『常夜』の闇の送り狼
柏木雄馬
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シナリオ形態
ショート
難易度
Normal
判定方法
エキスパート
参加制限
総合600以上
オプション
参加料金
100SC
参加人数
4人~8人
優先抽選
50SC
報酬
200 EXP
5000 GOLD
10 FAVOR
相談期間
4日
抽選締切
2021/04/18 10:30
プレイング締切
2021/04/22 10:30
リプレイ完成予定
2021/05/07
関連シナリオ
-
  1. オープニング
  2. 相談掲示板
  3. -
  4. 結果
  5. リプレイ

オープニング

 新宿を中心に半径10kmに亘って展開された漆黒の結界『常夜』──その内部に留まっている人の数は、(かつて人々が持っていた『東京』のイメージと比すれば)実の所それほど多くはない。
 元の住民たちの多くは天獄事変後、『常夜』が展開されるまでの間に自治体の指示に従って、或いは自主的に域内から避難した。そうでない者たちの多くは『天獄機関』によって殺された。その後、心ならずも結界内に閉じ込められてしまった(そして、運よくその日まで生き延びられた)人たちは、『常夜』内で結成されたレジスタンス『煉獄』の手によって外へと逃がされた。
 事変から一年が経った今、『常夜』内に残っているのは、止むに止まれぬ事情で留まった住人たち。彼らは『煉獄』の支援の下で、或いは『天獄機関』に見つからぬよう独自に隠れ潜みながら、今もひっそりと暮らしている。
 その正確な人数は誰にも把握できていない。多くはないと言ってもそれなりの人数が残っていると思われるが、それでも飢えて死んだ者の数は存外少ない。
 在りし日の一千万都市・東京には、その巨大な胃袋を満たせるだけの、多数の商業施設──百貨店、ショッピングモール、駅ビル、地下街、スーパー、コンビニ、ドラッグストア、食料品も扱うディスカウントストアやホームセンター、個人商店が、都心、商業区、住宅街の別なくひしめき合っており、倉庫やら物流拠点、各自治体の災害用備蓄も含め、飲料や保存用食料(消費期限の長いもの、乾物、穀物、お菓子、栄養補助剤等も含む)が大量に取り残されていたからだ。
 勿論、それも無限ではないし、食料を『発掘』する為に『天獄機関』の超能力者やミニオンが徘徊する街を移動するのも危険が伴う。その為、『煉獄』の超能力者たちは早い内から、保存食の『発掘』作業と並行して、『常夜』の外から食料や医薬品、各種燃料、バッテリー等の各種物資、そして、情報等を運び入れる態勢を構築していた。何より、人は『保存食のみにて生きるに非ず』、電力の絶えた『常夜』の中に於いては、肉や魚、卵、生野菜といった生鮮食品は、外から運び入れるより他に無かった。

 とは言え、『常夜』を超えて出入りできるのは超能力者のみ。車両なども結界を超えて行き来をすることは出来ず、運べる荷の量は超能力者たちが個人で携行可能なもののみに限られる。
 故に、補給作業を手伝ってくれる『外の超能力者』のバイトやボランティアは常に歓迎された。
 たとえ共に『天獄機関』と戦ってくれることはなくとも。
 たとえ『常夜』の内と外、結界を跨いだ10mを、荷物を担いで行き来してくれるだけであっても。


 天獄界から送り込まれたその咎人たちの一班は、その『煉獄』が指揮する補給物資の搬入任務を手伝うことにした。目的は、『常夜』に囚われた人々の為においしいごはんを届ける事──というのは表向きな理由で、協力関係にある『煉獄』のメンバーを手伝うことで、彼らに咎人の実力と顔を覚えてもらおうというものだった。
「浅草では『天獄機関』との戦いが今も繰り広げらえています。とは言え、人々のお腹は、日々変わらず空くのです」
 都内某所。『常夜』の外、漆黒の結界の壁のすぐ近く── 物資を満載した自衛隊のトラック群と荷運びの『外の超能力者』たちに交じって待機していた咎人たちの前に。漆黒の帳からにゅっと顔を出し、合言葉と共に外へと出てきた『煉獄』の非戦闘部門の超能力者、柊木佳南が、協力を申し出た咎人たちに開口一番、そう告げた。
「なので、協力の申し出はとてもありがたいお話です。特に今は人手が足りていませんから」
 佳南は自らもトラックから荷をどっこいしょと持ち上げると、荷運びの皆と一緒に結界内へと運び始めた。咎人たちが手伝いを申し出ると、彼女はそれを謝絶した。
「すみません、皆さんには結界内で作業の警護と周辺警戒をお願いできますか? ぶしつけなお願いですが、何分、人手が足りないもので……」
 まあ、でも、警護に赴くにしても手ぶらで向かうことはない。咎人たちは1回分の荷物をトラックの自衛隊員から受け取ると、それを手に『常夜』の結界を越え、内部に足を踏み入れた。
 その瞬間、周囲の風景が一瞬で影に入ったかのように暗くなった。頭上の太陽は濃い墨ガラスで覗いたかの如く月の様に丸く光り、気温すらも肌寒く感じられる程だった。
 周囲の風景の印象を一言で言うなら、無人の街。結界の外縁部ということもあってか、まだこの辺りには『天獄機関』の手が及んではいないらしく、被害もないまま放置された無人の家屋や、商店や、雑居ビルや、頭上の陸橋やら片側二車線道路やら光の無い信号機やらといった存在は、まるで映画の中のセットめいたものを咎人たちに思わせた。
「生活感がまるでないでしょう? 人がいなくなった街なんてこんなものです。もう少し雑草が生い茂るなどしてくれれば、まだ生命の息吹なんかを感じさせてくれる可愛げがあろうってものなんですけどね。こうも暗いとどうしても」
 荷運びを終えた佳南が、警護についた咎人たちに謝意を伝えつつ、そう告げた。
 全ての荷物を結界内へと運び終えた『外の超能力者』たちは、荷を路面に積み上げたままそそくさと帰っていった。結界の中には、恐らく『煉獄』が接収したのであろう、某大手コンビニのロゴの入ったトラックが停めてあったのだが、その荷台へ荷物を乗せていくこともなかった。
 いつもこんななのか? と問うと、「ええ、いつもこんなです」と溜め息も吐かずに佳南が答えた。
 そして、佳南は『視線のみでトラックの扉を開けると』、『大量の荷物を一斉にフワフワと浮遊させて』、トラックの荷台へ積み込み始めた。その光景を目の当たりにした咎人たちの視線に気付いて、佳南は恥ずかしそうに笑った。
「……はい。これが私の『超能力』です。トラック一台ほどの荷物を宙に浮かせて動かすことができます。……もっとも、あまり重いものは無理ですし、速度も出せないので戦闘にも使えないしで……お恥ずかしい」
 そう自嘲気味に笑う間に全ての荷を積み終えながら。佳南は気分を変えるようにポンと両手の指を合わせた。
「さて! 私たちには二つの選択肢があります。一つはこのまま車両に乗って荷を目的地まで運ぶこと。もう一つは、荷物を手分けして運びながら歩いて目的地に向かうこと、です」
 佳南は言う。前者は最も楽に、素早く荷物を運ぶことができるが、エンジン音でミニオンに感知され易くなる。後者はミニオンに気付かれ難いが、膨大な荷を背負っているので、いざという時の即応性が犠牲となる。
「目的地は、ここから2km先の小学校跡と、4km先の病院です。遭遇するミニオンは恐らく、街中を徘徊している斥候タイプ──中でも哨戒用の犬型機械だと思われます」

成功条件

条件1二箇所の目的地へ無事に荷物を届ける
条件2-
条件3-

大成功条件

条件1???
条件2-
条件3-

解 説

1.状況
 状況はOP本文の通り。
 PCは『煉獄』の超能力者・柊木佳南と共に、『常夜』の外から持ち込んだ補給物資を人々の元へと届ける作業を手伝う咎人たちの一人となります。


2.舞台
 『常夜』内、某外縁エリア
 荷物の配送先は2km先の小学校跡(経路:無人の住宅街。車道(片側一車線)か路地か選択)と4km先の病院(経路:無人の商業区。大通り(片側二車線)か路地か選択)
 小学校跡は元避難所。移動の危険性を危惧し、脱出の踏ん切りがつかなかった人たちが多く残る。子供も多い
 病院は多数の患者と彼らを見捨てられなかった医療関係者たち


3.手段
 まずは佳南の質問通り、輸送方針を決定してください

 a.トラックで輸送
 b.徒歩で荷物を背負って移動
  OP本文も参照
  aはトラックの上に乗れる他、他の車両に分乗も可能
  bは一昔前の山男やシェルパが背負っていたようなでっかい背嚢で荷を運ぶ。下ろすも持つもロングアクション(カウント1~2)


 c.第三の手段
  ○○全員で、○○を○せた○○○○を○で○○ていく
  弱点は坂(

 d.その他。或いはそれらの複合


4.敵
犬型ミニオン(斥候タイプ)×複数~多数
 生き残りの人間たちを探して結界内を徘徊する哨戒用犬型ミニオン。索敵能力に優れ、足が速い
 攻撃タイプや防衛タイプ、他の斥候タイプと比べても戦闘能力は高くはないが、常に複数で行動する
 攻撃手段は『牙』と『飛び掛かり』。プラス噛みつきからの『継続ダメージ』
 防御は低く、回避が高め。シールドとライフは並より少し下
 ○○後、常に○○が○○たちの○を○ける(←注意)。ヒントはタイトル(何


5.柊木佳南(ひいらぎ・かな)
 『煉獄』の超能力者。戦闘には向かないタイプの念動力系。
 元幼稚園の先生。なんか超能力に目覚めたので、子供たちを逃がす手段として『煉獄』に所属
 おさげ一つ結びのメガネっ娘。作業中はエプロン。ステータスはE(何の

マスターより

 というわけで、HHにおける柏木3本目のシナリオは人幻界「テンペスト」における物資輸送任務となりました。こんにちは、柏木雄馬です。
 『常夜』に取り残された、或いは自ら残った人々へ食料や医薬品を届けるお仕事です。咎人たちは、道中に遭遇するであろう複数~多数の犬型ミニオン(召喚タイプ)から荷物を護衛し(或いは運搬もし)、『煉獄』の超能力者・柊木佳南と共に任務を完遂してください。
  人幻界は人助けシナリオが出し易そうだなぁ、という印象。ただ、解説中にも記しましたが、ただ敵を倒して荷物を届けるだけだと、柏木の次の人幻界シナリオがビターなものになるかもしれません(何 ので、皆様、よろしくお願いします。

参加キャラクター

  • クラリス・ド・ラプラードma0056
    獣人種|女
  • トイ・ルーマンma0629
    獣人種|男
  • 麻生 遊夜ma0279
    機械種|男
  • 透夜ma0306
    機械種|男
  • 小山内・小鳥ma0062
    獣人種|女
  • 氷雨 累ma0467
    人間種|男
  • フィリア・フラテルニテma0193
    神魔種|女
  • ハティ・パラセレネma0220
    異能種|女
リプレイ公開中

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