欧州
西川 一純
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シナリオ形態
ショート
難易度
Normal
判定方法
カジュアル
参加制限
総合600以上
オプション
参加料金
100 SC
参加人数
4人~8人
優先抽選
50 SC
報酬
300 EXP
5,000 GOLD
10 FAVOR
相談期間
3日
抽選締切
2022/05/11 10:30
プレイング締切
2022/05/14 10:30
リプレイ完成予定
2022/05/24
関連シナリオ
  1. オープニング
  2. -
  3. -
  4. 結果
  5. リプレイ
●潜入調査
「こういった場所があったのですねー。1日では回りきれなそうです」
「この争いを終わらせる為……なんとかしないとですねぇ」
 秘密の依頼としてこの仕事を引き受けたフィリア・フラテルニテ(ma0193)たちは、まずは実態調査と称して『欧州』に潜入した。
 潜入とは言っても何のことはない、ラフな格好をして普通に食べに行くだけ。
 それで充分だし、普通の食事だからこそ見えてくることもあるだろう。
 同じ料理人として今回の諍いを悲しく思う小山内・小鳥(ma0062)は、笑顔であちこちを見て回りながらもふと表情を曇らせる。
 『ご飯で戦争をするなんていけません!』とは小山内の談だが、まったくもってその通り。反論の余地もない。
 しかしそのド正論を飲み込めなくなるほど拗れているのが、今の欧州と呼ばれる浮島の実態だ。
「どうしてこうなっちゃったのか……事の始まりは何だろう。のんびり見て回ることも出来ないですね」
 そうぼやくのは氷雨 累(ma0467)。
 咎人の中でも有名人である彼らの来訪は欧州の料理人たちにとってアピールのチャンスと思われたらしく、すぐに熱烈な客引きに囲まれてしまった。
 それが穏やかなものなら笑って話も聞けるが、すぐに客引き同士の罵り合いに発展するので聞くに堪えない。
 袖をグイグイ引っ張れるのも相まって、流石の氷雨もドン引きである。
「客に料理でなく喧嘩を提供してどうする。本末転倒であろうに」
 そんな時、ズドンと火の玉ストレートな台詞を放ったのはヴァイス・リッター(ma0507)。
 覆面調査員として実態調査を提案した人物であり、そのクールな物言いはヒートアップしていた客引きたちを黙らせるのに充分な切れ味であった。
 別にドスを効かせたとかそういうことはない。極当たり前のことを極当たり前のトーンで言っただけなのだが、それで躊躇する辺り店の人間も後ろめたい感情があるのかもしれない。
「ふむ。折角の食べ歩きだ、各種ゆるりと楽しませてもらおう。まずはこの店で構わないか?」
「はい。あれもこれも美味しそうで楽しみです。楽しみすぎて朝ごはんをお茶碗一杯だけで我慢した腹ペコフィリアです」
「……食べはしたのか。いや、構わんが」
 ヴァイスが指定した店は、町内会の事前調査で特に素行が悪いとピックアップされていたイタリア料理の店。
 さり気なく歩きあたかも適当に選んだ感を出しているが、きちんと狙いすました調査なのである。
 フィリアはルンルン気分でいの一番に店に入っていく。その様子を見て、まさかこの4人が町内会の密命を受けているとは誰も思うまい。
「……見て、小鳥ちゃん。僕たちが入るお店を決めたらすぐに他のお客さんへ客引きに行ってる。なんていうか、本当にあれが常態化してるんだね……」
「居酒屋じゃあるまいしー……お料理屋さんに客引きなんて邪道なのですよー。味に自信があったら……あんな事しなくても……お客さんは来てくれますー」
 フィリアやヴァイスに続いて店に入ろうとしたした氷雨がふと振り向くと、通りではすでに醜い客引きが再開されていた。
 うちの料理が一番だとか、他店に負けたくないという気持ちまでは否定しないが、それを挙って押し付けるのはいただけない。
 同じ料理人として……食事を愛する一人の人間としての矜持を語り、小山内はふんすと鼻を鳴らして店内へ。
 ……と。
「あ。険悪な雰囲気でしたが……英国料理が出てこなかったようなぁ」
『それ以上いけない』
 客引きの中にイギリス料理の店の店員が混じっていなかったと言及した小山内に、氷雨、フィリア、ヴァイスが同時にツッコむのだった。

●イチャイチャ?
 さて、ヴァイスたちが楽しい(?)食事会を開いていたその時、町内会の詰め所で資料を纏めることに奔走していたのは不破 雫(ma0276)である。
 感情に訴えても大して意味はなかろうと、事実に基づいたデータを集め、ぐうの音も出ない理論武装で叩き潰すことにしたようだ。
 ロジカルな不破らしい方針だが、実際問題説得程度でどうにかなるとは思えないので仕方あるまい。
「ふむ……これは思った以上にひどいですね。サービスと称して追加で料理を出し、お腹を膨れさせて他店へ行くことを阻止する……一見お客さんのことを考えているようにも見える、まさに偽善」
「なんだったっけな、『やらない善よりやる偽善』とかいう言葉なかったか?」
「それは『自己満足のために善意を押し付ける』という意味じゃありません。人の善意を偽善と罵る輩への反論の言葉です。間違えないように」
「ほーん。雫ちゃんはおりこうさんだなー」
 事務的な作業に精を出す不破の横で、机に腰掛け足をプラプラさせながら茶々を入れるのはラファル・A・Y(ma0513)。
 最早セットと呼んでもいいほど年季の入ったコンビであり、ラファルがサボっていても不破は何も言わない。
 と言うより、最初からラファルが事務仕事を手伝ってくれるとは思っていないと言う方が正しいか。
「ったくさー、雫ちゃんも真面目が過ぎるんだよなー。別に小鳥たちと飯食ってから籠もるでもよかったろ?」
「あまり大人数になると怪しまれますからね。それに、わざわざ雰囲気の悪いと分かっているお店に行こうとも思いません。ラファルさんこそ皆さんと楽しんできても良かったんですよ?」
「おいおい冗談はよしこさん。雫ちゃんのいない飯屋に何の価値があるんだよ。『誰と食うか』に意味があるんだぜー」
 数々の事件を解決し、様々な強敵を撃破してきた仲だ。別に言わなくてもお互いの考えは何となく分かる。
 それでも、分かっていても人は言葉を交わす。お互い分かっているはずだと思考を放棄するのはただの甘えだ。
 友人だろうが恋人だろうが、絆を確認することは大事なこと。
 だからこんな殺風景な詰め所で、軽い口調で行われるやり取りもラファルにとってはイチャイチャしているのと変わらない。
「とは言いつつたまには一次的接触も恋しくなる戦闘マッスィーンであった。仕事を終えた雫ちゃんに熱いキッスでご褒美を―――」
「遠慮しておきます。資料を纏め終わっただけで事件が解決したわけじゃありませんからね」
「……いけずー」
 トントンと資料を揃えた不破に、タコのように唇を伸ばして迫るラファル。
 しかし不破は一瞥もせずにバインダーで防御し、仲間たちと合流すべく席を立つ。
 口ではぶーたれつつも、どこか嬉しそうに笑うラファルであった。

●厳しさと優しさと
 資料を纏め終わった不破から連絡を受け、咎人たちは欧州にて合流した。
 そのまま町内会からの呼び出しであることを告げ、特に迷惑行為を働いているとされる店のオーナーたちを強制的に呼び出したのだった。
 料理屋で賑わう欧州の中で、忘れ去られたように佇む古びた教会……そこが断罪の場であり、懺悔の場となる。
「やはりお料理には、誰かを幸せにできる力があります。どのお料理も美味しかったです。幸せな気分で帰れますね……本来ならば」
 フィリアたちは呼び出した咎人たちを教会の床に正座させてお説教を始めた。
 石畳なので冷たいし痛いが、フィリアたちが町内会の正式な依頼で動いているというのであれば迂闊な反抗は店の取り潰しに繋がるリスクも有り、黙って聞いている他はない。
「待て待て待て。なんかえらそーに説教たれてるが何だよその腹。めちゃめちゃ満喫してたんじゃねーか」
「そ、そうですね……流石の僕も擁護できないと言うか……」
「実際に食べてみなければどうとも言えません。えぇ、あれは調査だったのです。そのために端から自慢のお料理を食べていったのです。あくまでも調査ですよ? ……決してこの機に全部食べてみたいなどとは」
「フィリアさんの……そういう正直なところ……私は好きなのですよー」
 飯抜きの状態で不破の資料作成に付き合っていたラファルは、フィリアの腹がまるで妊婦のように膨れていることにツッコまざるをえなかった。
 一緒に食べ歩きをした氷雨でさえもちょっと引いてしまうような勢いであちこちの料理を食べ続ければこうもなる。
 誤魔化しているようで全く誤魔化していないフィリアを好ましく思い、小山内は苦笑いしながらもフィリアの手を握った。
「そ、そうだろ? 欧州の料理は最高なんだ。ちょっとした行き違いなんだよ、うん」
「この期に及んで逃げ切れると思っているのか? 言っておくが至高だ究極だと求めるのはいい。だが、食べる者には関係ない。『ギスギスした食事は不味かった』。それが実際に食べた私の答えだよ」
「なっ……!」
「……はぁ。本気で現実を見せないと不味いみたいですね。このまま行けば、別の意味で更地になりかねませんからね」
 料理自体は美味い。それは認めていたフィリアに料理人の一人が逃げ口上を述べるが、それを許すヴァイスではない。
 そもそも町内会の耳に入り動き出した時点で『何事もありませんでしたー』などという事があるわけがない。
 ヴァイスもしっかり欧州で料理を食べ、現地の雰囲気に触れた上で放置してはおけないと感じたのだ。
 不味かったと言われて料理人たちの間に不穏な空気が流れ始めるが、その姿勢がもうダメなのである。
 不破は呆れてため息を漏らしながら、作成した資料を料理人たちに見せて先行きが暗い事を伝えた。
「まぁ、当然の事ですがこの地の評価は急落しています。此処を訪れる人たちは美味しい物を食べに来るんです。貴方達の諍いに巻き込まれたり、押し付けられた料理を食べて美味いと感じると思いますか? 現状のままでは訪れる人たちは絶えるでしょうね」
 流刑街で取ったアンケートや客の声を纏めた資料。嘘偽りのない生の声を食い入るように見つめ、料理人たちは次第に呆然としていく。
 美味しかったけどもう行きたくない。味はいいけど落ち着いて食べられない。もっと静かに食べたい。そんな声ばかりが目立つ。
 料理にとって味は一番重要な要素だが、その他を疎かにしてもいいという免罪符にはならないのだ。
「料理店の皆さん、最近お客さんの笑顔を見たことありますか? 料理人として高みを目指すのはごもっともです。でも、貴方が料理を作ろうと、お店を始めようと思ったきっかけは、何ですか?」
「そ、それは……」
「実際に食べてみて、どれもこれも、味は申し分なし。皆んな、料理を愛してるんだと僕は感じましたよ」
「……累殿。甘やかすのはあまり感心しないな」
「そ、それも感じ方ということで……」
 こんなことで刀を抜いても仕方がない、穏便に済むならその方が良いと、氷雨は言葉の限りを尽くそうとする。
 心からの言葉をぶつけられたからこそ感じる居心地の悪さ。確かに笑って帰った客を最近見ていない、と。
 氷雨がアメならヴァイスはムチ。しかしどちらも欧州の行く末を思っての行動だ。
 甘やかしすぎても駄目、責めてばかりでも駄目。そういう意味ではバランスが取れているのかもしれなかった。
「つーかさ、テッペン取った店がこの島を支配できるんだったよな? じゃあ小鳥ちゃん定番の料理勝負で小鳥ちゃんが優勝しちゃえばいいんじゃね」
「料理対決なら……任せろー……と、言いたいですが、皆上手そうですー」
「ダイジョブダイジョブ。小鳥ちゃんならいけるってばよ」
「そ、そうでしょうかー……。では……第二次アシカ作戦・ぶっちぎりバトル料理対決(クッカーズ)を開催しちゃいますかー……!?」
「メシウマファイト、レディゴー……でしょうか。……じゅるり」
「まだ食べるつもりですかっ!?」
 ラファルがいつものノリで小山内を焚き付け、料理勝負に持っていこうと画策する。
 普段の彼女から考えれば大分穏便な処置であるが……どうやら今日は機嫌がいいらしい。
 実際悪い手ではないが、れっきとした料理人同士の対決となるわけで、いくら小山内でも勝利するのは容易くないはず。
 意地とプライドを賭けた戦いで更に美味しいものを食べられると期待したフィリアに氷雨がツッコみ、場は混迷の度合いを深めていく。
「コホン。それではここで行われていた悲劇が繰り返されるだけですよ。今回ばかりは対決無しでの是正が必要でしょう」
「えー? そんなんで遺恨が晴れるかよー。どうせならキッチリ吐き出させたほうがこいつらのためだぜー?」
「……本音は?」
「ぶーたれた連中に俺の超巨大レールガンをぶち込みた痛だだだだだだ!?」
 結局からかって遊びたいだけという意図を察し、不破がラファルのこめかみを拳でグリグリ抉りお仕置きする。
 オリジナルロールとやらを手に入れて少しは落ち着くかと思えばこれだ、と不破がため息を吐いた。
「兎に角だ。状況は教えたし危機感も伝えた。早急に改善すると約束できないのであれば欧州からの退去は免れないと思ってもらおう」
「早急にと言われても……」
「そうだ! 横暴だ!」
「横暴? 客に罵り合いの飯を強要するのは横暴ではないのか? 私は美味い飯が食いたい……それだけだ」
 切れ味鋭いヴァイスの言葉に、今度こそ料理人たちは黙るしかなかった。
 美味い飯を食う。それは食べる方にも作る方にも共通する絶対のルール。
 これ以上の抵抗は自分たちを貶めるだけと気がついたのだろう。
「とは言え、なあなあな関係になって腐敗するのも問題ですからね。どうしてもと言うなら一定のルールを決めた上で何処が一番人気かを決めるのが良いでしょう」
 ビシッと現実を突きつけるだけでなく、具体的な解決策も用意してくれているのが実に不破らしい。
 具体的には、

1 客引きは行わない
2 他店の営業妨害を行わない
3 過剰なサービスを行わい
4 サクラ等の不正な人気操作を行わない
5 一位となった店には敬意を払い、店側も模範となる様にする
6 ルールを破った店は取引を停止とする

 等である。
 対決の際は町内会など欧州以外の第三者機関を巻き込むことを前提とすれば不正も起こるまいとのこと。
「皆様方ならきっとできます。ルールを守り、基本に立ち返れば二度と問題は起こらないでしょう。だって、食べた人が幸せになることを願って料理人になられた方ばかりでしょうから」
「そうですね。僕も今こそ一店一店、ちゃんと伝えましょう……ご馳走様でした。とても美味しかったです」
 フィリアと氷雨の笑顔と言葉は、先程ヴァイスが言ったように甘いのだろう。
 しかしだからこそ、その期待を裏切れないという気持ちも生まれてくる。
 勿論まずは反省ありき。ただただ甘いだけでは誰も己を顧みないしつけ上がるだけだ。
 不破が用意した客観的な資料、ヴァイスのストレートな警告、ラファルの暴力も辞さない姿勢だって解決には必要なことだっただろう。
「よーし、話がまとまったんならなんか美味いもんでも作ってくれよ。俺はともかく雫ちゃんを労ってやってくれな」
「いいですね。流石の私もお腹が空きました……ちゃんとしたものを食べさせてもらえるなら、こんなに嬉しいことはありません」
 豪快に笑うラファルはさり気なく不破に気を回し、まだ食事ができていなかった事への救済を要求する。
 大雑把で乱暴だが、実はこういう細やかな心配りもできる……だからこそ不破はラファルのことが嫌いになれないのだ。
「そんなこともあろうかとー……『欧州』らしい洋風の軽食……作ってきてたのですよー」
『あっ』
「へぇ、それは嬉しい……って、何ですかその『あっ』は」
 自信満々にバスケットを取り出した小山内。軽食なら島の店を回る余地もあるだろうと、不破は素直に喜んだ。
 小山内のマグロ料理の腕は天下一品。それは不破も充分知っているわけで、疑う余地など無いはずなのに……氷雨とフィリアは微妙な顔をしている。
 これはどういうことだろう? その疑問は、バスケットを開けた瞬間に氷解した。
「これ……は……」
「鮪料理ならきっとテッペン取れる! と思ったのでー……スターゲイザーパイ(鮪)ですー♪」
 こんがり焼けたきつね色のパイから飛び出たマグロの頭。
 バスケットのサイズに合わせてわざわざこぶりなマグロを選んだであろう心遣いは嬉しいが……星を見るように上向いた魚の眼が不破を捉えて離さない。
「……あ、味は保証します……ヨ?」
「そうです。小鳥様のマグロのカルパッチョの完成度は凄いんですよ」
「何故目を逸らすんですか氷雨さん。そしてフィリアさん、これはカルパッチョではありませんよ!?」
 喰うのか。喰わねばならないのか。例え味が良かったとしても絵面が怖すぎる。
 こんなんだからイギリス料理は不味いという先入観を持たれるのだと心の中で八つ当たりをしておく。
『……』
「どこに行くんですかヴァイスさん、ラファルさん。お二人もお腹が空いたでしょう? 遠慮せずにいただきましょう」
「い、いやぁ、俺ってばロボットだから? マシーンだから? 人間の食べ物は口に合わないっていうか?」
「わ、私は現地調査ですでに満腹でな。ざ、残念だなー。もう入らないなー」
 黙ったままこっそり逃げ出そうとしていたヴァイスとラファルをむんずと捕まえた不破。その笑顔は『逃がさない』と雄弁に語っていた。
「料理人の皆さんも……ご一緒にどうぞー? 本場の皆さんの料理には……及ばないかもですがー……頑張りましたー」
 天使のような笑顔で微笑む小山内。
 その一片の悪意もない笑顔は、奇しくも『望まぬ食事を強制される』気持ちを欧州の料理人たちに思い知らせることになったという。
 小山内の名誉のために、味は絶品であったことを特筆しておきたい。

 ややあって……欧州に監査が入り風紀の改善が行われたことが流刑街に知らされた。
 折角発展した浮島が没落することがなくなり、誰もが喜んだことは言うまでもない。
 明日も知れない咎人生活……食事くらいは、常に美味しくいただきたいものだ―――
 
●次回予告
 求めても求め得ぬもの。望んでも望み得ぬもの。
 狂おしいまでの渇きが、叶わぬ想いが、熱意と闘志を生む。
 心に浪漫を持つ者同士の不可思議なる合意が、壮烈なる行軍を生む。
 次回『覗き』
 流される己の鼻血で渇きを癒す。

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