- ハーフシナリオ
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このシナリオはハーフシナリオに設定されています。
参加料金が半額となり、リプレイの文字数が下限、上限共に半分となります。
オープニング
咎人達が住む大きな島の周りには果てしない雲海が広がっており、三柱の神々が異世界からサルベージした島がいくつも浮かんでいる天獄界――。
大きさも島の様子も様々なそれら浮遊島はまだ未探索なものが多く、そこへ赴きどういう島なのか調査するというのは、咎人になったならまず経験するであろう仕事であり基本的な仕事だ。
未踏の島には何がいるか分からない。知的生命体はそもそも一緒にサルベージされないが、建物に残された罠があるかもしれないし、本能で攻撃してくるようなエネミーがいるかもしれない。
そして浮遊島には何かしら素材があったりするので、見つけて取って来るというのが依頼に含まれていることも多い。
つまり、浮遊島を探索し、エネミーがいればこれを退治し、使えそうな素材は持ち帰る。
これが主な仕事内容だ。
という訳で、探索の依頼を受けたジャスティ・ジャッジという人間種の青年は、浮遊島の一つへと来ていた。
普段は名前の頭文字を取って『JJ(じぇいじぇい)』と略して呼ばれることが多い。
頼まれれば大抵のことは引き受ける『何でも屋』みたいなことをしており、咎人歴もそこそこ長かったりする。
外見的には、赤みがかった茶髪と、光が当たると金色に見える緑の瞳が特徴的だ。名前はいかにも正義感が強そうだが、別に小さな悪も見逃さない! といちいち周囲に目を光らせている訳ではなく、いたって人並みの正義感の、普段はお気楽で陽気な咎人だった。
「うーーん、暑くないのに周りが砂漠って、変な感じだなー」
目の上に手をかざしながら、JJは一旦足を止めて景色を見渡した。
ぽつりぽつりと申し訳程度に木が生えてはいるが、視界はほぼほぼ砂だらけだ。でも砂漠のイメージからくる猛烈な暑さはなく、快適な陽気である。
「砂の中って何かエネミーいそうだなー。サソリとかなんか虫とか……」
自分の想像に若干顔をしかめ、一応警戒しながら再び歩き出すJJ。
しばらく行くと、ぽっかりと空いた穴が見つかった。
「お? なんだこれ。穴に蜘蛛の巣かな? 張ってある。けど、肝心な蜘蛛がいないな」
深さも直径も3メートルほどの穴に、蓋をするような形で蜘蛛の巣が張りめぐらされていた。巣を作ったらしき虫なりなんなりが穴の中に見当たらないので、単に元の世界の名残なのかもしれない。
ちょっと触ってみると、弾力もありかなり丈夫そうな糸だ。
「これは持ち帰って武装教会で調べてもらえば、防具の素材とかに使えるかも?」
とJJが蜘蛛の巣を切り取るためにナイフを取り出そうとしたその時――。
近くの砂山が崩れて、中から何かが飛び出した。
「!?」
それはどすん、と穴の上に鎮座する。
「なんだこいつ……でっかいひょうたん的な……。キモ」
そいつは4メートル程もあるでかいエネミーで、紫色のぶよぶよしてずんぐりしたひょうたんみたいな形をしていた。体のくびれた部分から生えた二本の触手が太い鞭のようだ。
「あ、蜘蛛の巣が!」
穴が完全にひょうたんエネミーの下に隠れてしまい、手が出せない。
そいつは不意に触手で攻撃して来た。
「!」
JJは咄嗟に回避して距離を取る。
様子見で一発銃撃してみたら、エネミーは穴から動かず防御した。
「サイズ差があるから防御型なのか? 動き回ったら追って来るかな?」
エネミーからかなり離れてみたり周りをぐるぐる移動してみたりして試したが、触手を伸ばしてくるだけで追って来ない。
「しばらくしたらいなくなるかも?」
と考えたJJは穴から去り姿を隠してみた。30分ほどしてからもう一度穴を見に行ってみると……、まだひょうたんエネミーは穴の上に座っている。
「いやまだおんのかい!」
思わずツッコんでしまった。
「うーーーん、邪魔だなぁ。蜘蛛の巣取れないじゃん」
そこでJJは思いつく。
「さっき攻撃したカンジそこまで強くなさそうだし、動かないなら【初心】にうってつけかも。よし、初心者を募って、サイズの大きい敵との戦い方を学んでもらおうかな!」
早速広場へと戻り、【初心】依頼を張り出したのだった。
●ちょっと大きめエネミーで【初心】
「咎人の相手は皆がみんな俺らと同じサイズとは限らない、だろ? 意外とデカイ敵っているもんなんだよな。そういう敵に出会った時焦らないためにも、今練習しとこうぜってカンジ?」
JJは依頼を見て集まったビギナー咎人に向かって言った。
「相手がデカいからってこっちが全く不利ってわけでもない。ただ、注意するべきところもあるから、今日はそれを意識して戦ってみてくれ! あ、キミらだけでヤバそうな時は俺もフォローに入るから、そこは気にしないで取りあえずやってみ? ってことで!」
そして彼らはひょうたんエネミーのいる砂漠の島へと、イデアゲートをくぐって行った。
成功条件
| 条件1 | エネミーを倒す |
|---|---|
| 条件2 | - |
| 条件3 | - |
大成功条件
| 条件1 | サイズの大きい相手との戦いを学ぶ |
|---|---|
| 条件2 | - |
| 条件3 | - |
解 説
※ひょうたんエネミーを倒そう!
※【初心】については、連動シナリオのページをごらんください。
〈エネミー×1 サイズ2 知性1〉
・体長4mのひょうたん型 紫色で、スライムみたいにぶよぶよした質感です。くびれの所に二本の触手が生えています。
・シールドあり、移動力なし、防御型です。
・主な攻撃
触手を伸ばして直線上の敵にダメージを与えます。射程6 範囲:直線
※サイズ差により、防御判定やダメージに補正がかかります。詳しくは ライブラリ→マニュアル→特殊な戦闘処理→8サイズの異なるキャラクターとの戦闘判定 をごらんください。
〈ビギナーさん〉
・自分の有利になる命中や回避を上げて挑んでみよう!
・BSを付与するスキルはサイズの大きい敵が相手だと強度が下がるということを踏まえて、解説を良く読んでから使おう!
・スキルの使えるタイミングを確認して、各タイミングでバランスよくスキルを持って行けると良いぞ!
・GSで自分達を強化すると戦いやすくなるぞ!
〈メンターさん〉
・敵の防御を下げたり、シールドブレイク時のチェーンスキルをビギナーさんが持っていなかったらフォローしてあげたりしましょう。
・必要に応じて、ビギナーさんの弱い部分をGSスキルなどで補強してあげましょう。
※メンターが二人以上ならJJは必要性がない限り戦闘に手出ししません。一人だけの場合は、JJもメンターとして積極的に参加します。
マスターより
こんにちは、久遠由純です。
今回は初心シナリオです。
サイズ差のある場合のルールって忘れがちかな、と思い作ってみました。
戦闘に慣れて来たと思っても、時にはマニュアル確認して見るといいかもしれませんね。
ビギナーさんはもちろん、この機会に学んでいただければと思います。
先輩方がきっと助けてくれますので、相談掲示板を活用してみてください。
よろしくお願いします。
参加キャラクター
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- グラム≠マグナ(ma1279)
- 剛力種|女
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- 更級 暁都(ma0383)
- 人間種|男
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- 鐘田 将太郎(ma1159)
- 神魔種|男
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- スティリア(ma0237)
- 異能種|女
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- 吉兆(ma0987)
- 人間種|男
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- サヴィーノ・パルヴィス(ma0665)
- 人間種|男
- リプレイ公開中





