オープニング
ここは天獄界エンブリオ。神様の気紛……ではなく、選ばれ掬われた世界の欠片が浮かぶ場所があり、ヒトはそれを浮島と呼ぶ。
今回は、そんな浮島のお話。
●調査困難
新たに現れたばかりの浮島。島に上陸する調査依頼を受けた咎人達。既に滅びた大陸は現代と変わらない都市の廃墟群であった。
長く長く続く道路、その中央、都市部に入り込もうとしたところ、問題発生。
パリン
アスファルトに一歩踏み出した咎人の男性のシールドが粉々に砕ける。
「ダメだ! 死ぬ! 撤退撤退!!」
目の前には、ビル群や歩道、ショッピングモールなどの建物が見える。全てが廃墟化しており、植物の蔦は生い茂り、蛍光色の花が殺風景な背景を彩る。
とても美しい光景なのに、咎人達は一歩として足を踏みいることは出来なかった。
理由は毒性の『汚染』であった。
この地域に何があったか、まだわからない。だが、目の前に存在する異様なくらい美しい植物達は、それを『糧』に成長したのだろうことがうかがえる。
「ダメだ……変な磁場でも働いているのか、ドローンもまともに操作が出来ない」
ノイズだらけのディスプレイに、一人の咎人が苦虫を噛み潰した顔をする。
「何か、こちらが機械に乗って探索しては?」
「ナイトメアとかか? タダでさえボロい廃墟だぞ。崩れちまうよ」
それに建物内部に入るとなれば、機械系統は身動きが取りにくい、と一人の咎人が眉を潜める。
彼らは困った。生身もダメ、ロボットも、ドローンもダメとなったらどうやって、この廃墟群を調査すれば良いのか、と。
「おーい! 良いもん見っけてきたゼ」
一人の妖精種の声に、希望を一瞬は見いだした咎人達。
だが、この『良いもん』のおかげでこの第一調査隊は調査を放棄せざるをえないのであった。
●さいきょーひみつへいき
こうして、第一調査隊が解散し、新たに組まれた第二調査隊があなた方咎人達だった。
「オレはパルミエ、よろしくだゼ」
第一調査隊、ただ一人残ったパルミエが、今までの経緯を教えてくれていたのだが。
それ以上に、あなた方の目に止まったのは、パルミエの乗り物であった。
長さは2m強はあるだろうか。見た目はずんぐりとしたイモムシなのだが、足は八本であり、何より目がない。そののっそりとした見た目から、熊を連想させる。
「クマムシくんだゼ、この島に生息してんだゼ」
ピンポンパンポーン
※クマムシとは
本来は0.1~1mmほどの生物。植物の液を主食とし、マイナス273℃~100℃なんて温度の中を過ごせたり、真空の中もへっちゃらと言う最強生物。
さて、先程のこの都市部の状態を思い出す咎人達。酷い汚染状況、そして過酷な環境でもへっちゃらな巨大クマムシ……もう解は出たも同然だ。
「クマムシくんに乗って、お散歩すんだゼ!!」
やっぱり。咎人達の声が重なった気がする。これで、第一調査隊がこの依頼を放棄したかわかった。
『キャー、虫! 虫は生理的にうけつけません!』
『は? コイツに乗るって!? 無理無理無理無理』
『無理です怖いです無理です』
そんな前任者阿鼻叫喚が想像出来てしまう。これ系は苦手なヒトはトコトン苦手なものだ。
「皆ひどいんだゼ。こんな大人しくて、カワイイんだゼ?」
パルミエは、巨大クマムシの頭をヨシヨシと撫でている。そんなクマムシは、苔をもしゃもしゃ食べている。どうやら、敵意は持っていない友好的な生物には間違いないらしい。
「このクマムシくんに乗っている間は、汚染は全然平気だゼ。それに、垂直の壁も楽々登ってくれるゼ」
そして、パルミエは廃墟の調査内容を教えてくれる。
調査、と行っても好きなところへ行って、好きに写真を撮ってくれば良いだけらしい。カメラがないなら、彼が貸し出してくれるとのこと。
これでは、本当にクマムシとの散歩である。
「頭にエサぶら下げれば、それで進むゼ。それじゃあ、頼んだゼ」
そう行ってから、パルミエはクマムシの頭上に、エサをぶら下げてノソノソと先に行ってしまうのであった。
後に残されたのは、あなた方と、背後で苔をもしゃるあなた方の巨大クマムシのみであった。
今回は、そんな浮島のお話。
●調査困難
新たに現れたばかりの浮島。島に上陸する調査依頼を受けた咎人達。既に滅びた大陸は現代と変わらない都市の廃墟群であった。
長く長く続く道路、その中央、都市部に入り込もうとしたところ、問題発生。
パリン
アスファルトに一歩踏み出した咎人の男性のシールドが粉々に砕ける。
「ダメだ! 死ぬ! 撤退撤退!!」
目の前には、ビル群や歩道、ショッピングモールなどの建物が見える。全てが廃墟化しており、植物の蔦は生い茂り、蛍光色の花が殺風景な背景を彩る。
とても美しい光景なのに、咎人達は一歩として足を踏みいることは出来なかった。
理由は毒性の『汚染』であった。
この地域に何があったか、まだわからない。だが、目の前に存在する異様なくらい美しい植物達は、それを『糧』に成長したのだろうことがうかがえる。
「ダメだ……変な磁場でも働いているのか、ドローンもまともに操作が出来ない」
ノイズだらけのディスプレイに、一人の咎人が苦虫を噛み潰した顔をする。
「何か、こちらが機械に乗って探索しては?」
「ナイトメアとかか? タダでさえボロい廃墟だぞ。崩れちまうよ」
それに建物内部に入るとなれば、機械系統は身動きが取りにくい、と一人の咎人が眉を潜める。
彼らは困った。生身もダメ、ロボットも、ドローンもダメとなったらどうやって、この廃墟群を調査すれば良いのか、と。
「おーい! 良いもん見っけてきたゼ」
一人の妖精種の声に、希望を一瞬は見いだした咎人達。
だが、この『良いもん』のおかげでこの第一調査隊は調査を放棄せざるをえないのであった。
●さいきょーひみつへいき
こうして、第一調査隊が解散し、新たに組まれた第二調査隊があなた方咎人達だった。
「オレはパルミエ、よろしくだゼ」
第一調査隊、ただ一人残ったパルミエが、今までの経緯を教えてくれていたのだが。
それ以上に、あなた方の目に止まったのは、パルミエの乗り物であった。
長さは2m強はあるだろうか。見た目はずんぐりとしたイモムシなのだが、足は八本であり、何より目がない。そののっそりとした見た目から、熊を連想させる。
「クマムシくんだゼ、この島に生息してんだゼ」
ピンポンパンポーン
※クマムシとは
本来は0.1~1mmほどの生物。植物の液を主食とし、マイナス273℃~100℃なんて温度の中を過ごせたり、真空の中もへっちゃらと言う最強生物。
さて、先程のこの都市部の状態を思い出す咎人達。酷い汚染状況、そして過酷な環境でもへっちゃらな巨大クマムシ……もう解は出たも同然だ。
「クマムシくんに乗って、お散歩すんだゼ!!」
やっぱり。咎人達の声が重なった気がする。これで、第一調査隊がこの依頼を放棄したかわかった。
『キャー、虫! 虫は生理的にうけつけません!』
『は? コイツに乗るって!? 無理無理無理無理』
『無理です怖いです無理です』
そんな前任者阿鼻叫喚が想像出来てしまう。これ系は苦手なヒトはトコトン苦手なものだ。
「皆ひどいんだゼ。こんな大人しくて、カワイイんだゼ?」
パルミエは、巨大クマムシの頭をヨシヨシと撫でている。そんなクマムシは、苔をもしゃもしゃ食べている。どうやら、敵意は持っていない友好的な生物には間違いないらしい。
「このクマムシくんに乗っている間は、汚染は全然平気だゼ。それに、垂直の壁も楽々登ってくれるゼ」
そして、パルミエは廃墟の調査内容を教えてくれる。
調査、と行っても好きなところへ行って、好きに写真を撮ってくれば良いだけらしい。カメラがないなら、彼が貸し出してくれるとのこと。
これでは、本当にクマムシとの散歩である。
「頭にエサぶら下げれば、それで進むゼ。それじゃあ、頼んだゼ」
そう行ってから、パルミエはクマムシの頭上に、エサをぶら下げてノソノソと先に行ってしまうのであった。
後に残されたのは、あなた方と、背後で苔をもしゃるあなた方の巨大クマムシのみであった。
成功条件
| 条件1 | 都市部廃墟の写真を撮ってくる。 |
|---|---|
| 条件2 | - |
| 条件3 | - |
大成功条件
| 条件1 | 廃墟観光を楽しむ。 |
|---|---|
| 条件2 | クマムシくんとたわむれる。 |
| 条件3 | - |
解 説
■都市部廃墟
現代の都市とほほ同じ。廃墟の所々が、植物の急成長により侵食されていて、花が咲いている。本来なら、汚染により歩き回れる状態ではないが、クマムシに乗っていれば問題はない。動植物も豊富。敵対生物はいない。
■廃墟調査内容
自由に歩き回って構わない。好きな場所をカメラで撮る。カメラは手持ちに無いなら、貸し出し可能。クマムシからは降りない方が身のため。
※都会にありそうなものなら、プレイングにて何があることにしても構いません。
例:ショッピングモール、オフィスビル、公園、駅など。
■巨大クマムシ
最高二人まで乗れる生物。この浮島に生息する、環境最強生物。足の速さは、ヒトが早歩きをする位。イモムシっぽい。温厚。壁も垂直に登れる。
エサは植物の液。操作は釣り竿で。
マスターより
こんにちは、月宵です。
色々と書いてありますが、要するにクマムシくんに乗って、のんびり廃墟観光です。
PCの設定補強、廃墟撮影、クマムシくんとふれあう、もうシナリオをお好きにお使い下さい。
私がほのぼのしたいのです。
それでは、ご参加お待ちしております。
参加キャラクター
- リプレイ公開中








