- ハーフシナリオ
-
このシナリオはハーフシナリオに設定されています。
参加料金が半額となり、リプレイの文字数が下限、上限共に半分となります。
オープニング
●
「ああ、なんてことでしょう」
ツインフィールズにある小さな教会の主、グスターヴァスは困っていた。
先日、この教会を仕切っていたメダルド司祭が亡くなり、彼の助祭をしていた自分がその引き継ぎを行なった。メダルド司祭は凄まじい吝嗇家だったが、引き継いでからその理由がわかった。何しろ、この教会は寄付で成り立っている上にその額も決して多いとは言えない。メダルドは徹底して切り詰めていたのだ。グスターヴァスなんて贅沢をしていた方だったのだ。それだけメダルドが彼に金を回してくれていたとも言う。
「師よ、そして神よ、愚かな私をお許しください……」
しかし、祈って金が降ってくるわけもない。彼はメイスを取った。
昨今、この町を騒がせているクリーチャー。メダルドは高齢であることもあり、関わることに乗り気ではなかった。しかし、比較的若く、体格に恵まれたグスターヴァスは、信仰と力でクリーチャーをねじ伏せることも可能だ。そうすれば信徒も増えて寄付も増える……多分。
「とりあえず対面しないことには始まりません。クリーチャーを探しに行きましょう」
彼は教会を出て行った。
●
あなたたちは、最近目覚めたか、経験が浅いか、はたまた【初心】ハンターの咎人だ。今日は新しく介入が始まった世界、闇掟界オルメタへ、引率のエリオと共にやって来たところだった。
「いやぁ、渡世人同士の争いに、クリーチャーと来たか。なかなか複雑な世界の様だね」
今は、輸送の手伝いが本格的な作戦として行なわれている筈だ。エリオたちチーム【初心】は、他に町を荒らすクリーチャーが出ているならそれをやっつけよう、と言う方針で動いている。
町外れ、やや木々が増えてきた向こうに、背が高くて黒っぽい影が見える……。
「クリーチャーと言うのは都市伝説のようだとも言っていたね。人影なんかそれっぽいじゃないか……」
と、エリオが盾を持ってその人影に近づく。いや、なんだ、なんか見覚えがあるぞあの背格好……と、彼が眉間に皺を寄せたその時だった。相手が振り返った。
「グスターヴァス司祭……!?」
聖樹界やSALF、人幻界でその類似人物が確認されている人間、グスターヴァスだ。オルメタにもいたとは……。
「こんにちは……?」
どう見ても初対面であろうエリオが自分の名前を知っていることに、グスターヴァスは戸惑った様だ。否定しない辺り、ここでも司祭なのだろう。
「ああ、失礼しました。私はエリオと申します。こう見えて、かつて聖職に就いておりました」
そう自己紹介すると、グスターヴァスはぱっと顔を輝かせる。
「そうでしたか。いえ、私はこの町の平和を守りたくてですね。ええとクリーチャーを探して掃除でもしようかと……」
物騒。どうやらグスターヴァスは皆物騒になるらしい。
「そ、そうなんですね。ええと、私も聖職の端くれ。よろしければお手伝いさせてください」
「勿論です。一人では心細いと……ああ、いえ、神のご加護は信じておりますが、やはり人と手を取り合ってこそ。主も人々が助け合いを示せばお喜びになることでしょう」
「ごもっともです」
良かった、グスターヴァスが友好的で……と、エリオがほっとしたその時だった。
がるるるる……と、唸り声がする。おや、と二人がそちらを見ると、
「ライオン……?」
「いや、蛇も見えませんか……?」
「後ろ足は山羊の蹄ですね……つまり……」
キメラだ!!!!!
「これがクリーチャーか! 司祭様、ええと、私は今日、戦士の引率をしていましてですね」
戦士の引率。間違いではないが、「なんだそれ……」と言う感じはしてしまう。エリオも慌てているようだ。同じかそれ以上に慌てているグスターヴァスも、
「神の戦士ですね! 是非よろしくお願いします!」
実際間違いじゃないけどね?
なんだか締まらない雰囲気だが、とにかく最低でも撃退はしたい。あなたたちは戦闘態勢に入るのだった。
「ああ、なんてことでしょう」
ツインフィールズにある小さな教会の主、グスターヴァスは困っていた。
先日、この教会を仕切っていたメダルド司祭が亡くなり、彼の助祭をしていた自分がその引き継ぎを行なった。メダルド司祭は凄まじい吝嗇家だったが、引き継いでからその理由がわかった。何しろ、この教会は寄付で成り立っている上にその額も決して多いとは言えない。メダルドは徹底して切り詰めていたのだ。グスターヴァスなんて贅沢をしていた方だったのだ。それだけメダルドが彼に金を回してくれていたとも言う。
「師よ、そして神よ、愚かな私をお許しください……」
しかし、祈って金が降ってくるわけもない。彼はメイスを取った。
昨今、この町を騒がせているクリーチャー。メダルドは高齢であることもあり、関わることに乗り気ではなかった。しかし、比較的若く、体格に恵まれたグスターヴァスは、信仰と力でクリーチャーをねじ伏せることも可能だ。そうすれば信徒も増えて寄付も増える……多分。
「とりあえず対面しないことには始まりません。クリーチャーを探しに行きましょう」
彼は教会を出て行った。
●
あなたたちは、最近目覚めたか、経験が浅いか、はたまた【初心】ハンターの咎人だ。今日は新しく介入が始まった世界、闇掟界オルメタへ、引率のエリオと共にやって来たところだった。
「いやぁ、渡世人同士の争いに、クリーチャーと来たか。なかなか複雑な世界の様だね」
今は、輸送の手伝いが本格的な作戦として行なわれている筈だ。エリオたちチーム【初心】は、他に町を荒らすクリーチャーが出ているならそれをやっつけよう、と言う方針で動いている。
町外れ、やや木々が増えてきた向こうに、背が高くて黒っぽい影が見える……。
「クリーチャーと言うのは都市伝説のようだとも言っていたね。人影なんかそれっぽいじゃないか……」
と、エリオが盾を持ってその人影に近づく。いや、なんだ、なんか見覚えがあるぞあの背格好……と、彼が眉間に皺を寄せたその時だった。相手が振り返った。
「グスターヴァス司祭……!?」
聖樹界やSALF、人幻界でその類似人物が確認されている人間、グスターヴァスだ。オルメタにもいたとは……。
「こんにちは……?」
どう見ても初対面であろうエリオが自分の名前を知っていることに、グスターヴァスは戸惑った様だ。否定しない辺り、ここでも司祭なのだろう。
「ああ、失礼しました。私はエリオと申します。こう見えて、かつて聖職に就いておりました」
そう自己紹介すると、グスターヴァスはぱっと顔を輝かせる。
「そうでしたか。いえ、私はこの町の平和を守りたくてですね。ええとクリーチャーを探して掃除でもしようかと……」
物騒。どうやらグスターヴァスは皆物騒になるらしい。
「そ、そうなんですね。ええと、私も聖職の端くれ。よろしければお手伝いさせてください」
「勿論です。一人では心細いと……ああ、いえ、神のご加護は信じておりますが、やはり人と手を取り合ってこそ。主も人々が助け合いを示せばお喜びになることでしょう」
「ごもっともです」
良かった、グスターヴァスが友好的で……と、エリオがほっとしたその時だった。
がるるるる……と、唸り声がする。おや、と二人がそちらを見ると、
「ライオン……?」
「いや、蛇も見えませんか……?」
「後ろ足は山羊の蹄ですね……つまり……」
キメラだ!!!!!
「これがクリーチャーか! 司祭様、ええと、私は今日、戦士の引率をしていましてですね」
戦士の引率。間違いではないが、「なんだそれ……」と言う感じはしてしまう。エリオも慌てているようだ。同じかそれ以上に慌てているグスターヴァスも、
「神の戦士ですね! 是非よろしくお願いします!」
実際間違いじゃないけどね?
なんだか締まらない雰囲気だが、とにかく最低でも撃退はしたい。あなたたちは戦闘態勢に入るのだった。
成功条件
| 条件1 | クリーチャーの撃退 |
|---|---|
| 条件2 | - |
| 条件3 | - |
大成功条件
| 条件1 | クリーチャーの撃破 |
|---|---|
| 条件2 | グスターヴァスがあんまり怪我をしない |
| 条件3 | - |
解 説
●敵情報
キメラ×1
頭がライオン、尻尾が蛇、胴が山羊のあいつ。
サイズ3、知性は2。
でかい分全体的なステータスも高い。回避型。メイン2回。
アクティブスキルとして、
・毒咬:メイン。攻撃と同時に強度2の毒(ライフに-10)を付与する。
・咆哮:ファースト。そのラウンド中、周囲(3)のすべての威力を-15する。抵抗判定は行なわれずに付与されるが、弱体扱いなので解除は可能。
・ダッシュ:サブ。全力移動に等しい移動ができる。後衛に向かって来る可能性があると言うことに注意。
攻撃手段は噛み付き(突)と引っ掻き(斬)。
サイズが大きいのでその分BS強度が下がることに注意。その分抵抗は低め。
☆TIPS☆
敵の能力を読み解くには「これができる」と書かれたことについて「何が起こるか」を想像するのも重要です。
サブで全力移動できる、と言うことは「遠くの敵に近づきやすい」、「通せんぼしても回り込める」と言うことでもあります。これはメインが複数回あるのも同じです。盾役の配置に注意がいるでしょう。
●NPC
エリオ(機械・リカバリスト)
メンター。「受けたもの」に対するフォローを行なう。
スキルはフォローガード、ヒール、リフレッシュ、シールドバッシュ。
グスターヴァス(現地)
実質ビギナー。
メイスで祈りを捧げながらクリーチャーをとにかくしばいている。
マスターより
こんにちは三田村です。
「ツインフィールズへようこそ!」と同時系列にはなっていますが重複参加OKです。
大きな作戦はまだ緊張しちゃうけど何かしら参加したい、と言う方も歓迎します。NPCの事も知らなくて全然問題ありません。
ご参加お待ちしています。
参加キャラクター
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- 星空の幻(ma1259)
- 機械種|女
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- ヴォルフ・風花 雪乃(ma0597)
- 人間種|女
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- 冥皇(ma1126)
- 機械種|男
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- 更級 暁都(ma0383)
- 人間種|男
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- 七掛 双儀(ma0038)
- 剛力種|男
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- 七掛 二夜(ma0071)
- 獣人種|女
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- アストレイト・ヴォルフ(ma0258)
- 人間種|男
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- リナリア・レンギン(ma0974)
- 人間種|女
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- リコリコ(ma0309)
- 妖精種|女
-

- 羽鳴 雪花(ma0345)
- 人間種|女
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- ユーグヴェル・ミラ(ma0623)
- 異能種|男
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- ルナール・レルム(ma0312)
- 機械種|男
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- 鐘田 将太郎(ma1159)
- 神魔種|男
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- 魅朱(ma0599)
- 剛力種|女
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- 川澄 静(ma0164)
- 精霊種|女
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- 唯塚 あまぎ(ma0059)
- 人間種|男
-

- 伊吹 瑠那(ma0278)
- 剛力種|女
-

- 氷鏡 六花(ma0360)
- 精霊種|女
- リプレイ公開中





