柊木佳南 争奪戦、決着
柏木雄馬
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シナリオ形態
ショート
難易度
Normal
判定方法
エキスパート
参加制限
総合600以上
オプション
  • EX
参加料金
150SC
参加人数
4人~8人
優先抽選
50SC
報酬
200 EXP
5000 GOLD
10 FAVOR
相談期間
4日
抽選締切
2021/10/10 10:30
プレイング締切
2021/10/14 10:30
リプレイ完成予定
2021/10/25
関連シナリオ
  1. オープニング
  2. 相談掲示板
  3. -
  4. 結果
  5. リプレイ
EXシナリオ
このシナリオはEXシナリオに設定されています。
参加料金が加算されていますが、リプレイの文字数が下限、上限共に2倍となります。

オープニング

 擱座した大型装甲ミニオン『平蜘蛛』が、まるで死んだ蛙の様に『常夜』の路上に転がっていた。
 装甲の破孔の奥でチロチロと燃える赤い炎── しかし、この強敵を制した咎人やSGPの面々は、自分たちを散々苦しめてくれたこの難敵に、最早何の興味も抱いていなかった。
 彼らは穴を掘っていた。夕方を迎えて闇を濃くし始めた『常夜』の空と廃墟の街並みを背景に。崩れたビルの瓦礫を一つ一つ除けていた。
 重機どころか、道具も無い。作業は全て手作業だ。頼みとするのは自らの、咎人と超能力者の『力』のみ。故に、彼らは協力して撤去作業に当たっている。──咎人たちは瓦礫の下にいる『煉獄』の超能力者、柊木佳南を助ける為に。SGPは作戦目的である『常夜』の超能力者=佳南と、戦友たちを助ける為に。敵味方の垣根を越えて。沈黙のみを友として──
「……皮肉だよな」
 やがて、その重苦しい雰囲気に耐え切れなくなったのか、SGPの兵士ヘンリッキが、共に瓦礫を投げ捨てた咎人に話しかけてきた。
「柊木佳南の身柄を確保した俺たちがこの『常夜』からの脱出に失敗したのはあの『平蜘蛛』の所為で、その後、お前たちが佳南の救出に失敗したのもあの大型装甲ミニオンの所為で…… そして、互いに仲間を助ける為に、邪魔な『平蜘蛛』を共闘して破壊して、今もこうして一緒に作業して…… でも、皆を助け出した後は、また戦い合わないとならない」
 ……そう。この咎人とSGP精鋭分隊による共闘と協力は、あくまで一時的なものだった。『瓦礫の下に埋もれた仲間を助けるまで』という条件で結ばれた、期限付きの『同盟』なのだ。
 SGPの目的は、佳南を本国へ連れ去り、命令を完遂する事。咎人たちの目的は、仲間で、そして友人でもある佳南を守る事── 互いの目的が相反するものである以上、互いが相容れることはない。故に『同盟』するに当たって、SGP分隊のリーダーは「佳南の身柄に関しては、平蜘蛛の撃破および瓦礫に埋もれた全員の救出が完了した後、『決闘』によってこれを決める」とした。
 そして、その『盟約』は、咎人とSGP、両者によって誠実に履行されていた。今のところは、という注釈が付くことは、互いに承知のことではあったが。
「……ヘンリッキ」
 兵士ガエルが咎めるような視線を送り、ヘンリッキはバツが悪そうな顔をして咎人の側から去っていった。
 程なくして、瓦礫の上で撤去作業に当たっていた咎人とリーダーが、互いに仲間たちを呼び集めた。
「見つけた。佳南たちだ。手を貸してくれ。出口を大きくする」
 長い長い時間を掛けて、彼らはようやく瓦礫の下のシェルターに──佳南と兵士チャックが念動力で保持していた空間に辿り着いた。
「ようやくか……このままモグラにでもなっちまうのかと思ったぜ……」
「助かりました。感謝します」
 まず兵士ドナトと兵士イーヴォが穴の中から引き揚げられ、その後に兵士エフモントと下士官ボブが続いた。
 その後、佳南が外に出された。……チャックの念動力の触手に囚われた状態で。
「……あ、どうも。ご迷惑とご心配をお掛けしてます、ホント……」
「……貴様っ!」
 念動触手にぶらんとぶら下げられた状態で、バツが悪そうに咎人に謝罪する佳南。そんな彼女を他所に、約束が保護にされたかと気色ばむ咎人たちへ、リーダーが手の平を向けて「落ち着け」と制した。
「慌てるな。このまま連れ去る様な真似はしない。……ただし、『決闘』が終わるまで、佳南の身柄はこちらで預からせてもらう。決着がつく前に連れ去られてしまっては、こちらが困るからな」
 リーダーの言葉に、咎人たちの何人かがグッと息を詰まらせた。実際、そういうことを考えていなかったわけでもなかったからだ。
「……決闘中、そこの触手野郎が一人で逃げ出さないという保証は?」
「そこは信じてもらうしかないな。だが、俺は、分隊全員でこの『常夜』を出たいと思っている。誰一人欠かさずに、誰一人取り残していくことなく」
 その言葉を鵜呑みには出来ない── 咎人たちは当然、そう考えた。よしんば、彼が本当にそう思っていたとしても、『軍隊』とは命令で動くもの。本人の意志とは関わりなく優先させるべきものだ。
 ……これは佳南を持ち逃げされないように気を付けながら戦うしかないか? と咎人たちが顔を見合わせる。或いは、そう思わせる事で、こちらの戦術の幅を狭くする意図もあるかもしれない。
 とのかく、『決闘』を前に、これまでの戦闘で確認できた、敵の戦闘能力を思い出す。

 分隊のリーダーの能力はESP。こちらの心を読む他、味方と感覚を共有することで、まるで一つの生き物の様な完璧な連携を行ってくる。また純粋に個人の戦闘能力も高い。
 下士官ボブはテレパス系。その能力で主に他の味方との通信を担当していたが、既に『常夜』に他のSGP部隊は残っていない。戦闘時に通信以外の能力行使をしたことはないが、隠し玉がないとは限らない。
 兵士チャックは、念動力でできた『触手』を四本、同時に操ることが出来る。それは人間の手の様に繊細な動作が可能な上、まるで恐竜の尾の如き強い膂力も発揮できる。今回、四本中、一本は佳南を捕えるのに使用しているので、戦闘に使えるのは3本か。
 兵士ドナトは発火能力者。何もない空間に突然、炎を出したり、閃光を発したりすることが出来る。
 兵士イーヴォ、エフモント、ガエルの三人はESP系自己強化───自己暗示により身体能力を向上させる能力。全体的に能力を底上げすることも、一部に絞って強化することも、また自己回復も可能らしい。
 兵士ヘンリッキは念動系身体関与。念動力で自身や他人の身体動作をサポートできる他、逆に相手の動きを妨げてデバフを掛けることもできる。

「……では、『決闘』のルールだが」
 リーダーが咎人たちに申し出た。
「こちらとしては、殺し合いは本意ではない。負傷や気絶、戦闘不能といった『無力化の完遂』を以って勝負を決するものとしたい」
「……具体的には?」
「この結束帯で手足を拘束する。対超能力者用の強力なやつだ。拘束の完了を以って脱落とし、以降、『決闘』への関与はできないものとする」
 更に、『決闘中』、佳南に手を出すことも禁止となった。勿論、勝手に佳南を連れ去ることも。更には『賞品』である佳南の『決闘』への関与も禁止とされた。……元々、戦闘向きの能力では全くないが。
「これらのルールに抵触した場合、互いの身の安全は保障できない。つまりは血みどろの殺し合いになる。……これは勿論、佳南の身の安全も含めた話だ。両者、理解したか?」
 リーダーの提案を、参加者の全員が了承した。了承しなかった者は『決闘』から排除された。
「……よろしい。それでは佳南の身柄を賭けた『決闘』を始めよう。随分と長いこと掛かった気がするが、これで決着といきたいところだな」

成功条件

条件1『決闘』のルールを守った上で分隊全員を『拘束』し、佳南を救出
条件2-
条件3-

大成功条件

条件1SGP側の想定を超え、圧倒した上で勝利する
条件2-
条件3-

解 説

※このシナリオの時系列は『瓦礫の下の柊木佳南 共闘──対『平蜘蛛』戦』の後。全体的には、グランドシナリオ「スプリーム・ゴッド・プロジェクト」の前か、その序盤辺りの出来事となります。


1.状況
 状況はOP本文の通り。PCは「『平蜘蛛』戦後、そのまま佳南の救出作業を行った」もしくは「佳南救出の為、本隊から先行して駆けつけ、作業に加わった」、かつ「リーダーの呈示した条件を了承して『決闘』に参加することを決めた」咎人の一人となります。


2.戦場
 西側に『佳南たちが閉じ込められていた瓦礫の山』。瓦礫の山およびその周辺部は瓦礫が散乱していて足場が悪い
 中央は『駐車場跡』。数台の廃車あり
 MAP外縁部の東側、北側に二車線の道路。南側に四車線道路。西側は『二階以上部分が崩れた平屋のビル跡』
 佳南を捕まえているチャックは『瓦礫の山』の上にいる。それ以外は駐車場の北側に
 リーダーと兵士Hが中衛、ボブとドナトが後衛、兵士E、F、Gが前衛


3.SGP精鋭小隊
 詳細はOP本文を参照。今回までに判明しなかった能力について、伏せ字で

ボブ『○○○○○○○○』
 ○○した○○・○○○○を一気に対象の○○へ○り○むボブ唯一の○○系スキル
 ○○に○○した○○を○○状態にし、その○○と○○を○○する

ドナト『○○○○○○○○』
 前回、『本人の気質的に防御的な能力の使い方が多いが、本気で能力を行使した場合は分隊一の攻撃力を発揮』とあった攻撃スキル
 炎を○○まで○○して○つ赤い○○。○○○に○○を○○し○けることで、あらゆるものを○き○く
 『シールド』値を越えた分のダメージは『ライフ』に入る
 使うと本人が鼻血を流す


4.『結束帯による拘束』について
 ある程度、相手のライフを削った上で、抵抗できなくなった相手(抵抗率は残ライフ割合による)を2ラウンド押さえ込むことで拘束完了とします(何となくプロレスっぽい(何

マスターより

 というわけで、いよいよ佳南の身柄を賭けて、SGP精鋭分隊との『決闘』が行われる運びとなりました。こんにちは、柏木雄馬です。
 長らく続くことになったSGP精鋭分隊や『平蜘蛛』との追いかけっこですが、いよいよ決着となりそうです。佳境ということで、EXでのシナリオリリースとさせていただきました。 
 シナリオの難易度は『普通』ですが、ご存知の通り(?)精鋭分隊も弱敵ではありません。高度に連携してきますし、何より、魔獣やミニオンと違って高い知能を有しています。特に大成功条件を満たそうとした場合、敵の想定を避けた上で行動する必要があります。
 ともあれ『決戦』です。因縁を締めるに相応しい奮闘をお願いします

参加キャラクター

  • アナルデール・ウンディーニma0116
    人間種|女
  • 高柳 京四郎ma0078
    人間種|男
  • 小山内・小鳥ma0062
    獣人種|女
  • 氷雨 累ma0467
    人間種|男
  • 氷雨 絃也ma0452
    人間種|男
  • 透夜ma0306
    機械種|男
  • フィリア・フラテルニテma0193
    神魔種|女
リプレイ公開中

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