まるで悪夢(ユメ)を見てるみたい
西川 一純
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シナリオ形態
ショート
難易度
Normal
判定方法
カジュアル
参加制限
総合600以上
オプション
参加料金
100SC
参加人数
4人~8人
優先抽選
50SC
報酬
240 EXP
6000 GOLD
12 FAVOR
相談期間
3日
抽選締切
2021/12/05 10:30
プレイング締切
2021/12/08 10:30
リプレイ完成予定
2021/12/17
関連シナリオ
  1. オープニング
  2. -
  3. -
  4. 結果
  5. リプレイ

オープニング

●嘲笑
「アッハッハッハ! そりゃあしてやられたもんさねぇ! アタシとしちゃあもっと派手な騒動を期待してたんだけどね!」
 ロス・テラス聖王国魔法騎士団宿舎、グラール・ハサー将軍の執務室。
 定例会議というほど時刻を定めているわけではないが、相対したグラールと銀髪フードの簒奪者エアトスとの会合は今も行われている。
 面白くて仕方がないと笑みを見せるエアトス。不機嫌を隠そうともしないグラール。それはそのまま、この場での優位性を現していた。
「咎人はよくやった。迂闊に飛び出さず候補を三人まで絞り込んだんだ。値千金の引き分けってなもんよ」
「ま、物は言いようさね。事実、要人暗殺は失敗……誰を狙ってたのかは知らないけどケーストの悔しがる顔は見てみたかったねぇ」
「……前から思ってたんだが、てめぇら魔人の目的は聖樹イルミンスールだろ? ならアルヴハイムで事を起こすのが普通じゃねぇのか?」
「最終目的はそうさ。でもあの国は厄介だからね……御しやすいところから攻めるのが常道さね」
「ほぉ。ロス・テラスを御しやすいと来たか。喧嘩売ってんなら買うぜ?」
「ちょいと違う。御しやすいのは『人間』だよ。アンタは知らないのさ……『妖精』ってバケモノの恐ろしさをね」
「あァ……?」
 いつもどおり売り言葉に買い言葉でお互いの情報を引き出していくが、珍しくエアトスが真顔になったことでグラールの熱が冷めていく。
 エアトスが言う『妖精』というのがどこまでのことを指すのか……イルダーナフに生きる妖精にも適用されるのかは分からないが、まるで妖精という種族が人知を超えた化物のような言い回し。
 グラールが知る限り、妖精というのはケニングには長けるが貧弱な種族でしかないのだが……?
「そんなことより、その絞れた候補ってのはどいつなんだい?」
「ん……」
 一瞬言っていいか迷ったグラールだったが、そもそも潜伏の情報をもたらしたのはエアトスだ。ケーストとやらに告げ口したりはすまい。

 一人目はハイム・ミラ・ノーリッツ。咎人排除派の筆頭の女狐。商人上がりで、彼女に頭の上がらないやつはごまんと居るいう話。
 二人目はパーラ・オーロン。ロス・テラスに長く仕える魔法騎士の家系で、叩き上げのグラールと違ったエリート気質。擁護とも排除とも言っていない。
 三人目はエファー・リビィ。先代から基盤を引き継いだ文官で、他国との融和に動く外交官的な立ち位置を持つ二代目お坊っちゃん。擁護とも排除とも言っていない。

「ハ、そいつはまたどれも怪しいねぇ」
「珍しく意見が合うじゃねぇか。ライト能力とやらで感知できない以上、咎人にも判別はできなかった。どうしたもんかと悩んでるわけよ」
「三人とも殺せばいいじゃないか。女狐、いけ好かないエリート、親の七光……いないほうが喜ぶ人間も多いかも知れないねぇ」
「巫山戯ろ。俺たちに魔人と同じレベルになれってのかよ」
「本を正せばアタシたちも人間なんだけどね。……しかしアンタも丸くなったもんさねぇ……数ヶ月前なら『それもアリか』くらいは言ったと思うが、咎人の影響かい?」
「……かもな」
「だとしたら気色悪いことこの上ない。どんな汚名を被ろうがこの国を守るのがアンタの矜持だったんじゃないのかねぇ?」
「……」
 グラールは反論できなかった。はじめのうちは便利な傭兵程度にしか考えていなかったが、パーティーの名目で直接会ってからグラールの中で何かが変わってしまったのだ。
 年端も行かない少年少女たち。憂いや自由を感じる青年たち。その誰もが、グラールをも越える修羅場を潜っていることを肌で感じてしまったから。
 悪を為してまで何かを守ることに正当性があるのか……老将の信念は確かに揺らいでいる。
「……兎に角、なるべく早急にケーストとやらは処理しないとまずい。リーゼロッテ様と入れ替わられたりしたら終わりだからな。ま、多少は強引な手も使うさ」
「羨ましいねぇ。失うものがない、老い先短いジジイは無敵の人じゃないか」
「ハッ、バカ言え。俺ぁ100まで生きるって決めてんだ……まだまだ死ねねぇよ」
 その日は珍しく……いや、初めてかも知れないが、グラールもエアトスも笑顔のままお開きとなった。
 国を守る。民衆も守る。そして他にも守るべきものがあるのではないかと、グラールは考え始めていた。

●魔女狩り
 数日後……グラール将軍は再び秘密裏に咎人に連絡を取り、今後の作戦を説明した。
 一人一人問い詰めたところで尻尾は出すまい。ならば衆人環視の中で断罪することにより開ける道もあるのではないかと。
 三人まとめて容疑者として裁きの場を設け、その正体を暴く。これなら言い逃れもできまいと。
「問題もある。こんな魔女狩りじみたやり方をする以上、失敗すれば俺の首が飛ぶ。見抜ける保証がなければ下の下の方法だ。だからお前たちにいい案があるならそっちに乗るし、俺のやり方でも行けそうならこのまま行く。その辺りの意見はガンガン言ってくれりゃあいい」
 当日は参加者である咎人を中心に断罪をし、本物を見抜かなければならない。
 リーゼロッテ・ロス・テラスにも同席を願い、誰の目にも明らかな決着とする。そうすることで初めて正義も立つ。
 痛みを伴わない戦いなどないと言うが……果たして、どんな結末を見るのだろうか―――

成功条件

条件1容疑者の中から簒奪者を見抜く
条件2-
条件3-

大成功条件

条件1簒奪者を見抜き、逃さず撃破する
条件2-
条件3-

解 説

・ロス・テラス聖王国、王城の謁見の間が舞台です。
・三人の容疑者をそこに集め、その中から簒奪者をあぶり出すのが目的です。
・グラールの作戦通り公開裁判のようにするも良し、皆さんに良いアイディアがあればそちらにシフトするのも良しです。
・化けている簒奪者ケーストはライト能力の探知に引っかからず、シールドも機能していません。完全に人間と同じ状態になっています。
・ケーストは本来の姿に戻っても強くありません。特殊な能力を得た弊害でしょう。
・最終的な責任はグラールが持ちます。弁論だろうが推理だろうが暴力だろうが、見抜けたなら皆さんの勝利です。

マスターより

 皆さんこんにちは。殴って済むなら話は早いんだけどなぁと思っている西川一純です。(何)

 完璧な擬態能力を持つ簒奪者。三択の中から正解を選び、人間に犠牲を出さずに倒すことができるでしょうか?
 皆さんの知恵なら、きっといい見分け方を思いつくと信じております―――

参加キャラクター

  • 不破 雫ma0276
    人間種|女
  • ラファル・A・Yma0513
    機械種|女
  • 氷雨 累ma0467
    人間種|男
  • フィリア・フラテルニテma0193
    神魔種|女
  • 小山内・小鳥ma0062
    獣人種|女
  • シアンma0076
    人間種|男
リプレイ公開中

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