたドワーフの戦士二人がドラゴンに発見され、戦闘状態に入った。
いくら地上には重要施設が殆どないドヴェルゲンヘーレとはいえ、好き勝手に領土を焼かれては困る。
しかし口の端から炎を漏らす黒竜は、腹でも減っているのか執拗にドワーフ二人を追い回し喰らいつこうとする。
地の利があるからなんとかなっているが、まともに戦って勝てる相手ではない。あれは魔族が従えているトカゲとはワケが違う。
戦士の直感でそう感じた二人は、地下へ逃げ込み事なきを得た。
が、それで治まるほどドラゴンホールという次元災害は甘くない。
獲物を見失い激昂した黒竜は、手当たりしだいに炎を吐き木々を焼き払う。
このままではドヴェルゲンヘーレの緑が根こそぎ失われてしまう。いや、もしかしたらロス・テラスやアルヴハイムの方にまで被害が拡大してしまうかも知れない。
事を知り事態を重く見た天獄界の町内会はドヴェルゲンヘーレへの派兵を決断した。
これ以上被害が広がる前に。簒奪者にドラゴンを悪用されないように。
努めて迅速に、ドラゴンホールという天災に挑む必要があるのだ―――
地震、雷、竜巻、津波……俗に天災と呼ばれる自然災害は多々あるが、それらを超越する『次元災害』というのがあるのは御存知だろうか?
文字通り次元を超越したり次元そのものに悪影響を与えたりする天災の一種で、たった一度の次元災害で崩壊に追い込まれた世界もあるほどだ。
今回聖樹界イルダーナフで確認されたのは『ドラゴンホール』と呼ばれるもの。
不意に時空間に穴が空き、異世界から凶悪なドラゴンが渡ってくることからそう呼ばれている。
イルダーナフにおいて、ドラゴンというのは絶滅した幻想種に等しい。
かつては存在していたが今はいるのかどうかも怪しい……そういうレベルの生き物だ。
魔族ですら『ドラゴンのようなトカゲ』を従えていることはあってもドラゴンそのものを戦力としているかは分からない。
ドラゴンホールは邪神……簒奪者側にとっては幸運である。
勝手に世界を混乱させ、戦力を削ぎ、ともすればドラゴンを飼いならすチャンスにもなりうるボーナスステージ。
噂では自分たちで自発的にドラゴンホールを作れないか研究が進んでいるとかいないとか……。
「て、敵襲! 敵襲ぅー! 敵は……ド、ドラゴンです!」
「そんなバカな!? そんなものが本当に存在するわけ……!」
ここはドヴェルゲンヘーレの山間部。
地下に建設された町からたまたま外に出ていたドワーフの戦士二人がドラゴンに発見され、戦闘状態に入った。
いくら地上には重要施設が殆どないドヴェルゲンヘーレとはいえ、好き勝手に領土を焼かれては困る。
しかし口の端から炎を漏らす黒竜は、腹でも減っているのか執拗にドワーフ二人を追い回し喰らいつこうとする。
地の利があるからなんとかなっているが、まともに戦って勝てる相手ではない。あれは魔族が従えているトカゲとはワケが違う。
戦士の直感でそう感じた二人は、地下へ逃げ込み事なきを得た。
が、それで治まるほどドラゴンホールという次元災害は甘くない。
獲物を見失い激昂した黒竜は、手当たりしだいに炎を吐き木々を焼き払う。
このままではドヴェルゲンヘーレの緑が根こそぎ失われてしまう。いや、もしかしたらロス・テラスやアルヴハイムの方にまで被害が拡大してしまうかも知れない。
事を知り事態を重く見た天獄界の町内会はドヴェルゲンヘーレへの派兵を決断した。
これ以上被害が広がる前に。簒奪者にドラゴンを悪用されないように。
努めて迅速に、ドラゴンホールという天災に挑む必要があるのだ―――
成功条件
条件1 | 簒奪者にドラゴンを奪われない |
---|---|
条件2 | ドヴェルゲンヘーレの自然へのダメージを抑える |
条件3 | - |
大成功条件
条件1 | 黒竜一匹の撃破 |
---|---|
条件2 | - |
条件3 | - |
解 説
・聖樹界イルダーナフ、ドヴェルゲンヘーレの山間部が舞台です。
・ドラゴンホールという次元災害が起き、ドラゴンが出現したのでそれを討伐するのが目的です。
・出現した黒竜はシールドを持ち、主に上空から炎を吐きかけてくるのが基本スタイルです。近接攻撃だけだと間合いに入れず苦労するでしょう。
・出現したドラゴンを狙い簒奪者も動くと思われます。簒奪者に奪われないよう、迅速に退治しましょう。
・時間をかけすぎると簒奪者との三つ巴になる可能性があります。作戦が物を言うでしょう。
・ドラゴンホール一回につき一匹しかドラゴンは現れません。
・黒竜はかなりの戦闘力を誇りますが、全く勝てないということはありません。射程距離の問題さえ解決できれば五分に戦えるでしょう。
・ドヴェルゲンヘーレには無許可で乗り込むことになりますが、緊急事態なので問題にはならないでしょう。
マスターより
皆さんこんにちは。いでよドラゴンでも良いって雑だな!? と思っている西川一純です(何)
通常の天災では誰を恨むことも出来ませんが、このドラゴンホールの場合は出てきたドラゴンを恨み討伐することで事態を終息させることが出来ます。
勝手に次元を渡らされた黒竜には気の毒ですが、人類も座して餌になるわけにはいかないのです―――
参加キャラクター
-
- 不破 雫(ma0276)
- 人間種|女
-
- 桜庭愛(ma1036)
- 人間種|女
-
- 川澄 静(ma0164)
- 精霊種|女
-
- アナルデール・ウンディーニ(ma0116)
- 人間種|女
-
- 小山内・小鳥(ma0062)
- 獣人種|女
-
- フィリア・フラテルニテ(ma0193)
- 神魔種|女
-
- 氷雨 累(ma0467)
- 人間種|男
-
- 雪切・刀也(ma0506)
- 剛力種|男
- リプレイ公開中