フラワリング・ザ・タイム
運営チーム
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シナリオ形態
イベント
難易度
Normal
判定方法
エキスパート
参加制限
総合600以上
オプション
参加料金
50SC
参加人数
10人~50人
優先抽選
50SC
報酬
200 EXP
2500 GOLD
5 FAVOR
相談期間
5日
抽選締切
2022/01/15 10:30
プレイング締切
2022/01/20 10:30
リプレイ完成予定
2022/02/02
関連シナリオ
  1. オープニング
  2. 相談掲示板
  3. -
  4. 結果
  5. リプレイ

オープニング


 聖王リーゼロッテ・ロス・テラス (mz0045)と、彼女が率いる魔法騎士団の帰還は王都の民に大いに歓迎された。
 その凱旋を一目見ようと、各地方や他国からも見物客が集まるほどの大盛況である。
 それだけ聖樹での決戦は世界の滅亡を予感させるものであり、そして多くの民にとって『神との戦い』が絶望できなものであったことを示唆していた。
「これだけ人が集まっていれば、大事な話をするのにはピッタリだな」
 ロウ・ル・ザノス (mz0080)が民衆を眺めながらつぶやく。
 リーゼロッテはこの場で民に報告しなければならない事が三つあった。

 ひとつはもちろん、聖樹を停止させ終末の戦いに勝利したこと。
 その戦いの立役者として、咎人という仲間たちがいたこと。
 そしてリオールをはじめ、他国からも騎士が駆けつけてくれたこと……。

 ひとつは、その争いの現況であった聖樹神イルミンスールを捕らえたこと。
 つまりまだ彼が処刑されておらず、彼が生き続けていることだ。
 リーゼロッテはそれを秘密にしておけるほど聡くはなかった。

 ひとつは、魔族とのこれからの付き合い方。
 魔族の中には意志を持つ者がいるということ。
 そして彼らと可能であればわかりあいたい。そのためにリーゼロッテは今後、戦後復興の項目として、魔族との和解を掲げたいということだ。

「勝ってきましたって事以外、またひと悶着ありそうな案件だな……」
「ああ。だが、問題を先送りにしたり、見て見ぬふりをするのはもうやめたんだ」
「……そうだな。あとはどれだけ国民の理解を得られるかだが……」
 最終戦争に参加した者の言葉として、リーゼロッテやロウだけでなく、魔法騎士団や咎人からもスピーチをしてもらう手筈となっている。
 国民が期待しているのはいかに魔法騎士が勇敢に戦って勝利したかという武勇伝だろうが、この戦争をただの英雄譚で終わらせるつもりなどリーゼロッテにはなかった。
 『戦に勝つ』ということは、負けて行った者たちの想いを背負うということなのだから。



 帝都ダウバランには予想通り魔王軍の敗残兵が集結していた。
 魔族らはそれでどうしていたのかというと、傷を手当したり、あとは牧畜をして生活しているようで、今のところ口利く種族へ復讐をしようというそぶりはない。
 オルカ (mz0049)らが町の様子を眺めていると、鎧を身に着けた魔族が部下らしき者らを伴って現れた。
「ああ、ええと……君が今の魔王軍の司令官か?」
 オルカの問いに魔族は首を横に振る。
 どうやら今のところ、魔王軍に指導者のようなものはいないらしい。
 部下を率いているのも、小さな部隊のリーダーといったところか。
「ううむ……それにしても、言葉が通じている様子じゃな」
「魔族は発声器官が口利く種族とは違うので上手く喋れないと聞きました。ただ、意志があるならこちらの言葉は通じていると思いますよ。みなさん忘れがちですが、咎人の言葉は異世界の言語に万能翻訳されますから♪」
 確かに以前ダウバランに来た時にも、咎人の『言わんとすること』は通じている様子だった。ただ、その意図を正しく理解できない――『ヒト』の優しさが意味不明だっただけで。
「襲ってこない……ということは、ことを構えるつもりはなさそうじゃがな」
「以前、咎人がこの町に来た時のことを覚えているのかもしれませんね」
 あの時、咎人の中には泥の騎士から魔族を守ったり、その傷を癒した者もいた。
 魔族は咎人をじっと眺めている。
 オルカはその眼差しを前に正直に語ることにした。
「魔族の現状について調査したい。聖王国は魔王軍の残党を殲滅するつもりはなく、可能であれば魔族とも和解の道を探したいと考えている。我々はその使者だ。諸君らを害するつもりはない。どうか、ダウバランに入れてもらえないだろうか?」
 魔族らはお互いに顔を見合わせたり、『ギッ』といった鳴き声のようなものをあげた。
 それからしばらくして、リーダーが背を向けて歩き出す。
「ついてこいってこと……かのう?」
「そのようだ。よし、手分けしてダウバランの様子を確認しよう」
 そこでオルカらが見たのは、傷ついた魔族らが痛みに苦しむ様だった。
 魔族にはろくな治療技術もない。いや、『復活装置』が部分的にその役割も果たしていたようだが、咎人が以前の襲撃で破壊してしまった。
 ひょっとすると治療を求めてダウバランに戻ったのかもしれないが……。
「……負傷者をそのままにするわけにもいきませんよね」
「そうじゃな。ろくに何も食べておらぬようじゃし、メシも必要だろう」
「魔族の中には咎人を警戒している者もいるかもしれない。対応は慎重に、あまり彼らを刺激しないように行ってほしい」



「――魔王が破壊した地脈? まあ、直せなくはないけど……」
 アルヴハイムにある大きな木に、ミノムシのようになったイルミンスール (mz0084)が宙づりにされていた。
 頑強な封印術式をいくつも付与され、たまに妖精族に石など投げられつつ、イルミンスールは逆さまになったまま質問に応じる。
「僕の干渉を断つためにあいつが地脈を破壊したのは知ってるよ。聖樹からマナが解放されても、地脈を復活させないと大地に行きわたらないのもね。確かにそのまま放置すると色々良くないかもな」
「もう……お父様? そんな他人ごとみたいに……」
「イヤ、僕がやったんじゃないし……!? 文句はエリゴールに言ってくれよぉ!」
 妖精たちに小馬鹿にされ涙目になる父神にゲルダ・イルミンスール (mz0050)は溜息を零し、困ったように見上げる。
 いずれはこの男だけではなく、すべての神がこの世界を去る必要があるだろう。
 だが、それまでにできるだけこの世界をあるべき形に戻しておきたかった。
「咎人かゲルダの願いか知らないけど、神核はため込んだマナをすべて放出した。これが最後の『開花の時』になるだろうから、つまりマナ枯渇問題は解決したんじゃない? まあ地脈がぶっ壊れてるから、それ修理しないと意味ないけど」
「他にお父様が思いつく問題はありませんか?」
「えぇ……そんなアバウトな……ところでゲルダ、僕の世界最高の頭脳に血が上ってしまっているんだけど、そろそろ降ろしてくれない?」
「だめです♪」
「うぅぅ……は、はやく殺してくれよぉぉ……こんなのあんまりだぁ……! 僕は一日三回は水浴びしないと死んじゃうんだよぉ! お願いだから水浴びだけでもさせてくれよぉ!」
「乙女ですかあなたは……」
 最早ただの情けない優男になり下がったイルミンスールだが、その頭脳と魔法力はまだ使い道があるだろう。
 罪の償いとしてこの男に何かさせるなら、今がチャンスかもしれない。
 もっとも、どんな願いも叶えられるほど万能の存在ではないのだが――。

成功条件

条件1戦後の世界を巡る
条件2-
条件3-

大成功条件

条件1聖王国の国民から戦後の理解を得る
条件2魔族との和解を進展させる
条件3イルミンスールの活用法を見出す

選択肢

選択肢1王都凱旋 現在の人数4
選択肢2ダウバラン訪問 現在の人数10
選択肢3聖樹神と妖精女王 現在の人数8

解 説

選択肢1.王都凱旋

魔法騎士団と共に王都に凱旋し、そこで集まった民衆にスピーチします。
これはリーゼロッテからの依頼であり、彼女の補助として話すことになります。
このスピーチで伝えたい内容は3種類あります。

一つ目は戦勝の報告。
いかに魔法騎士団が勇敢に戦ったか伝えることです。

二つ目は聖樹神イルミンスールを捕らえたこと。
彼がまだ死なずに生きているということの報告です。
ただ報告すると反発もあり得ますので、上手く伝える必要があります。

三つ目は魔族と今後和解を目指すことについて。
魔族の中には意志を持つ者がいること、それと話し合い魔族との戦いを終わりにしたいこと。
これも民衆の理解を得るように伝える工夫が必要となります。


選択肢2.ダウバラン訪問

魔王軍の本拠地であるダウバランに訪問し、魔族の様子を確認します。
魔王軍の敗残兵はこの地に戻り、傷を治療することもできず、食料も底をつきかけ苦しんでいます。
魔族は今のところ咎人を襲ってくる様子はありませんが、咎人の出方によっては安全も保障できません。
聖王国の代理として魔族と戦いを終わらせたいことを伝えつつ、彼らの警戒を解く行動が望ましいでしょう。
会話によるコミュニケーションは不可能ですが、こちらの言葉を一部の魔族は理解できるようです。


選択肢3.聖樹神と妖精女王

全ての元凶とも言える聖樹神イルミンスールが捕まっています。
リーゼロッテの説得と一存により生かされていますが、当然ながら妖精族は納得していません。
ただし、戦争で傷ついた聖樹界を元に戻すために、彼の頭脳や能力が役立つ可能性があります。
イルミンスールはもうこの世界にも生きていることにも未練はないようで、さっさと殺してほしいと言っていますが、その魂を簒奪者が狙ってくる可能性もあり、天獄界的にも要監視対象です。
なお、この選択肢はカオスルートの行動結果により出現しています。

マスターより

ハイブリッドヘブンをお楽しみいただきありがとうございます。運営チームです。
こちらのシナリオはエピック「ラストメッセージ」と連動する内容となります。
エピックをクリアしなくとも参加は可能ですが、併せてお楽しみいただけますと幸いです。

参加キャラクター

リプレイ公開中

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