機甲戦士リュウガ第68話『大幹部、恐怖の正体!』
小湊拓也
Twitter
シナリオ形態
ショート
難易度
Normal
判定方法
カジュアル
参加制限
総合600以上
オプション
参加料金
100SC
参加人数
4人~8人
優先抽選
50SC
報酬
300 EXP
5000 GOLD
10 FAVOR
相談期間
3日
抽選締切
2022/05/22 10:30
プレイング締切
2022/05/25 10:30
リプレイ完成予定
2022/06/03
関連シナリオ
-
  1. オープニング
  2. -
  3. -
  4. 結果
  5. リプレイ

オープニング


 機甲戦士リュウガ・東竜一郎は人造人間である。
 彼を作り上げたレイダーは、世界征服を企む悪の秘密結社である。
 機甲戦士リュウガは、正義と自由と平和のために、悪のレイダーと戦い続けるのだ。


 世界征服は、悪ではない。
 全人類を、ひとつの支配体制の下に統一する。
 そうすれば戦争は起こらない。差別も生じない。
 我ら偉大なる秘密結社レイダーが、あらゆる人種・民族を平等に管理するからだ。資源も食糧も、公平に分配する。
 地球人類にとって、良い事にしかならない。
 なのに、この男はレイダーに刃向かってくる。
「終わりだな、ドクター・クラーケン」
 たくましい機械の全身。黒光りする装甲。
 まさしく黒い死神と言うべき存在である。
 私が作り上げ派遣した破壊殲滅用人造人間の軍勢をことごとく撃滅し、ついにはこうして秘密結社レイダーの本部基地にまで乗り込んで来た死神。
 人間たちには、救世主・正義の味方として、もてはやされているようだ。
 我らレイダーの側から見れば、裏切り者である。
 破壊殲滅用人造人間第零号ドラゴン・ローカスト。
 この私、レイダー随一の科学技術者ドクター・クラーケンの手による最強の自律兵器。我が最高傑作である。
 それが今、生みの親である私の命を脅かしている。
 生体偽装を用いて人間に化け、東竜一郎などと名乗って人間社会に潜伏し、密かにレイダーヘの反逆行為を繰り返してきた裏切り者が、ついに最高幹部たる私の前に姿を現した。
 私が、負けるはずはなかった。
 ドラゴン・ローカストは試作品である。この私自らがコストを度外視して、様々な技術を盛り込んだ。
 結果、規格外の戦闘能力を有するに至った。
 とは言え、所詮は初期の破壊殲滅用人造人間である。
 私は、自身に破壊殲滅用の人体改造を施した。
 そして。
 第零号ドラゴン・ローカストにことごとく敗れ去った、第壱号ゴブリン・スパイダーから第陸拾漆号タイタン・シャークに至るまでの人造人間たち。
 彼らの遺したデータを、私は自身に入力した。
 破壊殲滅用人造人間第陸拾捌号……あるいは、破壊殲滅用改造人間第壱号ドクター・クラーケン。それが、今の私だ。
 現時点における、最新鋭の自律兵器。それが私だ。
 旧型の裏切り者に、後れをとるはずがなかった。
 だが今、第零号の拳と蹴りに叩き潰され、残骸も同然の有り様を晒しているのは、私の方である。
「ぐっ……な、何故だ……貴様のごとき旧型に何故、最新型の私が……」
「俺が今まで、どれだけ戦い続けてきたと思っている。どれだけの戦闘データを……お前が作ってくれた、この学習型人工知能に蓄積してきたと思っている」
 第零号が、黒い機械の拳を握った。
「俺が、ここまで強くなれたのは……お前のおかげだ。お前たちレイダーが、俺をこの世に生み出してくれた。感謝はしている。お前たちを、裏切りたくはない」
「……己の行動を、裏切りであると……認識している、とでも言うのか第零号……」
「俺はもう、第零号ドラゴン・ローカストではない。東竜一郎……機甲戦士リュウガ。それが、今の俺だ」
 世迷い言を、吐かれた。
「レイダー……お前たちの掲げる理想、素晴らしいと俺は思った。全人類に平等をもたらす。戦争も差別も、起こらなくなる。そのための世界征服ならば、俺はいくらでも命を捧げるつもりでいた。だが……お前たちはやがて、人を殺すようになった」
「殺さねば刃向かってくる者どもがいる。そやつらを放置したままでは、全人類の統一は成らぬ!」
「……お前たちは、恐怖と悲しみと怒りと憎しみを世界に振り撒き、植え付けている。そんなものでは……人々は、ひとつになれない」
 私が第零号に搭載した学習型人工知能の試作品は、あまりに優秀過ぎて、このような要らぬ思想を抱くようになってしまった。
 喜ぶべき、であるのかも知れないという思いはある。
 破壊殲滅用人造人間第零号は今、生みの親である私の手を、完全に離れようとしているのだ。
 だが。私を裏切り、私を倒したところで、第零号の戦いは終わらない。
 秘密結社レイダーを率いる、首領がいるのだ。
 首領は、この私の頭脳をもってしても計り知れない存在である。最強の破壊殲滅用人造人間ドラゴン・ローカストと言えど、果たして勝てるかどうか。
 本部基地が、激しく揺れた。
 とどめを刺すべく、私に向かって踏み込もうとしていた第零号が、よろめいている。
 やがて、轟音が聞こえた。
 本部基地のあちこちが、爆発している。
 第零号の手によるものか。いや違う。
「自爆……」
 私は呻き、問いかけた。
「首領……これは、いかなる事でございますか……」
『よくぞ時間を稼いでくれたな、ドクター・クラーケン』
 この場にはいない、首領の声が聞こえる。
『秘密結社レイダーは、私にとっては単なる準備段階に過ぎない。第零号、いや機甲戦士リュウガ。君という想定外の反乱者が出現してくれたおかげで、私は世界征服の手段をさらに強固に構築する事が出来た。レイダーの役割は終わったのだよ、ドクター・クラーケン。次なる組織ガルムレイダーは、すでに誕生している……今まで、御苦労だった』
「馬鹿な……!」
 爆発が起こった。
 第零号が爆炎をかわすべく跳躍し、私の視界から消えた。
 私は、残骸も同然の身体で立ち上がり、よろりと駆け出した。
「踏みとどまって戦う事もせず、新組織だと……そんなものは逃げに過ぎぬ! それで世界征服など出来ると思うのか腰抜けがあああああああッ!」
 首領は応えない。
 本部基地は、爆発崩壊してゆく。
「……まだだ! レイダーは滅びぬ、まだ私がいる……!」
 臆病者の首領には、もはや何も託せない。
 私が、やらなければならないのだ。
「世界征服は……私の手で、成し遂げる!」


 破壊殲滅用人造人間の、開発製造プラント。
 秘密結社レイダー本部基地にあって、この区画だけは完全に独立している。私ドクター・クラーケンの、私的領域と言って良い。
 首領がいかなる操作を行おうと、このプラントに影響を及ぼす事は出来ないのだ。
 だから、自爆崩壊してゆく本部基地から切り離す事が出来た。
 切り離されたプラント内で、私はまず残骸同然であった自分の身体を修復し、そのついでに更なる改造を施した。
 プラントそのものも、開発製造施設として順調に稼働し、破壊殲滅用人造人間たちを量産し続けている。
 これからだ。
 このプラントが、いかなる世界に流れ着こうと、私はまずその世界を征服する。逆らう者どもを、滅ぼし尽くす。
 誰も私に逆らわない。
 それが、平和というものなのだ。

成功条件

条件1敵の全滅
条件2-
条件3-

解 説

 お世話になっております。マスター小湊拓也です。

 天獄界。未開拓領域に、謎の天獄ダンジョン『破壊殲滅用人造人間開発製造プラント』が出現しました。
 内部では、悪の人造人間軍団が天獄界を武力征服すべく出撃せんとしております。
 これを殲滅して下さい。

 敵の内訳は以下の通り。

 破壊殲滅用改造人間第壱号ドクター・クラーケン(1体)
 攻撃手段は機械触手(近距離、対複数、打属性)、氷塊発射(遠距離、対複数、水属性)。

 破壊殲滅用人造人間第伍号オーガー・マンティス(2体)
 攻撃手段は、鎌状の手による斬撃(近距離、対単体、斬属性)。

 破壊殲滅用人造人間第弐拾号サラマンダー・モス(2体)
 攻撃手段は火炎放射(遠距離、対複数、火属性)。

 破壊殲滅用人造人間第参拾参号ハーピー・アルマジロ(2体)
 常時飛行。攻撃手段は空中からの体当たり(近距離、対単体、打属性)。

 破壊殲滅用人造人間第陸拾弐号ゴーレム・ヘッジホッグ(2体)
 攻撃手段は、巨大な針の射出(遠距離、対単体、突属性)。

 プラントの最奥部には人造人間製造装置があって、ドクター・クラーケン以外のいずれかを毎ターン1体ずつ出現させます。
 この装置にはライフが設定されておりますので、早めに破壊してしまいましょう。

 それでは、よろしくお願い申し上げます。

マスターより

某変身ヒーロー(昭和のやつ)っぽいお話であります。

参加キャラクター

  • 氷鏡 六花ma0360
    精霊種|女
  • 桜庭愛ma1036
    人間種|女
  • 更級 暁斗ma0383
    人間種|男
  • 鳳・翼ma0424
    神魔種|女
  • 姫小路・由梨ma0849
    人間種|女
  • エルシア・アインホルンma1216
    異能種|女
リプレイ公開中

ページ先頭へ

ページ先頭へ