チェス(従魔)で勝負しましょうか
岩岡志摩
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シナリオ形態
ショート
難易度
Normal
判定方法
エキスパート
参加制限
総合900以上
オプション
  • ハーフ
参加料金
50 SC
参加人数
3人~6人
優先抽選
なし
報酬
500 EXP
10,000 GOLD
10 FAVOR
懐地界ワールドロールで参加すると +50 EXP
相談期間
5日
抽選締切
2023/09/04 10:30
プレイング締切
2023/09/09 10:30
リプレイ完成予定
2023/09/28
関連シナリオ
  1. オープニング
  2. 相談掲示板
  3. -
  4. 結果
  5. リプレイ
●駒退治
 高柳 京四郎(ma0078)は線路上を占拠する、チェスを想起させる『盤』や『駒』の群れを改めて見渡した。
「相変わらずズロイの奴はよく解らないモチーフの従魔を持ってくる」
 京四郎がそう言って盤上に登ると、ロンデニアを駆る川澄 静(ma0164)も後に続く。
「ズロイ(mz0063)さま、懐地界にも来られたのですね。思い通りにさせません」
 静が決意と共に盤上へ登れば、白翼「メルヒェン」に騎乗するマイナ・ミンター(ma0717)もマリエル(ma0991)と共に盤上に立つ。
「チェス、ですか……あまりルールは知らないのですよね」
 マリエルは今回従魔化した『駒』を見てそんな呟きを漏らす。
「ズロイさんもまた面白い従魔を。ただこのレギュレーションなら……」
 一方でマイナは『駒』を興味深そうに見つめていた。
「メル、参りますよ。あの浮いている駒を狙ってください」
 マイナはメルヒェンに指示を飛ばすと共に、地上より浮きあがる。
 そして最後に鈴鳴 響(ma0317)を背負った状態で、麻生 遊夜(ma0279)が盤上の東南方面に陣取る。
「……ん、敵も近いから……狙いやすいね」
 遊夜の背中より響が現状を把握すると、遊夜も甘えてくる響の頭を撫でる。
「ふむ、狭いし少ないから俺としては守りやすいな」
 遊夜がそんな目算を立てる中、北西側の歩兵と騎士の駒が赤い光を帯び、動き出す。
「どうやら光る駒が次に動く駒のようですね。あれを狙いましょう」
 静は自身の分析をもとに、赤く光る駒を狙うよう仲間達に働きかけ、仲間達もそれぞれ光る駒を捕捉していく。
「今日は、この盤面が私のステージです。とくとご覧あれ、です」
 【祈灯具】手鏡によってイニシアチブを増加させた静がスポットライトを発動すると、静にスポットライトが当たり、その周囲は薄暗くなる。
 さらに静はプロットインを発動して味方の行動を先んじて指示を出し、仲間達の迅速な対応を可能にした。
「ナイトがその動きをするのは本物通りか……だが通さないぜ」
 既に熟練戦士の心得を発動し、自身の所作から淀みを無くした京四郎は蒼月夜装とラインキーパーⅡを駆使することで、歩兵を飛び越えた騎士の先へと回りこみ、身体ごとぶつかりその移動を阻止する。
「回を重ねる毎に改良されそうですが、敵の攻撃を無効化しましょう」
 マイナはパートナーセンスを駆使してメルヒェンの力を借りることで、ヴァーテックホールのカウントを終わらせ、発動した。
 次の瞬間、球状に渦巻く風が盤の奥に顕現すると、騎士の放った光弾を吸引し、逸らす。
「琥珀石の守護よ。味方を包み、降りかかる禍から身を守らせたまえ」
 続けてマイナは琥珀石の守護へのカウントを終わらせて発動し、範囲内にいる仲間達を琥珀色の障壁で包み、守りを固めていく。
「お嬢様と攻守を入れ替えながら戦います」
 マリエルはカバーゾーンを駆使してマイナや周囲にいる仲間達を庇うと、動いた歩兵に向け一輪の薔薇を投擲する。
 マリエルより放たれた一輪の薔薇は、歩兵に突き刺さるとその威力を炸裂させた。
「盤外に出られないのは此方にとっても好都合ではあるな……!」
 京四郎はエクストーラスを発動して能力を一点に集中すると、続けて喪われし蒼穹の花を発動し、振り下ろした神剣「天羽々斬」より蒼光の斬撃が宙を飛び渡る。
 京四郎より放たれた斬撃は正面にいた騎士を左右に断ち割ってさらに進み、奥にいた駒達をまとめて切り裂き、損傷を負わせていく。
 さらに静よりマルチショットⅡが発動され、神銃「ラクス・ギア」より連続で撃ち放たれた銃弾状イデアが、3体の駒をそれぞれ貫いた。
 既にマリエルや京四郎の攻撃により、損傷が蓄積していた歩兵2体はまとめて砕け散り、残り1体にも静のクイックショットやプロットインの効果を駆使した追撃の一射が浴びせられ、損傷を深めていく。
「……ん、シールド増量。……ユーヤは硬いから、頑張って……ね?」
 響はオーバーシールドを発動し、自身のシールドを解除すると遊夜へと『上乗せ』し、そのシールドを強化して送り出す。
「悪いがここで通行止めだ、通りたけりゃ俺の屍越えて行くんだな」
 仲間達に続き、響からも援護を受けた遊夜はカバーゾーンを展開すると、赤い光を帯びた兵士からの頭突きを防ぎ止める。
 この時マイナより付与されていた琥珀石の守護によって、歩兵の攻撃は遊夜のライフに届くことなく、シールドで防ぐことができた。
 後方にいた城兵が光線を放ったものの、マイナのヴァ―テックホールが吸引し、遊夜より逸らす。
「我が信念と矜持の楯は堅牢なり! さぁ、全て受け止めてやろう!」
 遊夜が自身の堅牢さを誇示すると、響も遊夜と連携する形で攻撃に移る。
「……ん、逃がさないよ。……ふふっ、うふふ……さぁ、遊ぼう?」
 そして響は遊夜と共にマジックマガジンを発動したことで弾倉が強化され、タイプライター1925とストームアサルトSGより撃ちだされた火線が宙を貫き、兵士と城兵をそれぞれ撃ち抜いた。
 さらに遊夜と響はルインバレットを発動し、破壊の魔弾を歩兵と城兵にそれぞれ撃ち込むと、クイックショットによる追撃を浴びせて2体をまとめて撃破する。
「ズロイさまは今回、何が目的なのでしょう……?」
 駒との攻防を続ける中、静はズロイの意図を図りかねていた。
「ズロイさまが何か企んでいるのか、まずは調べないと、ですね」
 意識を切り替えた静は正射必中を発動するとその場で足を止め、イデアを武器と視力に集中することで自身の能力や射程を伸ばす。
「正射必中があれば動けなくても、どこでも攻撃が届くんです!」
 続けて静は再びマルチショットⅡを発動し、「ラクス・ギア」の高速射撃が残る駒のうち3体をまとめて穿つ。
 さらに静のクイックショットが追撃と化して1体の駒を貫き、その一撃で生命が尽きた駒は盤に倒れ、沈黙する。
 なお静と似たような疑問を、遊夜や響も抱いていたらしい。
「ズロイさんが無駄なことをする訳ないしな。何をしようとしている?」
「……ん。前みたいに……従魔のお片付けじゃ、ないだろうし」
 遊夜の呟きに、響は首を傾げて考え込む仕草を見せる。
 このような場所に従魔達を置いたということは、排除されることが前提だと響は考えていた。
「ズロイさんの意図は探りたいが、下手に動くと情報抜かれそうだな」
「……ん、何か探ってるのは確実」
 遊夜の言葉に響はコクコクと頷きを返す。
「……ん。……でも今は、敵の排除が優先」
 響がそう言って『フンス』と気合を入れると、遊夜も首肯する。
「意図はどうあれ、これ見よがしに周囲を害する動きを見せる敵を置かれたら、排除しない訳には行かないしな」
 近くにいた京四郎も、遊夜や響に賛意を示す。
「従魔を迅速に撃破する。オルリアの駅へ招待を受ける。それだけだ」
 京四郎は他の仲間達と歩調を合わせ、その間に動き出した歩兵を倒すため、遊夜と響が動く。
「1体ずつ確実に仕留めるぞ」
 遊夜はバインドスローを発動し、顕現した魔法の鎖で歩兵を絡めると、響が待ち受ける場所へと移動させた。
 続けて響がレッドロックを発動し、歩兵に足止めの魔法をかけると、歩兵は移動を止められ動きを止める。
 そのまま遊夜と響はマジックマガジンを発動してそれぞれの弾倉を強化し、遊夜のサブマシンガン、響のアサルトライフルより迸った火線が同じ歩兵を貫いた。
 既に損傷を負い、遊夜と響の連撃で残る生命を断たれた歩兵は砕け散り、破片と化す。
 この時点で残る駒は全て赤い光を帯び、動き出した。
「さあ、最終兵器マリエル、発進です!」
 マイナはキャリーアンドシュートを発動し、マリエルを伴う形で残る駒を捕捉していく。
「お嬢様とともに行動いたします」
 マリエルも物体透視2もあわせて使いながらマルチロックオンを発動し、複数の駒をロックオンした。
 そのままマリエルは自身に付与されていたプロットインと、マジックポッドⅡをあわせて使うことで、最終兵器へのカウントを一気に短縮し、終わらせた。
「私はマイナお嬢様のメイド、マリエルです」
 自らと連結する設置型の大型兵器を創り出したマリエルはその場で身構え、ロックオンした駒の1つに向け、威力と射程を延ばした一撃を叩き込む。
 既に損傷が蓄積していた駒は致命的な一撃を受けて砕け、四散した。
「契約の履行。ガメちゃん、ヴォルカニックレイジをお願いします!」
 マイナはエンフォースメントを駆使することで、マグルート(成体)「ヴォルカニックレイジ」の『強制執行』を行い、顕現した溶岩がまき散らされて、残る駒へと浴びせられる。
「防御が厚いか薄いかは別として……一網打尽だ」
 マイナ達とタイミングを合わせ、陽剣へのカウントを終わらせた京四郎も、駒達のただ中へと躍り込む。
 駒達の隙間を薙いだ神剣「天羽々斬」が駒達を斬り捨てると、その軌跡を追うように爆炎が噴きあがり、駒達をまとめて粉砕した。

●許可
 駒の全滅と共に『盤』も砕け、残骸と化した。
「ふむ、こんなもんだろ……オルリアさんのお眼鏡に適ってると良いが」
「……ん。変な敵だった……でもキッチリ、お仕事完了」
 敵の全滅を確認した遊夜と響は、待機していたオルリアや真継優輝達に視線を向ける。
「私は咎人の川澄 静と申します。よろしくお願いしますね」
 静が挨拶すると、オルリアも軽く頭を下げ答礼したところで、静は『駅』に招いてくれるよう頼み込む。
「さて盤面も自壊したし……これで駅へ招待してくれるのかな」
 京四郎もオルリアに敵の全滅を報せると、答えを促す。
「……ん。……これで良い?」
 響もこれに良いのか尋ねたところで、オルリアは頷きを返す。
「貴方がたを『招く』わ」
 オルリアは咎人達を案内する形で歩き出す。
 こうして咎人達は、オルリアの『駅』に入る許可を得ることができた。

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