お前らか、咎人を騙るバカ共は?
岩岡志摩
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シナリオ形態
ショート
難易度
Normal
判定方法
エキスパート
参加制限
総合800以上
オプション
  • ハーフ
参加料金
50 SC
参加人数
3人~6人
優先抽選
30 SC
報酬
300 EXP
5,000 GOLD
10 FAVOR
相談期間
5日
抽選締切
2022/05/12 10:30
プレイング締切
2022/05/17 10:30
リプレイ完成予定
2022/05/31
関連シナリオ
  1. オープニング
  2. 相談掲示板
  3. -
  4. 結果
  5. リプレイ
ハーフシナリオ
このシナリオはハーフシナリオに設定されています。
参加料金が半額となり、リプレイの文字数が下限、上限共に半分となります。

オープニング

●禁酒法
 ツインフィールズでは『禁酒法』という法律がある。
 この法律によって、酒の売買や飲酒が禁止され、違反すればツインフィールズでは警察配下の酒類取締局によって逮捕される。
 ――酒は人間を堕落させる。
 この思想の下に法律は制定されたようだが、人々が酒を止めることはなかった。
 むしろこの法律を逆手に取ったマフィアが、他の街から酒を運び込むだけでなく、材料となるものを仕入れて酒を密造し、利益を上げている。
 警察もマフィアに資金を提供するような事態を打開すべく、水面下で酒や密造酒の取り締まりを続けている。
 アンダーソンファミリーは取り締まりから逃れるため、様々な手を打っていたが、ある問題が発生した。

●説明
 アンダーソンファミリーは事態打開のため、咎人達を集めてこれまでに集めた情報を説明する。
 ヒー・リショナー(mz0073)はアンダーソンファミリーを介して情報収集に努める。
「やってほしいことは、我々の縄張り内で勝手に密造酒をばら撒いて荒稼ぎしている連中を潰すことだ」
 アンダーソンファミリー構成員の話では、その密造酒には2つの問題がある。
 1つ目は、その酒が持つ常習性。
 その密造酒は粗悪な材料で作られているためか、飲む人間に対し幻覚作用をもたらす効果が強いという。
 その作用が飲んでいる人にはたまらないようで、『何もかも吹っ飛ぶ爽快感が味わえる』と一部ではコアなファンもいるようだ。
 その一方で、酔いがさめると様々な不調が心身に現れるため、再びその密造酒へと手を出す人間が後を絶たないらしい。
 2つ目は、その密造酒が未成年の少年達にも売られていること。
 この世界においても、未成年の子供がお金を多く所持しているわけではない。
 資産家の子供を除いては、せいぜいお小遣いの範囲でしか所持金はない。
 そうなると、子供達が密造酒を再び手に入れるために何をするか。
 子供達は金を持っていると思しき人物を通り魔のように襲ったり、スリめいた真似をして金目のものを盗む。
 子供はたいてい大人と比べて自制心が弱く、限度を知らないことが多い。
 ただでさえその密造酒は依存性が強く、子供は酒による様々な効果を求めて再起不能になるまで摂取し続けてしまう。
 そして警察はこういった子供達が犯罪に手を染めるような真似をすることや、子供が犠牲になる犯罪に対してとても厳しい態度で臨む。
 この密造酒についてアンダーソンファミリーは関与しておらず、売人達もアンダーソンファミリー傘下の構成員ではない。
「我々が君達咎人に依頼を出すのには、もう一つ理由がある」
 構成員はその理由を告げる。
 ――彼ら売人の用心棒として雇われている連中が、『咎人』を名乗っているからだ、と。
「待ってほしい。その話は初耳だ。売人の用心棒になった咎人はいないはずだ」
 ヒーが関与を否定すると、構成員は『わかっている』とばかりに頷く。
「こっちでも咎人の名前はそれなりに知られるようになったからな」
 構成員によると、これまでにも咎人達はアンダーソンファミリーだけでなく教会の依頼を受け、様々な事件を解決してきた。
 いわば知る人ぞ知るヒーロー像が確立されつつあり、ファミリーの構成員にもなれないチンピラ達からすれば新参者がもてはやされているのだから、面白くない。
 だから咎人の評判を下げることも兼ねて、売人達は咎人を騙って悪事を働くことを思いついたようだ。
 この件を放置すれば、咎人達への評判を悪くすることだけではおさまらない。
 問題の密造酒がアンダーソンファミリーの縄張り内で売られていることから、当然警察もアンダーソンファミリーがやっている酒の販売ルートに目を向ける。
 そうなれば、これまでアンダーソンファミリーが培ってきたルートも摘発対象となる可能性は少なくない。
 そういった問題がある以上。アンダーソンファミリー側としても、今回の密造酒については野放しにするわけにもいかない。
 警察が本格的に介入してくる前に、対処する必要があった。

●支援
 そしてその売人を追っているのは、アンダーソンファミリーだけではないようだ。
「以前あんた達に報酬を支払った銀行員がいただろう? 奴もその売人を追っているらしい」
 そう言うと、構成員は待機していた『その人物』を呼ぶために部屋を出る。
 入れ違いにその人物――ズロイ(mz0063)が部屋に入って来た。
「先日は支店を取り戻してくださりありがとうございました」
 ズロイは礼を述べると、両手を上にあげ敵意はないという仕草を見せる。
「今度は何の用だ」
 ヒーは警戒しながらもズロイに尋ねると、ズロイは大きめの封筒を取り出し、皆様へ中身を見せる。
 それは複数の人間達を映した写真や、取引場所と思われる一帯が映された写真だった。
「お話にあった売人ですが、あちこちの銀行で借金を重ねておりまして」
 そう言ってズロイは1人の男が映る写真を指差す。
 ズロイが示した人物こそ、問題の密造酒を売りさばいて荒稼ぎしている売人で、名を『ホセ』という。
 ズロイの説明によると、ホセは各銀行から『店の運営資金』という名目で金を借りていたらしい。
 しかし実際には借りた金で自分の手先となるゴロツキ達を雇い入れたり、粗悪な密造酒を作る場所や材料に使ったりと、ろくでもないことに使っている。
 これはズロイが突き止めたことで、ホセの言い分を信じて金を貸した銀行員達は青くなっている。
「貸した金が犯罪に使われているというのは、銀行としても都合が悪いものでしてね」
 放置すれば銀行側にとっても害になるので、アンダーソンファミリーに協力する用意があるとズロイが告げる。
「ずいぶんと事情に詳しいようだが、どうやって調べたんだ?」
「私が従魔を増やしてどう扱っていたか、貴方がたはご存知のはずですよ?」
 ヒーはその言葉から、ズロイが既にここツインフィールズで従魔達を利用した、独自の情報網を形成し始めていると気づく。
 別の角度から見れば、従魔による浸食を始めている。
「君がその気になれば単独でも解決できた事案だろう? なぜそうしない?」
 少なくともヒーには、ズロイがわざわざ咎人達に功績を譲る理由がわからない。
「『力を持っているのに何故無償で助けてくれない。私達は弱いのに』と言って、ただ働きを強いる自称弱者達に付き合う義理が、私にはありません」
 ズロイは笑みを止め、真顔で言い切る。
 ――誰かに命のやりとりを頼む以上、頼む相手の命が無料であってはならない。だからこそ対価は必要だ。
 ズロイの言葉には実感がこもっていた。
「君の言い分はわかった。それでは今回君は介入しないということでいいか?」
「情報と報酬は用意いたしました。今回私はそれ以上の手出しをしないと約束しましょう」
 ヒーの確認にズロイはそう約束し、封筒の中身をその場に置くと、そのまま立ち去った。

成功条件

条件1ホセや偽咎人達を全員捕縛。
条件2証拠の密造酒を確保。
条件3-

大成功条件

条件1周囲への被害は最小限に抑えることが出来た。
条件2-
条件3-

解 説

●目標
 粗悪な密造酒を売りさばく売人ホセ達の身柄を確保する
 失敗条件:証拠となる密造酒が全て破壊される

 登場
 ホセ
 アンダーソンファミリーの縄張り内で粗悪な密造酒を売る売人のリーダー格。
 アンダーソンファミリー構成員ではないただのチンピラ。
 あちこちで借金を作っては逃げ回っていたが、下記ズロイの情報網に引っかかり所在が明らかとなる。
 クラスは渡世人。
 武器は店売り程度の威力しかないオートマチックピストル。使用スキルはガンアクション、バッドトリップ。
 PL情報:不利になったら『許してください。悪気はなかったんです』『儲かったからつい。もうしません』などと言って皆様に命乞いをするので、皆様はかっこよく断りましょう。

 『咎人』達×2
 上記ジョンに雇われたゴロツキ達で自称『咎人』。一般人が少し強くなった程度で皆様と比べれば非常に弱い。2人ともダガーを装備。クラスは渡世人で使用スキルはファーストブリット。略称『偽者』。
 本物の咎人なら知っている3守護神の名前を知らないので、偽者だと容易に判別できる。 

 ズロイ
 過去に人幻界で暗躍していた簒奪者。こちらの世界ではとある銀行の行員という肩書がある模様。
 今回は情報と報酬を提供したが、それ以上の介入はしないと約束し、現場にはいない。

 構成員達
 アンダーソンファミリーに所属する構成員達。今回の現場となる一帯の封鎖や周辺住民達の避難誘導に従事している。
 皆様がホセ達を撃破後、ホセ達の身柄や証拠の密造酒は警察に引き渡す予定。

 状況
 ツィンフィールズ内のある通りの裏道。ここに密造酒を売る為ホセ達が密かに集結している。
 ホセや偽『咎人』達は全員赤シャツに白いスーツ姿で身を固めており、容易に識別できる。
 既に皆様は周囲の包囲を終えており、いつでも飛び出せる状態。現地時刻は夜中だが快晴で周囲には照明があり、視界は確保されている。

マスターより

 ツインフィールズでは、皆様咎人の存在も徐々に認知され始めています。
 皆様の偽者が現れるのは、ある意味有名税のようなものかもしれませんが、放置していいものではありません。
 ホセや偽者達は、皆様咎人の恐ろしさを知らないので、キッチリ皆様のすごさを教えてあげましょう。
 以下現場の簡易見取り図。1マスあたり2×2m程度。
↑北
  ABCDEFGHI
 1□□□□□□□□□
 2☆   酒   ☆
 3
 4
 5☆   ●   ☆
 6
 7
 8☆       ☆
 9□□□□□□□□□

 ☆:PCスタート地点。自由に選択・重複可能。
 ●:ホセ達
 □:家屋。高さ4m以上で登れない。
 酒:密造酒で証拠品。全部で3本。

関連NPC

  • ズロイmz0063
    ?|男
  • ヒー・リショナーmz0073
    人間種|女

参加キャラクター

  • 高柳 京四郎ma0078
    人間種|男
  • 川澄 静ma0164
    精霊種|女
  • ma0771
    神魔種|女
  • 姫小路・由梨ma0849
    人間種|女
  • ザウラク=L・M・Ama0640
    機械種|男
  • フリッツ・レーバma0316
    剛力種|女
リプレイ公開中

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