オープニング
ここは闇掟界オルメタ。禁酒法と言う独特な法により、闇が、悪が時代を謳歌する。
だが、それは一部分での話。
今日もツインフィールズ、ウェストサイドでは普通に日が昇り、普通に働きに出る人々が、道路脇を闊歩していた。
「ハロー、今日もいつものやつ頂戴な」
小さな商店。安めの硬貨をカウンターに数枚、お客が置いて待てば、彼女は直ぐ様やって来た。
「はいよ、塩入りのやつやな」
お手製の小瓶を、カウンターにトン。
エルフの自称天才錬金術師ピーツ(mz0033)の姿がそこにあった。
「これ、これ! やっぱ朝はこれがないと」
「ピーツちゃん! こっちも」
「はいよ。栄養ドリンク、ホウレン草エキス入りやな」
このピーツ。オルメタに咎人が出入りするようになってすぐ、ここに栄養ドリンクの店を構えたと言う。
彼女が目をつけたのは、まだこの街に入ったばかりの移民の労働者達であった。
まだ英語が不慣れな彼らは、地元の店へ行くことを躊躇している場合も多い。
そこで咎人ピーツちゃん。
咎人には『如何なる言語も相手に通じる』。
つまりピーツは普段と変わらず喋っているが、相手には自国の言語で喋っているように聴こえると言うことだ。
その結果は……まぁ、先程の売れ行きと常連を見ればわかるだろう。
●ピーツにご相談
太陽が頭に来る頃。ピーツはSOLDOUTの板をカウンターに置いて簡素なイスに座り、売り上げの硬貨を数えていた。
「邪魔するで」
暑さと疲れから、首元を桜色のスカーフで扇いでいれば耳に老年の男性の声が届く。
「邪魔すんなら、帰ってやーっと。親方やん、今日は休みなんちゃうの?」
見上げるとそこには、ここは本当にアメリカかと疑う法被姿の男が一人。
「まーな、実はオイチャンピーツちゃんに相談あってきたんやねん」
「ウチに? 何、場合によっては別料金で受けるで」
抜け目ないな~、とへらりと笑えば親方は傍らの椅子を借りて座る。
「問題と言うのは、オイチャンとこの若いもんのことでな、どうも最近朝から調子がでぇへんねん」
実はこのオイチャン、こと親方。あのジャパンシアターの建設を担っている一人であり、若いのと言うのは恐らく彼の弟子達のことだろう。
ジャパンシアター、それは完成すればツインフィールズ最大規模の映画館になる、と言われる建造物で現在様々な映画会社が自ら作品を売り出すのに大忙し、と言った所だ。
「で、理由を聞いてみたんやねん。ってーと、『ブレックファストが合わん』って」
「朝メシ? そら、日本とは違うやろなぁ」
ここはアメリカだ。国が変われば食文化が変わるのも当然と言えば、当然か。
「パンは大丈夫やねんけど。オートミール。あれがダメらしいねん」
オートミールとは、オーツ麦と言う麦を潰したり、蒸したり、カットしたり、と。
なんやかんやしたものを、牛乳に入れたり、ミルク粥にして食べる栄養価の高いシリアル、らしい。
「パンに飽きて、食うてたらしいんやけど口に合わないらしいねん」
中には、『ご飯に牛乳は邪道!』なんて言っている若いものまでいるらしい。それで、朝食を抜いてしまっている者もいる。そんなことでは、朝から力が出るワケもない。
「米食えばええやん。アメリカにもないことないやろ」
「あの米はなぁ、主食とちゃうん。寧ろサラダやねん」
「……品種の違いちゅーヤツか」
だからこそ、種類の近いものをと考えてのオートミールなのだろう。
(そーいや、サキチらも言うとったな。『ご飯が無ければ生きていけない』とか)
同じく、米を主食にしている知人の咎人のことを思い出し、なるほど、と彼女は納得する。
「おかげでこの一週間作業まともに捗られへんし、このままやと、ジャパンシアターの完成期日までに間に合わへんかもしれへんねん」
「思うとったより、一大事やないか!? しゃーない、ウチが他の咎人に相談したるわ」
彼らに料理を作ってもらい、その困ったな若者達に振る舞うのが近道だろう、とピーツは結論づける。
「ホンマ! 頼むわピーツちゃん。調理する場所はオイチャンとこの詰め所貸したるねんから」
「その代わり、ウチの店そいつらに紹介せぇよ!?」
だが、それは一部分での話。
今日もツインフィールズ、ウェストサイドでは普通に日が昇り、普通に働きに出る人々が、道路脇を闊歩していた。
「ハロー、今日もいつものやつ頂戴な」
小さな商店。安めの硬貨をカウンターに数枚、お客が置いて待てば、彼女は直ぐ様やって来た。
「はいよ、塩入りのやつやな」
お手製の小瓶を、カウンターにトン。
エルフの自称天才錬金術師ピーツ(mz0033)の姿がそこにあった。
「これ、これ! やっぱ朝はこれがないと」
「ピーツちゃん! こっちも」
「はいよ。栄養ドリンク、ホウレン草エキス入りやな」
このピーツ。オルメタに咎人が出入りするようになってすぐ、ここに栄養ドリンクの店を構えたと言う。
彼女が目をつけたのは、まだこの街に入ったばかりの移民の労働者達であった。
まだ英語が不慣れな彼らは、地元の店へ行くことを躊躇している場合も多い。
そこで咎人ピーツちゃん。
咎人には『如何なる言語も相手に通じる』。
つまりピーツは普段と変わらず喋っているが、相手には自国の言語で喋っているように聴こえると言うことだ。
その結果は……まぁ、先程の売れ行きと常連を見ればわかるだろう。
●ピーツにご相談
太陽が頭に来る頃。ピーツはSOLDOUTの板をカウンターに置いて簡素なイスに座り、売り上げの硬貨を数えていた。
「邪魔するで」
暑さと疲れから、首元を桜色のスカーフで扇いでいれば耳に老年の男性の声が届く。
「邪魔すんなら、帰ってやーっと。親方やん、今日は休みなんちゃうの?」
見上げるとそこには、ここは本当にアメリカかと疑う法被姿の男が一人。
「まーな、実はオイチャンピーツちゃんに相談あってきたんやねん」
「ウチに? 何、場合によっては別料金で受けるで」
抜け目ないな~、とへらりと笑えば親方は傍らの椅子を借りて座る。
「問題と言うのは、オイチャンとこの若いもんのことでな、どうも最近朝から調子がでぇへんねん」
実はこのオイチャン、こと親方。あのジャパンシアターの建設を担っている一人であり、若いのと言うのは恐らく彼の弟子達のことだろう。
ジャパンシアター、それは完成すればツインフィールズ最大規模の映画館になる、と言われる建造物で現在様々な映画会社が自ら作品を売り出すのに大忙し、と言った所だ。
「で、理由を聞いてみたんやねん。ってーと、『ブレックファストが合わん』って」
「朝メシ? そら、日本とは違うやろなぁ」
ここはアメリカだ。国が変われば食文化が変わるのも当然と言えば、当然か。
「パンは大丈夫やねんけど。オートミール。あれがダメらしいねん」
オートミールとは、オーツ麦と言う麦を潰したり、蒸したり、カットしたり、と。
なんやかんやしたものを、牛乳に入れたり、ミルク粥にして食べる栄養価の高いシリアル、らしい。
「パンに飽きて、食うてたらしいんやけど口に合わないらしいねん」
中には、『ご飯に牛乳は邪道!』なんて言っている若いものまでいるらしい。それで、朝食を抜いてしまっている者もいる。そんなことでは、朝から力が出るワケもない。
「米食えばええやん。アメリカにもないことないやろ」
「あの米はなぁ、主食とちゃうん。寧ろサラダやねん」
「……品種の違いちゅーヤツか」
だからこそ、種類の近いものをと考えてのオートミールなのだろう。
(そーいや、サキチらも言うとったな。『ご飯が無ければ生きていけない』とか)
同じく、米を主食にしている知人の咎人のことを思い出し、なるほど、と彼女は納得する。
「おかげでこの一週間作業まともに捗られへんし、このままやと、ジャパンシアターの完成期日までに間に合わへんかもしれへんねん」
「思うとったより、一大事やないか!? しゃーない、ウチが他の咎人に相談したるわ」
彼らに料理を作ってもらい、その困ったな若者達に振る舞うのが近道だろう、とピーツは結論づける。
「ホンマ! 頼むわピーツちゃん。調理する場所はオイチャンとこの詰め所貸したるねんから」
「その代わり、ウチの店そいつらに紹介せぇよ!?」
成功条件
| 条件1 | 色々なオートミールの食べ方、調理をしてみせる |
|---|---|
| 条件2 | 調理したオートミールを日本人の若者達に食べさせる。 |
| 条件3 | - |
大成功条件
| 条件1 | 日本人の若者達を満足させるオートミール料理を作る。 |
|---|---|
| 条件2 | - |
| 条件3 | - |
解 説
■そもそもオートミールとは?
オーツ麦と言う穀物を、蒸したり潰したり加工したシリアル。アメリカでは朝食等に食べられる健康食品の一つ。一般的には、ミルク粥のようにして食べられる。栄養価は高く、ヘルシー。
■オートミールの調理。
調理場所は詰め所を貸し出して貰えるため、基本の調理器具は一通り揃っている。調味料はピーツが用意してくれる。他、材料は持ち込むことになるだろう。
■若者達のオートミールに関する意見色々。
・良くある食べ方で食べたが固い。
・そもそも、マズイ
・米に牛乳かけるとか邪道
・味がない
等
■主要NPC
ピーツ
自称天才錬金術師の咎人。見た目可愛いエルフの少女だが、なかなかに賢しい守銭奴。
親方
今回の相談者で日本人。ジャパンシアターの建築を担っている一人。
マスターより
こんにちは、月宵です。はい、ピーツちゃんいつの間にかオルメタデビューしてました。今回は、最近私達にも馴染み深くなったオートミールの料理。
一体どうすれば、渡米したばかりの日本人達は気に入ってくれるのでしょう?
あなたのオススメの食べ方、教えて下さい。
それでは、御参加お待ちしております。
関連NPC
-

- ピーツ(mz0033)
- 異能種|女
参加キャラクター
- リプレイ公開中








